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小牧山城は濃尾平野のほぼ中心地、小牧市にある山城で、2度に渡って歴史の舞台に登場した城でもあります。1度目は永禄6年(1563年)に織田信長が美濃攻めの拠点として小牧山を本拠としました。美濃攻略後は信長は拠点を岐阜に移し、小牧山城は一旦廃城になりましたが、信長が本能寺で斃れた後に天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いに際しては、徳川家康が小牧山に拠点を築いて羽柴秀吉と戦いました。つまり小牧山は、信長、秀吉、家康の3人にとって飛躍の土台となった城郭と言う訳です。

10月のとある雨の日、小牧山の北駐車場に車を停めた私。北口には小牧山への入口があります。山の麓は公園になっており、美しく整地されています。

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まずは麓を歩いて南側にある「史跡センター」に行きます。中には小牧山に関する展示物が展示されています。

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そこからさらに歩いて山道に入っていきます。小牧山の標高は約80mなので、麓からそれなりに歩く必要があります。雨なので傘をさして歩くこと15分ほどで山頂に到着。山頂には天守閣のような建物があり、これが小牧山歴史館です。もちろん歴史的に見てこのような天守閣が正しい訳ではありません。館内にはやはり小牧山に関する歴史的な展示物が展示されています。

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小牧山の山頂から見ると、濃尾平野一帯が一望の下に見渡すことができ、小牧山が戦略的重要な位置を占めることが理解できます。また山頂付近には石垣や空堀の跡が残っており、在りし日の小牧山の姿を感じることができます。

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全体を見終えたのは1時間以上かかりました。雨が降っていたので結構大変でしたが、それなりに見応えがあったと思います。