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以前にソロプレイを紹介した「War and Peace」の「解放戦争シナリオ」(1813戦役)。今回はこれを対戦でプレイした。筆者はフランス軍を担当する。

1813年4月

フランス軍がベルリン、ライプチヒ、ドレスデンを同時に攻撃。各地でフランス軍が勝利を収めた。上記3個所は全てフランス軍が占領。フランス軍は3戦力の損失に対して、連合軍はプロイセン軍が6戦力、ロシア軍は5戦力を失った。

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1813年5月

ライプチヒ、ドレスデン方面ではフランス軍が塹壕線を構築して防衛体制を固める。北部戦線ではダヴー将軍麾下のフランス軍8戦力がハンブルクに進撃。ハンブルクを守るプロイセン・ロシア連合軍6戦力を攻撃する。連合軍を指揮するのはプロイセン軍ビューロー将軍。都市に籠る連合軍をフランス軍が強襲。指揮能力と士気に勝るフランス軍が連合軍を圧倒し、連合軍は降伏を余儀なくされる。ビューロー将軍はフランス軍の捕虜となった。

この時点でフランス軍の勝利点は計4点。このまま勝利点を貯めてオーストリアを参戦させないでおきたい。

連合軍はクライスト将軍(プロイセン)、コンスタンティン将軍(ロシア)の両将が率いる計13戦力(約6.5万)でドレスデン前面に攻勢を仕掛けてきた。フランス軍は塹壕線で耐えつつ増援を待つ。ヴィクトール将軍、スールト将軍麾下の部隊が次々と来援して連合軍を迎え撃つ。
結局、フランス軍増援部隊が連合軍を撃破してフランス軍の勝利。しかもこの戦いでロシア軍コンスタンティン将軍が負傷。退場を余儀なくされる。

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1813年6月

フランス軍が損耗フェイズで6の目を出してしまい、大損耗を強いられる。損耗で失った戦力は計15戦力にも及び、これまでで最大の損害を被ってしまう。
それにもめげずフランス軍はオーデル川西岸に残っているプロイセン、ロシア連合軍を追撃する。ヴィクトール将軍麾下の部隊(4戦力)が2倍近い連合軍を撃破。この勝利によってフランス軍の獲得した勝利点は計6点となった。

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連合軍は、バルクレイ将軍率いるロシア軍とブリュヒャー将軍率いるプロイセン軍がベルリンに向けて殺到する。ベルリンを守るフランス軍ウジェーノ将軍は塹壕線に籠って善戦するが、兵力の差は如何ともしがたく、3戦力を失って後退。ベルリンは再び連合軍の手中に落ちた。

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1813年7月

ベルリン方面に向けたフランス軍の反撃が開始される。ナポレオン自ら率いる8戦力(約4万)が、ベルリンに布陣するバルクレイ将軍率いるロシア軍6戦力を攻撃。ダヴー将軍麾下の12戦力がベルリン後方に布陣するブリュッヒャー率いる9戦力を叩く。
後に「ベルリンの会戦」と呼ばれる大会戦でフランス軍は大勝利を収めてバルクレイ、ブリュッヒャー両将は撤退を余儀なくされる。これによりフランス軍の勝利点は8点となり、オーストリア参戦の可能性はいよいよ遠のいた。

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1813年8月

連合軍はドレスデンに向けて反撃を指向してきた。例によってバルクレイ、ブリュッヒャー両将率いるロシア、プロイセン連合軍である。ドレスデンを守るのはフランス軍マーモント将軍麾下の5戦力。塹壕線に籠るフランス軍であったが、兵力に勝る連合軍の猛攻に苦戦を強いられる。しかし後方からヴィクトール将軍麾下のフランス軍9戦力が応援にかけつけると形勢は逆転。フランス軍の反撃によって連合軍は総崩れになる。
この「第2次ドレスデン会戦」の敗北によって対仏同盟は崩壊。プロイセンは単独でフランスとの講和を行い、ロシア軍は遠くロシア本国に向けて撤退していった。

対仏同盟云々というのは作り話で、単にプレイヤーが投了しただけです。

感想及び後日談

フランス軍が勝利点を大量に獲得したのが勝因であった。連合軍が大規模兵力による反撃を数回に渡って企図し、それが悉く失敗したこと。さらに連合軍反撃部隊がフランス軍の逆反撃を受けて敗北したことにより、さらに勝利点を献上することになってしまった。同盟ルールが適用されるシナリオ全てで言えることだが、敵に攻撃される可能性のあるスタックは4戦力以下が大原則。5戦力以上でスタックしていると、敵にそこを狙われる。特に指揮能力や士気値で劣る連合軍の場合は猶更だ。
ちなみにその後同じ立場で同じシナリオを再戦したが、その時はフランス軍が大苦戦した。連合軍は前回の教訓を受けてスタックをバラシてきたので、フランス軍が勝利点を思うように獲得できない。また要域ベルリンの周囲には4戦力スタックによる「壁」を作ってきたので、ベルリン占領のままならない。それでも一度はフランス軍がベルリンを落としたものの、その後の連合軍の反撃でベルリン失陥。しかも損耗チェックで6の目を3回も出してしまったフランス軍が大消耗。

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そうこうしている間に同盟フェイズで有利なDRMが得られないままオーストリアとスウェーデンが連合軍側に立って参戦したことにより万事休す。さらに「泣き面に蜂」とはまさにこのこと。親仏衛星諸国も次々と寝返る。最後はフランス本土国境まで後退し、地形を利用した巧みな防衛戦で連合軍に一泡吹かせましたとさ。ゲーム自体はボロ負けだけどね、

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第2回目の対戦の方が得るところが大きかったが、詳細な記録を取らなかった(第1回目の勝利で個人的には満足していた)ので概要レベルの紹介でお許し頂きたい。第2回目の対戦で分かる通り、連合軍が適切な初期配置を行えば、フランス軍がベルリンを奪取するのは容易ではなく、結果としてフランス軍の勝利もなかなか難しくなるのではないかと思われる。