もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > IT関連

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211023_アジャイル

いちばんやさしいアジャイル開発の教本

インプレス

本書はアジャイル開発について記した著作である。アジャイル開発が提唱されてから約20年。ソフトウェア開発で効果があると言われながらなかなか現場で普及しないアジャイル開発について、本書ではあくまでも現場での適用を念頭に置いてアジャイル開発を導入する方法や効果を出すためのコツについて記されている。ともすれば理論が先行して実践的な解説に乏しかったアジャイル開発だが、本書はそのようなギャップを埋める存在と言えよう。また本書では実際に日本の現場でアジャイル開発に取り組んできた人々が綴った著作になっており、そのため単にアジャイル開発を「魔法の杖」のようには扱っていない。「日本におけるアジャイル開発は失敗の連続であった」という著者の言葉は、本書の性格を端的に表していると言えよう。
これからアジャイル開発に取り組む組織やアジャイル開発に取り組んでいるがなかなか効果を出せない組織にとって貴重な著作と言えよう。

お奨め度★★★

4
211012_DX

今こそ知りたいDX戦略

石角友愛 ディスカヴァー・トゥエンティワン

DX(デジタルトランスフォーメーション)。欧米諸国や中国と比較してIT化で後れを取っているとみなされている日本企業。アフターコロナで価値観の大変革が予想される中、日本政府も本腰を入れてIT化推進に舵を取り始めた。2021年9月のデジタル庁設立はその現れと言える。しかし「笛吹けども踊らず」。日本型大企業の多くは、未だ「日本的労働集約型働き方」から脱却できていない。
それが端的に表れているのがコロナ対策だ。ここで日本政府のコロナ対策について云々するつもりはないが、問題視したいのはコロナワクチン開発だ。米英や中国、ロシアまでが自前でコロナワクチンの実用化に成功する中、先端技術を誇る筈の我が国がコロナワクチンを先んじて開発できないのは何故か。創業からは僅か10年の米モデルナ社がいち早くコロナワクチン開発に成功しているのに、日本の製薬会社は何をやっているのか。日本人としては忸怩たる思いにかられる。
本書はDXを扱った著作である。DXとは何か、何故DXに取り組む必要があるのか、DXとIT化との違い等について分かりやすく解説している。さらに日本企業がDXに成功していないことに着目し、DX推進のために超えるべき壁として「何から手を付けて良いかわからない」「なかなか実現フェーズに進まない」「リソースが足らない」という3つを定義し、その解決方法について具体的に解説している。そして実際にDXに成功した企業として、ネットフリックス、ペロトン、ホリプロ、不二家等を取り上げ、それぞれの進め方を紹介している。ワクチン開発とDX。一見関係なさそうな2者の関係についても本書を読めば理解できよう。

お奨め度★★★★

4

210905_TPINext

TPI Next

副題を「ビジネス主導のテストプロセス改善」とある。最初に読んだのは4年前だが、その時は殆ど理解できなかった。今回読み返してみて、ようやくある程度理解できたような気がする。
本書で提唱しているのは、テストプロセス改善の進め方である。それを単なる「改善活動やりましょう」的な精神論ではなく、極めて論理的に改善プロセスを構築している点に特徴がある。
TPIのキーになるものは「キーエリア」と呼ばれる考え方である。これは「テスト戦略」「利害関係者のコミットメント」「テストケース設計」等、テストを進めていく上で重要な項目を計16個並べたものである。それぞれのキーエリアには複数のチェックポイントがあり、チェックポイントの達成状況に応じて「初期段階」「コントロール段階」「効率化段階」「最適化段階」に区分される。これを見ると、S/Wプロセス改善モデルであるCMMIに似ている。
TPI Nextは、「ビジネス主導のテストプロセス改善」とあるように、ビズネスの目標に応じてキーエリアの優先度を切り替えて行ける所に特徴がある。その進め方が機械的でわかりやすいため、テストプロセス改善を目指すものは、自動的に改善目標を設定できる、という案配だ。
とまあこんな感じの内容だが、この種のプロセス改善本の例にもれず、この本も非常にとっつきにくい。原文がわかりにくいのか、訳が悪いのか、あるいは私の頭が悪いのか(多分一番最後がありそう)、原因はわからないが、じっくり読まないと内容を理解できない。決して「流し読み」できるような内容ではないので、本書を読まれる場合は、じっくりと取り組まれることをお奨めする。

お奨め度★★★★

3

210103_SD

Software Design  2021年1月号

技術評論社

最近のソフトウェア技術について勉強しないと、と思って購入してみたが、いやー、最近のソフトウェアは進んでいるなぁ・・・。特集は「GO プログラミングスキルをレベルアップ」。プログラミングスキルに関する一般的な話かと思ったが、GOというのはプログラミング言語名らしい。何でこんなマイナーな言語を・・・、と個人的には思ったりしたが、逆に私が業界の常識に疎いだけかも・・・。GOという言語の仕様はなかなか興味深く、非同期並列処理やエラー処理などを簡単に実装できそうだ。今後の動向に注目したい。
他に色々な記事があったが、「良いレビューを行う技術」という特集については、レビューに関して日々悩むことが多いだけに、色々と参考になった。

お奨め度★★★

3
201207_機械学習

機械学習&ディープラーニングの仕組みと技術がしっかりわかる教科書

山口達輝/松田洋之 技術評論社

機械学習やディープラーニング、所謂A/Iが世の中の仕組みを大きく変えようとしている。自動翻訳、ネットショッピング、さらには自動運転等、A/Iは今や様々な局面に浸透し、我々の生活を大きく変えようとしている。本書は、機械学習、ディープラーニングについて基本的な内容を押さえた著作である。
本書は機械学習、ディープラーニングについて、読み切り形式で紹介している。本書の特徴としては、数式や難解な理論を極力排し、誰でも理解できるように書かれている点である。従って本書は普通の読み物のように読み進めることができ、とても読みやすい。ただし専門的な学習をする上では役不足である。
機械学習・ディープラーニングについて概要を理解するには良い著作といえる。

お奨め度★★★

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