もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2023年04月

3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。

という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。

前回までのあらすじは --> こちら

大垣~米原

当初の予定では、大垣から福井までの移動も青春18切符を使う予定でした。しかし大垣から福井の乗車券は2,310円で、青春18切符の1回分よりも安いことが判明。また米原~福井間で特急列車を利用すれば、大垣出発を少し遅らせることも可能なことがわかりました。
昨日来の腹痛はかなり収まってきましたが、早起きするのも億劫になったので出発時間を当初の予定よりも遅らせ、ホテルの朝食を取ってから出発することにしました。
ちなみに旅と腹痛については、これまでも何度か経験済で、 以前に紹介した道東旅行 や、その前には 台湾旅行四国で登山旅行 した際にも突発性の腹痛に苦しめられました。
食事に内容だとか気温の変化とかが原因だと思うのですが、移動中だと些か厄介ですね。

閑話休題。
この日は0725大垣発の米原行きに乗ります。4両編成。この区間は輸送需要に比して列車本数が少ないので、結構混む路線です。18切符で旅行している際も、この路線はいつも混んでいる印象があります。今回もそこそこ混んでいましたが、少し早めに駅に行ったので、幸い席は取れましえます。区間快速というのは、途中の岡崎までは全駅停車で、岡崎から先は快速運転するというもの。JR東海が誇る新快速に比べると速度は落ちますた。

米原~福井

米原からは0810発の「しらさぎ51号」に乗り換えます。51号といっても51番目という訳ではなく、名古屋発の「しらさぎ」には1番から、米原発の「しらさぎ」には51番から番号が付けられているだけのよう。ちなみにこの「しらさぎ」も2024年4月の北陸新幹線敦賀延伸によって廃止されるとのこと。「しらさぎ」にせよ「雷鳥/サンダーバード」にせよ、半世紀以上の歴史があるだけに、廃止されるのは残念です。

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福井から勝山

福井には0915に到着。福井からは久しぶりのえちぜん鉄道に乗ります。アテンダントさんは健在でした。若い娘が多かったです。当面は廃止されることはなさそうでした。

勝山、平泉寺白山神社

勝山には1100前に到着。勝山駅でタクシーの割引チケットを配布しているので、1枚受け取ります。今回目指したのは、駅から約5km離れた平泉寺白山神社。苔で有名な場所です。平泉寺白山神社というのは一見変な名前で、神社なのか寺なのか分からないのですが、明治の神仏分離によって白山神社となったとのこと。それまでは白山神社と平泉寺で領有争いをしていたそう。

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タクシーだと10分ぐらいは知って平泉寺に到着。駐車場から先は参道になっていて、杉の巨木が生い茂る中、参道が真っすぐに伸びています。鳥居を抜けると緑の苔が美しい景観になり、一番奥が本社です。

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右手の方に入っていくと、さらに奥に向かって道が続いており、その先に楠木正成公の供養塔があります。お墓とはまた違うみたいですね。

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白山神社から戻る途中、左手の方に外れていくと、南谷の発掘現場があります。ここからは中世時代の石畳が出てきて、そこに歩けるように整備されています。現在のアスファルトの道に比べると、中世の石畳は歩きにくい。しかも小雨のために石の上が滑りやすくなっている。転倒しないように慎重に歩きます。そして石畳の奥には若宮八幡宮の大杉があります。

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勝山駅周辺観光

白山神社入口付近にある 「まつや」 でおろしそばとソースカツ丼を食べました。いずれも福井の名物料理です。
帰りはタクシー代をケチって駅まで歩くことにしました。約5kmの道のりで所要時間は約1時間です。途中、勝山城博物館とか越前大仏とかの近くを通りましたが、今回はパス。作りものッポイ感じがちょっと嫌かな。まあ大仏は見たかったような気がしますけど・・・。

勝山駅に戻り、駅カフェでちょっと一服。駅前にあるテキ7形電気機関車を見学。京福電鉄時代に永平寺線の貨物輸送を担っていたとのこと。かなりミニサイズの電気機関車でした。

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勝山~あわら湯の町

勝山発1419の福井行きに乗ります。アテンダントさんは偶々往路と同じ人でした。福井から本日2回目の往復乗務とのこと。1日3往復するそうです。
福井口で三国線の三国港行きに乗り換え。ちなみに福井口駅の乗り継ぎは素晴らしいの一言。どちら側から乗ってきても、福井口でほぼ同時刻で乗り継ぎができます。ちなみに今回利用したのは、「あわら温泉宿泊フリー切符」というもの。これは芦原温泉での指定旅館の宿泊を条件としてえちぜん鉄道が2日間乗り放題になるというもの。しかも旅館に泊まると1,000円のキャッシュバックがある。料金は2,000円だが、キャッシュバックを考えると実質1,000円。しかも平日も利用可能。まさに鉄オタにとっては夢のような切符だが、難点はやはり芦原温泉の宿泊。今回は「全国旅行割」のお陰で非常に安価に宿泊できたが、普段だとそうはいかない。

終点に三国港に着いたのは1600頃。途中のあわら湯の町が本来の目的地だが、フリー切符の特権を生かして終点まで乗った。この三国港駅も個人的には好きな駅の1つで、京福電鉄時代にも何度か訪れたことはある。数年前に駅舎がリニューアルされたが、かつての魅力は失われてはいない。

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三国港駅発1609の福井行きに乗ってあわら湯の町駅で下車。JRの芦原温泉駅が有名だが、温泉街に近いにはむしろこの「あわら湯の町」だ。今回の宿も駅から徒歩10分ぐらいの場所にあり、便利であった。宿は和室で温泉も入り放題。晩御飯は地元の海産物がたっぷり。まさに至れり尽くせりであった。

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つづく


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二百三高地

東映

1980年に公開された日本製の戦争映画である。この時期の東映戦争映画は、1981年の「連合艦隊」、1982年の「大日本帝国」といった作品があり、現在見直しても楽しめる作品群となっている。
この「二百三高地」はタイトル通り日露戦争最大の激戦地となった旅順攻略戦を大河ドラマ風に描いた作品である。作品のスタートは満州のハルピンでロシア軍の2人の日本人が処刑される所からスタートする。横川省三と沖禎介。実在するこの2人の処刑が日本のロシアに対する抵抗の象徴として描かれ、その後にタイトルバックとなり、当時の東アジアの情勢説明となる。
この作品は、最前線で戦う兵士達と作戦指揮をとる高級司令部の2つの視点から旅順攻略戦が描かれている。最前線については、金沢第9師団の歩兵部隊に所属する本作の主人公小賀武志(あおい輝彦)と彼の部下たちの姿を通じて描かれている。当初は平和を愛し、ロシアに愛着の念を抱いていた小賀が、苛烈な戦闘経験を通じて次第に変貌していき、最後はロシア兵を激しく憎むように変化していくさまが本作の見どころの1つだ。また小賀達以外にも旅順攻略を戦う日本兵たちの悲惨な有様がこれでもかこれでもかと描かれ、特に前半のクライマックスであるカポニエールでの戦いは、トラウマになりそうな悲惨な景観である。
もう1つの見どころは旅順攻略を巡る作戦指揮の部分である。本作が公開されていた1980年代は、いわゆる「司馬史観」が幅を効かせており、本作で描かれている旅順攻略戦も概ね司馬遼太郎の名作小説「坂の上の雲」での史観に準拠している。つまり第3軍の司令部は頑迷固陋で徒に自軍の損害を増やす。苦戦する第3軍を救ったのは児玉源太郎の巧みな作戦指揮にあったとする説である。因みに児玉源太郎を演じるのは丹波哲郎。乃木希典は仲代達也が演じた。
BGMはさだまさし。「海はぁ、死にますか・・・」。当時もヒットした曲だが、今見ても映像と見事にマッチしていて心地よい、劇中では2度ほど流れるのだが、いずれの場面でも映像と音楽の融合が見事である。
今から40年以上も前の古い作品だが、現在の目から見ても十分の見ごたえのある作品である。歴史的な視点で言えば、現在の目から見ればやや古い見解(いわゆる「司馬史観」)も見受けられるが、その点を差し引いても見どころの多い作品である。

お奨め度★★★★

日露戦争の勝敗の分かれ目となった“二百三高地”をめぐる攻防戦を描いた作品。総製作費15億円の巨費を投じ、準備から撮影完了まで3年の歳月をかけて製作された。


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Turning The Tablesは、1998年にMoments in History社から発売されたシミュレーションゲームです。日本では2004年にコマンドマガジン56号の付録ゲームとして発売されました。テーマは1942年5月の第2次ハリコフ攻防戦。前年冬季におけるモスクワ前面での勝利で勢いに乗るソ連軍が、南方のハリコフ戦線で大規模な攻撃作戦を実行。しかし卓越した戦闘技量を誇るドイツ軍の反撃によって大損害を被った戦いです。
今回、Turning The Tablesを紹介する動画を作成しました。この動画では、Turning The Tablesの概要と対面形式でプレイした状況を紹介しています。





3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。

という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線の開業も近い今話題の地域です。鈍行旅だと半日以上かかる行程ですが、果たして・・・。

大船~沼津

定時に仕事を終えて最寄り駅の大船1721発の普通列車小田原行きに乗ります。大船駅でビールとパン、握り飯を購入。この先の強行軍に備えます。プチラッシュの車内。ロングシートでビールを飲むのはちょっとした背徳感があって宜しいですね。滅茶混みならとてもビールどころではないのですが・・・・。

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(上の写真は小田原駅、伊豆箱根鉄道大雄山線)
小田原と熱海で乗り換え。熱海からはJR東海となり、これまでの15両編成が一気に6両編成になります。熱海、三島、沼津といったあたりはそこそこ輸送需要があるので混みます。乗ったのは豊橋行きの普通列車なので、そのまま乗り続けて豊橋に行く手もあるのですが、訳あって途中の沼津で下車しました。

沼津~浜松

実は沼津~浜松間は「ホームライナー」という快速列車が走っているのです。この列車、余分に330円を支払う必要があるのですが、途中停車駅が少ない快速型の列車で、しかも使用している車両が特急型車両なので乗り心地が良い。リクライニングシートにゆったりしながら、貧乏旅行を楽しみます。

浜松~大垣

浜松からは大垣行きの区間快速に乗り換えます。区間快速というのは、途中の岡崎までは全駅停車で、岡崎から先は快速運転するというもの。JR東海が誇る新快速に比べると速度は落ちますが、この時間で大垣に辿り着くには最速の車両です。これもクロスシートなので乗り心地が良い。このままノンビリ大垣まで、と、思っていましたが・・・

浜松を出た後から猛烈な腹痛に襲われた。さっき飲んだビールの影響か、はたまた座った位置が送風機の風がモロに当たる所なので体が冷えたためか・・・。いずれにしても旅行途中の腹痛は最大にピンチ。この列車が終電、という訳ではないのですが、折角席を取ったので乗り換えはしたくない。幸いJR東海の普通列車にはトイレがついているので、トイレに近い場所に移動し、トイレを何往復かして腹痛に対応する。腹痛のため、本を読むとか、PCを叩くとか、他に何かしよう、という気分にはとてもなれない。
何とか我慢して大垣に着いたのは2320頃だった。取り敢えず無事到着に感謝しつつ、大垣駅前のホテルにチェックインする。

つづく



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5年前に発売開始し、2年前に絶版になった「決戦、ア〇オアクー」DX版ですが、この度再版することになりました。

今回の変更内容は 以前の記事で紹介した 通りですが、
 1)カウンターのレイアウト見直し
 2)カウンターに全て英語表記を追記
 3)ショートシナリオの追加
です。

2023年5月のゲームマーケット2023春でも発表の予定ですが、通販にも対応しております。
通販を希望される場合は、こちらの記事 をご参照下さい。

それでは、今後とも「決戦、アバ〇アクー」DX版を宜しくお願いします。

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こちらはマップ。基本的なデザインは変わっていませんが、所々を英語表記にしています。

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