もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ: ゲーム

240121_RussianFront対戦紹介動画

「Russian Front」は、1985年に米国Avalon Hill社(The Avalon Hill Game Company)から発売されたSLGです。テーマは1941~44年の独ソ戦で、東部戦線全域での戦いを、1Turn=1ヶ月、1Hex=40km、1ユニット=軍団~軍規模で描いてます。


今回「Russian Front」の対戦風景を紹介する動画を作成しました。




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電撃戦 上―グデーリアン回想録



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Red Strike(以下、本作)は、2023年にドイツのVUCA Simulationが発売したシミュレーション・ウォーゲームだ。テーマは1989年における東西両陣営の直接対決。世界中のウォーゲームメーカーから発売されてきた鉄板テーマで、本作はそれをフルマップ2枚;戦略マップ、カウンター2000個以上で再現するビッグゲームとなっている。

本作の基本システムは、かつてVictory Gamesから出版されていたGulf StrikeやAegean Strikeと同様のシステムを採用している。このシステムは一言で説明するのは難しいが、陸戦だけではなく海戦や航空戦を詳細なシステムで再現するシステムで、陸海空の行動を統合的なシステムで再現している。従って本作には地上部隊だけではなく、空母やフリゲート艦、潜水艦といった海上部隊、F-15やB-52といった航空部隊も登場する。しかも恐ろしいことに米空母艦載機は中隊別でユニット化されており、そのため米空母1隻に搭載されている航空機ユニットは最大10個にも達する。
ちなみに本作のスケールは1Hex=28km(戦略マップは280km)、1Turn=2日間、1ユニット=大隊~師団、航空機は1ユニット=10~60機程度、艦船は主力艦1隻又はその他の艦艇数隻を表す。

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本作には多数のシナリオが含まれている。最大のものは全マップ、ユニットを使用するキャンペーンシナリオ(計4本)の他、練習用のミニシナリオが10本、中規模シナリオが6本用意されている。
今回、中規模シナリオの1つである「B1.FULDA GAP」をプレイしてみた。このシナリオは、タイトル通りフルダギャップと呼ばれる西ドイツ中央部の高地帯を巡る戦いで、登場するユニット数が両軍合わせて176個、長さが3Turnという比較的プレイし易い規模のものである。ソ連軍はゲーム終了時までにライン川の渡河を目指し、NATO側はその阻止を試みる。

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今回、このシナリオを3人でプレイしてみた。NATO側1名、WP側が2名である。筆者はWP側を担当し、地対地ミサイルと航空戦力を担当した。

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このシナリオは、両軍が戦端を開く前に一定の「事前移動」が認められている。NATO側は移動力の半分で移動可能。WP側は移動力の2倍まで移動可能だ。当然両陣営とも国境を超える移動は認められない。なお、この移動は地上部隊だけではなく、航空部隊も移動可能のようだ。そこで両軍とも地上部隊だけではなく、航空部隊についても運用し易いように再配置を行う。

1Turn

1st Action ステージ

SO_1GTA_432まずWP軍は地対地ミサイルでNATO軍の後方拠点に攻撃を加える。まずはヴュルツブルク南方の4thATAF(第4連合戦術航空群)のCRC(Control and Reporting Centre)を攻撃する。短射程弾道ミサイルOTR-21トーチカ(NATOコードネーム:SS-21 スカラベ)を集中投入する。数発の弾道ミサイル弾がCRCを直撃。CRCは機能停止した。これによってNATOのADN(Air Defence Network)の機能は半減した。

写真01_Tochka-U_rep_parad_Yekat


両軍の地対空ミサイル防衛網は抽象的に表現されており、CRCの他、SOC(Sector Operations Center)がマップ上に配置されている。これらの施設に打撃を与えることで防空組織を弱体化できる。通常は合計8打撃を与えた時点で防空組織の能力を弱体化できるのだが、このシナリオでは特別に4Hitの損害でNATO側防空組織を弱体化できる。

US_4ATAF_SOC_Borfink続いて少し射程の長いR-17弾道ミサイル(西側で悪名高いSS-1Cスカッドミサイル)で後方のPOMCUS(装備事前集積地点)を攻撃する。POMCUSは複数の命中を受けて破壊されてしまう。さらに4thATAFのSOCを攻撃する。2発のミサイルが命中し、SOCの機能は半減する。この結果、同地区のNATO側地対空防空ネットワークは事実上機能を停止した。

このシナリオの特別ルールにより、NATO防空組織に合計6打撃を与えると、この地区におけるNATO地対空防空組織は完全に機能を停止する。

Z_Marker_SO_Game_Available_SFWP軍の攻撃はなおも続く。西ドイツ西方のビットブルク航空基地(Bitburg 1213)に対して航空偵察を行う。航空偵察は成功した。このゲームでは、地上目標に対して航空偵察が成功すると、爆撃やミサイル攻撃、さらに特殊部隊による攻撃効果が高まる。
ソ連特殊部隊スペツナツがビットブルク基地を襲撃する。D10で7以下を出すと襲撃成功。襲撃に成功すると航空基地に1打撃を与えることができるが、航空偵察に成功した航空基地に対するスペツナツ襲撃に成功すると、目標が被る被害が通常の2倍になる。ビットブルクは計6打撃を受けて機能が半減してしまう。

ちなみにスペツナツの襲撃を受けたビットブルク基地では、米陸軍の攻撃ヘリ部隊が付随損害で壊滅した。この基地にはF-15やF-16といった虎の子戦闘機も在地していたのだが、「付随損害は攻撃を受けた側が選択できる」というルールによってF-15、F-16は無傷であった。

「これはいくらなんでも・・・」

という声が参加者から上がったので、次回のプレイでは「付随損害の適用は損害の小さいものから優先する」というローカルルールを適用したい。


SO_Su-24_116APIB_3ビットブルク基地にさらなる打撃を与えるべく、航空攻撃を行う。Su-24フェンサー2ユニットからなる攻撃隊をMiG-29フルクラム、MiG-23MLDフロッガー計3個編隊が護衛するというソ連側最精鋭と言うべき攻撃編隊だ。東西国境を越えて西ドイツ領空内に進入した攻撃編隊をE-3AセントリーAWACS機が探知する。フルダ上空でCAP任務中であったF-15イーグルがこれを迎え撃つが、ソ連側護衛機がこれを排除。攻撃隊はさらに進撃を続ける。
続いてハーン(Hahn 1215)から米軍のF-16戦闘機が飛び立つ。F-16が放ったAIM-7スパローは外れ。続いてF-16とMiG-29、MiG-23が交戦する。数で勝るソ連側だったが、ここでは性能とAWACSの援護を得たF-16の勝利で、ソ連側はMiG-23が1損害を被り、基地への帰還を余儀なくされる。
さらに米軍はF-15イーグルを発進させてソ連軍攻撃隊を迎え撃つ。ここでも数に勝るソ連軍は性能に勝る米軍機によって一方的に損害を被り、護衛戦闘機計3戦力を失った。しかし護衛機の犠牲により無傷で目標上空に進入したSu-24フェンサーの2個編隊がビットブルク基地を攻撃。合計4打撃を与えて、ビットブルク基地の損害は計10ポイントに達した。

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SO_MiG-29_31IAPさらにソ連軍はMiG-29が1ユニット、MiG-23が2ユニットからなる戦闘機編隊を送り込んだ。この編隊の狙いはAWACSの撃墜にある。米軍のCAP網を避けてAWACSに近づくソ連攻撃隊。米軍はF-15を迎撃のために発進させたが、米軍機が接近戦を躊躇っている隙にソ連軍編隊はAWACSに発見し、これを攻撃。AWACS機を撃墜した。

NATO側の迎撃機が品切れになったので、ソ連軍はさらにビットブルク基地を攻撃。同基地の累積損害は14ポイントに達した。

ソ連軍による地対地ミサイルと航空機による攻撃は、所要時間約1時間にも及び、他のプレイヤーをして「キャンペーンシナリオなら航空攻撃だけでプレイ時間が終わってしまうんじゃないか」という乾いた感想も出てくる有様であった。

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つづく

幻の東部戦線: 第二次大戦後のドイツ再軍備と冷戦
CPS Compass Games NATO デザイナーシグネチャーエディション
Operation Theseus - Gazala 1942
Donnerschlag - Escape from Stalingrad

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Red Strikeは、2023年にドイツのVUCA Simulationが発売したシミュレーション・ウォーゲームです。テーマは1989年における東西両陣営の直接対決で、世界中のウォーゲームメーカーから発売されてきた鉄板テーマです。
Red Stormはこのテーマをフルマップ2枚+戦略マップ、カウンター2000個以上で再現するビッグゲームとなっています。

今回、Red Stormの中では中規模シナリオの1つである「B1.FULDA GAP」をプレイしてみたので、その内容を動画化してみました。このシナリオは、タイトル通りフルダギャップと呼ばれる西ドイツ中央部の高地帯を巡る戦いで、登場するユニット数が両軍合わせて176個、ゲームの長さが3Turnという比較的プレイし易い規模のものになっています。勝利条件は、WP軍はゲーム終了時までにライン川の渡河を目指し、NATO側はその阻止を試みます。

今回、このシナリオを3人でプレイしてみました。NATO側1名、WP側が2名です。うp主はWP側を担当し、主に地対地ミサイルと航空戦力を担当しました。

最新のシステムと豪華なコンポーネントでプレイする冷戦時代の仮想戦をお楽しみ頂ければ幸いです。




幻の東部戦線: 第二次大戦後のドイツ再軍備と冷戦
CPS Compass Games NATO デザイナーシグネチャーエディション
Operation Theseus - Gazala 1942
Donnerschlag - Escape from Stalingrad


240107_SeasofThunder
Seas of Thunderは2023年に米国GMT社から出版されたSLGです。
テーマは、WW2における海軍戦略で、枢軸軍と連合軍の海上戦略を全世界規模で再現します。

1Turnは実際の2~3ヶ月に相当し、1ユニットは巡洋艦以上の艦艇1隻、又はそれ以下の小型艦数隻からなります。

今回は、1941年シナリオのプレイ風景を紹介する動画を作成してみました。



Seas of Thunder - Global Naval Warfare, 1939-45


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GJ88_表紙


「激闘!ロンメル軍集団」(以下、本作)は、Game Journal誌88号と付録ゲームで、 以前に紹介した「激闘!マッカーサー国連軍」 とほぼ同一のシステムを採用している。
本作のテーマは1942年末~1943年前半の北アフリカ戦線。
エルアラメインで敗北したロンメル軍がチュニジアへ向けて敗走する中、北アフリカ西部のモロッコ、アルジェリアに米英軍が上陸(トーチ作戦)。枢軸軍は東西から連合軍の挟撃を受けることになる。この危機的な状況下でロンメルは危機を打開して勝利をつかむことができるのか?
本作の基本システムは、「激闘!マッカーサー国連軍」と同じで、命令チットをカップに入れて、引いた命令チットに相当する司令部が活性化する。活性化した司令部は、指揮範囲内のユニットを活性化し、移動・戦闘させることができる。さらに特別活性化というルールがあり、司令部からではなく直接ユニットに命令を与えることも可能である。

今回、本作をVASSALでソロプレイしてみた。以下はその記録である。

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1Turn

序盤は両軍ともゆっくりと進撃する。飛行場を占領して制空権確保を図る。そのためにこのTurnに両軍の接敵はなかった。

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2Turn

両軍が接触。それぞれの先鋒部隊が敵主力の反撃を受けて後退を余儀なくされている。特にドイツ軍は戦線南部で攻勢を仕掛けて、英空挺部隊(2-3-6)を後退させていた。

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3Turn

イギリス軍が攻勢に出てきた。チュニジア領内エルケフ(LE KEF 2006)付近でドイツ軍2個部隊を捕捉したのである。いずれも高比率攻撃で一挙に殲滅し、枢軸軍の北方戦線は大穴が空いた・

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4Turn

GE_10PzD959チュニジアを守るドイツ第5装甲軍は英第1軍の攻撃を受けて危機に陥っていた。そのため兵力を整備し、戦線縮小を図る。そして貴重な機動打撃兵力である第10装甲師団(9-5-9)をチュニジア南部山岳地帯となるカセリーヌ(KASSERINE 1406)方面へ向けさせた。これは、トリポリ方面から撤退してくるロンメル麾下のドイツアフリカ装甲軍と共同作戦を取るためである。

そしてドイツ軍期待のドイツアフリカ装甲軍がついにマップ南端から姿を現した。彼らは海岸道路を北上した後、一転西に進路を転じ。カセリーヌ南方に向かう。ここで彼らは先の装甲2個師団と合流し、米第1軍が守る連合軍南翼に対して猛攻を加えた。

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US_1ACCB218最初に矢面に立ったのは、連合軍南翼を担当していた米第2軍団と自由フランス第19軍団である。自由フランス軍は1個軍団がスタックして強固な守りを固めていたので、ドイツ軍はその後方へ迂回し、アルジェリアとの国境に近いテレプテ(THELEPTE 1205)に対して攻撃を行った。同地を守るのは米第1機甲師団所属の連隊戦闘団。複数のドイツ軍装甲師団の攻撃を受けたこの連隊戦闘団は、ひとたまりもなく壊滅してしまう。米第2軍は慌てて戦線を再構築するが、果たして

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5Turn

ZChit_GE_Rommelロンメルチットで先手を取ったドイツ軍は、ガフサ(GAFSA 0906)南方の山岳地帯を守っていた自由フランス軍第19軍団麾下の2個師団を包囲しつつ、要域カセリーヌを守る英空挺部隊(2-3-6)を包囲殲滅した。

GE_PAAHQ_419さらに次に引いてきたチットがPAA(アフリカ装甲軍)である。ドイツ軍としては戦果拡大のチャンスであったが、さすがのドイツ軍も兵力不足が目立ってきた。史実におけるロンメルプランに従うのなら、このまま国境を越えてアルジェリアに侵攻する所だが、米軍を完全に撃破できるだけの兵力はない。ゲーム的に考えるのなら、サドンデス狙いではなく、時間切れでの勝利を狙うのが得策のように思える。

という訳でドイツ軍はアルジェリア方面ではなく、チュニジア北西部に布陣する英第1軍を攻撃目標とした。史実で言う所のアルニム攻勢である。チュニジアで限定的な勝利を得て連合軍の進撃を遅らせれば、ゲーム終了時でチュニジアが陥落することはないだろう。

ちなみにこの時点でドイツ軍の獲得した占領マーカーは37個に達しており、ゲームの長さは最短の8Turnまで縮まっていた。これ以上攻勢を続けて占領マーカーを追加確保する意味はほぼなかったといえる。

結局ドイツ軍はターラ(THALA 1606)を守る米第1歩兵師団(4-4-6)を攻撃し、これを後退させた。

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チュニジア方面を守るドイツ第5装甲軍も英第2軍に対して攻勢を仕掛ける。しかし、こちらは兵力不足のため、大きな戦果は上がらない

US_1AD848一方の連合軍もやられっぱなしではない。兵力を整備した米第2軍団はロンメル装甲軍に対して反撃を開始。特にGAFSA南方で包囲されている自由フランス第19軍団を救援すべく、米第1機甲師団(8-4-8)と第34歩兵師団(4-4-6)がドイツ軍第164歩兵師団(3-3-8)を包囲攻撃する。第164歩兵師団は損害を受けつつも後退していく

チュニジア北方に展開する英第1軍も強引に攻勢を仕掛け、増援に登場したドイツ軍ヘルマンゲーリング装甲擲弾兵師団(6-4-8)を後退させ、チュニスの前面まで進出した。

BR_7AD858そして本命。モントゴメリー麾下の英第8軍が、いよいよ登場してきた。チュニジア南東部の海岸地帯に陣地を構えてイタリア軍4個歩兵師団が防衛ラインを敷く。しかしモントゴメリー軍は、その第1防衛ラインであるマレット(MARETH 0413)ラインを突破。さらにイタリア軍の半数にあたる2個歩兵師団を撃破した。

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6Turn

GE_21PzD849モントゴメリー麾下の英第8軍が海岸線を守るイタリア軍を完全撃破し、チュニジアへ向けて突進する。ドイツ軍はチュニジア西方での攻勢を停止し、戦線を縮小する。 そしてロンメル麾下のドイツアフリカ装甲軍は英8軍の先鋒を叩いた。第8軍麾下の機甲師団2個のうち、英第1機甲師団(8-4-8)は損害を受けて後退し、第7機甲師団は後退路を防がれて包囲殲滅されてしまう。

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大戦果に沸くドイツ軍。しかしチュニジア西方から反撃に転じた英第1軍、米第2軍団が反転攻勢を行ってくる。

7Turn

GE_HGD648ロンメルが本国に帰っていた。時を同じくしてチュニジアの空を連合軍の航空部隊が覆った。ロンメル不在、そして連合軍の大攻勢が始まる。 制空権による2シフト、さらにパットン将軍の1シフトなどを利用して連合軍がドイツ軍部隊を各地で包囲撃破していく。ドイツ軍も突出してきた連合軍部隊に対して包囲反撃を試みるが、兵力不足、さらにはここに来ての出目の悪さなどもあり、連合軍に対して有効な打撃を与えられない。ドイツ軍の兵力が急激に減少したことにより、チュニジアにおける兵力バランスが急激に連合軍側有利に傾いていく。 Turn終了時には連合軍の先鋒がチュニジアの首都チュニスの前面に達し、アフリカにおけるドイツ軍は風前の灯火となった。

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8Turn

ZChit_US_Patton最終Turnである。しかし最早ドイツ軍に勝機はなかった。まず最初に引いたのはパットンである。米第2軍団がチュニス(TUNIS 2412)を包囲攻撃。一連の攻撃でドイツ第5装甲軍とアフリカ装甲軍の司令部が壊滅した。そしてチュニスはパントン軍が占領する。

続いて引いたのは英第1軍である。既にドイツ軍に残ったユニットは僅か2個。しかもそれらを活性化させる司令部はない。英軍部隊はドイツ軍の間隙をついてビゼルテ(BIZERTE 2711)を占領した。これにより連合軍はサドンデス勝利の条件を満たして勝利した。

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感想

いやー、面白いです。チット引きによって戦局が二転三転するので、そのドキドキ感が良い。出目やチット順によっては前回のようにドイツ軍がサドンデスで勝利すろこともあるし、逆に連合軍が兵力に物を言わせて勝利する場合もある。世間では「激闘、マッカーサー国連軍」の方が評価が高いようですが、こちらの「激闘、ロンメル軍団」も十分に評価するに値する作品だと思います。

最初に気になったのはドイツ軍の進撃ペースで、ドイツ軍がどんどん占領マーカーを取得して終了Turnを短くしていくので、これはドイツ軍楽勝ではないかと思いました。しかし占領マーカーの件はどうやら織り込み済みの様子。連合軍としては、あまり占領マーカーを気にせず、逆に最初から8Turn勝負(8Turnがこのゲームで最短の長さ)で出ても良いと思います。まあ、ドイツ軍としては、最低限8Turn勝負にまで持っていきたい所でしょうね。

いずれにしても面白いゲームなので、機会があればYouTube動画化も考えてみたいと思います。


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シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル86号 戦略級三国志英雄伝説
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ロンメル将軍_1943年チュニジア戦線


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