もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > IT関連

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220819_LeanとDevOps

LeanとDevOpsの科学

Nicole Forsgren Ph.D他/武舎広幸・武舎るみ訳 インプレス

ソフトウェア開発組織の成熟度を示す指標としてCMMIがある。今でもCMMIは有益だと評価されているが、変化の激しい現在のシステム開発環境において、CMMIは過度に「官僚的」であるという批判もある。本書は、現在のソフトウェア開発環境に適合した組織とは何かという点に着目し、そのための望ましい尺度や望ましい組織の姿について考察した著作である。本書によれば、継続的デリバリこそがソフトウェア開発組織における「勝ち組」に求められる共通の項目であり、そのための手段として包括的な攻勢管理、継続的インテグレーション、継続的テストを実現する仕組みが必要であるとしている。
現実のソフトウェア開発の世界で本書の唱える考え方が実現できる企業はそれほど多くはないと思われるが、本書で提唱されている考え方がソフトウェア開発企業の生き残り戦略として有益なものであることは否定できないだろう。

お奨め度★★★

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220626_HAYST

事例とツールで学ぶHAYST法

秋山浩一 日科技連

本書は、直交表を利用したソフトウェアテスト技法として知られているHAYST法について、現場での運用事例や関連ツールを紹介した書籍である。HAYST法が発表されたのが2008年。発表された当時は一世を風靡した(当社新人研修発表会でも紹介されたりしている)が、当社も含めて業界で普及しているとは言えない。その理由として技術的な難解さ(直交表を完全に理解しているソフトウェアエンジニアが何人いるのか…)やHAYST法自体が手間がかかる点がある。本書では、HAYST法の技術的内容を説明しつつ、実際にHAYST法を使ったテスト設計の事例を紹介している。
HAYST法については既に知っていたので目新しい所はなかったが、マインドマップを使ったテスト設計が紹介されており、これは使えると思った。また本書の考え方は「非機能テストは重視せず機能テストを重視する」というものであったが、これは同じ日に視聴したVALTESの講演内容とは真逆の考え方であり、興味深かった。
HAYST法についていえば、2010頃の機能自体が少ない組込系のテストへ適用する際には有用な技法であったが、今日のように機能が増大したシステム(例えばIoT)へのテストへ適用するにはあまり有用ではないように思えた。今日では組込系のシステムであっても10年前とは比較にならないほど厖大な機能を有している。そのような状況下で網羅性の高いテストを実施し、不具合流出を防ぐためには、HAYST法だけでは十分ではないという思いがよぎる。このあたり、確信ではないので、他の論文等も調べてみたい。

お奨め度★★★

220329_AI

いまこそ知りたいAIビジネス

石角友愛 ディスカヴァー・トゥエンティワン

AIとAIを使ったビジネスの現状、将来像について、AIについて実務経験豊富な筆者が語ったものである。私が一番興味を惹いたのは、AI時代に必要な人材とAI時代の働き方である。今日でもデジタル・ディバイドが問題視されているが、AIの普及によって益々情報格差が進み、格差が増大していくのではないだろうか。そういった意味では、個人として今後どのようにAIや情報機器と向き合っていくべきなのか、参考になった。

お奨め度★★★

4

220305_VUCA

本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事の基本

河野英太郎 PHP電子

VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の略で、現在の予測のつかない複雑なビジネス環境を表現する言葉として近年しばしば使われるようになった。本書では、VUCA時代における仕事の進め方について、筆者の持論をわかりやすく記載している。
筆者によれば、VUCA時代に求められる仕事の仕方は、「限られた時間で成果を出す」「答えのない問いに答えを出す」「多様なメンバーをまとめる」「働き方の持続可能性を高める」の4つだとしている。何のことはない。今までも重視されていた事項が改めて示されているに過ぎない。ただ、その「やり方」が変わってきたにすぎない。例えば「限られた時間で成果を出す」について、一言で言えば「生産性向上」だが、かつての日本では価値÷時間の価値を高めることに注力してきた。しかし筆者によれば、VUCA時代には価値の向上ではなく時間削減をこそ求めるべきだとしている。つまり「やらなくても良い仕事はやるな」という訳だ。
その他にも筆者の主張は地に足のついたものが殆どで、自身の仕事やキャリアアップを考える上で大変参考になった。すくなくとも たかがビジネス環境の変化を環境問題や資本主義に結び付けて大袈裟に論じる本 よりは好感を持って読むことができた。

お奨め度★★★★

3
220218_YouTube

これからの集客はYouTubeが9割

大原昌人 青春出版社

YouTube発信でも始めようかな、と思って読んだ本。どちらかといえばビジネス向けのノウハウ本なので、YouTubeコンテンツの作り方よりは、どういったYouTubeコンテンツにすれば集客できるかとか、チャンネル登録数が増えるかとか、そういった観点の内容が中心であった。シンプルな内容で小一時間あれば読み終えられる。

お奨め度★★★

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