もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ: 読書

191125_歴史群像


特集は「第3次ソロモン海戦」。特に目新しい記述はなかったが、太平洋戦争最大規模の夜間水上戦闘の改めて俯瞰できる記事であった。その他には日本艦上機の発展に関する記事が良かった。特にイラストが秀逸。

お奨め度★★★

3

191201_山と渓谷

山と渓谷2019年12月

特集は「厳選全国雪山40コース」。こういった特集は毎年この時期に紹介される。昨年と比較しても特に変わった所もなく、紹介されているコースも殆ど同じ。ただし特集の紀行文で紹介されている記事が違っていたり、各コースの扱いが年ごとに微妙に違っているので、読む側にとっては新しい気づきが得られる点が無きにしも非ず。

お奨め度★★★

4

191020_この命義に捧ぐ


この命、義に捧ぐ

門田隆将 角川文庫

この本は根本博という日本人の物語である。根本博は旧帝国陸軍の軍人だが、戦史ファンの間でも恐らく知名度がそれほど高くない人物だろう(正直な所、私も本書を読むまでは知らなかった)。彼は終戦時陸軍中将で駐蒙軍司令官の地位にあり、大陸方面の日本軍が総崩れしていく中、終戦後もソ連軍相手に戦闘を継続して邦人の帰国を助けたとある。彼は終戦後、国共の戦いが激しさを増す中国に渡って蒋介石と会い、さらにその後の金門島防衛戦では、中国軍を助けて共産軍の金門島攻略を頓挫させた立役者とされている。無論、終戦後の日本で、独断で台湾に渡り、あまつさえ実戦に参加したことについては批判の余地もあるだろう。それでも彼が現在の中華民国の礎となり、台湾の共産化を防いだという点については間違いない。
日本と国境を接する隣国。その多くは反日的な姿勢を崩さない。中共しかり、北朝鮮しかり、韓国しかり。しかし中華民国(台湾)だけは日本に対して友好的である。かの東日本大震災の際、中華民国からは実に200億円もの義援金を日本に送られたのである。未だに福島をネタに根拠のないデマ宣伝を繰り返す某国とは大違いだ。
根本博。彼は日本と中華民国との友好の基礎を築いた。彼の功績が未来に生かされるか、それとも無駄に終わるかは今後の未来にかかっている。

お奨め度★★★★

4

191006_新聞

新聞という病

門田隆将 産経新聞出版

新聞記者というのは、その性格上世の中の権力とは対立することが多いようである。それはそれで必要な面もあると思うが、例えば朝日新聞の姿勢は度を過ぎている。本書の中からその一部を紹介しょう。

「ファクトが先にあるのではなく、自分の言いたい「主張」や「イデオロギー」が先にある」
「どんなことをしてでも、「日本」そのものを糾弾し、貶めたい、という意図が見え隠れしている」
「ここまで日本と日本人を国際的に貶め、不利な立場に追い込んだメディアは、日本ではほかに例を見ない」


本書は、朝日新聞や毎日新聞といった所謂「左派系」の新聞が、如何に事実を曲げ、国民を自ら望む方向に誘導しようとしてる姿勢を糾弾している。そして情報に溢れた昨今、国民は独善的かつ偏向した新聞記事に見切りをつけ、その結果新聞はかつてない危機に陥っている、としている。
私は本書の主張に全面的に合意する。そしてこのような形で新聞の持つ問題点を浮き彫りにしてくれる筆者の奮闘に心から拍手を送りたい。

お奨め度★★★★

3
191005_世界の艦船

世界の艦船増刊158集「世界の海軍2019-2020」

海人社

ミリタリーバランスの海軍版的な内容であり、2019年3月における世界の海軍について、戦力概要が記されている。毎年発刊されているので、例えば10年前のものと見比べてみよう。
まず世界最強のアメリカ海軍だが、潜水艦は72隻から3隻減の69隻。空母は11隻で横ばいだが、「エンタープライズ」が退役し「G.R.フォード」が就役。巡洋艦は22隻のまま、駆逐艦68隻は15隻増で、フリゲート艦は前回30隻が今回0である。全般的には米海軍の戦力は横ばいまたは微減といった所。
成長著しい中国海軍は、空母「遼寧」(2012年就役)が一番の目玉。10年前は改造工事中とされていた。また弾道ミサイル潜水艦「晋」級は、10年前は建造中であったが、今回は4隻就役済である。もっと顕著なのは水上艦艇で10年前は情報すらなかった「旅洋3」型が既に11隻就役済。さらに1万トンを超える「055」型の情報も加わっている。
我が海上自衛隊は、潜水艦16->19隻、護衛艦53->48隻と、いずれも概ね横ばい。最新の「そうりゅう」級は、前回1隻から今回は10隻となり、潜水艦戦力の質的強化は着実に進んでいる。またDDHは前回空母型は「ひゅうが」1艦のみだったのに対し、今回は「いずも」級2隻、「ひゅうが」級2隻がいずれも空母型となり、さらに「いずも」級にF-35Bの搭載が計画されているなど、こちらも強化が進んでいる。水上艦は、前回はイージス艦6隻に対して今回は変化なし(「まや」「はぐろ」は本書の執筆時点では就役前)、汎用護衛艦は「あきづき」級4隻、「あさひ」級2隻が加わっている。全般に海上自衛隊の戦力強化は着実に進んでいるが、周辺諸国の軍事力強化と比較した場合、後手に回っている感は否めない。

お奨め度★★★

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