もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2023年01月

221219_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

前回までは-->こちら

姫路~草津

昨晩は久しぶりに熟睡できた。今日はそれほど早起きしなくても良く、シャワーを浴びたり、ホテルで朝食を取ったりしながら、0720頃にホテルを出発する。例のクーポン券が残っていたので、どうしようかと思っていたら、姫路駅の売店で使えるらしい。折角なので駅弁を購入。これでクーポン券は全部使い切ったので、あとは東へ向けて邁進する。

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姫路発0734の新快速野洲行きに乗る。この列車は始発駅が網干なので、姫路に着いた時には既にかなりのお客さんが乗っていた。何とか座席を確保。三宮でお客さんが8割方降りたので、その隙に窓際席に移動。大阪で新しいお客さんも含めて大半が降りて、あとは車内はガラガラだった。

草津~柘植

草津で新快速を降りて0947発の草津線に乗る。草津線は草津と柘植を結ぶローカル線で、柘植で関西本線と繋がっている。本来ならこの草津線ルートこそが東海道線の本命になるべき路線なのだが、信長と大野某なる政治家の策謀により(実際の所、後者は都市伝説に近いデマらしいですが・・・)ローカル線となってしまった悲しい路線である。

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柘植~名古屋

柘植には1030頃に到着。柘植駅は草津線と関西本線とが交わる駅。山間部のローカルな駅だが、ホームや駅は異様なほど広く、留置線もかなり広かった。今は殆ど使われていないが、かつては夜行列車や関西本線を走る優等列車の基地となっていたのかもしれない。

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柘植からは1040発の関西本線亀山行きに乗る。関西本線もかつては名阪連絡線として優等列車が走っていたが、今では1~2両編成のディーゼルカーが加茂~亀山間をノンビリ往復しているだけである。ちなみに過去に「かすが」という急行列車が名古屋と奈良を結んでいた時、私は一度だけこれに乗ったことがある(たしかコマンドマガジンで「アドバンスド・トブルク」が発売された頃だったかな)。

亀山には1100頃に到着。この亀山もかつて関西本線と紀勢本線が分離していた駅だ。東京からの寝台特急も来ていたこともあるという。広大な駅舎は往時の繁栄を物語る。

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亀山からは1124発の快速名古屋行きに乗る。快速ということで途中停車駅が少ないのは嬉しいが、たった2両編成なので、途中で混みそうな予感。車内が混む前に姫路で購入した駅弁を食ってしまおうとむせる。

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名古屋~静岡

結局、2両編成の快速電車は左程混むことなく名古屋に到着した。本来ならここで昼飯、と行きたい所だが、既に駅弁を平らげた後なので、ここでの食事はパス。接続時間10分で新快速豊橋行きに乗る。

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正直な所、ここまで来ると、いつもの18切符旅と何ら変わらない。いつもと違うのは時間帯がやや早いので、早めに帰宅できることぐらいか。途中でどこかに立ち寄っても良いが、この辺りまで来ると「どうせいつでも行けるでしょ」という思いが強くなり、それよりも早く家でゆっくりしたくなる。

豊橋で1342発の浜松行きに乗り換える。4両編成。今日は天気が良いので浜名湖が綺麗に見えている。浜松で興津行きに乗り換える。こちらは3両編成。さすがに3両だと車内は結構混んでいる。それでも袋井を過ぎたあたりからもうガラガラ。あとは静岡までガラガラ状態だった。

静岡~辻堂

静岡には1540頃に到着。次の1603発の熱海行まで少し時間があったので、駅前のコンビニでおやつを買う。1603発の熱海行は313系の6両編成。しかも前3両は最近静岡地区に登場してきたクロスシートタイプだ。以前は熱海~浜松は「静岡ロングシート地獄区間」だったが、このタイプが登場してきたことで少し快適になった。

静岡を発車すると左手に富士山が見えてくる。静岡市内からも見えるが、まだ斜め方向だ。冨士川を渡った所がビューポイントになるのだが、残念ながら既に薄暗くなっていた。スマホで写真を撮るも、あまり上手くは撮れていない。

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熱海には1720に到着。熱海から先は自分の庭のようなものである。熱海発1730の上野東京ライン高崎線に乗る。今回は辻堂で下車。18切符の旅は辻堂から後半に続く。

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つづく



221224b_Undaunted


Undauntedノルマンディは、米国OSPREY GAMES社が発売し、アークライトが日本語化したユーロ系ウォーゲームです。今回、このゲームをプレイする機会があったので、動画を作ってみました。
お楽しみください。



3

221217_日本人のためのWW1

日本人のための第1次世界大戦史

板谷敏彦 角川文庫

第1次世界大戦の通史である。単純な戦史ではなく、戦争に至る背景や戦時下の経済活動、銃後の動きなど、WW1を多角的に追いかけている著作である。特に戦争に至る前の経緯や技術的、社会的背景に全体の1/3以上のページを割いている。
ボリュームも大きく、全体で500ページ近い大作であり、読み応えがあった。
戦史としてみた場合、単なる戦史部分が薄く、部隊名等も出てこないためやや寂しい感があるのは否めない。




221218_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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佐伯~小倉

佐伯発0549の大分行きに乗る。南国九州とはいえ、12月の早朝はさすがに寒い。しかもこの列車は暖房が効いていない。オイオイ勘弁してくれよ、という気分になる。

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途中駅の幸崎で後続の中津行きに乗り換える。幸崎駅にも待合室に暖房がなく、寒い思いをした。幸崎発0708の中津行きは815系ロングシート車両だったが、それでも暖房が効いていたので天国のようであった。

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途中の別府市内は降雪の跡が残っていた。昨晩降ったのだろうか。道理で寒い訳だ。ちなみに別府~小倉間は特急列車では何度となく走ったことがある区間だが、鈍行列車で走るのは生まれて初めてかも知れない。

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大神(おおが)という九州らしい変わった駅名。ちなみに一部のマニアが喜びそうな駅名でもある。

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中津には0920に到着。ここで中津発0938の小倉行に乗り換える。

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中津から小倉の間は、築城、行橋、そして小倉という都市近郊区間。いわば北九州都市圏内である。従って僅か3両編成の電車では結構混む。外はかなり雪が降っている模様。しかも途中駅で毎回毎回ドアを全開するので、冷気が半端ない。結局小倉に着くまで、まるで冷凍庫の中のような車内を寒さに耐えながら過ごしていた。

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小倉~下関

なんやかんやで小倉には定刻の1032に到着。小倉駅名物かしわうどんで早めの昼食を済ませる。ここから先も乗り換え時間が短く、途中下車しての食事は難しそうだ。今日の目的地に着くまで、まともな食事はこれが最後かも知れない。

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とはいえ、次の列車まで時間があったので小倉駅の外に出てみた。この駅は駅構内にモノレールが突っ込んできているという独特の構造になっている。類似の形態としては、千葉駅などがある。ちなみに駅前に寒暖計があったので、今の気温を見てみると、何度1度であった。そりゃ寒い訳だ。

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下関行は1109に小倉を発車。途中の門司駅に停車した後、関門トンネルを抜けて1123に本州山口県の下関につく。下関に降りるのも久しぶりだな、と、調べてみたら、なんと12年ぶりだった。

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下関~岩国

下関からは1135発山陽本線の岩国行きに乗る。山陽本線名物の黄色い電車。18切符の旅ではこういう旧式車両の方が嬉しい。しかもJR九州にはなかった「しまるボタン」「あけるボタン」がある。寒冷地獄から天国に戻ったような感じである。

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列車は山陽本線を東に向けて疾走する。車両は旧式だが線形が良いので快調に飛ばす。日豊本線のような特急待ちや対向列車待ちがないのも快調な理由。1時間ほどで新山口駅に到着。ここで約30分の長時間停車がある。
停車時間を利用して駅を散策。山口線経由で益田や島根方面に向かう特急列車を見る。ここから山陰方面に行くのも面白そうだが、1年前の米子での事故が頭をよぎる。

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駅のコンコースに出てみたが、土産物や駅弁などが売っている売店が全くないのでちょっと驚き。さっき出てきた小倉駅にはある種の猥雑な雰囲気があったので、あまりの静かさに驚く。そういえばさっきの下関もそんな感じであった。JR九州の駅は、宮崎とか大分とかいった駅でももう少しワイワイした感じがあったのになぁ。鹿児島、宮崎、大分なんて人に溢れていた感じがあったのだけど、この新山口の静かさはいったい何・・・。

新山口で車掌さんが交代。さらに1時間弱で徳山に到着。ここでも約15分の長時間停車がある。徳山の駅もやはり静かな感じ。ここではコーヒーを購入し、次に岩国まで1時間強の長旅に備える。

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岩国~姫路

岩国には1518に到着した。下関からは4時間近くかかったことになる。もっとも新山口と徳山での長時間停車を除けば約3時間だが・・・。岩国からは新型227系3両編成の白市行きに乗る。これから広島の都市圏に突入するのに、3両編成だと混みそうだな。

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案の定、途中の宮島口でどーっと人が乗ってきて車内は混んできた。まあ自分は窓際席を確保しているので関係ないが・・・。
広島を抜け、鉄道の難所と呼ばれているセノハチと呼ばれる急斜面を超えて、広島空港に近い白市駅には1700頃に到着した。
待ち時間が約30分あったので、駅前に出てみた。家はたくさんあるけど、店らしい店はない。少し歩くと国道のような道があって、そこにはコンビニやらガソリンスタンドやらが立ち並んでいる。このあたりは完全に車社会だと思う今日この頃。

白市発1729の糸崎行きは約3分遅れで白市に到着。結構混んでいたので補助椅子に座る。糸崎からは1801発の岡山行き。こちらは例のイエローライナーで、車内はまあまあ空いていた。岡山には1932に到着。もう周囲は真っ暗である。

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岡山からは1955発の姫路行きに乗る。岡山で夕食を取ることも考えたが、姫路の宿で「旅行割クーポン」が入手できるはず。そちらを使った方が賢いと思って、空腹を我慢しつつ東へ向かう。
例によって岡山発の列車はイエローライナー。車内はまあまあ混んでいたが、数駅走った後はもうガラガラ。あとはひたすら本(ゲームのるるぶ)を読みながら我慢する。姫路には2120頃に到着。はーあ。やっと着いた。それにしても寒いぜ。

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ホテルにチェックインして、予想通りクーポン券をゲット。3000円分なので、どう使うか迷う。ちなみに今日の宿代は3120円なので、クーポンを引くと残り120円。余りの安さに目が眩みそうになる。九州の宿で旅割クーポンが使えなかったのが少し残念。
クーポンが使える店を探していると、駅前に格好の飲み屋が。店の女の子に「クーポン使えますか」と尋ねた所、OKとのこと。早速ここで2000円分使う。全部使い切っても良かったのだけど、まあそこは少し我慢。明日の楽しみも取っておこう。

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つづく



3
221216_システム開発はもめるのか

なぜ、システム開発は必ずモメるのか

細川善洋 日本実業出版社

IT事業に携わる者にとってシステム開発での「揉め事」は日常茶飯事。というよりもシステム開発に関わる問題の大半は「揉め事」対応といっても過言ではない。「揉め事」と言っても発注側/顧客と受注側で白黒がハッキリしているケースは稀で(そもそも白黒ハッキリしているケースは「揉め事」とは言わない)、両者それぞれ言い分がある場合が殆どである。本書ではIT現場によくある「揉め事」と実際の裁判所での判例を紹介しつつ、「揉め事」のパターンや「揉め事」を回避するコツやノウハウ等を分かりやすく開発している。ストーリー仕立てになっていて、やや冗長な記述が気になるが、逆に読みやすい読み物に仕上がっている点は評価したい。



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