もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > 読書(洋書)

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220630_SBDvsA6M

SBD Dauntless vs A6M Zero-Sen

Donald Nijboer Osprey

太平洋戦争の空戦について調べてみると、日本の戦闘機(特に零戦)が意外と爆撃機相手に苦戦しているのに気づく。それもB-17やB-24のような大型機ではなく、SBDドーントレスやTBFアヴェンジャーといった単発艦載機にも苦戦しているのだ。あの「サムライ」サカイが危うく命を落としかけたのもSBDドーントレス編隊との空中戦であった。
本書では、太平洋戦争におけるSBDドーントレスと零式艦上戦闘機の対決にスコープをあてて、その実態を両軍の史料資料を基に分析した作品である。米軍側の史料だけではなく日本側の資料にもあたっているので、比較的精度は高いと言えよう。
両者の対決がどのようなものだったかは本書を読んでいただくとして、その意外な結果に読者は驚くかもしれない。

お奨め度★★★

4
220524_CarrierClash

Carrier Clash

Eric Hammel Pacifica Military History

The Guadalcanal Battles Series Bookの第3弾。連合軍のガダルカナル上陸戦と第2次ソロモン海戦における日米両軍の航空戦を扱う。英文でボリュームは大きいが、Kindle版だと値段が800円以下という安価さが魅力。とはいっても中身はすっからかんではなく、日米の戦史を丹念に調べてあり、特に第2次ソロモン海戦の場面では作戦レベルから戦術レベル、戦闘レベルまで両軍の動きをかなり細かく追っている。ソロモン方面の海空戦に興味のある方にとっては読んでみて損のない著作と言えよう。

お奨め度★★★★

3
220418_ForceZ

SINKING FORCE Z 1941

Angus Konstam Osprey Publishing

英海軍モノの著作が得意のAngus Konstamが記したマレー沖海戦の記録である。Ospreyの作品らしく事実関係が時系列的に整理され、読みやすい。また図表類やイラスト類も豊富で、資料性は高い。文章が少ないのがやや残念な所だが、我々非英語圏の人間にとっては、むしろその方が読みやすくて良い。

お奨め度★★★

4
220325_P47vsKi43

P-47D Thunderbolt vs Ki-43-II Oscar

Michael John Claringbould Osprey Publishing

ニューギニア戦線におけるP-47サンダーボルトと一式戦の対決を描いたオスプレイの一作。まず扱っているテーマがマイナーで良い。P-47サンダーボルトと言えば、欧州戦線での活躍が有名である。しかし太平洋戦線ではP-38ライトニングやP-51マスタングの活躍が目立っているので、P-47はそれほどメジャーな存在ではない。また一方の一式戦についても、ソロモン方面での海軍航空隊の活躍に比してニューギニア方面での陸軍航空隊の知名度は今一つというのが実情だ。
本書はこのようなマイナーな戦いに焦点をあて、日米双方の資料を丹念に調べ上げて、個別の空戦についてその実態を明らかにしている。Osperyの作品ということでボリュームにはやや不満が残るが、その分ポイントは確実に押さえているので好感が持てる。また我々の立場から見ると、ニューギニアで戦っていた米陸軍航空軍の姿を目にすることができ、そういった点でも有益な著作であった。

お奨め度★★★★

4
220317_USNavyvsIJNAF

US Navy Ships vs Japanese Attack Aircraft;1941-1942

Mark Stille Osprey

オスプレイの対決シリーズで、太平洋戦争前半期における日本海軍航空隊と米艦隊との対決を描いている。真珠湾攻撃やマレー沖海戦、ジャワ島攻略戦の頃までは日本海軍航空隊が優勢であったが、早くも1942年2月のニューギニア沖海戦では、護衛を伴わない陸攻隊が空母「レキシントン」の防空戦闘によって壊滅的な打撃を被る。その後、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島の攻防など、日に日に強化される米海軍の防空能力に対して、日本海軍航空隊は多大な犠牲を強いられていく。
本書では、両者の対決に焦点を当てて、その実情について数値データに基づいて記している。真珠湾攻撃時の急行か爆撃隊は命中率20%以下であったこと。雷撃隊も命中率が50%に届かったことなど、日本人にとって意外なデータも含まれており(インド洋における命中率80%の真相や如何に?)、数値を見ているだけでも興味深い。さらに1942年まで日本機にとって最も脅威度の高い対空火器が実はxxxであったことは、一連の空母戦での勝敗とも絡んできて興味深いものであった。
例によって我々にとっても分かりやすい英文で書かれており、太平洋戦争における空母戦に興味のある向きには一読をお奨めしたい1作だ。

お奨め度★★★★

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