もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:戦史 > 日本奈良、平安、鎌倉、室町

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Middle Earthへ遊びに行きました(承前)

先日、大阪のMiddle Earthへ遊びに行きました。丁度18切符の時期だったので、往路は鈍行を利用して安く移動。お世話になっているワニミさん宅でその晩はゲームを楽しみ、翌日に表題の場所へ遊びに行きました。
本レポートは今回で3回目になります。第1回は「決戦!アバオアクー」(オリジナル)のリプレイを、第2~3回はやはりオリジナルゲームの「ソロモン夜襲戦」のリプレイを紹介しました。今回は最終回。GJ#21の付録ゲーム「義経」を紹介します。



義経(Game Journal#21)

Game Journal最新号に3in1で添付されてきたゲームです。ダイス判定の結果、私が平家、ワニミさんが源氏を担当することになりました。

第1ターン

源氏方は関東周辺の平定を進める一方、南九州の緒方氏を瀬戸内方面の撹乱に出撃させてきました。対する我が平家方は、摂河泉方面の源氏方を制圧する一方、最精鋭の平教経(4-2、武勇値-統率値)を瀬戸内に派遣。緒方何某を壇ノ浦で撃破。瀬戸内海の制海権を取り戻しました。

第2ターン

関東周辺を制圧した源氏方は、徐々に西へ勢力を広げてきました。対する平家方は、摂河泉を中心に防衛ラインを固める一方、平知盛(3-4)が南九州に進出、緒方勢の拠点を一掃して南九州の地歩を固めることに成功しました。また平教経は四国に渡り、伊予に篭る河野通信一派を殲滅。四国一帯は平家の支配する所となりました。

第3ターン

紀伊で源氏の息のかかった僧兵達が騒ぎ始めました。それを制圧すべく我が軍は、摂河泉を中心に兵力を再展開します。

第4ターン

尾張まで進出してきていた源義経(4-3)が突如摂河泉に雪崩れ込んできました。巧みな指揮を見せる義経軍に対し、当初平家は苦戦を強いられますが、平知盛、平重衡(3-3)らの増援を得て辛くも義経軍を撃退しました。この戦いで「臆病者」のレッテルを貼られた平知盛は汚名返上を図るべく南伊勢に進出。同地に進出していた源頼朝(1-6、源氏方総大将)軍と激しい戦いの末これを撃破。源頼朝を捕らえることにも成功し、その首を刎ねました。

結果

平家方の勝利

感想

実はこのゲームは昨晩ワニミさん宅で再三に渡ってプレイしていました。その時も多くの場合私が平家を担当していたのですが、大抵はゲーム途中で平宗盛(1-6、平家方総大将)が源氏勢に討ち取られ、ゲームエンドまで行きませんでした。今回は今までの反省に立ち、東部防衛ラインからの速やかなる撤退と平宗盛の四国への避難(地続きの中国地方だと義経の奇襲が怖い)、そして四国、九州の源氏方豪族の速やかなる排除を心がけました。結果的にはそれらの作戦が成功した形になったのですが、最終ターンまでプレイできたかったことについては一抹の寂しさを覚えます。平家方に寝返った木曽義仲の活躍や藤原秀衡による鎌倉乱入なんかもゲーム上で確かめてみたいですね。
ゲームとしてはなかなか面白いです。「太平記」システムのようなトリッキーさが少なく、かといって読み合いの要素も適度に混ざっているのが良いですね。面白いのが後白河法皇関係のカード。これは後白河法皇を味方に付けている側が使えるのですが、後白河法皇の支配状況がゲーム途中でコロコロと入れ替わるので性質が悪い。例えばターン開始時に後白河法皇が平家に味方していたために平家プレイヤーは法皇関連のカードをデッキに組んだ所、いざそのカードがプレイされる時に法皇が源氏に味方していたためそのカードは源氏プレイヤーが使うことになってしまうとか。特に「追討令」カードはかなり強力なので使い所が悩ましいです。
プレイ時間も1時間弱と手頃で、ルールも簡単なので、時間が余ったときなどにプレイするには丁度良いゲームではないでしょうか。

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最近、仕事が忙しくてゲームをするヒマがない。
今朝、出勤前(今日は休日出勤)の時間を利用して表題のゲームをした。
今まで何度かソロプレイをしていたが、いずれもルールの誤読があり、ちゃんとしたルールでプレイするのは今回が初めてだ。
(簡単なゲームと舐めてはいけない)
結果が平家方の勝利。源氏は京の支配を得るのが遅すぎて、VPの差を埋められなかった。
序盤の畿内攻防戦(第1次宇治川の合戦)では、平家の大兵力に源氏が押しつぶされて平家方の勝利。
続いて北陸時から攻め上った木曽義仲後白河院に篭絡されてあえなく平家方に組し。
東海に攻め上ってきた平家方(指揮官は木曽義仲)に対しては、源義経の獅子奮迅の働きによってそれを撃破。
勢いを取り戻した源氏は源義経を旗頭に入京を果たすものの時既に遅し
最後は屋島の合戦で平家の大軍に包囲された源義経があえなく最期を遂げた。
(写真はゲーム終了時の状況)

30シリーズとうたっているが、確かに30分でプレイできたのは驚きである。
またそこそこ盛り上がる部分もあるのでそれなりに楽しめる。
気になるプレイバランスの方は、最初見た感じでは「源氏圧勝か」とも思ったが、プレイしてみると結構平家方にも勝ち目がある。歴史的に勝ったのは源氏方なので最終局面の源氏優勢は動かし難いと思われるが、VPでバランスが取れている。(Victory in the Pacificのようなもの)
難点を挙げるとすれば(これは太平記システム共通なのだが)、
 (1) 慣れないうちは選択肢が多すぎて何をして良いのか迷ってしまう。
 (2) ゲームシステムにトリッキーな部分があって(例えば撤退は1~3武将しかできない等)、慣れないと不本意な負け方をすることがある。
欠点はあるものの、時間が余った時にするゲームとしては適当なのではないだろうか?。

ただ・・・、
最近この種のミニゲームがもてはやされる傾向にあるように思うのだが、いかがなものか。確かに短時間で終わるゲームは望ましいが、所詮ミニゲームばミニゲームに過ぎない。プレイの満足度も得られる歴史的興奮も到底フルサイズゲームには及ばない。
1日でプレイできる範囲のプレイ時間で、歴史的な興奮を感じることもでき、なおかつプレイ後に十分な満足感を残せるゲームはないものだろうか?。少なくとも表題のゲームがそれに該当するものではない、ということは確かだ。

ということで、私は仕事に行ってきます。

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