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Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。

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29Turn

US_F16_Bronco戦意を回復した米空軍のF-16C 2機編隊が、離脱を図るMiG-27の正面からAIM-9M Sidewinderによる攻撃を加えた。1機のMiG-27が至近弾を受けて損傷したものの、F-16Cも空対空ミサイルを撃ち尽くす。護衛のMiG-23MLDが報復を期してF-16を取り囲む。

写真31


NATO_Patriot離脱中のWP機は、NATO側SAM部隊の反撃のよって苦しめられていた。Su-27S Flanker 1機がPatriotミサイルの至近弾を受けて損傷した。別のMiG-21はPatriotによるレーダー追跡を受けたが、所謂「対レーダー戦術」によって追跡を振り切った。
メンディヒの飛行場へ戦果確認のために飛来してきたMiG-25RB "Foxbat B"は高速偵察機だ。最大速度マッハ3を誇るこの高速偵察機は、高高度を飛行する限り敵戦闘機やSAMを寄せ付けない。しかし今日は違っていた。地上に靄がかかっているため、偵察機は低空に降りて写真撮影する必要がある。低空における"Foxbat"は、他の飛行機と何ら変わりのないジェット機の1つに過ぎなかった。
RU_MiG25_Volkov写真撮影のために低空に降りて行ったMiG-25RBは、いきなりレーダー警戒装置による警告信号を受けた。地上の地対空ミサイルの追尾レーダーにロックオンされたことを示すシグナルである。MiG-25はチャフを巻きつつミサイル回避につとめる。来た。左の低空から低層雲を突き抜けてミサイルが飛び出してくる。そのHawkミサイルはMiG-25の至近距離で爆発。致命傷を受けたMiG-25は、コントロールを失って落ちていく。WPの14機目の損失である。

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ここに来てSAMによる損害が急増しているが、これはSEAD機による援護の欠落(ARMを撃ち尽くした)と不十分なジャミングである。後者はジャミング機自体の損失と、攻撃そのものが終了したことでジャミング機自体が帰路についたことによる。さらに言えば、SEAD機がSAMに対して殆ど実害を与えていない(大半がShutdownで逃げられて、Hawk部隊1個を使用不能にしたのみ)のも大きい。

30Turn

RU_MiG23_Budarin MiG-23MLD "Flogger K"の2個小隊(計8機)が弾切れになった米空軍F-16C "Falcon" 2機を追う。R-24(AA-7 Apex)ミサイルによるBVR攻撃を仕掛けたが、こちらは1発の命中を得ることもなく外れ。それならば、と、ドッグファイトを挑んだが、今度はエンゲージに失敗。出目の悪さに切歯扼腕するWP軍。F-16Cはアフターバーナーに点火して一気に加速。超低空へ向けて飛び去って行く。

ジーガーラント上空にWP軍偵察機が高速進入。対空砲火が迎え撃つ。しかしそのSu-24MRは被弾することなく離脱に成功。貴重な戦果写真を取得した。その北、ギュータースロー基地では、やはりSu-24MRが強行偵察を実施。恐怖のRapier SAMやGepard自動対空砲の迎撃を受けたが、危うく被弾を免れた。

これで全機任務終了。あとは離脱するのみだ。

31Turn

ZZ_AntiRadarPatriotに狙われたMiG-27Kが対レーダー戦術でロックオンを躱す。別のMiG-23MLDはHawkに狙われた。こちらは対レーダー戦術でもロックオンを外せず、至近距離でHawkミサイルが炸裂。しかし対レーダー戦術のおかげでロックオンを粗くすることには成功していたので、それが奏功して危うく損傷を免れた。

「まるでサーカスだぜ」

RU_Tu16_Elenaてなことをミグのパイロットが叫んだかどうかはこの際どうでもよい。
悲惨だったのはTu-16K "Badger G"だ。この大型SEAD機は、自衛用のジャマーを搭載していない。また小型戦術機のように急降下してロックオンを躱すことの不可能だ。チャフ回廊によって隠れようとするが、新型のPatriotはチャフ回廊を無効化する能力を持っている。最後の頼みは味方のエスコートジャマー機。Su-24MPが至近距離から強力なスポットジャミングをPatriot陣地にしかける。そのおかげでTu-16KはギリギリでSAMを回避できた。しかし彼らの苦闘が終わったわけではない。

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32Turn

「よし、超低空を逃げる」

ZZ_SAMLaunchチャフ回廊による妨害が効かないと悟ったTu-16Kの編隊は超低空へ向けて降下を開始する。そこへPatriotミサイルが飛来。しかし今回も幸運がBadgerを救った。ギリギリでミサイルは目標を逸れた。そしてTu-16Kの編隊は危機を脱した。低空から打上げてくるNATOの携行SAMやレーダー照準対空火器の脅威がまだ残ってはいたけれども・・・。

34Turn

Patriot SAMを回避すべく急降下したMiG-27Kが、超低空からNATOの携行SAMによる攻撃を受けた。

「やばいぞ、早く逃げろ」
「スティンガーだ」
「誰だ、誰が狙われている?」


フレアをまき散らしながら回避するMiG-27Kであったが、1機が至近弾を受けて損傷する。


写真35


つづく