
世界の傑作機No.181 ドルニエDo17
文林堂
ドルニエDo17といえば、He111やJu88と並んでWW2初期のドイツ空軍における主要な双発爆撃機として活躍した。これら3機種の中では比較的早期に第1線から姿を消した上、性能面でもやや凡庸だった。ただ機首部のゴンドラ式コックピットと機尾の双垂直尾翼は、ドイツ機らしい独特の印象を与える。
本書はこのDo17について、開発経緯やメカニズム、実戦での活躍、偵察型や夜戦型の活躍など、本機の魅力を様々な角度から伝えている。本書を読んで面白かったのは、Do17のコックピット配置に関する記事で、それぞれの搭乗員がどのような配置でどのような役割を果たしたのか。それが他国とどのように異なっていたのかについては、今まで知らなかったことだけに新鮮であった。
お奨め度★★★