写真00

常磐線は福島原発事故と東日本大震災の影響で長らく一部区間で不通状態が続いていましたが、2020年3月にようやく全線で運転を再開しました。
これまでは品川/上野~いわき間の運転であった特急「ひたち」も、品川/上野~仙台間の直通運転が再開したのを契機として、それに乗ってみることにしました。

9月初めの某日、上野駅地下ホーム17番線。上野発仙台行きの特急「ひたち3号」は、全車座席指定の10両編成。休日とはいえ未だにコロナウィルスの脅威が収まらない状況では旅行者の数も多いはずもなく、仙台行きの特急列車はガラガラ状態でした。

写真01

上野仙台間の距離は400km弱。特急列車の所要時間は約4.5時間です。中でもいわきより北、富岡、浪江、大野、原ノ町、相馬といったあたりは原発被害をモロに受けた地域で、その一部は長らく帰宅困難区域となってしました。列車から見ると、その風景は日常を取り戻したかのようにも見えましたが、それでも「帰宅困難地域」の張り紙が貼ってあったりして、震災の爪痕は未だに残っているようでした。

写真02
写真03
写真04

列車は予定より約10分ほど遅れて仙台駅に到着しました。まだまだ課題は残っていますが、少しずつでも日常が戻ってきていることは喜ばしいことです。

写真05
写真06