もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:戦史 > 太平洋戦争

240107丸

丸2023年12月

光人新社

特集は高速戦艦「金剛」&「榛名」。金剛型ではなく「金剛」「榛名」としたところがミソ。そのためにガダルカナル島への夜間砲撃やサマール沖海戦がクローズアップされる反面、第3次ソロモン海戦や空母部隊の護衛任務の扱いが弱くなっている。メリハリをつけるという意味では良いのではないだろうか。また第2特集は金剛型戦艦の主砲というべき36cm砲を取り上げ、第3特集では金剛型のライバルともいうべき英巡洋戦艦「レパルス」を取り上げているのは、全体の関連性を考えると良いバランスである。なお第4特集がF-22ラプターであり、ここだけが少し浮いている。「丸」誌らしくバックナンバーの中から戦争参加者の手記を取り出して紹介している所も良い。
以前の「丸」誌は特集記事よりも連載記事が多く、特集を読み終えた後の連載記事を読むのが「作業」のようになっていて苦痛であった(最近は興味のない連載記事は読み飛ばしている)。最近は特集記事の割合が多く、そういった意味では最近の傾向の方が好きである。

お奨め度★★★

月刊丸 2023年12月号 (2023-10-25) [雑誌] - 特集:金剛&榛名
月刊丸 2024年2月号 (2023-12-25) [雑誌] - 特集:紫電改
月刊丸 2023年7月号 (2023-05-25) [雑誌] - 特集:天山&流星
月刊丸 2023年4月号 (2023-02-28) [雑誌] - 雪風/74式戦車

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240106_USNavyShips

US Navy Ships vs Japanese Attack Aircraft;1941-1942

Mark Stille Osprey

オスプレイの対決シリーズで、太平洋戦争前半期における日本海軍航空隊と米艦隊との対決を描いている。本書では、両者の対決に焦点を当てて、その実情について数値データに基づいて記している。真珠湾攻撃時の急降下爆撃隊は命中率20%以下であったこと。雷撃隊も命中率が50%に届かったことなど、日本人にとって意外なデータも含まれており、数値を見ているだけでも興味深い。(インド洋での「命中率80%以上」というのも結構眉唾です)。
本書では米側の対空装備の進歩についても解説している。米艦艇の装備について必ず取り上げられるのはVT信管とボフォース40mm機関砲だが、それ以外に本書では火器管制装置の重要性についても触れている。開戦当時米海軍が保有していた対空用FCSで最新のものはMk.33であった。しかしすぐに性能が不十分であるとみなされ、5インチ砲用のMk.37と40mm機関砲用のMk.51が開発された。中でもMk.51はシンプルな設計で1人でも操作可能であったが、高い実用性の性能を誇り、近接対空火器の威力発揮に大いに貢献した。実際、VT信管装備後であっても、米海軍の対空火器による撃墜数は。40mmまたじゃ20mm機関砲によるものが圧倒的多数を占めていたという。
例によって我々にとっても分かりやすい英文で書かれており、太平洋戦争における空母戦に興味のある向きには一読をお奨めしたい1作だ。

お奨め度★★★★

US Navy Ships vs Japanese Attack Aircraft: 1941–42 (Duel Book 105) (English Edition)


231123_マレー電撃戦

「マレー電撃戦」は、1984年にエポック社より発売されたSLGで、2018年に国際通信社からジャパン・ウォーゲーム・クラシックスの1作品として再販されました。
テーマは、大東亜戦争開戦初期のマレー戦で、1Hex=15km、1Turn=4日間、1ユニット=中隊~連隊規模で描いています。

今回「マレー電撃戦」のコンポーネントを紹介する動画を作成してみました。






シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル69号 南方作戦1941 ~進撃の帝国陸海軍~


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240101_HowCarrierFought

How Carrier Fought

Lars Celander CASEMATE

既に何度か紹介済の書籍 である。今回読んだのは3回目だったが、やはり面白い。
空母戦の戦い方やメカニズムについて解説した著作で、索敵や攻撃はどのように行われるのか。航法や通信システムはどうなっているのか。索敵や戦闘機誘導の実態はどうだったのか。さらには実戦においてこれらのシステムがどのように機能していたかについて、本書では実例を含めて詳しく紹介されている。
英語なので抵抗する向きもあるかもしれないが、英文は平易で読みやすく、しかも日本人とは全く異なった視点で空母戦の実態を紹介してくれる。

「単座戦闘機で索敵なんてできる訳がない」

と思っているそこのアナタ。
是非、本書を読んでみて下さい。

「アナタの常識、変わるかも・・・」

お奨め度★★★★★

How Carriers Fought: Carrier Operations in World War II (English Edition)
How Carriers Fought: Carrier Operations in WWII
Midway Inquest: Why the Japanese Lost the Battle of Midway (Twentieth-Century Battles) (English Edition)

231223a_江南寒冬

「江南寒風」は、2023年に中国のKuroneko design workshopがデザインしたSLGです。テーマは日中戦争の南京攻防戦で、1937年12月における戦いを、1Turn=1日、1Hex=2km、1ユニット=連隊~師団規模で描いてます。

今回「江南寒風」の紹介動画を作成してみました。

決定版 日中戦争(新潮新書)





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