もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ノウハウ

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230221_顔出しナシ

顔出しナシでYouTubeで稼ぐ本

まぁ 大和出版

入院中に始めたYouTube投稿もはや1年。お蔭様で登録者数が順調に伸びてきているので、今度が楽しみ。という私だが、少しでもうまくいきそうだと欲が出てくるもので、YouTube動画での収益を増やすためのノウハウを求めて本書を手に取ってみた。内容的には知っているような話半分、知らない話が半分。ものすごい裏技が書かれている訳ではなく、どちらかといえば常識的な内容だった。とはいえ、今まで何気なく行っていたYouTube運営について見直すきっかけを作ってくれたことは確かだ。

お奨め度★★★


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221112_私の財産

私の財産告白

本多静六 実業之日本社

私は本多静六なる人物が誰なのか、実は本書を読み迄知らなかった。本書は、とあるYouTubeチャンネルで紹介されていたので読んでみたが、確かに平易でわかりやすいが、それほど「面白い」本ではない。
本書の前半は、「私の財産告白」ということで、本多氏がどのようにして財産を築いたのか、そしてその財産をどのように「使ったか」についてが記されている。一個人の体験談と言えばそれまでだが、極端な貧乏生活の中から財産を蓄えていく筆者の蓄財方法が興味を引く。
後半は「私の体験社会学」ということで、単に金儲けに留まらず、人はどのように生きていくかについて筆者が述べている所である。ここでは筆者は努力の重要性を繰り返し述べていて、仕事への努力を突き詰めれば仕事が道楽に変わる、それこそが人生最大の幸福である、と述べている。
筆者の言うことは目新しい部分は特にないが、普遍的に価値のあることが述べられており、そういった点からは一読をお奨めしたい作品だ。

お奨め度★★★

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チェンジ・ザ・ルール

エリヤフ・ゴールドラット 三本木亨訳 ダイヤモンド社

ゴールドラット博士の第3弾。TOC(制約条件理論)と呼ばれる考え方を取り入れた業務改善ソフトに関するお話である。何か新しい発見があるのではないかと思い、再読してみた。
本書については、 以前に紹介したことがあった。その時には「小説としての面白さは「ザ・ゴール」よりも数段劣る」「筆者が提示したいソリューションを今ひとつ理解できなかった」と書いたが、今回もほぼ同じ感想である。
本書ではITテクノロジーの導入とそれに伴う業務改善をテーマとしている。本書ではテクノロジーの導入は重要だが、ルールを変えなければテクノロジーの導入による成果を享受できない、というもの。そのこと自体は異論はないのだが、DXが叫ばれている昨今、わざわざ「アンタに言われなくてもそんなことはわかっているよ」というのが正直な所。まあ今から20年以上も前に原著が発表された著作に対して現在の視点で論じるのもやや不公平だとは思うが、そういった意味で2022年の現在においては、やや古臭さを感じる面は否めない。

お奨め度★★★

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220904_なぜあなたの仕事は終わらないのか

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

中島聡 文響社

筆者が唱える仕事を早く終わらせる方法を紹介したノウハウ本である。「殆どの人は仕事を締め切りまでに終わらせることができない」という筆者の主張は鋭く、確かに自身のケースでも自身の周りを見ても、筆者の主張が当てはまると言える。筆者は唱える「仕事を終わらせるノウハウ」を一言で言えば、「スタートダッシュで仕事を終わらせる」ということ。そのために朝型の生活を採り入れ、仕事に集中できる環境にし、実際に仕事を集中する。そして「全体の2割の時間で仕事の8割を終わらせる」というものだ。
上記の出張は十分首肯し得るし、自身も取り入れていきたいと思う。
が、しかし。本書を読んでどうもある種の「不快感」がぬぐえなかった。まず筆者の「俺って凄いんだぜ」感が強い。ビル・ゲイツに認められた俺、Windoows95を作った俺。俺凄い感が強すぎて共感できなかった。さらに「Windows95はバグが3500個も残っていたケド出荷した」との発言については憤懣モノである。さらに言えば、「規則は無視して良い」「同僚と協調できない面」等、筆者の人間的な未熟さを感じる著作でもある。
まあ後半部分は私の個人的な感想なので、ノウハウ本として有益な著作であることは間違いない。

お奨め度★★★

220926_話し方

最強のエンジニアになるための話し方の教科書

亀山雅司 マネジメント社

タイトル通りエンジニアに対する会話術のノウハウ本である。エンジニアは自然科学や物理法則が相手の商売なので、会話も得てして「正しい、正しくない」という論争になりやすい。しかし筆者はそのような会話を続けていては、そのエンジニアにとって未来はないと看過する。筆者の言う会話術とは、「正しい、正しくない」ではなく、「何かを達成したり、問題を解決したりすることを目的とすべし」としている。そのために筆者は「ラポール」(心のかけ橋)という概念を重視し、会話をする当事者同士の信頼関係の醸成が重要と説く。
本書で書かれている会話のノウハウは実際の場面でも応用できそうなものばかり。中には「ちょっと出来過ぎじゃないの」と思うような事例もあるが、考え方はとても参考になる。とはいえ、実際の場面で本書で書かれているような会話ができるかどうか。これは相当難易度が高そうだ。

お奨め度★★★

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