もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > SF

230412_ダグラム

太陽の牙ダグラム-メモリアルブック

辰巳出版

「太陽の牙ダグラム」は、私と同世代のオールドファンにとっては懐かしいタイトルだろう。現在でも新作が作られ続けている「ガンダム」や「マクロス」程メジャーではないが、緻密な世界観に裏付けられた重厚なストーリーは、一部熱狂的なファンを生み出している。
本書は、「太陽の牙ダグラム」のキャラクター、メカニック、世界設定、そして全話ストーリーを紹介したムック本である。内容的には必要十分な内容になっている。残念なのは、世界設定に関する記述がやや弱いこと。惑星デロイアの地図やスタンレー高地の戦いについての解説なども期待したが、そういった記述は弱かった。
あと、値段がやや高いことも難点といえる。流し読みすれば1時間とかからない内容だが、これで4,200円税込というのはやはり高い。この値段ならもう少しマニアックな内容を期待したい所だが、まあ「ダグラム」自体がマイナーなので仕方がない所ともいえる。

お奨め度★★★


3
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太陽の牙ダグラム

大田垣康男 小学館

同名のアニメ作品を元にしたカラー漫画。1冊1200円強と漫画としてはやや高め。ストーリーはアニメ本編をベースとしており登場人物やメカ設定は概ねアニメ本編を踏襲している。ただし敵役の地球連邦側には、本作オリジナルの登場人物が用意されており、それが本作の魅力ともなっている。
アニメ版が好きな人にとってはそこそこ楽しめる作品だと思う。ただ残念なのは、ゲリラ側の登場人物が原作通りなので、結末が読めてしまいちょっと残念(ゲリラ側が負けることはまずないため)。ゲリラ側もオリジナルキャラにした方が面白かったようにも思うが、それだと「ダグラム」にならないか・・・。
まあ続きが楽しみな作品であることは確かだ。

お奨め度★★★


3
221103_密会

密会-アムロとララァ

富野由悠季 角川スニーカー文庫

タイトルはやや意味深だが、内容は映画版「めぐりあい宇宙」のノベライズ版である。映像では描き切れなかったアムロとララァの内面、さらにはララァがシャアと出会う場面など、映像を見ていても十分に楽しめる内容だ。文章のテンポも良く、スラスラと読み進めることができる。
本書の見所は、サイド6におけるアムロとララァの出会いの場面。それぞれお互いをどのように感じたのが、まさに「冨野節炸裂」といった感のある場面だ。
難点を上げると、この作者は戦闘シーンを描くのがやや苦手な様子。我々のような「ミリオタ」としては、TV版の戦闘シーンを文字情報ならではの描き方で描いてほしかった所だが、まあそこは他の作者に期待しよう。

お奨め度★★★



3
220116_星間出雲4

星系出雲の兵站4

林譲治 ハヤカワ文庫JA

これも入院中に読んだ本。遠い未来。宇宙に進出した人類が、異星人と遭遇して戦うというストーリー。未だに異星人の正体を掴み兼ねている人類側。それでも次第に異星人の正体が明らかになってくる。第1部最終巻となる本作では、地上部隊による降下作戦と宇宙艦隊同士の決戦を描いている。

お奨め度★★★

3
211214_星系出雲

星系出雲の兵站3

林譲治 ハヤカワ文庫JA

既に何度か紹介しているSF作品。遠い未来。宇宙に進出した人類が、異星人と遭遇して戦うというストーリー。行動様式や思考形態、価値観等が全くわからない異星人に対して人類はどのように戦うのか。技術的には大差がなさそうな異星人と人類との戦い。今回は前巻で大敗を喫した人類側の反撃を扱う巻となるが、異星人側も新たな戦術で対抗する。ネタバレギリギリでコメントすると、ウルトラセブンに登場する地底人ユートム

お奨め度★★★

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