SilentVictory


「Silnet Victory」はGMT社が2015年に発売したシミュレーション・ウォーゲームだ。テーマは太平洋戦争での潜水艦戦で、プレイヤーは米潜水艦の艦長となり、ゲームシステムが操る日本軍と戦う。

前回までのあらすじ --> こちら

第3回目の哨戒

次の哨戒は1942年6月のことであった。「マリアナ近海の哨戒」が任務である。日本本土に近い分獲物が多そうだが、その分危険度も増すのだろう。用心してかからねばならない。
しかし今回の任務は完全に空振りであった。我々は全く敵と遭遇しないまま、1ヶ月後には真珠湾に帰投することになる。

戦果なし

第4回目の哨戒

第4回目の哨戒に先立って我々は新装備を手に入れた。SJレーダーである。これで我々は獲物にありつけるチャンスが増えたというものだ。また兵器局によれば、魚雷の欠陥が修復されたという。これで大戦果が期待できるというものだ。我々に与えられた任務は「マーシャル諸島の哨戒」。第1回目の哨戒では大物に遭遇した海域である。魚雷の欠陥も解消された(という言を信じた)ので、我々は勇躍真珠湾を後にした。

今回もなかなか獲物に出会わなかったが、出撃して3週間後、敵と遭遇した。敵は軽巡「五十鈴」(5,100t)である。久々の大物。コイツを逃がす手はない。昼間であったが襲撃を決意。確実を期するため艦首と艦尾の発射管から計10本を魚雷を発射した。5本が命中コースに乗った。3本が実際に命中して爆発、今までよりは信頼性が上がっているが、それでも不十分である。ただし3本の魚雷は5,000tクラスの軽巡洋艦を仕留めるには十分すぎる量であった。大爆発を起こした「五十鈴」は瞬く間に轟沈していった。

写真04


さあ問題はこれからだ。軽巡を仕留めたことで怒り狂った日本駆逐艦の猛反撃が始まる。とにかく緊急急速潜航で日本艦の反撃をやり過ごす。しかし日本駆逐艦は「トライトン」の位置を確実に捉えていた。2発の爆雷が至近距離で爆発。2ヵ所から浸水が始まる。

「早くバルブを閉めろ!!」 潜水艦映画でお馴染みの場面だ。幸い浸水は最小限で止められた。しかし日本軍の攻撃はまだまだ続く。
次の攻撃で甲板の砲が損傷を受け、さらに衝撃によって乗員1名が負傷した。
次の攻撃で甲板の対空機銃が損傷を受け、乗員1名が負傷。
そして遂に最後の時を迎えた。深深度を潜り続けた「トライトン」の船体が、爆雷攻撃と水圧によって耐えられなくなった。「トラウトン」は圧壊沈没。私は「敵軽巡撃沈」という戦果を置き土産に、太平洋の冷たい海の中で79名の乗組員と共に最期を迎えることとなった。

「トライトン」の最終戦果は、撃沈3隻(12,200t)。勝利条件的には一応「国家の義務を果たした」レベルになった。

感想

いやー、面白い。最後の沈没場面は本当にドキドキしました。ソロプレイゲームでこのドキドキ感は貴重です。
まあ敗因は明らかで、相手が軍艦の場合に昼間の斉射攻撃は無謀でした。相手が大物なので焦ってしまいましたが、魚雷の欠陥が改善されるまでは無理をせず、弱いコンボイを狙った方が良いようです(軍艦相手に欠陥魚雷で撃沈はまず無理)。

次はちゃんと生き残りたいなぁ・・・・

写真05