もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > 海戦ゲーム

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以前にYouTubeチャンネル「もりつちのウォーゲーム情報」 で、 CompassGames「Blue Water Navy」 を紹介しましたが、前回動画の一部でルール認識間違いがあったので、修正版を作成しました。

こんな感じです。



今後ともよろしくお願いいたします。

bwn_boxv4


Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際には起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

本作の概要については、以下の動画でも示されているので、参照されたい。



以前に1983年キャンペーンシナリオの対人戦を紹介したことがあった。 そこで今回は、1989年キャンペーンシナリオをプレイしてみた。動員状況は「戦術的奇襲」を選択し、私はNATO側を担当した。プレイスタイルはVASSALによるオンライン対戦である。

前回までの展開は --> こちら

2日目(つづき)

US_CV_Kennedy一方、英本土西方海域に接近してきたNATOの大機動部隊はノルウェー海を遊弋しているソ連北方艦隊に対して大規模攻撃(アルファ・ストライク)を敢行した。ソ連北方艦隊はソ連初の本格空母「アドミラル・クズネツォフ」を初め、軽空母「ミンスク」、重打撃巡洋艦「カリーニン」といった錚々たるメンバーがそろっており、護衛艦艇も約20隻(3ユニット)を有していた。
対するNATO機動部隊。米英の空母5隻の他、護衛艦艇は約50隻(7ユニット)にも及び、兵力的にはソ連側を圧倒していた。4隻の米空母からは4個空母航空団のうち、攻撃隊は全力投入、護衛戦闘機(F-14)は半数の2個戦隊を投入した。護衛戦闘機の残り半数は自艦隊艦隊防空用に温存する。ソ連軍は基地航空隊のMiG-31フォックスハウンドを艦隊防空に回し、さらに「クズネツォフ」「ミンスク」の艦載戦闘機も迎撃に投入する。戦闘機同士による激しい戦いでソ連側迎撃戦闘機を一掃した米攻撃隊であったが、その代償として護衛のF-14トムキャット2個戦隊も壊滅してしまう。
攻撃隊主力は無傷でソ連艦隊上空に進入。200発近い対艦ミサイルを発射する。ソ連艦隊の対空砲火もまた熾烈で、対艦ミサイルの80%近くが撃墜されたり逸らされたりしたが、それでも約40発のハープーン対艦ミサイルがソ連艦隊に殺到した。護衛艦艇の数隻がミサイルを食らって轟沈。空母「アドミラル・クズネツォフ」にも数発の対艦ミサイルが命中して大破してしまう。

Turn01e


SO_FTR_MiG31今度はソ連側の反撃である。英本土西方海域に展開するNATO大機動部隊に対してTu-22バックファイア2個戦隊、Tu-95ベアG1個戦隊を投入する。護衛は空中給油によって航続距離を延伸したMiG-31フォックスハウンドである。
ソ連側護衛戦闘機は奮戦し、F-14トムキャット1個戦隊を道連れにして壊滅。これによって米空母に残るF-14トムキャットは1個戦隊にまで減少した。そのためにソ連側爆撃隊は無傷でNATO機動部隊上空に進入。合計144発の対艦ミサイルを発射した。
小説「レッドストームライジング」の再現だが、小説の場面とは異なりNATO艦隊の対空火力は強力であった。空母を分散させずに局所集中したため、護衛兵力が分散しなかったことが功を奏した形である。ソ連側の放った対艦ミサイルはその大半がSAMによって撃墜され、防空網を突破した数発にミサイルもその悉くがCIWSや火砲によって始末された。

Turn01f


3日目

NATO_TF_Hammerソ連軍はなおも米空母に対して攻撃を仕掛けていく。今度は護衛なしの裸の攻撃隊。Tu-22バックファイア1.5個戦隊、Tu-95ベアG2個戦隊を投入する。米空母のF-14トムキャット、英空母のシーハリアーが必死に迎撃する。バックファイアとベアの各0.5個戦隊を撃墜したが、ミサイルの発射を阻止することはできなかった。約170発と前回を上回る数の対艦ミサイルがNATOの機動部隊を襲う。しかしNATO側の対空ミサイルが再び大活躍。結局ソ連側対艦ミサイルの全てがNATO側防空網に阻まれた。

Turn02a


US_STK_A6_SNATO機動部隊の反撃。4隻の米空母から再び攻撃隊が発進する。目標はノルウェー海に浮かぶソ連艦隊。最早ソ連側防空戦闘機の姿はなく、米空母艦載機は再び約200発の対艦ミサイルがソ連艦隊を襲う。対艦ミサイルが次々とソ連艦に命中する。重打撃巡洋艦「カリーニン」が数発のミサイルを食らって轟沈。軽空母「ミンスク」にもミサイルが命中して大破。残りの護衛艦艇も次々と命中弾を受けて沈没していく。攻撃が終わった時、洋上に残っていたのは大破した空母「アドミラル・クズネツォフ」と軽空母「キエフ」、そして数隻の駆逐艦だけであった。

SO_SS_Foxtrotその後米攻撃原潜の攻撃によってソ連艦隊は護衛の駆逐艦が全滅。「クズネツォフ」「キエフ」の2艦のみが這う這うの体でバレンツ海へ撤退していく。一方、米艦隊に対しては勇敢なソ連海軍フォクストロット型潜水艦が接近。防御スクリーンの間隙を抜いて魚雷攻撃を敢行。護衛艦艇数隻を撃沈破し、一矢を報いた。

ソ連艦隊がバレンツ海へ撤退。米空母群はそれを深追いせず、英本土西方海域に留まったまま、ノルウェー中部オーランド飛行場を襲撃した。護衛のF-14が迎撃戦闘機MiG-25を一撃で粉砕。4個空母航空団による爆撃はオーランド飛行場を瞬時にして灰燼に帰し、同基地に進出していたソ連海軍航空隊の爆撃2個戦隊は基地と運命を共にした。

Turn02b


目を米本土西岸に向けると、米対潜部隊が第1撃用のソ連SSBNを追い回し、さらに1ステップロスの被害を与えていた。これにより米本土東岸沖に展開するソ連SSBNのペイロード値は4ポイントに減少し、そのためにFSP(第1撃ポイント)の蓄積が困難になっている。

Turn02c


WG_SS_Type206そしてバルト海。ソ連にとっては内海といって良いバルト海方面であったが、同方面には強力な西ドイツ海軍のUボート部隊が展開しており、ソ連軍にとって容易な戦場ではない。デンマーク制圧を目指すソ連バルチック艦隊は、潜水艦を先頭に仕立ててバルト海に出撃する。西ドイツのUボート部隊がそれを迎撃。潜水艦同士の激しい戦いが行われるが、両軍ともまだ戦果・損害はない。 ポイント)の蓄積が困難になっている。

Turn02d


感想

時間の関係で今回はここで終了となった。全12Turnのシナリオだが、今回は僅か1.5Turnしかプレイできなかった。ちなみにここまでの所要時間は約7時間(昼食休憩除く)である。 前回 よりはペースアップしたが、それでもまだまだ時間がかかる。
今回は前回気づかなかったいくつかのポイントを知ることができた。1つは戦略核戦略。米本土東岸に布陣するソ連SSBNの重要性とその影響度について理解を深めることができた。またヨーロッパにおける陸上戦闘の伸展とそれに対する影響の与え方についても理解できた。
また今回1989年シナリオをプレイしたが、このシナリオは両軍ともやや戦力がインフレ気味であり、大味な展開であったことは否めない。次回は未だプレイしていない1985年シナリオをプレイしてみよう。
という訳で例によって次のプレイが楽しみである。

admiral_kuznetsov


bwn_boxv4

Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際には起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

本作の概要については、以下の動画でも示されているので、参照されたい。



以前に1983年キャンペーンシナリオの対人戦を紹介したことがあった。 そこで今回は、1989年キャンペーンシナリオをプレイしてみた。動員状況は「戦術的奇襲」を選択し、私はNATO側を担当した。プレイスタイルはVASSALによるオンライン対戦である。

Turn00b


Turn00a


1日目

SO_CV_Kuznetsovソ連軍は序盤から大胆な手を打ってきた。空母や打撃巡洋艦を含む強力な艦隊に守られた上陸船団をノルウェー海へ進めてきたのである。



「ノルウェーは我らの海」

だと思っていたNATOは慌てる。直ちに空母部隊を送り込んでソ連艦隊を叩きたい所だが、そのためには米空母部隊を英本土近海に進出させなければならなくなる。しかし英本土近海はソ連海軍自慢のバックファイア爆撃機の攻撃範囲内になる。中途半端な兵力でバックファイタの爆撃圏内に入ってしまうと、それこそ小説「レッドストームライジング」の世界になってしまう。
とにかく空母戦力を集結させて打撃力を強化した上でソ連艦隊に挑戦すべく、米英艦隊を大西洋で集結させる。米海軍の大型空母が米第2艦隊所属の「エンタープライズ」と「アメリカ」、そしてジブラルタルから出撃してきた米第6艦隊所属の「J.F.ケネディ」と「キティホーク」、そして英海軍の軽空母「イラストリアス」。合計5隻の空母が1ヶ所に集結する様はさぞ壮観な眺めであろう。他にスペイン海軍の旧式軽空母「デタロ」もいたが、この艦は輸送船団の直衛任務に回した。

CV-67_USS_Kennedy


なぜここまで極端に空母兵力の集中配備に拘るのか、といえば、本作の対艦ミサイル戦闘システムに起因している。本作での対艦ミサイルは極めて命中率が高く、一度狙われたら空母でもミサイル巡洋艦でも「座り込んだアヒル」同様になる。それに対抗するためには戦闘機でミサイル母機を発射前に叩き落すか、対艦ミサイル自体を自艦隊のSAM(艦対空ミサイル)で叩き落すしかない。いずれの場合でも迎撃戦力を集中して全ての敵対艦ミサイルを叩き落すのが鉄則。撃ち漏らしは絶対に許されない。そのためにも過剰とも思える防空戦力を集中し、水も漏らさぬ布陣の敷く。この兵力集中は後の戦いで正しさを証明することになるのだが、ハテサテ・・・。

何はともあれ空母戦力の集中に努めるNATO艦隊だが、その分対応が一歩遅れたことは否めない。ソ連軍はNATO側空母が姿を現す前にノルウェーを支配せんと準備を進めている。

Turn01a


US_MP_P3_Lajos英本土周辺から西ヨーロッパ近海に目を向けてみよう。ソ連側はまず英本土のNATO航空戦力を制圧すべく巡航ミサイル攻撃を仕掛けてきた。巡航ミサイルが命中して英本土のNATO飛行場は一時的に使用不能となる。
引き続いてポルトガル近海に潜伏中のソ連潜水艦がジブラルタルのNATO軍基地に巡航ミサイル攻撃を仕掛けた。しかし巡航ミサイルを発射すべく浮上したエコー型巡航ミサイル原潜は、同海域を哨戒中であった米海軍のP-3Cオライオン哨戒機の発見する所となり、ハープーンミサイルの攻撃を受けてしまう。対艦ミサイルとして有名なハープーンミサイルは、元々は浮上してきたソ連潜水艦を「早撃ち」で撃破するために開発された「捕鯨銛」である。ここでは当初の開発目的通りの活躍を見せたことになる。

Turn01b


SO_SSBN_Yankee米本土東岸地区では、先制第一撃を狙うソ連海軍のヤンキー型旧式SSBN(弾道ミサイル原潜)と、それを追う米海軍対潜部隊の戦いが繰り広げられている。米海軍としては喉元に短剣を突き付けられた格好なので、何とか短剣を始末したい。そんなこんなで対潜哨戒機と攻撃型原潜で「ブーマー」狩りに精を出す米海軍。しかしこのTurnにはヤンキー型SSBN1ステップと護衛のヤンキー改型SSN1ステップを撃破したにとどまった。

ここで本作におけるSSBN(弾道ミサイル原潜)の役割について整理しておきたい。本作に登場するSSBNは、全てソ連軍のものである。NATO側のSSBN(米英仏)は登場しない(間接的な形で登場する)。
ソ連側SSBNの役割は2つある。
1つは「第1撃ポイント」の獲得。米本土近海のFirst Strikeと書かれているエリアに6ポイント以上のペイロード値を保持していると、ソ連軍プレイヤーは「第1撃ポイント」を獲得する。ソ連軍プレイヤーが第1撃ポイントを多く蓄えると、例えば「洋上での核兵器使用」というような悪事に手を染めることができるようになる。従ってNATO側としては第1撃ポイントの蓄積を何としても止めなければならない。ゲーム開始時にソ連軍が米本土近海に8ポイント分のペイロード値を有しているので、NATO側としては速やかに4ポイント分のSSBNを撃沈しておきたい所である。
2つ目はソ連側にとって不利な影響となるが、ソ連側の政治安定度を悪化させる引き金となる。失われたペイロード値が増えてくると、ソ連側政治安定度が悪化する可能性が高まる。最悪の場合、共産党政権が崩壊したり、もっと酷い場合は自暴自棄となって全面核戦争を引き起こし、全世界を巻き添えにして滅んでしまうこともある。前者はとにかく、後者は困ったものである。


Turn01c


2日目

SO_Amphibs中部大西洋で集結を完了した米英連合機動部隊(空母5隻基幹)が英本土近海を目指す。英本土近海からノルウェー海で上陸作戦準備中のソ連北方艦隊に対して大空襲を加える予定だ。しかし果たして間に合うか。その間にもソ連艦隊はノルウェーへの上陸を目指している。
で、結局ソ連軍がオスロに上陸するのが早かった。ノルウェー軍の抵抗も空しくソ連軍はノルウェーの首都オスロを占領。ノルウェー政府は呆気なく崩壊してしまう。

Turn01d


と、後で振り返ると、この時ノルウェー陥落としたのは間違いであった。ソ連軍が上陸できるのは中部ノルウェーのオーランドであってオスロではない。オスロとオーランドがマップ上で近接しているので早とちりしてしまったが、ノルウェーはもう少し粘れる筈であった。

つづく

220325_海空戦作戦シナリオ3

タイトル通りですが、YouTubeチャンネル「もりつちのウォーゲーム情報」 で自作ゲーム 「海空戦!南太平洋1942」 の紹介動画を作成しました。

こんな感じです。



今回は、作戦シナリオOp2「空母同士の対決」のプレイ例を紹介し、「海空戦!南太平洋海戦1942」の作戦ゲームの進め方を説明しています。
今回は長編になっているので、3部作とし、今回は第3部(最終回)です。

前回は-->こちら

次回は、何か市販ゲームの紹介動画を発表したいと思います。2週間後の水曜日20時に発表の予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。

220325_海空戦作戦シナリオ2
タイトル通りですが、YouTubeチャンネル「もりつちのウォーゲーム情報」 で自作ゲーム 「海空戦!南太平洋1942」 の紹介動画を作成しました。

こんな感じです。



今回は、作戦シナリオOp2「空母同士の対決」のプレイ例を紹介し、「海空戦!南太平洋海戦1942」の作戦ゲームの進め方を説明しています。
今回は長編になっているので、3部作とし、今回は第2部です。

前回は-->こちら

次回第3部(最終回)は、来週水曜日20時に公開を予定しています。
今後ともよろしくお願いいたします。

つづく

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