210227_Fighters

Fighters over the Fleet

Norman Fredman Seaforth Publishing

戦闘機による艦隊防空の歴史を詳細に綴った著作である。とにかくボリュームが大きく、過去に一度読んでいたにも関わらず、今回読み通すのに2ヶ月近くかかってしまった。
本書は戦前から戦時中、さらに戦後にかけて、主に米英における空母機動部隊が敵機や対艦ミサイルの脅威から如何に生き残るべく努めてきたか、その努力と成果を記している。その全てをここに紹介するのは難しいが、気が付いた点をいくつか述べると、例えば我々が奇異に思える英海軍の複座艦上戦闘機(フルマーやファイアフライ)について、なぜ彼らがそのような選択肢を選んだのか、その一端を伺うことができる。またマリアナ沖海戦では艦隊防空に成功した米空母部隊が、日本のカミカゼ攻撃で新たに直面した課題は何だったのか。さらには戦後の核爆弾と誘導ミサイルの脅威に直面した米英の機動部隊が如何にして生き残りを図っていったのか(あるいは生き残れる確率をどの程度に見積もっていたのか)。そういった点について1つの答えを得られる著作だと思う。

お奨め度★★★★