もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

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ラグナロック作戦

ツクダホビーから1990年に発表された「ラグナロック作戦」(以下、本作)は、田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」(以下、銀英伝)の一場面であるラグナロック作戦を作戦級で描いたシミュレーションゲームである・・・・
というような説明は 以前に紹介した記事 を参考にされたい。

今回、本作を再び対戦することになった。下名は自由惑星同盟軍を担当する。

前回までの展開 --> こちら

7Turn

次第に同盟の首都星ハイネセンに近づく帝国軍。しかもその間、同盟領内の惑星は次々と帝国の軍門に下って行った。ハイネセンではカールセン中将率いる第15艦隊が急遽編成されて出撃していく。さらにビュコック大将率いる同盟総予備艦隊も編成され、慌ただしくハイネセンを後にした。

帝国側コメント:ヤンを発見、フェザーンを狙っていた模様。戦線が伸びて苦しくなる。メックリンガー来ないかな。4ヘクスごとに艦隊を配置し、会敵しても連携できる態勢をとる。スチームローラーだ。プロージット!

写真08


8Turn

遂に絶対防衛線を突破してきた帝国軍に対し、同盟軍はヤン中将麾下の稼働全艦艇を結集してトリブラ星系付近で帝国軍の有力な艦隊を捕捉した。帝国軍ミュラー、シュタインメッツ両提督が指揮する艦隊である。同盟軍は約42,000隻(42戦力)、帝国軍は26,000隻である。兵力に勝る同盟軍。しかも指揮官はミラクルヤンである。ここで同盟としては帝国軍の一翼に痛打を与えたい所だ。戦闘は3ラウンドに渡って繰り広げられ、帝国軍シュタインメッツ艦隊は大打撃を受けて後退。ミュラー艦隊もあと一歩の所まで追い詰めたが決着がつかず。

帝国側コメント:ミュラーとシュタインメッツ艦隊が同盟勢力と会敵。予定の増援はやってこなかった。シュタインメッツ艦隊は撃破されて敗走する。

シュタインメッツ



引き続いて帝国軍のワーレン、ファーレンハイト、そしてラインハルト自ら率いる艦隊が戦場に到着した。同盟軍約44,000(先ほどの戦いから損害分を取り除き、増援部隊が合流して火力がアップした分)、帝国軍52,000隻が交戦する。兵力ではやや劣る同盟軍であったが、指揮能力の優越を生かしてしばしば帝国軍を圧倒する。ミラクルヤンの本領発揮か。

帝国側コメント:遂に決戦となった。勝利の女神が下着をちらつかせているぞ。プロージット!
カイザー参戦するも形勢利非ず、「キルヒアイス・・・・、以下略」

写真18



しかしヤンの神業的抵抗も結局は無意味であった。同盟艦隊不在を付いて長駆首都星ハイネセンを突いたルッツ提督の艦隊が自由惑星同盟政府に降伏を迫る。自由惑星同盟首脳の多くは徹底抗戦を主張したが、最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトは自らの保身のために帝国との停戦を受け入れたため、同盟軍の敗北が確定した。

写真09

写真11


感想

結果的に最終Turnを待たずして敗北してしまった。敗因は色々あるが、やはり「カイザー発病」が出なかったことが最大の要因だと思う(笑)。

それはとにかく、最終決戦をハイネセン前面ではなく、帝国軍の後尾に位置していたミュラー艦隊を狙ったことが結果的には直接の敗因となった。帝国軍がルッツ艦隊を餌にしてヤンを大兵力で押しつぶそうとしている意図が見え見えだったので、「その手には乗るか」と意地になってしまったが、ここは「見え見え」でも最大の脅威対象を潰しておくべきであった。その結果艦隊決戦でヤンが敗れるにしても、まだ全力を尽くして戦ったという満足感が得られたかもしれない。

ただしハイネセンでの決戦云々は主たる敗因ではない。むしろイゼルローン回廊からロイエンタール艦隊の早期突破を許してしまい、イゼルローン回廊出口付近の同盟領惑星が次々と帝国軍によって占領されたことが最も大きな敗因だと思う。イゼルローンに守備隊を残さなかったのは大きな失敗だった。例えばムライ提督がイゼルローンに残っていれば、要塞は約56%の確率で長期抵抗が可能であった(降伏勧告以外でイゼルローンを陥落させることはほぼ不可能だと思う)。その場合、帝国軍はイゼルローンを直接攻撃せず、軌道上に封鎖艦隊を配置してイゼルローン回廊の突破を図ることになるだろう。帝国軍にとってはレンネンカンプあたりに2~3ユニット程度で艦隊を組ませて、イゼルローン付近に遊弋させることになるだろう。それでも帝国軍の指揮官1人を拘束できる意味は決して小さくないと思う。

本作の問題点としてイゼルローンでヤンが防衛戦闘ができないことがある。この点については第1回目の対戦で対戦相手氏から教えてもらう形となったが、同盟側としては納得しかねる部分である。史実(?)では、ヤン艦隊はイゼルローン要塞の助けを借りてロイエンタール艦隊と互角以上の戦いを演じた後、ラインハルト艦隊によるフェザーン回廊突破の報を受けてイゼルローンを放棄している。つまりヤンはロイエンタール艦隊による包囲攻撃を避けるために後退したのではなく、戦略的な判断に基づいて自主的に撤退したのだ。そして帝国軍はイゼルローン要塞の後方へ下がっていくヤン艦隊を追撃できなかったのだ。
しかし本作では違う。そもそもヤン艦隊によるイゼルローン防衛自体が自殺行為になるため、第1Turnにヤンがイゼルローンを放棄せざるを得ないのだ。我々のルール解釈が間違っていなければゲーム上はこれが同盟軍にとってベストな戦略と思われるが、原作を知る者にとっては甚だ不愉快な選択になる。
ちなみに出所不明の改定ルールによるとイゼルローン要塞の耐久力が40になっているという(元々は10)。これならイゼルローンからの包囲突破戦の際にヤン艦隊がかなり有利になるため、イゼルローン上空を帝国軍が封鎖しても、ヤン艦隊がそれを突破して後方へ逃れることは可能になる。ちなみに耐久力が10でも40でもイゼルローン要塞自体は降伏勧告以外で落すことはほぼ不可能なので、耐久力40にするのは意味がありそう。ただ、耐久力40にしてしまうと、今度はイゼルローン要塞が難攻不落の大要塞となる可能性がある。例えば同盟側がフィッシャー提督あたりをイゼルローンに残し、帝国側の降伏勧告を拒否で切り抜けると、イゼルローン要塞が帝国にとって棘のような存在になる。例えば帝国側がレンネンカンプあたりの艦隊をイゼルローン包囲に残したとしても、フィッシャーが軌道包囲突破を試みた場合、フィッシャーは42火力でレンネンカンプに襲いかかることが可能になる。これは帝国側にとって厄介な話となる。結局の所、フィッシャーなりムライなりが一人でイゼルローンに頑張っていた場合、「降伏勧告が成功するか否か」で決着がつくというかなり大雑把な展開になりそうだ。

そんなこんなで下名が提唱するハウスルールは以下の通りだ。
 ・イゼルローンの耐久力を40にする。
 ・イゼルローン要塞を占領していない場合、要塞の向こう側へ抜けることは禁止。
 ・ヤンがイゼルローンから離れる場合、残置戦力をイゼルローンに残してはいけない。
 ・危険宙域には後退以外で進入禁止。後退の場合も危険宙域で後退を終了してはいけない(その場合は全滅)。

何だかスマートさに欠けるハウスルールで、そこまで手を加えるのもやや気が引けるが、原作の雰囲気を出すためにはそれぐらい修正したい所だ。

最後になりますが、今回の対戦に快く応じて頂き、見事な作戦を披露していただいた上、秀逸なコメントまでご提供頂いた対戦相手氏に心から感謝致します。

ラグナロック作戦

ツクダホビーから1990年に発表された「ラグナロック作戦」(以下、本作)は、田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」(以下、銀英伝)の一場面であるラグナロック作戦を作戦級で描いたシミュレーションゲームである・・・・
というような説明は 以前に紹介した記事 を参考にされたい。

今回、本作を再び対戦することになった。下名は自由惑星同盟軍を担当する。

写真10


第1戦目

第1回目の対戦については多くを語りたくない。あまりに無残な惨敗だったからだ。
ヤン提督率いるイゼルローン艦隊は、帝国軍ロイエンタール公率いる艦隊をイゼルローン回廊で迎え撃つ。敵の戦力は3倍以上。しかしミラクル・ヤンなら持ちこたえてくれる筈。否、仮に持ちこたえられなくても、回廊を抜けて同盟領内に撤退すれば、ダミールールの助けを受けて抵抗を続けられる筈。私はそう考えた。そう、原作でもヤン提督はフェザーン回廊をローエングラム公に突破されるまで、イゼルローン回廊で持ちこたえたではないか・・・。

しかし私の目論見は敵の巧妙な策によって見事に打ち砕かれた。敵はイゼルローン回廊の反対側に小部隊(2個艦隊=4000隻)を進出させ、ヤン艦隊の背後を塞いだのだ。なんの猪口才な。後方からの同盟増援部隊が1ユニット艦隊なんぞ撃破してくれよう。そう考えてパエッタ中将麾下の第1艦隊をハイネセンから急行させたが、パエッタ中将の無能さは想像以上で、5倍の兵力で以て帝国艦隊を撃破することは能わず。ヤン艦隊は撤退したくても撤退できず、イゼルローン回廊でロイエンタール麾下の大兵力相手に際限のない戦いを余儀なくされる。それでも兵力に勝るロイエンタール相手に互角以上の戦いを演じることができるのは「さすがはミラクルヤン」といった処か・・・(これが実はルール違反によるものであることが後に判明)。

写真01


そうこうしている間にフェザーン回廊を抜けた帝国艦隊主力が同盟領内を席捲。ヤン艦隊救援に向かっていたパエッタ艦隊も帝国軍の名将「疾風ウォルフ」ことミッターマイヤー大将麾下の艦隊に捕捉されて大敗を喫す。

後方への突破の機会も得ず、狭いイゼルローン回廊でのチット引きに飽きてきたヤン提督。第6Turnを過ぎた所、泣きを入れる。

「もう止めましょう」

その後、実はイゼルローン後方に突破した帝国小艦隊が実は補給切れであったこと。さらに戦闘中に勝手に戦場を抜け出したレンネンカンプ艦隊の移動も実はルール違反であったことに気づいたが、いずれも後の祭りであった。

因みにデザイナーズノートを読んでみても、今回対戦相手氏が実施したような「イゼルローンの後方を封鎖する」作戦は想定外であったことがわかる。デザイナーの意図通りにするためには、イゼルローンを落とさない限りイゼルローンの後方に帝国軍は進出できないようにすべきであろう。原作を読んでも、数隻の小艦隊なら別だが、ゲームで登場するような2000隻以上もの大艦隊がイゼルローン回廊を抜けて相手側領域に進入するのは、不可能に近い難事だと思う。

写真02


気を取り直して第2戦

色々と(お互いに)ルール違反が多くあった第1戦であったが、いずれにしてもヤン艦隊によるイゼルローン長期抵抗は自殺行為だと判明(ヤン艦隊の実質的戦力はロイエンタール艦隊の1/3以下で、いくらミラクルヤンが冴えてイゼルローン要塞の助けがあっても(実際には第1ラウンドで火力を足せるだけ)、艦隊戦で勝利することはほぼ不可能)。ヤンはイゼルローンからは速やかに撤収して(少なくとも第1Turnの同盟移動フェイズには後方へ下がり)、同盟領内に姿を晦ますべきだろう。

1Turn

先の教訓を受けてロイエンタール公の帝国艦隊がイゼルローンに接敵してきた段階で、リアクション移動でヤンをイゼルローンから撤退させる。その直後にイゼルローン陥落した。

ただしこの撤退は少し早すぎたかもしれない。帝国軍は強行軍に失敗して艦隊の一部でヤンと対峙する可能性もあったからだ。ただし帝国軍がやはり小部隊をイゼルローン後方にバラまいてくる可能性を考えると、早めの撤退が安全策と思われる。

帝国側コメント:イゼルローン近くに進出、どうやら空城のようだ。預けていたクイレ?を返して返してもらう。プロージット!

写真03


3Turn

イゼルローン要塞から後退してきたヤン艦隊がmパエッタ中将の第1艦隊と合流。ヤンは第1艦隊を自らの指揮下に入れる。一方の帝国軍はイゼルローン要塞に補給基地を建設。またイゼルローン回廊を抜けた帝国軍は、ティアマト、エル・ファシル、ダゴンといった星系を支配下に置いていた。
一方でフェザーン回廊を抜けた帝国軍主力は、フェザーンを無血占領していた。

帝国側コメント:各地の抵抗が激しく降伏しない。焼いちゃうぞ。フリカッセを御所望か。プロージット!

写真04


4Turn

イゼルローン回廊を抜けたロイエンタール艦隊は遂にドーリア星系に到達。同星系も帝国軍はほぼ無血占領した。フェザーン回廊を抜けた帝国軍も、その先鋒たるミッターマイヤー、ミュラー両提督がレザヴィクとルズアーナ星系を占領していた。

帝国側コメント:ルッツ艦隊より報告、ヤン艦隊見ユ、ルッツは戦うことなく退却した。空気読んでいるな。プロージット!

写真05


5Turn

同盟軍第14艦隊がハイネセンに登場する。前線で活動中のヤン艦隊が帝国軍ベルゲングリューン艦隊を捕捉した。兵力比で20倍以上の優位に立つヤン艦隊はベルゲングリューン艦隊を完全に撃破した。さらに同盟軍前衛のアッテンボロー艦隊がティアマト星系を解放。これによりイゼルローン方面から延びていた帝国軍連絡線は、一時的にせよ遮断された。

帝国側コメント:ヤンとアッテンボローの艦隊を発見。どうやら補給線の切断が目的らしい。逆アムリッツアの流れか。プロージット!

写真06



同盟艦隊


6Turn

フェザーンで外交弁務官の任についていたユリアンが帰還した。これによりヤンは有益な助手を得たことになる。先のTurn、ベルゲングリューン艦隊を捕捉殲滅したヤン艦隊は再び宇宙の深淵に姿を晦ませる。

帝国側コメント:アッテンボローにイゼルローンからの補給線を切られる。ロイエンタールは、空腹を以て自らの罪を贖った。プロージット!

写真07




ヤン



(つづく)

写真00


「決戦!ア・バオア・クー」 (以下、本作)は、機動戦士「ガ○ダム」における最終決戦であるア・バオア・クー会戦を戦術作戦級で再現したシミュレーションゲームである。1ユニットは中隊規模のモビルスーツ部隊又は数隻の艦船を表す。ガンダム、ジオング等の著名なユニットも当然登場する。

今回、本作のミニシナリオを作成することになった。ミニシナリオの内容については、 こちらの記事 を参照されたい。

今回は3回目の調整になる。要塞の数を4個に増やし、連邦軍はそのうち2個を破壊すれば勝利とした。つまりジオン側が要塞の前にユニットを「置き駒」して守り難くした。

3Turn

MSN02 このTurnは連邦軍は2回、ジオン軍が1回のアクションを取った。ジオン側は最終防衛ラインから動かず、連邦軍を引き込んで戦う戦術に出た。ユニットが少ないジオンとしては、下手に前に出て裏を取られたくないからだ。。
対する連邦軍はジリジリと間合いを詰めていく。

写真01


4Turn

RX78 「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな、シャア」

まあ、それは良いとして、このTURN、ジオン側に悲劇が起こった。シャアのジオングがガンダムのビームライフルを受けて木端微塵に砕け散ったのである。

「赤い彗星も地に落ちたな」

とキシリアが呟いたかどうかは別として、ジオン最強ユニットがアッサリお陀仏になってしまったのはジオン側にとっては痛かった。

ただ、この悲劇はジオン側のミスに依る所が大きい。いかにジオングとはいえ、ガンダム相手にまともに戦うのは些か分が悪い。ジオングとしてはガンダムとの正面対決は避けて、オールレンジ攻撃による無力化を図るべきであった。そのためには容易にガンダムのビームライフルの射程距離に捕捉されることは避けるべき。ジオングの前に弾除けのザク(多分、学徒兵が乗っているのだろう)でも置いておいて、ガンダムに接敵されることは避けるべきだったのだ。

「ガンダムのパイロット、ニュータイプとして覚醒しつつあります。圧倒的に」

とか何と言っても、所詮は評論家の言い訳に過ぎない。

このTURNのアクション数は連邦2、ジオン1である。ジオングを失ったジオン軍は、アクション数の少なさも手伝って徐々に圧迫されつつあった。

写真02


5Turn

Z_CV 「意外と兄上もお甘いようで・・・」

このTURNの連邦軍の増援は「ザビ家の内乱」である。これはカップに入れるジオン側のアクションチットを1枚減らすというものだが、結局アクションチットの引きは運任せなので、連邦軍にとっては余り美味しくない。
対するジオン軍は「補充4」。空母「ドロス」等4ユニットを回復させた。コマ数で劣勢のジオン軍にとっては有難い。

このTURN、両軍のアクションチットは1枚ずつ。「内乱」の効果は意外と小さかった。それでも連邦軍はジオン軍を追い詰め、ガンダム等は要塞まであと3ヘクスと迫った。

写真03


6Turn

MS14S2連邦軍の増援はRGM-79SP2「ジムスナイパー2」、ジオン軍の増援はMS-14S「ゲルググ」だ。ゲルググといってもただのゲルググではなく、ランバラル指揮下のエリート部隊である。

「え、ランバラルってオデッサ戦の前に戦死したんじゃ・・・?」

まあ、細かいことは気にしない・・・。

このTURNも連邦軍は2アクション、ジオン軍は1アクションとなった。どうもジオン側のチット引きが良くない。ガンダムは目の前に立ちふさがるザンジバル級機動巡洋艦を一撃の元に撃破し、遂に要塞に取りついた。必殺の一撃を放つガンダム。しかし何とその時、最悪の出目である"7"を出してしまう。要塞は無傷。しかもあろうことか、要塞側は防御射撃でピンゾロを出してしまう。ガンダムなので撃破は免れたもの、戦闘不能は免れない。こうして連邦最強のガンダムは、何と要塞砲の反撃のよって戦闘力を失ってしまう。

「ガンダム1機で戦争に勝てるほど、甘いものではないのだぞ」

写真04


7Turn

RX77Dミノフスキー粒子濃度が1になった。これは一番「濃い」状態で、隣接ヘクス以外の射撃は禁止になる。戦艦からの砲撃で要塞の撃破を狙いたい連邦軍は痛い。
しかしこれが逆に連邦軍を開き直らせた。戦艦マゼランが次々と要塞に突入し、近接射撃でジオン艦艇や要塞を撃ちまくる。隣接ヘクスからの射撃なので効果は絶大で、ジオンの艦隊は次々と無力化されていった。本来ならばそのような突進に対しては、ジオン側のリックドムやガトル戦爆の餌食になる所なのだが、これまでの交戦でリックドムやガトル隊は殆ど制圧されており、マゼランの突進を阻止できなかった。
そしてTurnの終盤、遂に連邦軍が要塞1個を撃破した。RX-77D「ガンキャノン」が近距離射撃によって要塞1個を葬ったのである。あと1個の要塞を撃破すれば連邦軍の勝利が確定する。
なおこのTurnから終了チェックが発生する。このTurnは確率1/3でゲーム終了となり、その場合はジオン側の勝利が確定する。結果は「終了せず」。さらにジオン軍にとって試練は続く。

写真05


8Turn

RGM79このTURN、第1アクションを取った連邦軍が要塞に猛攻を加えた。マゼランが、パブリク突撃艇が、ジムが、ボールが、次々と要塞に肉薄し、近接攻撃を仕掛ける。要塞も一連の攻撃に良く耐えていたが、所詮は多勢に無勢。時間の問題であった。最後は要塞に肉薄したRGM-79「ジム」の中隊が白兵戦で要塞を破壊し、連邦軍の勝利が確定した。

感想

連邦の勝利に終わったが、ジオン側にも勝機はあった。特に第7Turnの終了時点でD6で5以上を出せば即座に勝利だったのに、出目に恵まれなかった。またジオングを早期に失ったのも失敗であった。アクション数でもジオン側が不利で、連邦側のアクション数10に対してジオンのそれは5と半分に過ぎなった。このような状況でジオン側もあと一歩で勝てるところまで行ったので、バランス的には悪くないと思う。

これでミニシナリオのテストは一応完了としたい。ミニシナリオの公開方法についてだが、別冊に添付するという形を考えている。とはいえ、さすがに「決戦!アバオアクー」で別冊を作るのは難しい。多分「ソロモン夜襲戦」とかの別冊に、オマケ的な扱いで添付することになると思う。
短時間で決着がつく上にエキサイティングで面白いシナリオなので、機会を見つけて手に取って頂ければ幸いです。
写真04

写真10


ツクダホビーから1990年に発表された「ラグナロック作戦」(以下、本作)は、田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」(以下、銀英伝)の一場面であるラグナロック作戦を作戦級で描いたシミュレーションゲームである。
今回、本作を対戦プレイした。筆者は帝国軍を担当する。

前回まで --> こちら

8Turn

「カイザー発病」。
ラインハルトが病床に伏してしまう。帝国軍は先に大会戦のあったシロン星系を制圧した後、そこに補給基地を建築。ラインハルトはシロン星系の補給基地に降り立ち、しばらく静養することになる。この静養期間をして、後に「ロイエンタール公の自粛生活」又は「ラインハルトの巣籠り」と呼ばれることになる。

このTurn、ルンビーニ星系陥落。帝国の支配する有人惑星は14個となり、またフェザーン方面から侵攻してきたラインハルト艦隊とイゼルローン方面から侵攻してきたロイエンタール艦隊が手をつないだ。両者は一体となってハイネセンを目指すことになる。。

一方の同盟軍。命からがら帝国軍の追撃を振り切ったヤン提督は、タッシリ星系に到達したときにこう呟いたという。

「敵の追撃が来ない。やれやれ、どうやら敵も一枚岩ではないようだ」

写真07


9Turn

相変わらず病床に伏しているラインハルト。主将の体調不良を反映するかのように帝国軍各将帥の士気は上がらない(ラインハルトが巣籠り中は帝国軍各将帥の攻撃/防御能力が1つずつダウンする)。それでも同盟側の機動兵力が未だ再編成されていないので、「鳥なき里の蝙蝠」とばかりに帝国軍がハイネセンに向けて前進する。
部隊を散開させた帝国軍がルドミラ他4星系を支配した。これで帝国軍が支配する有人惑星の数は18個に達した。これでいつでもハイネセンに侵攻できる。

ヤン提督曰く
「さすが帝国の名だたる提督たちだ。付けこむ隙も攻め込む隙も無い」

写真08


10Turn

帝国艦隊が遂に同盟の絶対防衛圏内(ハイネセンから10ヘクス以内)に進入した。リューカス、バーミリオン他1星系が陥落した。ハイネセンまであと8ヘクスである。帝国軍はリューカス星系に前線基地を築いて同盟の首都星ハイネセンへの進攻に備える。
帝国軍近づくの報に怯えるハイネセン市民に向かって最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトが叫ぶ

「市民の皆さんご安心を。自由と平和を愛する我が国が帝国の悪魔どもには敗れることはありえません」

トリューニヒト


11Turn

ハイネセンに向けて最後の進撃に入る帝国軍艦隊に対してヤン艦隊が迎撃の為に出撃した。兵力的には圧倒的に劣勢なヤン艦隊であったが、自身の指揮能力の高さと帝国側の士気の低さ(ラインハルトの巣籠りによる)によって帝国艦隊を次々と打ち破っていく。帝国軍は増援部隊を次々と投入して時間稼ぎをする一方、ルッツ提督(3-3-7★★)麾下の8,000隻をハイネセンに向けて進撃させた。既に圧倒的な帝国艦隊との戦いに忙殺されていたヤン艦隊にルッツ艦隊を迎え撃つ余裕はなかった。無抵抗のままハイネセンの上空に到達したルッツ艦隊に対し、同盟首脳は大混乱に陥った。徹底抗戦を叫ぶもの。即時停戦を叫ぶもの。全く収拾がつかない状態である。
そんな中、帝国への全面降伏を主張したのは、何を隠そう僅か1週間前に市民に対して勝利を約束した最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトその人だった。彼は周囲の反対を強引に押し切って(一部の噂によれば、評議会に地球教徒の介入があったとされている)全面降伏を強行。数光年かなたの宇宙空間で戦くヤン・ウェンリーに向けて停戦命令が発せられたのはその直後のことであった。

写真09


数日後、ハイネセンの一角で2人の人物がベンチで腰かけていた。1人は同盟軍のビュコック提督。もう1人はヤン・ウェンリー。共に同盟の未来のために命を懸けて戦った軍人だ。
ビュコックが呟く。ヤンに語りかけるでもなく、自身に言い聞かせるように・・・。

「これからの戦犯に対する裁判が始まる。私は同盟の未来のためにこの命を差し出さなければならない」
ヤンがそれに答える
「提督、私もお供します」
ヤンの言葉を聞いたビュコックは、ただ手を振っただけであった。

感想

プレイ時間は約3時間であった(セットアップ及び休憩時間)。このペースでは仮に最終Turnまでプレイしても6時間以内で終わりそうである。今回は比較的短時間で終わったが、その一因は艦隊決戦が少なかったためであろう。艦隊決戦が始まると、ミラクルヤンチェックとか戦術チットの選択で時間がかかってしまう。それでも6時間もあれば十分にプレイ可能なので、午後から始めても夕方までには決着がつきそうだ。
今回の勝因は一言でいえば経験の差であろう。私は曲がりなりにも本作を一度ソロプレイしており、それに対して対戦相手氏は今回が初プレイ。たった1回の差とはいえ、この差は大きい。例えばヤン艦隊と帝国艦隊が対戦した場合、どの程度の戦力比ならばどちらが勝利するか。これを感覚的に知っているだけでも大きい。ちなみに対戦相手氏の名誉のために付け加えると、この後同じ陣営で再戦した時には、ヤン艦隊が見事に帝国軍の補給線を遮断し、帝国軍を壊滅に追い込んだ。

プレイ中にルールの疑問点が2点ほど出てきたので記載しておく。
(1) リアクションフェイズや強行軍に再編成を試みる際、例えばA艦隊からB艦隊へ兵力の受け渡しを行う場合にはA艦隊、、B艦隊の両方が行動力チェックに成功する必要があるのか。
--> 当初は「両方がチェックに成功する必要がある」と解釈してプレイした。しかし移動の手順(10-1-2項)によると、行動力チェックは前の艦隊の移動が完了した後に実施する、とある。再編成は移動開始前と決められているので、「両方が行動力チェックに成功してから再編成する」というのは上記の手順と矛盾する。従って正しくは「行動力チェックに成功した艦隊は、同一ヘクスの他の艦隊から自由にユニットを受け渡しできる」とするのが正しいように思う。

(2) 惑星戦は相手側攻撃フェイズにも実施できるのか
--> ルール13項の冒頭に「どちらのプレイヤーも相手の惑星を攻撃することができます。これを惑星戦といいます」という記述と通常の艦隊戦が相手の攻撃フェイズにも実施可能であることを根拠に相手側攻撃フェイズにも惑星攻撃が実施できると主張。対戦相手氏は「それは不合理だ」ということで反論。意見の一致を見なかった。結局ダイス勝負で私の主張が通ったが、どちらが正しいかわからない。本件の問題は、そもそもルールブックの書き方が曖昧で、5W1Hの"When"が記載されていないという基本的な欠陥(バグ)だといえる。ただ個人的には、ゲームバランス的な観点から、自身の主張が正しいと思っている次第である。

なお文中に記載した同盟軍登場人物のセリフは、対戦相手氏が対戦中に語った内容を記録したものです。ありがとうございました。

写真01

ツクダホビーから1990年に発表された「ラグナロック作戦」(以下、本作)は、田中芳樹氏の小説「銀河英雄伝説」(以下、銀英伝)の一場面であるラグナロック作戦を作戦級で描いたシミュレーションゲームである・・・・
というような説明は 以前に紹介した記事 を参考にされたい。

今回、本作を対戦することになった。下名は帝国軍を担当する。

1Turn

帝国軍は「金銀妖瞳=ヘテロクロミア」オスカー・フォン・ロイエンタール提督(4-4-8★★★、攻撃能力-防御能力-行動力-指揮順位、以下同じ)麾下の3個艦隊がイゼルローン要塞に迫る。イゼルローン要塞を守る同盟軍ヤン・ウェンリー大将(5-6-10★★★)は、帝国軍の大艦隊を前にしてイゼルローン要塞を放棄し撤退した。ロイエンタール提督は労せずしてイゼルローン要塞を占領する。

ヤン提督曰く 「まあ、一時貸しておくさ」

写真00


2Turn

イゼルローン方面のロイエンタール部隊はイゼルローン要塞から同盟領内に侵攻する。このTurn、ルッツ提督(3-3-7★★)麾下の艦隊が惑星エルファシルを占領した。

ヤン提督曰く 「イゼルローン方面は陽動だ。カイザーの主力はフェザーン方面からくる」 (そんなもん、ルールブック読めば誰でもわかるよ、という突っ込みあり)

写真01


3Turn

ヤン提督の予測通りフェザーン回廊にラインハルト・フォン・ローエングラム公(5-4-8★★★★)麾下の主力艦隊が登場する。一方、イゼルローン方面のロイエンタール隊は、アスターテ、ティアマト、ダゴンの各星系を無血占領する。着々と占領地を広げていく帝国軍に対して、ミラクルヤン提督が呟く。
「ローエングラム公がフェザーンから動かない。これは罠か」

写真02


4Turn

ロイエンタール隊がシヴァ星系を無血占領する。一方、ラインハルトと高度を共にする「疾風ウォルフ」ことウォルフガング・ミッターマイヤー(4-3-9★★★)は、レサヴィク星系を無血占領することに失敗する。仕方なく惑星に対する強襲攻撃を実施するも、惑星は容易に陥落せず。

ヤン提督曰く 「レザニク星系は頑張っているが、民間人を盾にするのは心苦しいなぁ」

写真03


5Turn

レサヴィク星系は、帝国軍の度重なる猛攻を受けて遂に陥落する。ラインハルトがレサヴィク星系に到着し、同地に帝国軍のための巨大な補給基地を建設する。
帝国軍の動きを見たヤン提督曰く

「帝国軍は思ったよりも慎重に攻めてきている。しかしこれもローエングラム公の遠大なる戦略の1つか」

写真04


6Turn

ロイエンタールはドーリア星系を占領。ラインハルトはルシアーナを占領。レサヴィク星系にはワーレン(3-3-7★★)が残って部隊回復に努める。

ヤン提督曰く
「どうやらまだ我々は見つかっていないようだ。このまま帝国軍が帰ってくれないかなぁ・・?」

写真05



写真16


7Turn

ラインハルト麾下の主力艦隊がシロン星系に姿を現した。シロン星系は有名なシロン茶の産地である。紅茶好きのヤン・ウェンリーにとってもシロン星系は特別な意味を持っていた(のかもしれない)。そのためか、ヤンは艦隊を率いてシロン星系に姿を現した。シロン星系でヤンとラインハルトの直接対決。後世で言う所の「シロン星系会戦」である。

ヤン艦隊の戦力は28,000隻(28戦力)、ラインハルトは同行しているビュッテンフェルト(4-2-7★★)の艦隊と合わせて47,000隻(47戦力)。兵力的にはラインハルトが有利である。さらにラインハルト艦隊に有利な点として、距離数光年の近傍空間にミッターマイヤー麾下の20,000隻(20戦力)が位置していた。ミッターマイヤー艦隊がラインハルトに合流すれば、ヤン艦隊に勝ち目はなくなる。

戦いは激しいものであった。数的に劣勢に関わらずヤン艦隊は善戦した。しかし緒戦ではラインハルトの「縦深戦術」を見抜けずにヤンが苦戦する場面もあった。一方で帝国側も期待のミッターマイヤー艦隊がリアクション移動でまさかの「10」を出してしまい、合流に失敗するという一幕もあった。

都合2プレイヤーターンに渡って繰り広げられた大艦隊決戦は、結局兵力に勝る帝国側の勝利に終わった。ヤン艦隊の損失は14,000隻、帝国艦隊は8,000隻を失った。致命的ともいうべき敗北を喫したヤン・ウェンリーは、副官で未来の妻でもあるフレデリカ・グリーンヒル少佐にこう語ったという。

「やれやれ、我々ながら拙い戦いをしたものだ」

写真06


写真07


つづく

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