写真07


「ソロモン夜襲戦」 の追加シナリオである。 「天一号作戦」。 沖縄侵攻作戦における戦艦「大和」以下第1遊撃部隊とデヨ少将麾下の戦艦部隊の対決を扱ったシナリオだ。実際には「大和」は米空母艦載機によって撃沈されているので、本シナリオはいわば仮想戦になる。
今回は2度目のテストプレイとなる。

前号のテストプレイは --> こちら



Turn00


1~4Turn

JP_BB11a 前回同様、序盤は日米戦艦同士の遠距離砲撃戦になる。今回最初に命中弾を与えたのは米戦艦で、距離21Hex(約32km)から戦艦「コロラド」が40cm砲弾を「大和」に命中させるも、「大和」の装甲板にはじき返される。しかし戦艦「テネシー」は距離19Hex(約28km)から軽巡「矢矧」に3発の36cm砲弾を命中させ、一撃で「矢矧」を戦闘不能とした。



Turn04


5~8Turn

US_CA33a「大和」が初めて命中弾を与えた。距離17Hex(約26km)から戦艦「コロラド」に46cm砲弾3発を命中させた。「コロラド」の最大速度は10ktまで低下し、戦列外に離れていく。
米軍の巡洋艦・駆逐艦部隊と日本の第2水雷戦隊が交戦する。重巡4隻、駆逐艦6隻の米快速部隊に対して、日本側第2水雷戦隊は駆逐艦8隻の戦力でしかない(軽巡「矢矧」は既に戦線離脱中)。第41駆逐隊の駆逐艦「磯風」は米重巡と衝突して沈没。駆逐艦「雪風」も砲撃を受けて中破してしまう。
第10駆逐隊は「朝霜」「初霜」が米艦隊に対する雷撃に成功。新鋭駆逐艦「バートン」は魚雷1本の命中を受けて轟沈。ベテラン重巡「ポートランド」はやはり魚雷1本を受けて大破。戦場を離脱していく。そんな第10駆逐隊も「初霜」「霞」の2艦が中破してしまった。

Turn08


9~13Turn

US_BB46a米戦艦がようやく「大和」に有効弾を与えた。距離14~15Hex(21~23km)から「メリーランド」「ウェストバージニア」の2艦が40cm砲弾計6発を次々と「大和」に命中させた。主要装甲部に命中した2発の40cm砲弾は「大和」の装甲板に跳ね返されたが、非装甲部に命中した複数の砲弾は「大和」へ確実にダメージを与えていた。さらに戦艦「テネシー」が発射した36cm砲弾も1発が「大和」に命中。「大和」の被害が確実に広まっている。
第2水雷戦隊の駆逐艦も米艦隊に雷撃戦を実施。重巡「サンフランシスコ」に魚雷1本を命中させたが、「サンフランシスコ」の被害は比較的軽微であった。
「大和」は米駆逐艦の包囲攻撃を受けていた。周囲から計50本の魚雷が発射され、そのうち5本が「大和」に命中した。命中した魚雷のうち2本は不発であったが、残り3本が「大和」に対して確実にダメージを与えていた。「大和」は大破して最大速度が10ktにまで低下。それに対して止めを刺すべく2隻の米戦艦が近づいてくる。距離8Hex(12km)まで近づいた所で「メリーランド」「ウェストバージニア」の2艦が「大和」に猛砲撃を加える。抵抗力を失った「大和」はなぶり殺しに近い状態である。無数の命中弾を受けた「大和」は沖縄近海にその姿を没した。
さらに第2水雷戦隊の諸艦も米艦隊の追撃を受けて次々と撃沈され、生き残ったのは序盤に大破して戦場を離脱した軽巡「矢矧」ただ1艦だけだった。

米軍の損害は、駆逐艦2隻(「バートン」「マナート・L・エイブル」)が沈没(前者は雷撃、後者は衝突による)。重巡1隻(「ポートランド」)大破、戦艦1隻(「コロラド」)中破。その他小破数隻である。
勝利得点的には、日本軍108VPに対して連合軍360VPで連合軍の勝利となった。ただしもし日本軍が重巡「ポードランド」を撃沈するか、「サンフランシスコ」に中破以上の損害を与えていれば、日本軍は引き分けに持ち込めていた。

Turn12


感想

結果的には連合軍の勝利に終わったが、VP的にはかなりギリギリであったため、バランス的にはそれほど悪くなさそうだ。いずれにしても一方的な状況を再現したシナリオなので、歴史的な意味で日本側が勝利を収める可能性はゼロに近いだろう。それはそれで良いと思う。

USS_BattleShip



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