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Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。

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14Turn

RU_Su27_RostovNATO側に新たな損害が出た。西ドイツ空軍のF-4F 1機がSu-27S Flankerからの中距離ミサイル攻撃を受けて撃墜されてしまったのである。2名のパイロットが無事脱出に成功したことが不幸中の幸いであった。
攻撃を終えたNATO戦闘機の編隊が次々と離脱を図る。またWPの編隊のうち、僚機が被弾・撃墜された編隊の多くは、親編隊を離れて帰路につきつつあった。戦闘機による迎撃からSAMによる迎撃に舞台を移しつつある。WP軍は目の上のタンコブともいうべきPatriot地対空ミサイル部隊に対して、SEAD任務中のTu-16K "Badger G"の編隊よりKh-28対電波源ミサイル(ARM)を発射した。ミサイル発射の気配を察したPatriot部隊は速やかにレーダーを緊急遮断してARMの目標になることを回避する。

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15Turn

NATOに貴重な増援部隊が到着する。QRA編隊としてカナダ空軍のCF-18 2機がWiesbaden飛行場(3144)に登場する。
US_F16_Bronco米軍のF-16Cが攻撃終了後に離脱を図る中、それを追うMiG-23MLDに対してHawk中隊がSAMを斉射する。MiG-23MLDは辛くもSAMを躱したが、そのためにF-16Cへの追撃が阻まれてしまう。F-16Cは超低空で山岳地帯に突入。自慢の地形追従レーダー(TFR)を駆使して山岳地帯を縫って飛行する。同じF-16でも旧式のF-16Aならこんな芸当はできない。
WP軍の編隊が国境線を超えてNATOの領域深くに侵入する。WP軍機のRWRが次々と警報を発し、SAMの発射が確認される。そんな中、WP軍編隊は森の中に潜むNATOのSAM部隊をいくつか発見するのに成功した。

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16Turn

NATO_Hawk_31NATOの戦闘機が離脱したため、迎撃の主役はSAM部隊に移りつある。Hawk部隊がSEAD任務につくTu-16Jの編隊に対してSAMを斉射する。しかしミサイルは外れ。そのTu-16からはお返しのKh-28 ARMが発射されたため、Hawk部隊は慌ててレーダーをシャットダウンした。
南方ではNATOのSAM部隊が最初の戦果を挙げていた。近接護衛任務についていたMiG-23MLDがHawk部隊の攻撃を受けて1機にミサイルが命中。MiG-23MLDが炎に包まれて落ちていく。爆撃本隊は重要なのでチャフコリドーやSEAD機に守られている。そのためにSAMによる攻撃を受けにくい。しかし護衛戦闘機はそうではない。しかもMiG-23は旧式機で電子装備も劣っている。SAMに対する抵抗力は小さいが、そこを突かれた形となった。

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空戦が発生しないと1Turnのペースが速い速い。順番も気にしないで同時移動にしたので、これまでの半分ぐらいの時間で進む。

17Turn

ZZ_Cloud_LowDeck天候が急変し、低高度に団雲が発生した。これにより地上に位置するSAM部隊の発見はより困難になる。
先にSAMを食らったMiG-23の編隊が再びSAMの攻撃を受ける。しかし今度は緊急回避によって事なきを得たMiG-23の編隊は慌ててチャフコリドーに逃げ込む。

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18Turn

RU_Tu16_ElenaNATOのSAM部隊に対してSEAD任務のTu-16K Badgerが次々とKh-28M対レーダーミサイルを発射する。ミサイル攻撃を受けたHawkやPatriot部隊が慌ててレーダーをシャットダウンする。そのためNATO SAM部隊に損害はなかったが、SAM防衛網が一時的に制圧されてしまう。しかし制圧を免れたHawk部隊が戦果を挙げた。チャフ散布任務のため飛行していたMiG-21の1機を被弾大破させたのである。MiG-21の方もSAMの攻撃を警戒してチャフコリドーの中を慎重に飛行していたのだが、雲間から突然現れた地対空ミサイルに対し、回避する暇がなかったのだ。撃墜を免れたMiG-21は戦場を離脱していく。

19Turn

WG_F4_Otto立ち直った西ドイツ空軍のF-4F Phantom 2機が電子妨害任務中のSu-24MP 1機を襲った。ファントムの攻撃でSu-24MPが被弾する。しかしチャフを散布し終えて身軽になったSu-24MPは自衛用の空対空ミサイルを持っていた。ミサイルの命中を受けてファントムが火を噴いた。ドイツ上空の高原地帯にパラシュートの花が2つ開く。

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南方ではMiG-23MLDの4機編隊が、カナダ空軍のCF-18 Hornet 2機編隊にドッグファイトを挑んだ。奇襲に成功したMiG-23は1機のホーネットを撃墜。しかしそのMiG-23は何故かそこで体力を使い果たし、離脱していく(Abort状態)。

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20Turn

RU_Su27_Rostov損傷して飛行中のMiG-23MLD 1機が機械的トラブルのため墜落した。
WP軍編隊の護衛戦闘機Su-27S Flanker 4機がF-4F Phantomに襲いかかった。BVR攻撃は失敗したが、ドッグファイトでSu-27Sがその強さを発揮し、ファントム1機を撃墜した。さらに南方ではMiG-23MLD 3機編隊が弾薬を使い果たして退避中のF-4F Phantom 2機に対して格闘戦を挑み、全弾を使い果たすという激闘の末、ファントム2機を撃墜した。

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CA_CF18_Dack対するNATOは、カナダ空軍のCF-18 Hornetが僅か1機でWPの攻撃編隊に殴り込む。爆装したMiG-27K 1機を撃墜し、その小隊の残余(3機のMiG-27K)に爆装を投棄させた。またHawk中隊は電子戦任務を遂行中のTu-22PD Blinderに対してミサイル攻撃を実施し、1機に直撃弾を与えてこれを撃墜した。

この時点までにNATO軍は投入した迎撃戦闘機18機(増援2機を含む)のうち、半数にあたる9機の損失機を計上していた。損失の内訳は、F-4F Phantomが6機、Tornado F2Aが2機、CF-18 Hornetが1機で、ファントム隊の損害の大きさが目を引く。

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WP軍の損失は現時点で11機。しかしNATO戦闘機による損失は9機なので空中戦の結果は互角といえる。損失の内訳は、護衛戦闘機がMiG-23MLD 5機(内1機はSAMによる)、爆撃本隊がMiG-27K 3機、支援機がTu-16K 1機、Tu-22PD 2機(内1機はSAMによる)となっている。南方部隊の損害の多さが目を引くが、その一方で北方攻撃部隊のSu-27やSu-24は1機も失われていない(被弾損傷機もゼロ)。北方を進むWP編隊が強力なSu-27S Flankerを随伴しているため、NATOの戦闘機が有効な攻撃を成し得ていないことがわかる。WP爆撃本隊48機のうち、被撃墜、被弾、あるいは爆装投棄等で爆撃能力を失ったのが計8機。しかし残り40機は攻撃能力を保持したまま目標に向けての進撃を続けていた。

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つづく