もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

2023年05月

WGJ013_表紙


「最後のサムライ-西南戦争」(以下、本作)は、ウォーゲーム日本史13号の付録ゲームで、2012年に国際通信社から発売された。テーマは西南戦争で、九州全域を舞台に薩摩軍と政府軍との戦いを描く。1ユニットは1,000~5,000人程度と思われる。1Turnのスケールは不明だが、1~2週間程度と推測できる。
基本システムはPaths of Gloryに似たカードドリブンシステム(CDS)。カードに記載されたイベントを発動するか、またはカードに記載された作戦値を使用して移動、攻撃を実施できる。さらに本作では「カードの購入によるデッキ構築」という概念を導入し、プレイヤーの選択によって強力なカードを組み入れることができるようにしている。これはPaths of Gloryにおける「デッキへのカード追加」を一歩進めた考え方とも言えよう。

今回、本作をVASSALを使ってソロプレイしてみた。一般に本作のようなCDSゲームはソロプレイが困難と思われているが、カードの引きが適度なランダマイザ―となっており、ソロでも十分に楽しめた。

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1Turn

[薩_二番大隊433]薩軍が遂に出陣した。先鋒の一番大隊、二番大隊(各4-3-3、攻撃力-耐久力-移動力、以下同じ)が鹿児島から川内、阿久根、八代を経て宇土に布陣する。そして熊本を攻撃。政府軍の守備隊(1-1-1)を鎧袖一触で撃破し、熊本城外に布陣した。
薩軍の出陣に呼応し、豊後竹田の報国隊(2-2-2)が蜂起した。報告隊は大分を守る政府軍の守備隊(1-1-1)を攻撃し、これを撃破。報国隊が大分を占領した。

このTurn終了時点、薩摩軍は重要地点を6ヶ所占領し、政府軍は5ヶ所となった。政府軍が負けているので、政府軍の士気値は1段階低下して5になる。

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2Turn

[政_第1旅団422]野津鎮雄少将指揮下の政府軍第1旅団(4-2-2)が大分を攻撃。激戦の末、薩摩側の報国隊を撃破して大分奪回した。
一方、熊本方面の薩摩軍は、一番大隊、二番大隊が北上を開始。南関の政府軍第13連隊、第14連隊を攻撃。さすがは精鋭薩摩軍。政府軍2個連隊を撃破し、久留米を奪取した。

このTurn終了時点で政府軍の士気値は4にまで低下する。

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3Turn

[薩_上陸部隊221]薩摩軍は左敷に布陣していた五番大隊(4-3-3)から強襲上陸部隊(2-2-1)を派出し、長駆長崎に対して強襲上陸作戦を実施する。成功率56%。決して悪い確率ではなかったが、上陸作戦は失敗に終わる。この作戦が成功していれば、薩摩軍はそのまま政府軍を押し切ってサドンデス勝利できたかもしれない。薩摩軍にとっては惜しい場面であった。
政府軍は2個旅団を佐賀に集結して久留米に対する反転攻勢を仕掛ける。薩摩軍も2個大隊を南関に進出。佐賀の政府軍2個旅団を攻撃したが、政府軍はその攻撃に耐えて久留米を攻撃。これを奪回した。

このTurn終了時点で薩摩軍は重要地点を5ヶ所占領し、政府軍は6ヶ所となった。薩摩軍が負けているので、薩摩軍の士気値は1段階低下して5になる。

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4Turn

[政_別働第1旅団322]久留米攻防戦。政府軍は別働第1旅団(3-2-2)と消耗した2個旅団を投入して久留米を守る。薩摩軍は2個大隊を投入するも、久留米を奪取できず。しかし政府軍も南関を守る薩摩軍の野戦築城を突破できない。

一方大分を奪回した政府軍第1旅団は、大分から豊後竹田を抜けて阿蘇山の麓にある肥後高森に進出。側面から熊本方面を伺う。

このTurn終了時点で薩摩軍の士気値は4にまで低下し、政府軍と並んだ。

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5Turn

[政_警視隊122]薩摩軍は熊本城外に攻城砲を配置。城に対する砲撃を行う。しかし城兵の士気は高く、砲撃により動揺を誘うことはできなかった(砲撃失敗)。

政府軍は警視隊(1-2-2)を編制し、中津の守備と治安維持に回す。中津や佐賀でも旧士族による不穏な動きがあり、これを放置すると薩摩方の諸隊(党薩隊)が活動を開始して面倒なことになるからだ。

薩摩軍は人吉に待機していた桐野利秋率いる四番大隊(4-3-3)を鹿児島に移動させた。これは鹿児島を守備するという意味もあるが、強襲上陸による奇襲を狙った策でもある。このままではジリ貧必至の薩摩軍にとっては、どこかで一発逆転を狙う必要があった。

このTurn終了時点で薩摩軍の士気値は3にまで低下し、遂に政府軍を下回ってしまう。

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6Turn

[薩_延岡隊222]党薩隊の1つである延岡隊(2-2-2)が延岡より重岡に進出してきた。この配置は豊後高森に布陣する政府軍第1旅団の背後を狙う動きである。それに対して政府軍は、中津に待機していた第3旅団(3-2-2)と、さらに本国で動員された第4旅団(3-2-2)、そして高森の第1旅団(3-2-2)の3個旅団を結集した。
圧倒的な政府軍による攻撃を受けて延岡隊は文字通り瞬殺されてしまう。抵抗を排除した政府軍は、日向灘に向けて進撃を続けている。

このTurn、「西郷隆盛」イベントによって一時的に士気値を1レベル回復した薩摩軍であったが、そのTurn終了時点で薩摩軍の士気値はまたもや3にまで低下する。

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7Turn

[薩_四番大隊433]熊本北部で薩摩軍が最後の攻撃を仕掛けてきた。二番大隊と七番大隊(2-2-3)が久留米を守る政府軍2個旅団を攻撃したのである。さすがに薩摩軍の精鋭部隊は強く、政府軍2個旅団は敗走。薩摩軍は再び久留米を奪取した。

「このままいけば勝てる」

薩摩軍が一瞬希望を持った瞬間である。しかし政府軍も抜け目ない。先に延岡隊を撃破した政府軍2個旅団が延岡から海岸線に進出。海沿いを南下して宮崎に迫ってきたのである。
宮崎を守るのは薩摩軍の六番大隊(2-2-3)。薩摩軍の中ではやや戦力劣る部隊であった。桐野の四番大隊も急遽鹿児島を進発して宮崎に向かったが、タッチの差で間に合わず。政府軍の攻撃を受けて宮崎は陥落。薩摩軍の六番大隊も壊滅してしまう。

このTurn終了時点で薩摩軍の士気値は2にまで低下する。そろそろ後がなくなってきた薩摩軍なのであった。

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8Turn

[Z_Maker薩軍士気]薩摩軍は桐野の四番大隊で宮崎方面への反撃を行う。政府軍2個旅団に対し精鋭薩摩軍はまさに獅子奮迅の働きを見せた。政府軍2個旅団を完全撃破して宮崎、さらには高鍋を奪回する。

「このままいけば、ひょっとしたら勝てるかも・・・」

薩摩軍が微かな希望を持った瞬間である。しかし政府軍の対応は冷ややかだった。薩摩軍四番大隊が鹿児島の町を後にした頃を見計らって黒田清隆率いる歩兵旅団が鹿児島の町に急速侵攻する。その時の鹿児島は軍事的空白地帯だったため、政府軍は易々と鹿児島を占領する。鹿児島重要スペース2個所分の価値があったので、この時点で政府軍の支配する重要スペースは7個所、薩摩軍は4個所となった。

このTurn終了時点で薩摩軍の士気値は0にまで低下し、薩摩軍の敗北が決定した。

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感想

ゲームとしては非常に面白い。薩摩軍がやや不利に思えるが、史実を考えれば仕方がない所だ。とはいえ、薩摩軍も強襲上陸や党薩隊を上手く使えば勝ち逃げのチャンスは十分にあると思う。特に政府軍プレイヤーが不慣れなら、長崎を奇襲上陸で占領し、さらに大分か久留米を支配することで、一気にサドンデスへ持っていくことも不可能ではないだろう。

それにしてもコンパクトなシステムで西南戦争を綺麗にまとめたデザイナーの手腕には脱帽するばかりだ。どちらに転ぶかわかない絶妙さや戦略的なオプションの広さなどゲームとしての面白さは勿論、西南戦争の戦略的状況を見事に再現したシミュレーションとしての出来も唸らせられる。それがたったの2時間で再現できるという点も素晴らしい。ウォーゲーム日本史の中でも個人的にはベストに押したい作品であり、入手困難なのが惜しまれる。




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今話題のCharGPTでウォーゲームのことを色々と聞いてみました。
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230414_黒騎士外伝

黒騎士物語外伝

小林源文 ゴマブックス

戦争劇画作家として有名な小林源文氏。氏の作品群の中でも一二を争う人気作品が「黒騎士物語」だが、本書はその外伝である。元々の「黒騎士物語」が1980年代の作品で、外伝はその約10年後に発表されたものであるとのこと。本書は「黒騎士物語」の主人公であるエルンスト・フォン・バウアーの独ソ戦での活躍を描いた短編集である。舞台は1942年冬のスターリングラード戦から、1943年のウクライナ戦線、1944年のコルスン包囲戦等。キャラ的にも黒騎士中隊の面々以外に、敵ソ連軍の戦車兵、ドイツ軍の宣伝中隊など、多彩な面々が登場し、話に幅を持たせている。絵的にも無印「黒騎士」よりもこちらの外伝の方が遥かに「良い」という印象を持った。
極めつけは巻末の筆者あとがきで、「黒騎士物語」を書くことになったきっかけや当時小林氏がどのような仕事をしていたのか、あるいは仕事に対してどのような考えを持っていたのかを知ることができる。この「あとがき」だけでも定価分の価値がある、と書けば、さすがに言い過ぎか・・・。
「黒騎士物語」のファンなら楽しめること請け合いの作品である。


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山梨のソウルフードといった感があるほうとう。うどん風のモチモチ緬だが、うどんよりも緬が太く、カボチャ、キャベツ、ジャガイモといった野菜類や肉類を一緒に熱々に煮込む。スープは一般には味噌風で、味噌味で食べるほうとうと具材との絡みが溜らなく旨い。
今回紹介する「小作」は、ほうとうを扱った店の中では老舗的な店舗である。山梨県一帯に店舗を展開しており、その数は現在9店舗。その中で今回訪れた甲府駅前店は、いわばフラッグシップ的な店舗といえる。
今回注文したのは豚肉ほうとう(1,600円)。オーソドックスなほうとうに豚肉が具材として追加されている。基本ほうとうは何を入れても概ね美味しく食べられるのだが、この豚肉との相性もバッチリ。味噌風のスープと豚肉との組み合わせが美味しい。麺との相性もよく、肉うどんを彷彿とさせる味である。

ほうとう「小作」。山梨に行った時には1度は食べてみたい味である。

お奨め度★★★★

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