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コロナウィルスが猛威を振るう中、皆さまいかがお過ごしでしょうか(この原稿は2020年4月18日に書いています)。ちなみに現時点での日本における感染者は9,795人、前日比は+628です(厚生労働省の発表)。

こんな状況下でもちろんゲーム会などは開催できる筈もなく、ソロプレイ三昧の日々を送ってきました。とはいえ、世の中「捨てる神あれば拾う神あり」。VASSALという便利な通信対戦ツールがあるではないですか。こんな時こそ「文明の利器」をフル活用して我々は我々のHobbyを継続しようではないですか。

という訳で、現代戦車戦を扱った傑作ゲーム"MBT"をネタにVASSALを使った通信対戦をプレイすることになりました。選択したシナリオは、対戦相手氏が雑誌から探してきたシナリオでタイトルは"Highway Reconnaissance"(高速道路偵察)。米軍の装甲騎兵部隊が守る集落をソ連軍戦車師団の偵察中隊が威力偵察を仕掛けるというもの。
米軍はM3A1 Bradley CFV(騎兵戦闘車)5両を中核とし、歩兵や各種車両が付随するというもの。対するソ連軍はBMP-2 IFV(歩兵戦闘車)7両とMi-24V Hind-E攻撃ヘリコプターが2機。普段は登場機会の少ないM3A1(M2A1はしばしば見かけるのですが)とHind攻撃ヘリコプターの対決が見ものです。

Scnario


勝負は意外にアッサリつきました。先行偵察のために前進してきた2機のMi-24V Hind Eに対してNATO側の対空部隊が反撃を実施。最初にStinger-Aを装備した歩兵によるミサイル攻撃は外れましたが、なおも接近を図るHindに対して20mm Vulcan砲を装備したM163A1 PIVADS(自走式ヴァルカン砲対空防衛システム)が距離1000m(10Hex)で防御射撃。射撃に怯えたソ連軍パイロットは制圧状態になってしまいます。
もう1機のHind-Eが超低空を接近してきますが、今度は別の歩兵が放ったStinger-Aが命中(Hind-Eはフレアを撒きながら回避しますが、間に合いませんでした)。このHind-Eはバラバラになって墜落していきます。
Mi-24が2機とも事実上戦闘不能となったソ連軍プレイヤーはこの時点で投了。ここでゲーム自体は終了になりました。
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M163A1


ゲーム展開は兎に角としてVASSALとSkypeを使った対戦が今回初めてだったのですが、思いのほか上手くいきました。チャットではなかなか細かいルール確認等の会話が難しいのですが、Skypeだとそのあたりの意思疎通が非常にスムーズです。こういう時こそFace to Faceによるコミュニケーションの威力を思い知ります。またVASSALによる対戦は、対面対戦に比べるとマップの表示範囲が狭い等の問題がいくつかありますが、それでも常時記録を残せるのは有難い。また距離の制約がないので好きな相手と好きなゲームをプレイできる便利さは他にはない魅力です。

コロナウィルスはまだまだ収束の気配がありませんが、こんな時こそ通信対戦を思う存分楽しんでみたいと思います。

Mi-24V