2年ほど前から冬山登山を始めました。とはいっても本格的な冬山登山はリスクも多くて技量的にも難しいので、比較的安全な山を選んで、しかも晴天を狙ってので冬山登山です。
そんなこんなで、今回登ってみたのは、九州を代表する名山である九重連山です。ほぼ九州本土の中央部に位置し、九州本土では最高峰を誇る山です。

前夜に飛行機で福岡に入った私は、当日朝に博多駅前でレンタカーを借りて九重登山口である長者原へ向かいます。公共交通機関もないではないですが、冬場その他で本数自体が減少していることや下山後の自由度の違いを考慮して少し贅沢しました。福岡市内から長者原までは普通に走って約2時間。途中で寄り道をしたり、食事をしたりしながらノンビリ走って、長者原に着いたのは1200頃でした。

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外を見ると小雨が降っていて山はガスに曇っています。

「これを登るのかぁ」

と思うと少し憂欝な気分になりますが、今日は山の真ん中にある法華院温泉までなので、それほどキツイ山道はないはず。何だかんだでウダウダしていて、歩き始めたのは1300前頃でした。

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霧に煙る長者原湿原も美しいなぁ。そんな感想を持ちながらも湿原を抜けて雨ヶ池への登山路に入っていきます。様々な木々が生い茂る気持ちの良い森林コース。しかし標高が上がってくると雪が出てきました。アイゼンをつける程の雪ではないので、靴のまま登ります。もっと雪が深くなれば、アイゼンをつけることにしましょう。

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1時間ほど歩いて雨ヶ池に到着。登り始めは曇っていた空模様もこの時までには晴れ渡り、美しい湿原とその向こうに見える九重連山。来てよかったと思える風景に出会いました。

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雨ヶ池からは下りになり「坊がつる賛歌」で有名な坊がつるへ降りていきます。下るにつれて見えてくる広大な高層湿原。日本広しといえども、これほどのスケール感を持った高層湿原はなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。

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登山開始から約2時間で坊がつる湿原に到着しました。 平治ヶ岳大船山 等、かつて登った山々が大湿原の向こうにその美しい姿を見せています。誰もいない湿原で思わぬ絶景に出会い、大声で叫びたくなりました(本当に叫んでしまった)

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湿原の中を歩くこと15分ほどで今日の宿「法華院温泉」に到着です。登山路の真ん中にある温泉宿で、ピーク時には300人程が泊まって部屋が人で埋まってしまうこともあるそうな。以前から「一度は泊まってみたい」と思っていた宿で、今回ようやく宿泊の機会を得ました。
私が泊まったその日は宿泊客は私1人でした(笑)。オフシーズンの平日であったこともありますが、別の理由についてはここでは深くは触れません。

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大人気の温泉宿で1人で部屋を占拠する贅沢。まずは手足を伸ばして今日の疲れを癒し。それから早速温泉へ。山小屋なので石鹸などは使えませんが、それでも目の前に見える九重の山々を見て入る温泉は、まさに至福のひと時。こんな贅沢はめったに味わえるものではありません。

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18時に夕食。その後は部屋でノンビリです。TVがないので(談話室にはあったかもしれません)、持ってきた本(Kindle)を読みながら時間を過ごします。時折外に出て満点の星空に驚嘆。こんなに綺麗な星空を見たのは本当に久しぶり。空一面に星々が散らばり、夜空が星に埋め尽くされています。そんなこんなで山荘のひと時は過ぎていきました。

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つづく