もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:世界の軍隊 > 旧日本陸軍・海軍

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220816_歴史群像

歴史群像2022年8月号

学研

特集は日本海軍。日本海軍について、戦艦の発展、艦政本部と航空本部の対立、東郷平八郎研究という3つの視点からの論文が紹介されていた。いずれも読みごたえがあり、面白かった。また第4の記事として日本海軍の歴史に関する記事も面白い。特集記事以外では、対艦ミサイル飽和攻撃とそれに対抗する米海軍防空システム、ユンカースJu52に関する記事も興味深かった。
今回は電子書籍ではなく本として購入したが、その理由は付録の「海軍智識」が読みたかったから。昭和15年に敢行された「海軍智識」という書物を現在に復刻したもので、往時の雰囲気や一般的な海軍智識について理解できる好著であると言える。

お奨め度★★★★

2
220710_歴史群像

歴史群像2022年6月号

学研

特集は日本陸軍歩兵論。日本陸軍における歩兵戦術がどのように発展し、そして実戦ではどのように機能したかを分析した論文である。この記事自体は面白かったのだが、他の記事が今一つだった。敬神党の乱/秋月の乱の記事はまあ面白かったものの、他はちょっと・・・。記事が悪いという訳ではなく、個人的にあまり興味がない分野の記事が多かったということ。

お奨め度★★

2
220320_日本潜水艦

日本海軍潜水艦図鑑

古田和樹

これもKindleUnlimitedで読んだ本。日本潜水艦の技術的な内容や戦歴がコンパクトにまとめられている。特に目新しい記述はなく、無料という点以外にあまり価値はないと感じた。

お奨め度★★

3
220302_MC

Military Classics Vol.76

イカロス出版

特集は「金剛型高速戦艦」。結構細かい所まで調べてあって、モデラ―にとっては有益な内容だと思う。モデラ―ではない私にとっても眺めているだけで面白かった。本文記事も目新しい所こそ少なかったものの、ボリュームは十分で読み応えがあった。
第2特集はホーカーハリケーン。バトルオブブリテンではスピットファイアに劣ると言われ、太平洋戦線では零戦、一式戦なりにボロ負けしたというイメージが強いハリケーンだが、実際には優れた点も多く、それなりに重宝されたとのこと。面白かった上に、大いに参考になった。

お奨め度★★★

3
220129_東條

東條英機-「独裁者」を演じた男

一ノ瀬俊也 文藝春秋

東條(東条)英機。ヒトラーやムッソリーニと並んで連合国側からは日本の独裁者と思われていた人物である。彼が独裁者であったことは恐らく一度もなかったが、日本があの戦争を行うことになった際の総理大臣であったことは間違いなく、俗な言い方をすれば「日本を戦争に引きずり込んだ人物」という言い方は可能だ。
本書はそんな東條に焦点を当てて、彼の生い立ちや戦前、戦中、そして戦後での言動やその考え方を追った著作である。なぜ東條が「日本を戦争に引きずりこんだ」のか、東條は何に期待し、何を恐れたのか。東條が目指したものは何だったのか。等について筆者なりの考察を加えている。
私はといえば、別に東條英機という人物に左程興味はなく、牟田口廉也や富永恭次のようないわゆる「評判の悪い人」の一人という認識であった。そういった人物を筆者がどのように評価しているかに興味があったが、結論はいたって平凡であり、そういった意味ではやや肩透かしを食った感があった。

お奨め度★★★

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