もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > Panzer/MBTシリーズ

写真99c


MBTはGMT社が2016年に発表したシミュレーションゲームだ。テーマは1987年の西ヨーロッパを想定した戦車戦闘。いわゆる「1987年、ソ連軍が西ドイツに侵攻を開始、その時NATOは」的な仮想戦である。 ゲームシステムやスケールについては、既に何度か紹介済であるので省略する。基本的には車両1両、砲1門(又は砲兵中隊(盤外砲兵))、歩兵は班~分隊クラスのスケールで登場する。
今回紹介するシナリオ10「Forced Crossing」は、MBTの中でも最も規模の大きいシナリオである。今回はVASSALによるソロプレイである。

前回まで-->こちら

17Turn

UH-1_263主導権は米軍に戻った。市街地周辺を迂回している米戦車部隊が、ソ連軍戦車を次々と撃破する。まずBMP-2がM1A1エイブラムスの徹甲弾による直撃を受けて撃破される。次にT-72BA 2両が次々とエイブラムスの徹甲弾を受けて爆発炎上する。右側面のAlpha-1に陣取る米歩兵分隊が対戦車ミサイルを発射。800m先のソ連軍対空ミサイル車両9K35の履帯に命中し、同車両は移動不能になった。
無論ソ連軍もやられっ放しではない。Charlie-5の市街地では、前進してきた米歩兵に対してソ連軍歩兵が猛烈な反撃を実施し、米歩兵の1個分隊が戦力半減の損害を受けた。またChalie-5の南側では、左翼を突破せんとしたM1A1エイブラムスがBMP-1Pの発射した対戦車ミサイルの直撃を受けて、爆発炎上する。 米軍はChalie-5に侵入したソ連軍歩兵を排除するため、2機のUH-1H輸送ヘリから歩兵分隊2個をChalie-5に向けて降下させた。身軽になったUH-1はサイドハッチからの支援射撃を仕掛けるべく旋回する。
写真17


18Turn

ZM_BUマップ上を見ると、ソ連軍は見る影もない状態になっている。稼働中の戦車は僅かに1両のみ(T-64BV)。しかも指揮統制ルールの関係上、そのT-64BVは何もできない(命令マーカーを置けない)。歩兵戦闘車はまだマシだが、それでも無傷で残っているのはBMP-1が1両のみ(この1両が先のTurnにM1A1エイブラムスをミサイル攻撃で撃破した)。他に損傷を被った歩兵戦闘車が3両。対空車両も苦しい状態。1両のミサイル車両は走行不能。もう1両のZSU-23-4は無傷だが、それもいつまで続くか・・・。

このTurn、米軍はChalie-5周囲のソ連軍を相当する。対空車両2両はいずれも米歩兵の放つDragonミサイルの直撃を受けて擱坐・炎上する。歩兵を運搬中のBMP-1はM1A1エイブラムスの射撃を受けて爆発。搭乗していた歩兵分隊は辛うじて脱出に成功した。そして走行不能になっているBMP-1PはAH-1Fコブラの放ったTOW-2対戦車ミサイルの直撃を受け、これまた爆発炎上する。

この段階でChalie-5周辺に残っていたソ連軍はほぼ壊滅。米軍にとって残る敵は、Chalie-5の市街地で抵抗を続けるソ連軍の抵抗を排除するだけであった。

写真18


19Turn

SO_InfChalie-5を巡る攻防戦が始まる。攻撃ヘリコプターAH-1Fコブラが市街地上空に侵入。市中に陣取るBMP-1Pが後方から攻撃ヘリの20mm機関砲による射撃を受けて撃破された。輸送ヘリも市街地上空に侵入し、懸垂降下で歩兵が市街地に降りていく。

その後

ZM_Turn_NATOこの後は21Turnまでプレイした。市街地に侵入してきた米軍部隊に対してソ連軍は乾坤一擲の反撃を試みるが、当然ながら兵力に勝る米軍の集中射撃を受けて反撃は失敗。逆に兵力が減少したソ連軍に対して米軍歩兵が突撃を敢行してこれを次々と撃破していった。
第21Turn終了時に、ソ連軍は混乱状態の歩兵が1個分隊、それから後方から支援射撃を行う砲兵1個を残すのみであり、この時点でゲーム終了とした。

写真21a
写真21b
写真97


戦果と損害

; 両軍の戦果・損害は以下の通り。

米軍の損害

表1


VP換算で3865VPの損害となる。

種類別でみると、やはりM2A1ブラッドレーの損害が大きい。対戦車ミサイルを搭載しているので脅威度が大きい上、装甲が薄いので撃破しやすく、優先度の高い目標となったためである。同じくM901ITVも同じ理由で高い損害率を示している。
M1A1エイブラムスについては、装甲が厚くて撃破するのが困難であるが、それでも敵から見た場合の脅威度も大きいため、優先的に狙われた結果、比較的高い損害率を出した。
逆に意外に損害が軽いのが歩兵部隊。足が遅くて脅威度としては比較的低いということもあるが、戦線後方に取り残されて無視されたというパターンも結構多い。ただし脅威度については、対戦車ミサイルや砲撃誘導等でソ連側にかなりの打撃を与えており、現代戦における歩兵の強さは意外と無視できない。その事については後に触れる機会があるだろう。

次に撃破の原因を見てみよう。

表2


撃破原因の半数が戦車砲によるもので、特に重装甲のM1A1エイブラムスに対しては、戦車砲の有効性が際立っている。やはり「戦車に対抗できるのは戦車だけ」「戦車は戦場の王様」というのは本作では正しい認識と言える。

ソ連軍の損害

表3


表4


VP換算で7361VPの損害となる。
種類別の損害はあまり意味がない。何故なら殆ど全てのソ連側車両が撃破されてしまっているからだ。

最終的な勝利得点は、米軍12,661VP、ソ連軍3,865VPで、米軍の圧勝となった。

感想

戦車の性能差があるので、ソ連側にとっては苦しいシナリオと言える。M1A1エイブラムスの120mm砲は中距離以下ではソ連側の戦車を確実に貫通可能なのに対し、ソ連戦車の125mm砲は余程近づかない限りM1A1エイブラムスの正面装甲をぶち抜くのは困難である。さらにM2A1ブラッドレーのTOWミサイルにしても、ソ連戦車に対して有効打を期待できる。たとえ正面からでもソ連戦車の爆発反応装甲が不発に終わった場合、TOWミサイルはソ連戦車を葬ることが可能だ。それに対してBMPに搭載している対戦車ミサイルでは、M1A1エイブラムスの正面装甲を貫くのはほぼ不可能だ(エイブラムスの正面装甲はチョバムアーマーである)。

UM-2A_M1A1


歩兵もまた強い。米歩兵の持つDragonミサイルでは、流石に戦車の正面装甲相手では貫通力不足が明らかだが、戦車の後面装甲や歩兵戦闘車の正面装甲なら十分撃破可能だ。米歩兵を放置したまま後方へ突破すると、背後からミサイルを撃たれる可能性があるので、ソ連軍にとっては米歩兵を1個1個潰すしかない。時間をかければ戦車で敵歩兵を潰すことは不可能ではない。しかし伏せた歩兵を潰すのは物理的な見地から見てもかなり困難な上、時間が敵であるソ連軍にとってはノンビリ米歩兵と遊んでいる暇はない。

SM-2A_T-72BA


さらに今回隠匿ルールを採用したので、これもまたソ連軍にとっては不利に作用した。米軍の待ち伏せ地点がわからないため、ソ連軍にとっては無理矢理前進することは自殺行為に等しいからだ。そういった意味で本シナリオは隠匿ルールを採用しない方がバランス的には良いかもしれない。特に対人戦では猶更である。

今回初めてヘリコプターを使ってみたが、ルール自体はシンプルであった。分かりにくかったのはヘリコプターと命令マーカーとの関係。最初は車両と同様に命令マーカーを配置する必要があると思っていたが、どうやらヘリコプターには命令マーカーが不要ならしい。このあたりは固定翼航空機と同じ。

PanzerにしてもMBTにしても、戦車同士の撃ち合いを再現するには良いゲームである。ASLに比べるとドラマ性という点では見劣りするが(ASLはやや演出過剰かも・・・)、戦車を中心にしたシステムとしてはASLよりもこちらの方が納得感がある。WW2から現在戦まで様々なシチュエーションを再現できるのも嬉しい。

次は在欧英軍の活躍を見てみたいものだ。
写真98

写真99b


MBTはGMT社が2016年に発表したシミュレーションゲームだ。テーマは1987年の西ヨーロッパを想定した戦車戦闘。いわゆる「1987年、ソ連軍が西ドイツに侵攻を開始、その時NATOは」的な仮想戦である。 ゲームシステムやスケールについては、既に何度か紹介済であるので省略する。基本的には車両1両、砲1門(又は砲兵中隊(盤外砲兵))、歩兵は班~分隊クラスのスケールで登場する。
今回紹介するシナリオ10「Forced Crossing」は、MBTの中でも最も規模の大きいシナリオである。今回はVASSALによるソロプレイである。

前回まで-->こちら

写真00a


8Turn

BMP-1P_243またもや主導権はソ連軍である。1両のブラッドレーがBMP-1Pの対戦車ミサイルを受けて爆発炎上する。別のブラッドレーはT-72の125mm徹甲弾を受けて擱坐する。これでブラッドレーの損害は5両に達した。無傷で残るブラッドレーは残り2両。他にエイブラムス2両が戦闘可能である。

現時点で米軍は、1両のエイブラムス、5両のブラッドレー、2両のM901対戦車車両を失った。残っているのは、エイブラムス2両、ブラッドレー3両(内1両は車体損傷)で、M901はゼロである。
対するソ連軍は、戦車8両(T-72BA 7両、T-64BV 1両)、歩兵戦闘車(BMP-1P/2)3両を失った。残っているのは、戦車12両、歩兵戦闘車7両である。損害自体はソ連側の方が大きかったが、兵力比はソ連軍有利に傾いている。今こそ突破のチャンスだ。

写真08


9Turn

M2A3_198久しぶりに米軍が主導権を取った。距離800mのブラッドレーから発射されたTOW-2対戦車ミサイルがT-72BA戦車の車体後面に命中。被弾したT-72は爆発炎上する。またM1A1エイブラムスは距離500mからT-64BVに対して直接射撃を行い、これを撃破していた。ソ連軍は装甲の強固なエイブラムスを撃破すべく自軍戦車をエイブラムスの左右に展開せしめた。

写真09
写真09a


10Turn

ZM_BU今回も米軍が主導権を握った。距離約2kmの遠距離から放たれたM2A1ブラッドレーのTOW2対戦車ミサイルがT-72BA戦車の後面を直撃し、そのT-72は爆発炎上する。またM1A1エイブラムスは距離500mから行進間射撃をT-64BVに対して行い、これを炎上させていた。さらに前進してきたT-64BV戦車の正面400mからブラッドレーがTOW2対戦車ミサイルを発射。それがT-64の履帯に命中し、T-64は走行不能となる(乗員は戦車を放棄)。
ソ連軍も負けてはいない。BMP-2が行進間射撃で対戦車ミサイルを発射。発射されたAT-5「スパンドレル」はブラッドレーの車体正面を直撃し、内部で爆発。ブラッドレーは爆発炎上した。さらに距離500mからM1A1エイブラムスに対して行進間射撃を実施したT-72BAの125mmAPFSDS弾がエイブラムスの車体正面を直撃。重装甲を誇るエイブラムスであっても、この近距離からの直撃には耐えられなかった。エイブラムスは爆発炎上する。

現時点で米軍に残った機甲兵力はM1A1エイブラムス1両(2両損失)、M2A1ブラッドレー2両(6両損失)の計3両のみ。ソ連軍も多大な損害を被ってはいたが、それでも戦車7両(T-72BA 3両、T-64BV 4両)、歩兵戦闘車BMP-1P/2が計7両残っていた。勇敢に戦った米軍部隊であったが、その抵抗は限界に達しつつあった。そしてソ連軍の一部が遂に攻撃目標である中央の村落"Charlie-5"に突入した。

写真10


11Turn

ソ連側が主導権を取り返した。戦車砲の直撃を受けてブラッドレー1両が撃破される。これで残るのはブラッドレー1両とエイブラムス1両のみとなった。ソ連軍主力が村落"Charlie-5"に近づいていく。
写真11


12Turn

BMP-2_229またもやソ連軍が主導権を握った。BMP-2の放った対戦車ミサイルがブラッドレーの砲塔に直撃。そのブラッドレーは砲手が負傷したものの、奇跡的に撃破は免れた。しかし米軍最後の生き残り機甲戦力であるエイブラムス、ブラッドレー各1両に対し、ソ連軍は各種戦闘車両7両で包囲しつつあった。

写真12


13Turn

M1A1_140米軍にとって頼みの綱は増援部隊である。しかしその増援部隊はまだ来ない。そして主導権はまたもやソ連軍が握った。T-72BAの125mm徹甲弾が距離1300mからM1A1エイブラムスの砲塔前面を直撃した。しかしエイブラムスの重装甲は辛うじてその一撃に耐えた。その200m左では、最後に残っていたブラッドレーが戦車砲の直撃を受けて四散する。
先に被弾しながらも耐えたエイブラムスは、自らを撃ったT-72BAを発見。120mm徹甲弾で反撃した。その一撃がT-72BAの砲塔前面に命中。砲塔を吹き飛ばした120mm徹甲弾は、その勢いのままT-72BAの車内で爆発し、同車を炎上させた。

写真13


14Turn

ZSU-23-4_309遂に米軍の増援部隊が到着した。戦車8両、歩兵戦闘車5両、ヘリコプター5機と随伴の歩兵部隊からなる機甲戦闘部隊だ。ソ連軍は米軍の増援部隊を阻止すべく布陣をしく。対空火器は空を睨み、接近するヘリコプターに狙いをつける。

写真14a
写真14b


15Turn

AH-1F_267またもやソ連軍が主導権を取った。しかしそのこととは関係なく戦場に到達したAH-1F攻撃ヘリコプターが、TOW-2対戦車ミサイルを発射した。直撃を受けたBMP-2歩兵戦闘車が爆発炎上する。対空射撃可能な30mm機関砲を装備するBMP-2は、攻撃ヘリにとって厄介な目標なのだ。さらにAH-1Fは前進中のT-64BVに対してもう1発のTOW-2を発射したが、ミサイルは目標を逸れた。
先制射撃を実施したソ連軍。距離900mからT-64BVからの主砲射撃を受けたM1A1エイブラムスが車体側面に命中弾を受けた。エイブラムスは爆発炎上する。
"Charlie-5"に向けて前進中の米軍部隊がソ連軍歩兵の待ち伏せ攻撃を受けた。AT-4 "Spigot"対戦車ミサイルが先頭を走るM2A1ブラッドレーを直撃。ブラッドレーは爆発炎上し、乗車していた歩兵分隊も運命を共にした。残った米軍機械化歩兵部隊が乗車状態のまま"Charlie-5"の前面200mまで前進し、突撃姿勢を取る。

写真15a
写真15b


16Turn

M1A1_140]米軍が主導権を握った。Charlie-5前面では、米軍のFO(前進観測)車両がCharlie-5に対して間接射撃を指向し、町の南で守りを固めていたソ連軍歩兵分隊を制圧した。そこへM2A1ブラッドレーから下車した歩兵分隊2個が突撃。橋を扼する位置に布陣していたソ連軍歩兵分隊を撃破した。

戦車同士の撃ち合いでは、主導権を握った米戦車隊が猛威を振るう。M1A1エイブラムスの放った120mm徹甲弾が次々とソ連戦車を粉砕していく。1両のT-64BVは後部車体に120mm徹甲弾を受けて誘爆炎上。別のT-64BVも直撃弾を受けて撃破された。さらにT-64BVがエイブラムスの行進間射撃によって撃破され、BMP-1Pがやはりエイブラムスの射撃を受けて撃破されていた。
ソ連軍はT-64BVが行進間射撃によって1両のエイブラムスの側面に125mm徹甲弾を命中させ、これを大破炎上させた。
写真16a
写真16c


(つづく)

写真99a


MBTはGMT社が2016年に発表したシミュレーションゲームだ。テーマは1987年の西ヨーロッパを想定した戦車戦闘。いわゆる「1987年、ソ連軍が西ドイツに侵攻を開始、その時NATOは」的な仮想戦である。 ゲームシステムやスケールについては、既に何度か紹介済であるので省略する。基本的には車両1両、砲1門(又は砲兵中隊(盤外砲兵))、歩兵は班~分隊クラスのスケールで登場する。
今回紹介するシナリオ10「Forced Crossing」は、MBTの中でも最も規模の大きいシナリオである。基本設定はこうだ。
ソ連軍第79親衛戦車師団所属の部隊が米軍の最前線を突破した後、戦線後方の橋梁を確保するために前進する。それを阻止せんと展開する米第3機甲師団だが、兵力の劣勢は否めない。ソ連軍2個中隊と米軍1個中隊の戦い。だが米軍には心強い味方がいる。後方から最新鋭のM1A1エイブラムスからなる戦車中隊、そしてUH-60ブラックホーク4機かならなる空中機動小隊が救援に向かっているのだ。一方のソ連軍も突破を確実にすべく、T-64BV戦車8両からなる戦車中隊が戦場に向かっている。どちらの援軍が先に到達するのか。そしてキーポイントなる橋梁を確保するのはどちらか。

今回、このシナリオをVASSALを使ったソロプレイで試してみた。また大雑把な流れを決めておくため、ソ連軍初期兵力による作戦計画を予めプロットしてみた。
写真00a


ソ連軍一般命令
★自動車化歩兵中隊+大隊直属
第1~4Turnに△7.21~△7.18高地の間隙を進出
第6Turnまでに△1.18高地を占領し、観測点を設けること
第9TurnまでにCharile-5に突入せよ。
第12TurnまでにCahrile-5の占領を完了せよ

★戦車中隊
第3Turnまでに△7.21高地を占領し、観測点を設けること
第6Turnまでに1K3付近の高地帯を制圧。その両翼の突撃路を確保すべし
第9Turnまでに1個小隊以上をAlpha-1に進出せしめよ
第12TurnまでにAlpha-1を占領せよ。

写真00b


1Turn

マップ中央部からソ連軍の主力が進入してきた。警戒中のM2A1ブラッドレーがTOW-2ミサイル1発を発射。T-72BAの車体前面に命中したものの、反応装甲によってTOW-2のメタルジェットが吹き飛ばされた。

写真01


2Turn

T-72BA_152主導権はソ連軍。米軍に最初の損害が出た。M2A1ブラッドレー歩兵戦闘車1両がT-72BAの主砲射撃を受けて撃破されたのである。否、撃破されたわけではない。徹甲弾は貫通して反対側に突き抜けて行ったのでブラッドレー自体は無傷に近い状態であった。しかしブラッドレーの乗員達がパニックを起こして車両を放棄してしまったのである。

写真02


3Turn

M2A3_198主導権はソ連軍。しかし米軍の反撃が開始された。間接射撃。ICM。発展型通常砲弾(Improved Conventional Munition)。目標上空でさく裂し、多数の子弾を広範囲にばら撒く。BMP-1P歩兵戦闘車1両が車体に命中弾を受けて煙を噴き上げた。戦車隊も実害こそなかったものの、激しい砲撃を受けてパニックを起こす。そして歩兵分隊は2個が戦力半減の損害を被った。
さらに7.21高地を超越して前進してきたソ連軍戦車に対して、後方の森に潜んでいた米軍の機甲部隊がミサイルで反撃する。1両のT-72BA戦車は履帯にTOW-2ミサイルが命中し、そのT-72BAは走行不能となった。もう1両のT-72BAの砲塔側面にはM2A1ブラッドレー歩兵戦闘車が放ったTOW-2対戦車ミサイルが命中。砲塔装甲をぶち抜かれたそのT-72BAは、その場で擱坐、炎上した。
さらに距離900mに近づいたT-72BAに対して、M1A1エイブラムスが120mm滑腔砲で攻撃。徹甲弾がT-72BAの右側面車体装甲を貫通して爆発。そのT-72BAは擱坐した。ソ連軍はこのTurnだけで2両の戦車を失い、1両の戦車を走行不能にせしめられた。

写真03


4Turn

M981FISTV米軍が主導権を奪い返した。間接射撃によってBMP-1P歩兵戦闘車1両が撃破された。さらに歩兵部隊がDragon対戦車ミサイルで別の歩兵戦闘車を撃破。T-72BAにもTOW-2ミサイルが命中したが、これは分厚い前面装甲に命中したため、効果なしだった。最後にM1A1エイブラムスが、先に走行不能になっていたT-72BAに120mm徹甲弾を命中させて、これを撃破した。
ソ連軍は突撃路を啓開すべく、さらなる部隊を前進させる。生き残ったT-72BA戦車とBMP-1P/2歩兵戦闘車の大部を7.21高地周辺に展開させる。しかしその中の1両の戦車が対戦車ミサイルの直撃を受けて炎上してしまう。初戦で早くも4両の主力戦車を失ったソ連軍に暗雲が漂う。

写真04


5Turn

ZM_US_SHEAF今回も米軍が主導権を握った。米軍の間接射撃が炸裂する。ICM。発展型通常砲弾の嵐がソ連軍機械化部隊に降り注いだ。T-72BA戦車1両が直撃弾を受けて炎上する。車両の損害はその1両だけだったが、撃破されたのが大隊長の車両だったのがソ連軍にとって痛かった。そして他にも数両の戦闘車両が制圧されてしまう。
ソ連軍にとって不幸中の幸いは、米軍の間接射撃を受けた車両の中にACRVが居たのだが、ACRVが無傷で生き残ったことだ。そして今度はそのARCVがソ連軍の砲撃を誘導する。2ヵ所にソ連軍の砲撃が着弾した。米軍の受けた実害は小さかったが、それでも着弾煙によって直接照準が妨げられる。
米軍の戦車、歩兵戦闘車の直接射撃開始。徹甲弾や対戦車ミサイルが空を切る。しかし今回は米軍の射撃がスカに終わる。対するソ連軍の射撃。こちらも間接射撃による着弾煙その他に妨害されて命中率は低かったが、先に間接射撃を誘導していた米軍のM981 FISTVには戦車砲を直撃させてこれを撃破していた。これでソ連軍は間接射撃の恐怖から少しは解放されることになる。また別のM2A1ブラッドレーには、ソ連歩兵の発射したAT-4 SPIGOT対戦車ミサイルが命中。撃破こそ免れたが、車体に重大な損傷を被った。

このTurn、早くもソ連軍の増援部隊が登場する。T-64BV戦車8両からなる戦車中隊だ。苦しい戦いを続けているソ連軍にとっては力強い援軍だ。一方の米軍は右後方に潜んでいた最後の混成中隊を戦場に投入する。

写真05


6Turn

T-64BV_179ソ連軍が主導権を取り返した。ソ連軍の間接射撃が猛威を振るう。CLGP(Cannon Launched Guided Projectiles)、砲発射型誘導弾がM1A1エイブラムスを捉えた。そのエイブラムスは擱坐・炎上する。さらにソ連増援戦車の射撃によってM901対戦車自走砲が撃破される。
米軍も黙ってはいない。M2A1ブラッドレーの25mm砲が1200m先のBMP-1Pの前部車体に命中。車体を引き裂かれたBMP-1はその場に停止する。M1A1エイブラムスの120mm徹甲弾がT-72BAの砲塔を吹き飛ばし、パニックに陥ったクルーが戦車を捨てて脱出する。そして増援で現れたT-64BVをエイブラムスの主砲弾が直撃し、内部爆発を引き起こした。別のT-64BVは調子に乗って主砲をぶっ放していると、早くも弾薬欠乏を引き起こしている。

写真06a
写真06b


7Turn

ACRV_303今度も主導権はソ連軍である。またもやソ連軍の間接射撃が猛威を火を噴いた。しかしCLGPの要請に失敗したため、米軍に損害はなかった。米軍も間接射撃で反撃。山頂部で射撃観測を実施中の観測車両(ACRV)に155mm榴弾砲の集中射撃を見舞う。直撃を受けたACRVは爆発・炎上する。これによりソ連軍の間接射撃能力は大いに減殺された。
ソ連軍の直接射撃。BMP-1Pの発射する対戦車ミサイルが猛威を振るう。M2A1ブラッドレー1両とM901対戦車自走車両がミサイルの直撃を受けて爆発する。他にブラッドレー1両がT-72BAの射撃を受けて徹甲弾を被弾、大破炎上する。これでM2A1ブラッドレーの損失は計3両となり、他に2両が損傷状態となった。無傷のブラッドレーは3両。他にエイブラムス2両が無傷で戦闘可能である。
米軍の反撃。エイブラムスの120mm徹甲弾を受けてT-72BV 1両が爆発する。BMP-1P歩兵戦闘車にはブラッドレーの放ったTOW-2対戦車ミサイルが命中。この歩兵戦闘車は爆発炎上する。
両軍とも損害を受けていたが、ようやく前面の米軍部隊を撃破しつつあるソ連軍。7.21高地を超越して前進していく。目標となる。
写真06c

写真97


(つづく)

4
写真00


現代戦車戦を1両単位で再現した戦車戦ゲーム「MBT」。そのエキスパンションキットである「FRG」のシナリオを対人戦で試してみた。
選択したのはシナリオ15「Advance:Northeasten FRG, 28 September 1987」。西ドイツ北東部の森林地帯を進むソ連第16親衛戦車師団所属の機械化部隊を西ドイツ軍第3装甲師団の機械化歩兵中隊が迎え撃つ。新鋭戦車レオパルド2A3が威力を発揮するのか。

下名は西ドイツ軍を担当する。なお選択ルールは、7.8砲塔、7.9発煙弾発射機、7.29ボグ等を採用した。

1Turn

主導権はNATO側である。ソ連軍2個中隊が盤端から進入。全戦線に渡って展開してきている。

写真01
写真02


2Turn

主導権はNATO側である。ソ連が歩兵を下車させて前方展開してきた。対戦車ミサイルの脅威が晒される。

写真03


3Turn

主導権をソ連軍に取られた。ソ連歩兵の近接突撃を避けるために左翼からレオパルド戦車隊を後退させる。
写真04


4Turn

主導権はソ連軍。両軍の盤外砲兵による支援砲撃が始まった。戦線右翼ではNATOの砲兵射撃がソ連軍歩兵部隊上空で炸裂する。1個分隊が打撃を受けて戦力半減する。戦線左翼ではソ連軍の発煙弾が降り注ぐ。
右翼戦線で両軍の激突が始まる。西ドイツ軍の最前線で偵察警戒中のマルダー歩兵戦闘車が距離500mでソ連軍BMP歩兵戦闘車を捕捉。ミラン対戦車ミサイルを命中させてこれを撃破した。

写真05


5Turn

NATOが主導権を取り返した。しかしNATO側にも損害が出た。ルクス偵察車両がT-72BAの射撃を受けて炎上したのである。
ソ連軍左翼の機械化歩兵は1.18高地を占領し、さらに前進の機会を伺う。戦線左翼では、ソ連戦車中隊が西ドイツ軍の死角に進出し、突撃の機会をうかがう。
戦線右翼では。先にBMPを撃破したマルダー歩兵戦闘車が、至近距離に迫ったソ連軍歩兵を20mm機関砲で撃退する。

写真06


6Turn

主導権はNATOである。接近して来たソ連軍相手に西ドイツ軍が猛烈な反撃を行う。先ほどより大活躍しているマルダー歩兵戦闘車が至近距離に迫ったBMPに対して20mm機関砲を猛射。多数の命中弾を与えてこれを撃破した。 さらに森の中を前進してくるソ連軍機械化歩兵小隊の上空でFASCAM(Family of Scatterable Mines)が炸裂。地雷原の罠に閉じ込められた機械化歩兵小隊は、その場で動けなくなった。
西ドイツ軍にも損害が出る。左翼の町を守る西ドイツ軍機械化歩兵部隊は、ソ連戦車中隊の猛攻を受け、マルダー歩兵戦闘車1両が歩兵の下車突撃を受けて炎上した。
しかし主導権を取ったNATO側は、ようやくレオパルドの射程内にT-72の1個中隊を捉えた。チャンスである。

写真07


7Turn

ソ連軍が主導権を取り返した。レオパルドが距離1200mでT-72BA 3両を捕捉する。主導権を取ったソ連側戦車が先に反撃を実施したが、狙いが定まらずに命中弾なし。レオパルドの反撃もT-72が展開した煙幕等に阻まれて、1両に命中弾を与えて撃破するのが精一杯であった。
写真08


8Turn

ソ連軍が主導権を維持している。森の中に布陣していたレオパルドの頭上をレーザー誘導砲弾が襲う。戦車対戦車の戦いでは無敵の威力を発揮するレオパルド2A3であったが、正確無比なレーザー誘導砲弾相手には成す術もなかった。砲弾の直撃を受けたレオパルドは炎上する。

1.18高地に進出していたソ連軍機械化歩兵中隊が続々と山から下りてきた。目の前にはソ連軍の攻撃目標であるJuliet-15。西ドイツ軍に危機が迫る。

写真09


結論と感想

ここで時間切れで終了となった。プレイ時間はセットアップを含めて8~9時間。1Turn平均の所要時間は約1時間。とにかく時間がかかる。LOSのチェック、ルールのチェック等で思いのほか時間がかかってしまった。

今回は決着が着く前に終わってしまったが、今後の展開は予断を許さない。ただ、西ドイツ軍の立場で言えば相当厳しいと言わざるを得ない。戦車や機械化歩兵の損害は現時点ではほぼ同等で、質的な違いを加味するとこちらが劣勢と言って良い。しかも残りはまだ12Turnも残っている。このまま防衛線を全うするのは、西ドイツ軍にとってかなり厳しいのではないだろうか。
今回苦戦の原因は、ソ連側機械化歩兵の下車戦闘に上手く対応できなかったことである。BMPが歩兵を乗車させたまま死角から目標に接近。目標の前面で歩兵が下車。下車した歩兵が近接突撃で狭隘地形に潜むNATO戦車を撃破する。このパターンでマルダー2両を食われてしまった。

何はともあれ、現状のままでは如何に性能に勝るNATO軍といえども、ソ連側の数の暴力を支えるのはかなり厳しそうである。次にNATO側でプレイする際にはせめて「隠匿ユニット」(7.2項)を採用してプレイしたいものである。

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現代戦車戦ゲームの傑作「MBT」シリーズ。その拡張キットである「FRG」のソロプレイである。選択したシナリオは、シナリオ13「Over Hill-and-Date」。森林地帯を進撃するソ連軍増強戦車大隊。それを迎え撃つドイツ連邦軍は、最新鋭のレオパルド2A4戦車4両と歩兵部隊。西ドイツ軍にとっては、数少ない戦車数を歩兵で如何に補うかがポイントとなるだろう。なお、選択ルールは7.1士気ルールを除いて全採用としたが、ルールの適用を忘れている場合があるかもしれない。

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8Turn

ZM_Turn_NATO主導権は今度もNATOである。主導権ダイスだけは良いNATOなのだが・・・。というよりも、VeteranによるDRM+20の効果が大きいのだが・・・。先手を取ったNATO側はソ連戦車を狙い撃ちする。距離200mから放たれたパンツァーファウスト2発が次々とT-64BVに命中したが、いずれも頑丈な砲塔装甲に命中したため効果なし。別の戦闘でパンツァーファウスト1発がT-64BVの履帯に命中。そのT-64BVは動けなくなった。
ソ連軍に西ドイツ歩兵に対して猛烈な反撃を行ったが、2個分隊が制圧されたのみ。意外なほど頑強な歩兵なのであった。
僅かに生き残ったレオパルド1両は距離900m(9Hex)でT-64BVに対して徹甲弾を車体正面に命中させて、ようやく1両を葬った。動けるT-64BVは残り5両。それらの戦車はレオパルドを追い詰めようと間合いを詰めていくが、またもやレオパルドは巧みに森の中へ下がっていく。

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9Turn

Leopard2A4_186主導権はまたもやNATOである。距離100mの至近距離から発射されたレオパルドの主砲弾。しかし距離が近いと意外に当たりにくい。しかも地形は錯綜している。レオパルドの放った120mm徹甲弾は、空しく地面を抉った。パンツァーファウストも3発が発射されたが、T-64BVに命中した1発は、またもや砲塔装甲に弾かれた。M113A1Gも戦闘に加入しソ連歩兵を機銃で狙い撃ちするが、装甲車程度の火力では殆ど効果がなかった。
ソ連軍の攻撃。西ドイツ軍歩兵1個分隊が自走砲3両からの集中砲火を浴びて壊滅。別の歩兵1個分隊は戦車砲の攻撃で制圧された。奮闘を続ける西ドイツ軍歩兵だったが、徐々に戦闘力を失っていく。

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10Turn

BMP-1P_243ソ連軍はそろそろ突破を意識した行動を起こすことになる。西ドイツ軍の兵力を概ね制圧できたので、後はマップの西橋から突破を果たすのみだ。突破できなかった場合、NATO側に撃破時と同等のVPを与えてしまうので要注意。
主導権は久しぶりにソ連側が握った。ソ連側はレオパルドを撃破できる千載一遇のチャンスが訪れた訳だが、果たして。
ソ連軍はレオパルドの撃破は狙わず、後退していく。レオパルドの両翼に西ドイツ軍歩兵が潜んでいるので、迂闊に近づいてパンツァーファウストの餌食になるのを避けたのだ。既にソ連軍は盤端に向けての突破態勢に入っており、各部隊は突破を成功させることを第一とした行動に移りつつあった。
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11Turn

SO_Inf長かった戦いも残り1/3となった。このTurn、またもや主導権はソ連側である。しかし最早主導権に大きな意味はなくなってきている。レオパルドの徹甲弾がT-64BVを貫いた。T-64BVは爆発炎上。これで移動可能なT-64BVは4両まで減少した。
履帯に命中弾を受けて動けなくなった西ドイツ軍兵員輸送車(M113A1Gに)対してソ連軍歩兵が近接突撃を敢行し、これを撃破した。
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12Turn

WG_InfNATO側が主導権を取り返した。しかしレオパルドの視界にはソ連軍戦車の姿がない。いずれもレオパルドとの交戦を避けて西方へ突破を図っているのだ。残ったのは移動不能になった2両のT-64BVである。レオパルドは距離1200mで擱坐しているT-64BVに対して120mm徹甲弾を放った。しかしどうも今回レオパルドの射撃は出目が悪い。徹甲弾はまたもや目標をそれて明後日の方向に飛び去った。
西ドイツ軍2個分隊がソ連軍1個分隊に突撃を敢行する。数に劣るソ連兵だったが、激しい抵抗を見せ、西ドイツ軍の半固分隊を道連れにした後、自らは玉砕した。
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13Turn

Leopard2A4_186レオパルドが漸く移動不能になっているT-64BVを仕留めた。
ソ連軍の主力は続々と盤端を突破していく。レオパルドはバックしてそれを追うが、もう間に合わない。ソ連梯団の最後尾を移動していた自走砲3両に対し、高地に潜んでいた西ドイツ軍対戦車ミサイルチームがミラン対戦車ミサイルを放ったが、またもやミサイルは目標をそれた。

14Turn

WG_HalfSQ西ドイツ軍の対戦車ミサイルチームが漸く戦果を上げた。突破するソ連軍自動砲3両の最後尾車両にミサイルを命中させたのである。自走砲は爆発炎上したが、残り2両は対戦車ミサイルチームの視界外に去った。
レオパルド戦車が後退してソ連軍の後尾を追う。最後尾のT-64BVを捕捉可能なポジションまで移動。山の上で突破の援護にあたっていたBMP-1Pがそのレオパルドに向けて対戦車ミサイルを放ったが、当然ながらレオパルドの強靭な装甲は対戦車ミサイルを物ともしなかった。

15Turn

最終Turnである。最終Turnまできっちりプレイできるのが、VASSALソロプレイの良い所だ。対人戦だと時間の都合や大局が決した等の理由でなかなか最終Turnまでプレイできることはない。
レオパルドは狙いを突破していないT-64BV 1本に絞った。突破さえ阻止すれば撃破したも同じ。T-64BVは突破するためにはレオパルドの視界内を横切るしかないのだ。

意を決したT-64BVは、レオパルドの目の前300mを全速力で横切っていく。それを待ち構えていたレオパルドは必中の射弾を放つ。命中率72%。
出目は"61"。ここまで命中判定の出目に泣かされてきた西ドイツ軍は、最後の最後に意地を見せた。そして撃破判定。
出目は"82"。え、"82"?。最初の"8"は命中個所の判定だから問題はない。車体側面の弱っちい装甲を120mm徹甲弾がバターナイフのように切り裂いた。
問題は次の"2"だ。これは撃破判定の出目。"1"ならNo Damage"、"2"ならDamegedだ。いずれにしてもKillしていない。

「まだだ、脱出判定がある」

そう。損傷した戦車で脱出判定に失敗すると、クルーが勝手に自車を放棄してしまうのだ。これに賭ける西ドイツ軍。

出目は"05"。ロシア人戦車兵たちは、戦車を捨てて脱出したのだ。これにより西ドイツ軍は最後の撃破戦果を上げた

結果

ソ連軍の損害

T-64BV 9両(2736VP)
BMP-1P 2両(132VP)
2S1自走砲 1両(90VP)
歩兵分隊 1個(98VP)

西ドイツ軍の損害

レオパルド2A4 3両(1143VP)
M113A1G 2両(114VP)
対戦車ミサイルチーム 2個(218VP)
歩兵分隊 1個(90VP)

突破に成功したソ連軍

T-64BV 3両(810VP)
BMP-1P 7両(330VP)(VP対象は5両)
2S1自走砲 2両(0VP)
ZSU-23 2両(0VP)
歩兵分隊 8個(338VP)(VP対象は6個分隊)

突破に失敗したソ連軍

T-64BV 1両(203VP)
ソ連軍:3043VP、NATO:3259VP
引分け

感想

プレイしている間はNATOの完敗と思ったが、引分けとは意外だった。ただソ連側が突破VPをもう少し効率よく突破していれば(つまり歩兵ではなく戦車、BMPを先に突破させること)、ソ連側の勝利は固かったかもしれない。その辺りも含めてソ連側は慎重な戦い方が必要であった。
それにしてもレオパルド2A4は強い。正面からならT-64BVの125mm徹甲弾ではいかなる距離からも射貫けない。序盤にアッサリやられたのは、運用が不味かったから。その場に停止しているのではなく、動くことで相手の命中率を下げさて、こちらは優秀なスタビライザーの性能を生かして移動射撃で戦う。さらに相手が側面に回り込んできたら、移動によって後退させ、彼我の態勢を有利な状況にするべきだった。

それにしてもMBTシリーズは面白い。最初は米ソ関係の兵器した含まれていなかったが、続編の登場によって西ドイツ、英国が加わった。近々カナダ軍も加わるという。どんどん広がるPanzer/MBTの世界の今後に期待したい。

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