もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:世界の軍隊 > ドイツ軍

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ドイツ電撃戦に学ぶOODAループ「超」入門

夕撃旅団 株式会社パンダ・パブリッシング

最近軍事関係の書籍をいくつか出版しているパンダ・パブリッシングから出版された書籍である。OODAループ。ウダループと呼ばれる概念で、近年は軍事関係者やミリオタのみならず、一般のビジネス書籍などでも紹介されるようになってきた。
本書はOODAループの考え方をわかりやすく紹介した書籍である。本書はOODAループの基本的な概念だけではなく、その応用事例や「攻撃的OODAループ」ということで相手のOODAループをマヒさせる方法についても紹介している。
後半半分は1940年における対仏戦についての紹介記事で、筆者によれば1940年の対仏戦はOODAループが最も巧く機能した事例であったと述べている。
OODAループに関する入門書としては必要十分な内容ではないかと思う。

お奨め度★★★

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1918年最強のドイツ軍はなぜ敗れたのか

飯倉章 文藝春秋

WW1期のドイツ軍を焦点をあててその敗因に触れている。本書ではドイツ軍の弱さを「指導者のトライアングルの崩壊」とみている。トライアングルとは、国王、首相、陸軍参謀総長の3者のことで、普仏戦争におけるヴィルヘルム1世、ビスマルク、大モルトケの関係を最良のものとしている。WW1では皇帝ヴィルヘルム2世、ベートマン、小モルトケがトライアングルを構成したが、皇帝は性格に難があり、モルトケとその後を継いだファルケンハイン、そして1918年の大攻勢を指揮したルーデンドルフ・ヒンデンブルクにしても、理想的なトライアングルを構築できなかった。
ただ本書を読んでいくと、WW1の失敗はシステムの崩壊というよりも、指導者達のメンタリティーの方に原因が多いように見える。あるいは軍事指導者(具体的にはルーデンドルフ)の戦略眼の未熟さにも大きな原因があったようにも。従ってWW1におけるドイツ軍の失敗を研究するとすれば、ルーデンドルフの戦略的失敗こそ多く学ぶべき点があるように思える。それは同じくWW2で戦略的未熟さ故に連合国相手に大敗を喫した我が大日本帝国陸海軍にとっても理想的な教材となり得た存在であった。
現在の視点から見た場合、WW1におけるドイツ軍の戦略的失敗とWW2における我が国の失敗の相似形にこそ多くの教訓がありそうに思える。

お奨め度★★★★

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Heavy Cruisers of the Admiral Hipper class

Gerhard Koop & Kraus-Peter schmolke Seaforth Publishing

以前から疑問に思っていたのだが、ナチス・ドイツ海軍は何故ポケット戦艦の後にヒッパー級の重巡を整備したのか?。どう考えても通商破壊艦としてはポケット戦艦の方が有効。水上艦としてみた場合も、ヒッパー級の重巡は中途半端な存在である。個艦としても特に優秀とは言えないヒッパー級は、数に勝る英巡洋艦相手に苦戦を強いられること必定。事実、バレンツ海では砲力に劣る筈の英大型軽巡相手に不甲斐ない戦を演じている。
本書はそのヒッパー級の諸艦について、技術面及び戦歴面から記述した著作である。しかし説明内容は概要レベルに留まっており、詳細な記載はあまりない。そして読者にとっては殆ど興味がないであろう艦名の由来となった人物についての解説(ヒッパー提督やブリュッヒャー将軍の説明を読みたいとは少なくとも私は思わない)について数ページを割いている点には理解に苦しむ。本邦ではドイツ艦に関する著作があまり多くないので洋書にトライしてみたものの、本書については期待外れの結果に終わった。
冒頭にあげた疑問については、本書を読むことである程度答えを掴むことができたと思う。本書によれば、ヒッパー級5隻を建造するリソースを使えば、8隻のポケット戦艦か125隻のVII型Uボートが建造できたという。果たしてヒッパー級の価値が8隻のポケット戦艦や125隻のUボートに匹敵するかどうかは、自ずと明らかだ。

お奨め度★★

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MILITARY AIRCRAFT No.018 メッサーシュミットBf109

デルタ出版

デルタ出版が1990年代頃に出版していた一連のMILITARY AIRCRAFTシリーズの1冊。これはドイツ空軍の主力戦闘機であるメッサーシュミットBf109を扱っている。基本は写真集だが、原型機であるBf109VからBf109B/C/D/E/F/G/Kの各シリーズとさらに艦載機型のBf109Tまで、各型についてそれなりに詳しい解説が掲載されている。値段が高いのが難点だが、今なら中古であれば安価で入手できる可能性のあるので、ドイツ機好きなら保有していて損のない作品である。

お奨め度★★★

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世界の傑作機No.119 ハインケルHe219ウーフー

文林堂

ドイツ軍最強のレシプロ夜戦として知られているHe219ウーフ。本書はこの特徴のある夜間戦闘機を取り上げた著作だ。世傑の他の著作と同じく本書も機体の概要から機体構造、戦歴、細部ディテールといった記事が含まれている。しかし本書は機体のディテールと装備に対する記事がやたらと詳しく、機体そのものの解説や戦記に関する記述が薄目である。その点、残念な著作であった。

お奨め度★★

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