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近年ハイペースで新作ゲームを出版しているCompass Games。その中でWW2以降の陸上戦闘を中隊規模で描いたCSS(Company Scale System)シリーズは、太平洋の島嶼戦を扱った Saipan やGuam、南フランスでの機動戦を扱った Montelimar 等、魅力的な作品が数多くありました。そんな中、ファン待望の1作がこの「The Fulda Gap」です。

Fulda Gapといえば、冷戦期に旧ソ連軍が西ドイツへ進攻する際の主攻撃ルートとして目されていた地域です。かつてそのものずばり「Fulda Gap」というゲームもありました。
本作はそんなFulda Gapでの地上戦闘をCSSのシステムで再現する作品です。設定時期は1985年8月。かの有名な米第11装甲騎兵連隊をはじめ、米第5軍団に所属する米第3機甲師団、同第8歩兵師団、さらに西ドイツ軍第5装甲師団が登場します。ソ連軍は第8親衛軍に所属する4個重師団が登場します。
コンポーネントは豪華で、カウンターシートは9枚、マップはフルサイズのものが4枚です。ちょっとしたビッグゲームの趣きがあります。

基本システムはCSSそのままですが、現代戦ということで航空機やヘリコプター、対戦車ミサイル、電子戦、さらには核兵器や化学兵器に関するルールが用意されています。

シナリオは大きさや期間の異なるものが計5本。一番短いものがマップ1枚だけ利用するもの。他は全てマップ4枚全てを必要とするものになっており、開始時期や期間がことなっています。

ルール的には、以前にプレイしたシリーズと大きく変わる所はなさそうなので、早くプレイしてみた作品です。