230423_トリーズ

トリーズの9画面法

高木芳徳 ディスカヴァー・トゥエンティワン

トリーズの9画面法。言葉は聞いたことはあるが、どんなものかは知らなかった。帯に書かれている「旧ソ連の技術力を支えた最強のフレームワーク」とあり、どんなものかと興味を持って読んでみた次第。
最初は結構退屈な内容だった。例題がいくつか出てくるのだが、その例題がいずれも簡単すぎて、細かく読んでいく気になれない。そのうち例題の部分はどんどん読み飛ばして先へ進むようになった。ただ読み進めていくにつれて「ひょっとしてこれは使えるかも」という気になってきた。
「トリーズの9画面法」。言葉は大袈裟だが中身は至ってシンプルである。縦横3マスずつ、計9マスの正方形を設定し、横軸に時間軸、縦軸に抽象度を割り当てる。具体的には、時間軸として「過去」「現在」「未来」、抽象度として下からサブシステム、システム、解決する課題といった案配だ。このようなフレームワークを設定することで古今東西のあらゆる特許や発明できるという。なるほど、ロシア人もうまい具合に考えたものである。
実際にこの方法がどの程度有益なのかは使ってみないとわからないが、少なくとも実務で試してみる意味は
ありそうだと思う。

お奨め度★★★★

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