丸2023年7月号
潮書房
特集は「天山」&「流星」。日本海軍の後半戦を代表する艦上攻撃機2機種を取り上げている。両機種とも登場が戦争後半だったため、苦戦を強いられ、その高性能を十分に発揮できなかった。今回の特集では、両機種の技術的な解説と戦闘記録に関する記事が取り上げられている。さらに「丸」誌の強みとして、過去の「丸」誌に掲載されていた旧海軍関係者の手記を計5本掲載しており、往時の息吹を感じることができる。
第2特集は海上自衛隊「おやしお」型潜水艦。「そうりゅう」や「たいげい」のようなAIP機関こそ搭載していないが、在来型ディーゼル潜水艦では海自最高峰の「おやしお」型潜水艦を中心に、海自の潜水艦や対潜部隊を多角的に取り上げている。
全般に読む所が多く、読みごたえがあった。
そういえば最近の「丸」誌は以前に比べて連載記事が減ったような気がする。連載記事は個人的に興味がない部分も読まされる(読み飛ばす)ことになるので不要だと思っていたが、そういった意味では連載記事が減ったのは嬉しいことだ。
お奨め度★★★