240301_日本海軍航空史1

日本海軍航空史(1)用兵編

日本海軍航空史編纂委員会 時事通信社

旧海軍の航空関係者が、旧海軍航空の実態について記した著作である。第1巻用兵編では、主に海軍航空の発展と用兵思想、術力について述べられている。3部構成で、第1部「海軍航空の歩み」、第2部「海軍航空用兵思想の変遷」、第3部「航空術力の錬成」となっている。1冊で1000ページ近い大作で、海軍航空関係者の思いがこもった1冊と言える。海軍航空者自身の回想なのでやや身内に甘い感は否めない。特に特攻作戦については「特攻を悪く言うな」という思いがヒシヒシと伝わってくる内容であった。本書の主張をどう考えるかは読者次第だが、海軍航空関係者が海軍や海軍航空についてどのような考えを持っていたかを知るには良書である。また当事者自らの回想という意味では史料性も高い1作だ。