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Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。

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21Turn

RU_MiG27_GromovWP軍の攻撃編隊はそれぞれの目標に向かって散開。ファイナルアプローチに入る。突入を援護すべくSEAD任務のTu-16Kが大型のARM"kh-28M"をPatriotの陣地に向けて発射。慌ててPatriot部隊はレーダーをシャットダウンする。その他のNATO側SAM部隊から数発のSAMが発射されたが、遥か彼方に飛び去って行った。

22Turn

NATO_Hawk_31NATOのSAM部隊が次々と目を覚ましていく。WP軍SEAD機も何とかNATOのSAMを制圧しようとするが、何ぜ相手は数が多い。僅か数機のSEAD機で全てを制圧できるものではない。そしてSAMによる損害も出始めていた。
チャフ散布任務中であったMiG-23Mは、Nike-Herculesの至近弾を受けて損傷。任務を中断して離脱を開始する。爆撃目標に向かっていたMiG-27K Flogger J2の4機編隊もHawk地対空ミサイルの攻撃によって1機が被弾・損傷する。

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23Turn

NATO_VulcanWP軍攻撃編隊の一部が攻撃目標に突入した。MiG-27K 4機編隊がラインマイン飛行場(Rhein-Main 3444)に突入してきたのである。基地を守る20mmヴァルカン砲が火を噴く。対空砲火を掻い潜ったMiG-27Kは、超低空からラインマイン飛行場の格納庫に爆弾を投下する。

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ZZ_RadarShutdownWP軍のSEAD機も対空制圧任務を継続している。1機のKh-28M ARMがHawkミサイル部隊に命中。この部隊に損害を与えて使用不能にした。別のHawk部隊はARMの接近を見て慌ててレーダーをシャットダウンする。しかしその一方でWP側SEAD機に残されたARMもだんだん少なくなってきている。

24Turn

整備を終えたF-15C戦闘機が、ジーガーラント(Siegerland 2628)の飛行場で出撃準備を完了した。しかしすぐ目の前にはWP軍の攻撃隊約20機が迫ってきている。

「発進中止、今すぐ発進中止だ」

指揮官が叫ぶ。誘導路に進み出ようとしていたイーグルは、その場で行き足を止めた。

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25Turn

NATO_Roland2ジーガーラント上空のWP軍の攻撃隊が突入してきた。Su-24 "Fencer"4機の編隊だ。飛行場の手前約4kmまで接近した時、飛行場の北東に配置されていたRoland 2地対空ミサイルが発射された。LOAL(Lock-on After Launch)=発射後ロックオンという戦術だ。ギリギリまで敵を引き付けておき、敵が射程距離に入った瞬間にミサイルが斉射されたのだ。突然のミサイル攻撃に慌ててSu-24は急旋回。辛くもミサイルを回避する。
その4機は爆弾を対空陣地と格納庫に向けて投下する。格納庫への投弾は外れたが、対空陣地には命中して一時的にこれを制圧する。

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RU_Su24_Krylovさらに4機のSu-24が後続してくる。対空砲火はなおも迎え撃つが、先の爆撃によってその威力は殺がれていた。攻撃隊の半数は地上のF-15戦闘機を狙い、残り半数は格納庫を狙った。F-15を狙った爆弾は外れたが、格納庫には命中弾を与えた模様である。

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その北のギュータースロー(Gutersloh 2902)でもWP軍機による攻撃が始まっていた。超低空を突っ込んでくるSu-24がまず対空陣地を制圧する。続いて8機のFencerが近づいてくる。

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RU_MiG27_Gromov南のメンディヒ(Mendig 1437)では、12機のMiG-27K "Flogger J2"が飛行場に殺到してきた。Roland 2、ヴァルカン砲、そして軽対空火器が迎え撃ったが、1機も打ち落とすことができない。MiG-27が投じた爆弾は、格納庫、燃料庫、そして滑走路に直撃弾を与え、それぞれ損害を与えていた。

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26Turn

「今だ、急げ、緊急発進だ」

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US_F15_Tacoジーガーラント基地では指揮官たちの怒号が飛ぶ。1機のF-15がタクシーウェイから滑走路に侵入。そのまま緊急発進していく。WP機による攻撃の一瞬の間隙をついてだ。周囲の対空陣地はなおも火を放ち続けている。対空砲火のただ中での危険な緊急発進だ。
上空にいたSu-27Sの1個編隊が、F-15めがけて急降下する。危うし。

その北のギュータースロー基地では、WP軍による攻撃が続いていた。NATO側の対空火器が意外と弱体だと気付いたWP機は、徐々に大胆になってきた。ギュータースロー基地でも格納庫、燃料庫に命中弾が降り注ぐ。

27Turn

RU_Su27_RostovWP機による攻撃は終わった。戦いは終盤戦。今後の焦点は離脱を図るWP機とNATO防空網の最後の対決。そして戦果を見届けるWP偵察機とNATO軍の対決に焦点が移る。
先に離陸したF-15を狙ってSu-27S 4機が急降下してくる。離陸直後でスピードに上がらないF-15は正に良いカモだ(ルール9.16)。銃撃を浴びたF-15は何とか撃墜は免れたが、もはやボロボロで空中戦を戦える状況ではなかった。

敵空襲下での緊急発進は自殺行為であることを証明した形となった。ただし、「弱い敵機」に先に格闘戦を仕掛けて、Undetected状態にして攻撃を避ける、という裏技もある。

北のギュータースロー基地ではNATOの防空網が一矢を報いた。イギリス陸軍のRapier地対空ミサイルがSu-24 1機に命中。これを撃墜したのである。WP軍の損失はこれで12機目になる。

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28Turn

NATO_Rapier低空を離脱中のWP攻撃機がNATOの対空火器による射撃を受けた。危うく回避するWP機。
WP軍の偵察機が戦果確認のため目標上空に侵入する。ラインマイン飛行場上空を高速で通過した偵察型MiG-25RB "Foxbat B"は対空砲火を掻い潜って写真撮影を実施。成功する。
戦場を離脱中のMiG-23 1機がHawk地対空ミサイルの直撃を受けた。そのMiG-23はバラバラになって落ちていく。WPの損失は13機目になる。

つづく