もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:旅行・登山 > ミリタリー

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220816_歴史群像

歴史群像2022年8月号

学研

特集は日本海軍。日本海軍について、戦艦の発展、艦政本部と航空本部の対立、東郷平八郎研究という3つの視点からの論文が紹介されていた。いずれも読みごたえがあり、面白かった。また第4の記事として日本海軍の歴史に関する記事も面白い。特集記事以外では、対艦ミサイル飽和攻撃とそれに対抗する米海軍防空システム、ユンカースJu52に関する記事も興味深かった。
今回は電子書籍ではなく本として購入したが、その理由は付録の「海軍智識」が読みたかったから。昭和15年に敢行された「海軍智識」という書物を現在に復刻したもので、往時の雰囲気や一般的な海軍智識について理解できる好著であると言える。

お奨め度★★★★

4
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愛媛県南西部の愛南町。高知県との県境付近にあり、少し車を走らせると、高知県宿毛市に到着します。

この愛南町には南レクと呼ばれる観光施設があり、その一角に1978年に海中から引き揚げられた旧大日本帝国海軍局地戦闘機「紫電改」(紫電21型)を展示している紫電改展示館があります。

ここに来るのは約25年ぶりでしたが、以前よりも建物が綺麗になっている感じがしました。建物の中央には復元された紫電改の姿が。こうしてみると、かなりデカいな、と感じずにはいられません。

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また館内には紫電改の実機だけではなく、迎撃に発進する343空の姿を描いたジオラマ、紫電改を構成する様々なパーツ類、そしてヴィデオ映像等。様々な側面から日本海軍が生み出した最後の局地戦闘機の姿を描きます。

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建物の横からは宇和海の島々が綺麗に見えていました。

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お奨め度★★★★

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220302_MC

Military Classics Vol.76

イカロス出版

特集は「金剛型高速戦艦」。結構細かい所まで調べてあって、モデラ―にとっては有益な内容だと思う。モデラ―ではない私にとっても眺めているだけで面白かった。本文記事も目新しい所こそ少なかったものの、ボリュームは十分で読み応えがあった。
第2特集はホーカーハリケーン。バトルオブブリテンではスピットファイアに劣ると言われ、太平洋戦線では零戦、一式戦なりにボロ負けしたというイメージが強いハリケーンだが、実際には優れた点も多く、それなりに重宝されたとのこと。面白かった上に、大いに参考になった。

お奨め度★★★

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220301_自衛隊の経済学

自衛隊の経済学

桜林美佐 イースト新書

左翼陣営は事あるごとに自衛隊を敵視し、防衛費の増大を「軍事大国化」などと妄想としか思えない言葉で妨害する。しかし実際に日本の防衛費は、日本の置かれている安全保障環境を考えれば極端な程少なく、安全保障の多くを米国に依存せざるを得ないのが現状だ。そして自衛隊を支える防衛産業も、既に事業としては旨味がなく「儲かるはずのない」防衛事業を、単に「国を守る」という気概だけから続けているのが実情だ。
本書では日本の防衛産業の実態を主に経済面から解説した著作である。「軍事大国」「死の商人」等という煽情的な言葉とは裏腹に、日本の防衛産業が置かれている危機的な状況を分かりやすく記している。かくいう私も防衛産業の一翼を担っていたこともあるので、筆者の言わんとすることは良く理解できる。

お奨め度★★★★

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210914_世界の艦船
世界の艦船2021年増刊-世界の大型水上戦闘艦

世界各国が保有するフリゲート艦クラス以上の戦闘艦について漏れなく取り上げた著作である。今日、水上戦闘艦の中で巡洋艦という艦種はほぼ絶滅しつつあり、大型戦闘艦は駆逐艦、それより小さい艦はフリゲート艦やコルベット艦と呼ばれている。その一方で駆逐艦自体の大型化はどんどん進んでおり、米海軍のズムウォルト級は約16,000トン、中国海軍の南昌級も約13,000トンとかつての重巡洋艦を超えるような大きさの艦も出現している。
本書では米日露中の4ヵ国は別枠としてそれぞれ個別に章立てしており、それ以外は欧州、アジア、その他といった感じでまとめている。最近は中東諸国、アフリカ諸国でも水上戦闘艦を保有する国が増えてきているが、その多くは旧式化したペリー級フリゲートや英国製の22型、23型フリゲート等である。
世界各国の水上戦闘艦についてコンパクトにまとめた良書と言える。

お奨め度★★★

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