もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ: 世界の軍隊

3
221217_ミリクラ

Military Classics Vol.79

イカロス出版

特集は高雄型重巡。ちょっと地味な感じは否めない。ミリクラらしくやたらメッタら詳しい特集記事だが、高雄型重巡にそこまでシンパシーを感じる人間が多いのだろうか。ちょっと疑問。
それよりは第2特集のSM.79の方が面白かった。機体自体はそこそこ有名だけど、その活躍はあまり知られていない。やられメカと思いきや、実は・・・、という意外さがある。まあ、このあたりは個人的な趣味だけどね。
いずれにしてもKinlde Unlimitedなので使わないと損なので、使いましたとさ。

お奨め度★★★

4
221121_牟田口

牟田口廉也とインパール作戦

関口高史 光文社新書

本書は、日本陸軍の中でも悪名高い牟田口廉也と彼のインパール作戦における戦いを再評価した著作である。本書は基本的に牟田口廉也を擁護するために書かれた著作と言えるもので、世評における牟田口評をほぼ完全に否定する。
牟田口が批判されるのは、何と言ってもあの悲惨なインパール作戦を指揮し、大敗を喫したからである。無論太平洋戦争の中ではインパール作戦に比すべき悲惨な戦いがいくつもあり、ニューギニア、フィリピン、沖縄等の戦い等は、死者数においてインパール作戦を凌駕する。しかしインパール作戦とこれらの作戦の違いは、インパール作戦は専ら日本側が望んで起こした戦いだということ。従って、ある意味「必要がなければ実施しなくても良かった」戦いと言える点だ。牟田口が批判されるのは、「やらなくても良い作戦」を強引に推し進め、「止めれば良いのに」止めずに被害を拡大した点にある。その点を本書はどのように評価しているのか。
筆者の主張によれば、インパール作戦は大本営も含めた日本陸軍の総意であったとしている。従って牟田口個人に責任を擦り付けるのは間違いだとしている。さらに作戦の失敗については、牟田口自身は作戦完遂のために尽力したにもかかわらず、無責任な参謀や部下たちが足を引っ張った、とのこと。
筆者の主張をどう感じるかは読者次第だが、私自身はやや過剰な「牟田口擁護」が気になった。ただ、読んでいて面白い本だったことは確かだ。

お奨め度★★★★

221118_Eagle

Eagles Over the Sea

Lawrence Paterson Seaforth Publishing

サブタイトルの通り1935年から42年にかけてドイツ空軍の海上作戦についての著作である。600ページ弱の大作なので、それなりに読みごたえはある。
本書はWW1におけるドイツ軍の海上航空作戦から始まり、ヴァイマル時代における再建、スペイン内戦での活躍を経て(この時、初めて航空魚雷を実戦使用している)、WW2に突入していく。
序盤のポーランド戦からノルウェーでの戦い、英本土周辺における輸送船攻撃と機雷敷設任務、大西洋へ進出した偵察・攻撃任務、そして地中海での苦闘を経て、援ソ船団を巡る戦いが本書最大のクライマックスとなる。
戦争全体を描いているので個々の戦闘場面での記述は比較的アッサリしているが、ドイツ側の編制(オーダーオブバトル)等は比較的しっかりと書かれている。また海上航空兵力を巡るドイツ海軍とドイツ空軍との「縄張り争い」とその顛末、航空魚雷開発を巡るドイツ側の動き(一時期は日本から九一式魚雷を輸入しようともした)、さらには空母「グラーフ・ツェッペリン」建造やその艦載航空部隊の編制についてなど、本書の見どころは多い。

お奨め度★★★★

2

221112_栄光のドイツ空軍

栄光の第三帝国ドイツ空軍

ダイアプレス

タイトル通りナチス・ドイツ空軍に関する読みもので、カラー写真、その誕生、スペイン内戦から第2次大戦での戦い、その兵器や戦術、撃墜王列伝など、ドイツ空軍に関する情報が満遍なく記載されている。読み物としてはまあまあ面白いが、資料性は乏しい。また、敵国である連合軍側の記述が一切ないのが少し寂しい。

お奨め度★★

3
221106_米戦艦

世界の艦船:傑作軍艦アーカイブ(12)

米戦艦「ノース・カロライナ」級、「サウス・ダコタ」級

海人社

米海軍の新鋭戦艦は個人的には好きなクラスで、特にこの2クラスはソロモン海域で日本艦隊と激闘を交えた「ライヴァル」なので、興味は尽きない。
本書は他の傑作軍艦アーカイブシリーズと同じく個鑑別の掲載写真が大きな魅力だ。また本文記事も充実していて、「ノース・カロライナ」「サウス・ダコタ」級の船体構造、兵装等の基本的な解説記事や戦記の他、米海軍のレーダー発展史や艦載水上機の記事などもあって結構読み応えがあった。
これもKindle Unlimittedで入手可能なので、読んでみて損はないと思う。

お奨め度★★★

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