その翌日 は、台北市内を縦横に走るMRT(地下鉄)路線の乗潰しに出かけました。地下鉄といっても(日本の場合と同じく)かなり郊外まで路線を伸ばしており、さらにその先に支線がいくつかあります。従って全線乗り潰すのは結構難儀。まあ取り敢えず行ってみますか・・・。

新北投支線

台北北部の温泉地として知られている北投地区。その中心地北投駅から東へ延びている約1.2kmの枝線です。駅は北投と新北投の2駅のみ。4両編成ぐらいの列車が、1編成でその間を行ったり来たりしています。

写真26
写真27
写真28


この列車がなかなか面白く、車内は日本の観光列車のような内装になっていて、中に入るだけでウキウキした気分にさせてくれます。また「熊モン」みたいなキャラクターの模型も飾られており、「熊モン」もどきのイラストも展示されていました。

写真29
写真30


淡水LRT

写真31


これはMRTではなく、LRT(ライトレール)です。MRT淡水線(RedLine)の紅樹林駅から乗り換えて、Kanidng駅までの7.3km11駅の路線です。ライトレールということですが、前半部分は専用の高架線を走るので、かなりの高速でかっ飛ばします。左右には淡水河東岸地区に広がる高層住宅地が見えています。恐らく台北地区へのベッドタウンなのでしょう。

写真32
写真33
写真34


途中の淡水行政中心駅から先は地表レベルになり、道路の真ん中を走ります。日本の路面電車と同じですが、道路部分と路線部分の間に仕切りとなるブロックがあり、一般車両が路線に入ってこれないようになっています。
終点までの所要時間は約20分。終点は車両基地になっていて、数編成のLRT車両が停止していました。

写真35
写真36


紅樹林駅を降りた時に気づいたのですが、この路線一帯は1884年の清仏戦争(現地語では「清法戦争」)の舞台となった場所だそうです。清仏戦争について詳しくは知らないのですが、こういった関連の遺構には興味があるので、時間がある時にじっくり回ってみても良いかもしれません。

写真37


淡水信義線(RedLine)

こちらは台北MRTの中でも大御所の部類に入り、日本で言えば銀座線が丸ノ内線あたりに相当するのかな、と、勝手に想像しております。
この路線の面白い所は、台北中心地を抜けると地上に出て走る所。特に淡水付近では左手に広大な淡水河が見えてきて、なかなかの景観です。地下鉄に乗っているだけでも結構旅行気分を味わえる路線でした。

写真38


ちなみに今回の旅行で乗り潰したのは、上記以外に中和新蘆線(Orange Line)と松山新店線(Green Line)があります。それ以外にも板南線(Blue Line)は既に乗り潰し完了。残るは全線高架路線の文湖線を乗り潰せば台北のMRTは乗潰し完了です。・・・・。
しかし近々、環状線(Yellow Line)と呼ばれる新線が開業する予定であり(2019年末とのことでしたが、2020年にずれこみそう?)、桃園空港線も延伸の予定ありとのこと。さらに今回乗り潰した淡水LRTも延伸計画があり(既に線路は敷かれていました)、台湾乗り鉄の旅はまだまだ先が長そうです。

(つづく)