3月のとある週末に青春18切符を使って西に向かいました。青春18切符といえば、知る人ぞ知る、普通列車専用の乗車券です。1日乗り放題。途中下車自由。しかも5日分使えて値段は12,050円。1日あたり2,410円というコスパの良さが嬉しいところ。ちなみに一昔前はもっと安かったのですが・・・。

という訳でコスパの良さを生かして旅に出かけてみました。行き先は北陸福井県。新幹線を間近に控えた今話題の地域です。

前回までのあらすじは --> こちら

大垣~米原

当初の予定では、大垣から福井までの移動も青春18切符を使う予定でした。しかし大垣から福井の乗車券は2,310円で、青春18切符の1回分よりも安いことが判明。また米原~福井間で特急列車を利用すれば、大垣出発を少し遅らせることも可能なことがわかりました。
昨日来の腹痛はかなり収まってきましたが、早起きするのも億劫になったので出発時間を当初の予定よりも遅らせ、ホテルの朝食を取ってから出発することにしました。
ちなみに旅と腹痛については、これまでも何度か経験済で、 以前に紹介した道東旅行 や、その前には 台湾旅行四国で登山旅行 した際にも突発性の腹痛に苦しめられました。
食事に内容だとか気温の変化とかが原因だと思うのですが、移動中だと些か厄介ですね。

閑話休題。
この日は0725大垣発の米原行きに乗ります。4両編成。この区間は輸送需要に比して列車本数が少ないので、結構混む路線です。18切符で旅行している際も、この路線はいつも混んでいる印象があります。今回もそこそこ混んでいましたが、少し早めに駅に行ったので、幸い席は取れましえます。区間快速というのは、途中の岡崎までは全駅停車で、岡崎から先は快速運転するというもの。JR東海が誇る新快速に比べると速度は落ちますた。

米原~福井

米原からは0810発の「しらさぎ51号」に乗り換えます。51号といっても51番目という訳ではなく、名古屋発の「しらさぎ」には1番から、米原発の「しらさぎ」には51番から番号が付けられているだけのよう。ちなみにこの「しらさぎ」も2024年4月の北陸新幹線敦賀延伸によって廃止されるとのこと。「しらさぎ」にせよ「雷鳥/サンダーバード」にせよ、半世紀以上の歴史があるだけに、廃止されるのは残念です。

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福井から勝山

福井には0915に到着。福井からは久しぶりのえちぜん鉄道に乗ります。アテンダントさんは健在でした。若い娘が多かったです。当面は廃止されることはなさそうでした。

勝山、平泉寺白山神社

勝山には1100前に到着。勝山駅でタクシーの割引チケットを配布しているので、1枚受け取ります。今回目指したのは、駅から約5km離れた平泉寺白山神社。苔で有名な場所です。平泉寺白山神社というのは一見変な名前で、神社なのか寺なのか分からないのですが、明治の神仏分離によって白山神社となったとのこと。それまでは白山神社と平泉寺で領有争いをしていたそう。

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タクシーだと10分ぐらいは知って平泉寺に到着。駐車場から先は参道になっていて、杉の巨木が生い茂る中、参道が真っすぐに伸びています。鳥居を抜けると緑の苔が美しい景観になり、一番奥が本社です。

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右手の方に入っていくと、さらに奥に向かって道が続いており、その先に楠木正成公の供養塔があります。お墓とはまた違うみたいですね。

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白山神社から戻る途中、左手の方に外れていくと、南谷の発掘現場があります。ここからは中世時代の石畳が出てきて、そこに歩けるように整備されています。現在のアスファルトの道に比べると、中世の石畳は歩きにくい。しかも小雨のために石の上が滑りやすくなっている。転倒しないように慎重に歩きます。そして石畳の奥には若宮八幡宮の大杉があります。

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勝山駅周辺観光

白山神社入口付近にある 「まつや」 でおろしそばとソースカツ丼を食べました。いずれも福井の名物料理です。
帰りはタクシー代をケチって駅まで歩くことにしました。約5kmの道のりで所要時間は約1時間です。途中、勝山城博物館とか越前大仏とかの近くを通りましたが、今回はパス。作りものッポイ感じがちょっと嫌かな。まあ大仏は見たかったような気がしますけど・・・。

勝山駅に戻り、駅カフェでちょっと一服。駅前にあるテキ7形電気機関車を見学。京福電鉄時代に永平寺線の貨物輸送を担っていたとのこと。かなりミニサイズの電気機関車でした。

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勝山~あわら湯の町

勝山発1419の福井行きに乗ります。アテンダントさんは偶々往路と同じ人でした。福井から本日2回目の往復乗務とのこと。1日3往復するそうです。
福井口で三国線の三国港行きに乗り換え。ちなみに福井口駅の乗り継ぎは素晴らしいの一言。どちら側から乗ってきても、福井口でほぼ同時刻で乗り継ぎができます。ちなみに今回利用したのは、「あわら温泉宿泊フリー切符」というもの。これは芦原温泉での指定旅館の宿泊を条件としてえちぜん鉄道が2日間乗り放題になるというもの。しかも旅館に泊まると1,000円のキャッシュバックがある。料金は2,000円だが、キャッシュバックを考えると実質1,000円。しかも平日も利用可能。まさに鉄オタにとっては夢のような切符だが、難点はやはり芦原温泉の宿泊。今回は「全国旅行割」のお陰で非常に安価に宿泊できたが、普段だとそうはいかない。

終点に三国港に着いたのは1600頃。途中のあわら湯の町が本来の目的地だが、フリー切符の特権を生かして終点まで乗った。この三国港駅も個人的には好きな駅の1つで、京福電鉄時代にも何度か訪れたことはある。数年前に駅舎がリニューアルされたが、かつての魅力は失われてはいない。

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三国港駅発1609の福井行きに乗ってあわら湯の町駅で下車。JRの芦原温泉駅が有名だが、温泉街に近いにはむしろこの「あわら湯の町」だ。今回の宿も駅から徒歩10分ぐらいの場所にあり、便利であった。宿は和室で温泉も入り放題。晩御飯は地元の海産物がたっぷり。まさに至れり尽くせりであった。

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つづく