もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:戦史 > 古代史

230810_漫画三国志1

漫画三国志【2】:赤壁の戦いと三国の攻防

飛鳥新社

前作に引き続き、赤壁の攻防から五丈原での諸葛孔明の死までを描く。赤壁での勝利とその後蜀と呉の対決。諸葛孔明と周瑜の戦い。劉備の皇帝即位、関羽、張飛そして劉備の死。諸葛孔明の北伐と司馬懿との対決等が本書の主なテーマとなる。本格的な三国時代となり、諸葛孔明がストーリーの中心になっていく。その一方で曹操や孫権の出番が少ないのは少し寂しい気がするが・・・。
第1巻目と合わせて三国志の流れを端的に理解するには良い著作と思える。

お奨め度★★★


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ローマ人の物語(全15巻)

塩野七生 新潮社

ローマの誕生から衰退までを扱った全15巻の大作である。とにかく長かった。多分読み通すのに1年以上かかっている。Kindle版だったから輸送の手間や保管の手間がなかったのが大きかったが、もし紙媒体なら果たして本作にチャレンジしたかどうかは怪しい。
内容といえば、多分門外漢の私などが語らなくても、もっと良い書評がアマゾン等に出ていると思うので、そちらを参照した方が有益だと思う。私としての感想は、人名や地名の把握が大変(というよりも殆ど諦めていた)だったので、「ふーん、そんなものか」程度の理解しか得ていない。もちろん「ハンニバル」等のキーになりそうな部分は真剣に追いかけたが、それ以外は時間、空間、人物把握が怪しいので、内容を完全に理解できていない、というのが正直なところだ。ただローマに関する政治、外交、軍事、経済、宗教、インフラ、そして人物といった問題について、おぼろげながらも理解できたと思う。また単なる政治史や人物史といった枠組みを超えて、多角的な視点からローマの歴史を追いかけたというのは、筆者の面目躍如と言った所だろう。

お奨め度★★★★(私のようなローマのことを全然知らない人間でもそこそこ楽しめたという点を評価して)

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(写真1)第4ターン終了時:南方で勢力を拡大する反乱軍(赤)に対し、ローマ軍(青)は小兵力の機動防御で対応する
(写真2)第10ターン終了時:反乱はイタリア半島全域に広がるが、クラッスス率いるローマ軍精鋭がスパルタクスを追う
(写真3)ゲーム終了時:スパルタクスの姿は既にない。南方では一握りの反乱軍はなおも抵抗を続けていた

今日から夏休みの後半である。6連休。山へ行ったり、旅行をしたりしていると時間はすぐになくなってしまう。それでもゲームもやりたい。最近作業が滞っている「自作水上戦」も作業したいし、他にもやりたいゲームがある。「アドバンスドトブルク」も少しでも先へ進みたい。ブログにも色々と書きたい。ウダウダしている暇なんてないはずだが、でもウダウダしてしまうんだよなー、結局・・・。

スパルタクスの戦い再び

前回は忘れていたルールが多かったり、展開が良くわからなかったりして満足なプレイとは言い難かった。そこで再度「スパルタクスの戦い」をプレイする。今回はルールを再確認した上で、両軍とも作戦を見直して挑むことにした。特にローマ軍の対応が前回は場当たり的だったので、今回は「海軍ルール」と「城塞ルール」を駆使して序盤優勢な反乱軍に立ち向かうこととした。
ちなみに前回間違えていたルールは概ね以下の通りである。

前回はこれだけルールを間違えた

・ガリア、ゲリマニア人の凶暴化ルールを忘れていた。
・山岳での反乱発生時にスパルタクスの修正値が適用されないこと。
・奴隷ユニットが全部出た時にゲームが終了すること。
・最終ターンに反乱軍が休戦できないこと。

忘れやすいルール

・ローマ軍海上輸送
・反乱時に5以上の目でリーダー発生
・リーダーの負傷チェック

ゲーム展開

第1~4ターン

反乱軍はイタリア半島南部で地歩を固める。南部諸州で反乱が勃発した。前回のプレイではなすすべなく反乱が広がるのをみるだけだったローマ軍であったが、今回は海上輸送を駆使して反乱軍に対してゲリラ的な反撃を展開した。カンパニアでは反乱を鎮圧に成功。シチリアの守備隊もメッシナ海峡を渡って長靴の靴先に上陸。反乱軍の背後を伺う。
ところでルールに関する疑問。海上輸送を行った際、輸送対象のユニットはそのまま都市に入れるのだろうか?。私は「入れる」という解釈でゲームを進めたが、もしこれがダメならローマ軍の立場はより苦しくなる。

第5~8ターン

第5ターンに増援が登場する。また北方のローマ軍団も動けるようになる。ローマ軍主力はイタリア北部に移動し、正規軍団4個が集結する。これで反乱軍と一戦交える準備は整った。戦力の整いつつあるローマ軍に対し、今や20ユニット近くに膨れ上がったスパルタクス軍も決戦を挑むべく行軍する。しかしローマ側の戦闘回避が巧みで(戦闘回避のダイスで"1"を出しまくった)、なかなか主力を捕捉できない。その間、ローマ軍主力は反乱軍の弱点部を攻撃し、反乱軍のリーダー2人を抹殺する等その勢力を徐々に殺ぎつつあった。
ところでルールに関して一言。前半戦で反乱軍が地歩を拡大していく過程で奴隷ユニットが足りなくなる事態が発生する可能性が高い。この場合、ルール4.7によると「すべての奴隷ユニットがマップ上に出ているとゲーム終了」となっているのだが、もしこのルールを適用すると奴隷ユニットを出し切った時点でゲームオーバーとなる。そしてこの時点でVP計算をすると、残存ユニットによるVP等で反乱軍がほぼ確実に勝利する。勿論ローマ軍が上手にプレイすればサドンデスを避ける手はあると思うが、今の時点ではどのような方法なのか想像がつかない。そこで今回はルール4.7を無視してプレイすることにした。(誰かローマ軍のサドンデスを避ける方法を知っていれば教えて下され)

第8ターン後半

ローマ軍主力がサビニアの山中でカンニクス率いる反乱軍別働隊を捕まえた。ユニット数ではほぼ互角の両軍だが、兵の質は段違いだった。片やローマの正規兵、片や奴隷が中心の反乱軍である。反乱軍はローマ正規兵に3ステップの損害を与えたが、その引き換えに主力の半数を失った。それでもカンニクスの巧みな指揮によって全面的な潰走にならずに整然と後退できたのは僥倖であった。

第9ターン

スパルタクス軍主力がようやくローマ正規軍を捕捉した。両軍の大部隊同士がサビニアの山中で激突する。ユニット数は反乱軍25個に対してローマ軍6個。いかに精鋭ローマ正規軍でもこの圧倒的な兵力差は支えきれまい。ローマ軍は数ステップの損害を被り、奴隷ユニットは数個を失った。1ラウンドの近接戦闘が終わった時点でローマ軍は退却を決意。撤退には成功し、ローマ軍の損害は最小限に抑えられた。

第10~12ターン

ローマ軍にクラッスス率いる精鋭軍団が到着する。反乱軍が攻勢を取れる期間は終わった。あとは主力決戦を避けつつ、ローマ軍に対して嫌がらせをしながら最終ターンまで持ちこたえるしかない。一方ローマ軍は主力でスパルタクス軍をじっくり追い詰めつつ、複数の平定部隊を派遣して半島各地の反乱軍制圧を図ることになる。

第13ターン

このターンにローマ軍3回目の増援が登場する。ポンペイウス率いるローマ正規軍団5個その他だ。増援部隊と合流して大軍に膨れ上がったローマ軍は、イタリア北部ベネツィアの沼沢地でスパルタクス軍を捕まえた。ローマ軍の兵力は正規軍団9個の他、投石兵4個と騎兵3個の計15個。対するスパルタクス軍は歩兵26個、射撃兵3個、騎兵3個の計32個で、兵力は反乱軍が2倍、特に歩兵戦力では3倍近い数的優勢を保持していた。しかしながら反乱軍歩兵の過半数は奴隷で、質的な面ではローマ軍正規兵に及ぶべくもなかった。案の定、最前線の奴隷部隊は瞬く間に壊滅し、ローマ軍に対しては数ステップの損害を与えるのが関の山であった。1ラウンドの近接戦闘の後、スパルタクス軍は撤退した。

第14ターン

スパルタクス軍は決戦を避けるためにイタリア半島東岸を南下する。しかしローマ軍の追撃は急で、スパルタクス軍はピケヌムで再びローマ軍の攻撃を受けた。正規軍団10個を擁するローマ軍の攻撃力は凄まじく、スパルタクスは多大な損害を被った。なんとか潰走せずに済んだのはスパルタクスの指導力の賜物である。

第15~16ターン

兵力の過半を失ったスパルタクスは、強行軍によって北を目指す。圧倒的な兵力でスパルタクス抹殺を目指すローマ軍は、これもまた強行軍でスパルタクスを追うが、度重なる戦乱で荒れ果てたイタリア半島は大軍の急進撃を阻んだ。ローマ軍は遂にスパルタクス軍に届かなかった。

第17(最終)ターン

イタリア半島を離れ、遠くアルバニアまで逃げ込んだスパルタクスをローマ全軍が追う。しかし追いついたのはルクルス率いる新鋭4個軍団に過ぎなかった。アルバニアの地でスパルタクス最後の戦いが始まる。兵力では2倍を擁するスパルタクス軍だが、ローマの正規兵は強かった。疲れ切った反乱軍の兵士達は次々とローマ軍の剣によって虐殺されていった。この戦いでローマ軍は8ステップという多大な損害を被ったが、一方の反乱軍は完全に撃滅された。スパルタクス本人も殺された。スパルタクスはその身に負った傷が激しすぎて、遂に彼の遺体は発見できなかったという。

ゲーム終了

反乱軍VP 115
ローマ軍VP 44
反乱軍勝利

プレイ時間=約5時間(記録時間含む)

プレイの感想(又は勝利条件についての1考察)

色々と工夫してみたが、やはりローマ軍は勝てなかった。ローマ軍の勝利条件は、VPによる勝利とスパルタクス抹殺による勝利の2通りがある。まずVPによる勝利だが、これは相当に困難である。ローマ軍は敵ユニットを1ステップロスさせる毎に1VPを得るが、ローマ軍のVP源はそれだけである。しかもこのVPは敵を「戦闘の結果」によりステップロスさせた場合のみ得られると規定されていて、その他の理由(消耗や強行軍等)によるステップロスはVPに換算されない。一方反乱軍もローマ軍を1ステップロスさせる毎にVPを得るが、1ステップ毎に2VPとローマ軍の倍、しかも戦闘結果以外でもVPを得られる。これだけでもローマ軍がVPで上回るのはかなり困難かと思われるのに、それに加えて海軍の建造、ローマ軍の増援投入、ゲーム終了時に残存する反乱軍のユニットなどが反乱軍側のVPとして与えられる。ローマ軍としてはVPによる勝利が困難なので、勢いスパルタクスの抹殺を目指すことになるが、そうなると増援は投入し放題(どうせVPで勝てないのだから)、圧倒的兵力によるスパルタクス討伐という決まりきった展開になってしまう。それはそれで面白い側面もあるのだが、それならVPルールが全く無意味なようにも思える。
CMJ#43にはVPルールの改定について記述があった。試してみる価値はあるかもしれない。が、たぶんやらないだろうなあ・・・。

ゲームの感想

ルールは基本的には簡単である。ただし細かいルールが多い。詳細は冒頭の「前回はこれだけルールを間違えた」を見て下さい。歴史を知っている人間にはワクワクするルールかも知れないが、この時代にあまり興味のない人間にとって、このような細かいルールを理解するのはかなり苦痛である。
リーダールールも不親切である。スパルタクスやクラッスス、ポンペウスといったリーダーは特殊能力を持っているが、ユニットは他のリーダーと同じようなものなので、一見しただけでは特殊能力がわかりにくい。ユニットに何らかの記号なりマークなりが描かれていれば分かりやすいのに、それがないから一々ルールブックを読み直さないといけない。これはかなり苦痛である。
細かいルールが多い割りにサマリーのようなものがないのは不親切である(一応CMJの本文中にはある)。リーダーの負傷チェック、キリキア海賊の登場、反乱時のダイスチェックや修正値、反乱時のリーダー発生など、ゲーム中頻繁に参照する値がチャート等にまとめられておらず、一々ルールブックを読み返さないといけないのは、甚だ不親切である。簡単なゲームなので慣れればサクサク進むはずだが、つまらないルール確認で大幅にプレイ時間を消費してしまうのは残念だ。
簡単なルールを目指しているのはわかるが、全般的にデベロップが足りない。不要なルールを削ってもっとシンプルにするか、あるいは逆にもう少し本格的なゲームを目指すか、方向性を明確化した方が良いように思う。

私と「スパルタクスの戦い」との付き合いはこれで終わりにしたい。まだまだ研究不足の感はあるし、もっと掘り下げれば色々と面白い発見があるかもしれない。しかし、私にとって「スパルタクスの戦い」は、これ以上私の貴重な時間を割く価値のあるゲームだとは思えないのである。このゲームで今まで馴染みのなかったヨーロッパ古代史に少しは興味が広がれば、と思ってプレイした。それなりに得るものはあったと思うが、私を古代戦ファンに変えるほどど魅力的なゲームではなかった。

評価

D(A~E)

おまけ:投票コーナーもよろしく。軽い気持ちで適当に投票してやって下さい。

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ゲームの紹介

このゲームはBC73~71年に共和制ローマを揺さぶった奴隷戦争を扱っている。反乱軍のリーダーはスパルタクスという名のトラキア人奴隷で、彼は各地で奴隷を解放しつつローマ軍と戦い続けることになる。1ターンは1ヶ月に相当し、エリア式のマップはイタリア半島を中心に約30の属州、6つの城塞都市、3つの聖域、そして4つの海域からなる。1ユニットはローマ軍の場合1個軍団(約5000人)又はリーダー等を示し、反乱軍の場合は軍団規模の部隊又はリーダーを示す。ユニットは歩兵、射撃兵(投石、弓兵等)、騎兵に分かれているが、主力はあくまで歩兵である。特にローマ正規軍の強さは圧倒的で、他の追随を許さない。リーダーは各自名前つきだが、細かくレーティングされているわけではなく、基本的な能力の差異は小さい。しかしスパルタクスは特殊技能として他のリーダーよりも戦闘回避が容易であったり。ポンペイウスは強行軍の成功率が高い等、個々のルールでリーダーの特徴を表現している。

第1ターン

ローマ軍

なにをやって良いのかわからない。
ローマにいる指揮官1人をイストリアに移動させ、都市で待機しているローマ軍第6軍団とスタックさせる。

第2ターン

反乱軍

CMJの記事どおりに部隊を散開させる。ただし北方ローマ軍は「寝た子」のままにしておきたい。スパルタクス率いる主力がアブリアへ、別働隊がルカニアへ移動。カンパニアには奴隷2個を残して足止めとする。
アプリカ、ルカニアで反乱勃発。これで反乱軍の支配領域は3箇所に拡大した。リーダー2人も登場。これで早くも反乱軍は5人のリーダーが勢ぞろいする。

ローマ軍

こちらもリプレイ通りにティレニア海に艦隊を派遣する。カンパニアではローマ第1予備軍団が出撃、奴隷2個と交戦する。ローマ軍は奴隷1個を撃破し、もう1個を潰走せしめたが、追撃戦のダイスが振るわず奴隷1を逃がした。カンパニアの支配権はまだ取り返せず。

第3ターン

反乱軍

さらに地歩を広げるべくサムリウム、サムリウム山岳地帯、ヒルピニア山岳地帯、プルッティウムに兵を進める。これで反乱軍の支配領域は7箇所になった。カンニクス率いる反乱軍打撃部隊がカンパニアに進出し、城外に出てきたローマ軍第1予備軍団を捕捉した。戦闘の結果、反乱軍は奴隷1個を失い、ローマ軍は第1予備軍団は1ステップを失った。第1予備軍団は整然と城門の中へ退却していった。

ローマ軍

まるで雨後の筍の如く領土を広げていく反乱軍に対してローマ軍は打つ手なし。精鋭2個軍団は「ローマの尊大」とやらのために動けない。このまま反乱に押しつぶされるのか?。

第4ターン

反乱軍

さらに北上。ピケヌム、サンビニア山岳地、そして首都ローマを指呼に望むラティウムに進出した。これで反乱軍の支配領域は10州に達し、次ターンから攻城兵器の建設が可能になる。ローマ守備隊は圧倒的な反乱軍を前にしてただその城門を閉ざすしかなかった。

ローマ軍

屈辱的な耐乏が続く。しかし次のターンには増援がある。奴隷共に目にもの見せてやる。

第5ターン

反乱軍

このターンからローマ軍主力が行動を開始する。それを阻止するためエルトニアとウンプリアに2個グループが進出。ローマ軍に対する遅退戦術を行う一方、スパルタクス率いる主力はラティウムに集結。ローマ包囲の体勢を取る。

ローマ軍

3個軍団を主力とするローマ軍がエトルリアに進出。カンニクス率いる反乱軍と戦う。ローマ正規軍に奴隷が敵う訳もなく、奴隷1ユニットを残して壊滅した。それでもカンニクスが整然と退却できたのは不幸中の幸いか?。

第6ターン

反乱軍

ローマ軍主力に決戦を挑むべくスパルタクス麾下の主力部隊がエトルリアに進出する。しかしローマ軍は戦闘回避に成功(確率1/6)。スパルタクスはイタリア西岸に取り残された。

ローマ軍

主力軍団がラティウムに進出。奴隷4個からなる反乱軍を捕捉した。正規軍と奴隷の戦い。勝敗は最初から見えていた。奴隷軍は壊滅。反乱軍の指揮官は命からがら逃げ去った。(それにしても部隊が全滅しても指揮官は死なないのか?)。

第7ターン

反乱軍

スパルタクス軍主力はイタリア半島北西端のリグリアへ移動。そこで反乱を勃発させる。

ローマ軍

ラティウムで反乱を鎮圧した。しかる後に主力は北上。エトルリアにいた反乱軍の奴隷1個を捕捉殲滅した。全滅した属州にいたリーダーはどうなるんだろうか?。やっぱり全滅だろうな。ということで反乱軍リーダー1人死去。

第8ターン

反乱軍

スパルタクスの主力軍がアエミリア山脈に進出し、ローマ第6軍団を捉えた。この戦いでローマ第6軍団は完全に壊滅し、ヴァリニウスが戦死した。反乱軍の損害は奴隷3個に過ぎなかった。

ローマ軍

エトルリア、サビニア山脈で反乱を鎮圧した。ロンギヌスが3個軍団を率いてアエミリア山脈に進出。ヴァリニウスの仇を取るべくスパルタクスに決戦を挑む。歩兵戦力に優るスパルタクスはそれに応じた。結果は歩兵戦力に優るスパルタクス軍の大勝。ロンギヌス率いるローマ軍3個軍団はいずれも壊滅的な打撃をこうむってしまった。

第9ターン

反乱軍

アエミリア山脈でスパルタクス軍がローマ軍に総攻撃を加える。ローマ第7軍団は壊滅、他2個軍団も全滅に近い打撃を被った。

ローマ軍

ロンギヌス軍団がほうほうの体でアエミリア山脈から撤退する。疲れきった2個軍団は、ようやく海岸線にたどり着いた。しかし背後からはスパルタクス軍が迫る。

第10ターン

反乱軍

ロンギヌス軍団が後退したので、こちらも体勢を立て直すべくガリア・キスパタナに後退する。ローマ軍団に勝つことはできたが、こちらもかなりの損害を被ったのでもう1会戦戦う余裕はない。

ローマ軍

ロンギヌス軍団の残存部隊は海上移動を使ってローマへと後退していった。そこで増援として現れたクラッスス率いる6個軍団と合流する。これだけの兵力があれば反乱軍に負けはすまい。

第11ターン

反乱軍

スパルタクス軍がガリア・キスパダナを進発。山を越えて東海岸を目指すが、強行軍に失敗してアエミリア山岳地帯に立ち往生してしまった。

ローマ軍

兵力を2分する。主力はクラッスス率いる6個軍団で、アエミリア山岳地帯にいるスパルタクス軍を捕捉せんと進発したが、強行軍に失敗。西部海岸地帯で右往左往することになってしまった。別働隊はムンミウス率いる1個軍団で、南下してカンパニアに進出、そこに根を張る反乱軍の掃討作戦を行う。奴隷3個を撃滅し反乱を鎮圧したが、奴隷どもの反撃により予備軍団1個が壊滅してしまった。

第12ターン

反乱軍

スパルタクス軍の主力が強行軍を駆使して長躯南下した。先月まで半島北端にいたのに、今度は半島南部のルカニアに表れた。

ローマ軍

スパルタクスが大移動したので、クラッススの主力も強行軍で南を目指す。が、失敗。ローマ近郊で立ち往生してしまった。その一方でレントゥルス率いるローマ軍1個軍団が北上、リグリアの反乱軍を制圧する。

第13ターン

反乱軍

ローマ軍の大部隊が戦場に表れた。ポンペイウス率いる精鋭軍団だ。これにつかまったら勝ち目はない。スパルタクス軍は山間を縫うように東海岸サムニウムに着く。追撃してきたポンペイウス軍団の追撃を巧みに回避した。

ローマ軍

増援登場。ポンペイウス率いる精鋭4個軍団だ。これで盤上の正規軍団数は10個に達した。「圧倒的じゃないか我が軍は・・・」。ポンペイウス軍団は東海岸アブリアに配置する。ポンペイウス軍団はスパルタクス軍を追撃。ローマからはクラッスス率いる4個軍団がサムリウム山岳に進出してきた。別働隊はピケヌム、ガリア・トランスパダナにも進出し、奴隷4個以上を抹殺した。

第14ターン

反乱軍

ローマ軍が大軍でスパルタクス軍への包囲輪を締め付けつつあった。反乱軍は最早これまでと判断。VPによる勝ち逃げを狙う。ガリア・トランスパダナとピケヌムで限定的な反撃を試みる。ガリア・トランスパダナでは一応敵を撃退したが、ピケヌムではわずか2個軍団のローマ軍にスパルタクス軍が大敗を喫した。最早正面からローマ軍と戦う力は今の反乱軍にはない。

ローマ軍

スパルタクス軍の南面と南西面に防壁を築く。これで南方への脱出路は防いだ。

第15ターン

反乱軍

強行軍により北に向かった。ベネツィアの沼地で別働隊と合流。盤端への突破を目指す。

ローマ軍

スパルタクス軍を追うが冬季のため強行軍はうまくいかない。周辺地域の反乱軍を制圧しつつスパルタクス軍を包囲する。

第16ターン

反乱軍

ガリア・トランスパダナに全軍集結。あとは戦闘回避のダイスに賭けるしかない。

ローマ軍

VPでは圧倒的な差がついてしまった。もはやスパルタクス本人を抹殺するしか勝ち目はない。最後の増援=レントゥルスの4個軍団をイストリアに配置。スパルタクス軍の背後を断つ。10個軍団以上でスパルタクス本人の抹殺を図るが、回避のダイスは無常にも"2"。スパルタクスは包囲の輪からスルリと逃げてしまった。

第17ターン

反乱軍

イタリア半島を離れてアドリア海の対岸イリリクムへ移動する。できるだけ距離を離してローマ軍から逃げる算段だ。その過程でガリア、ゲルマニアユニットを盤外へ「解放」する。

ローマ軍

もう勝ちはないが、最後の最後スパルタクスを抹殺しておきたい。が、強行軍のダイスは良くなく、スパルタクス軍を捕捉したのはわずかにマンリウス率いる3個軍団に過ぎなかった。イリリクムの山岳地帯でスパルタクス軍とローマ軍が激突する。ローマ軍の優勢であったが、1ラウンド戦っただけで反乱軍は退却を決意。スパルタクス軍の退却戦術が功を奏し、混乱することなく反乱軍は撤退した。

ゲーム終了

反乱軍VP 120
ローマ軍VP 12

反乱軍勝利

プレイの感想

初プレイということで随分タコなプレイになってしまった。まず反乱軍。今回は運良くスパルタクス本人が捕捉されずに済んだが、もしローマ軍の大軍に捕捉されたらサドンデス負けするところであった。聖域ルールなども使いこなす必要があるだろう。
一方ローマ軍。緒戦で2個軍団を失ったのは大失敗だった。初期の兵力不足の際には下手に分散配置などせず、集中配置で敵に向かうべきだった。あとステップロスによるVP損失が大きいので、強行軍による損耗は出来る限り避けた方が良い。ただVPによる勝利を目指す場合、ローマ軍はかなり厳しい戦いを強いられるように思う。ローマ軍としてはスパルタクス抹殺によるサドンデス勝利しか勝ち目がないのかも知れない。

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スパルタクスの戦い

個人的な話だが、私の高校時代における社会科の専攻科目は「倫理社会」と「日本史」である。
だから日本史はそこそこわかるが、世界史には詳しくない。
私の知っている世界史とは、概ね20世紀以降の話で、それ以前の歴史は殆ど無知である。
無論こういう趣味を持っているからナポレオン戦争ぐらいは知っているし、フリードリッヒ大王も名前ぐらいは聞いたことがある。
でもそれだけである。30年戦争とか、100年戦争とかは全然知らない。思い入れもない。

このゲーム、「スパルタクスの戦い」も私の興味の対象ではなかった。
たまたま購入した「戦艦の戦い」におまけで付いてきたに過ぎない。
で、この間山へ行ったときにCMJ43号を持参し、その時「スパルタクス」関係の記事を読んだので、まあ一応ゲームでもやってみようかな、と思った次第である。


そんなこんなで・・・

ルールも読みました。
記事も読みました。
駒を並べてみました。

あとはプレイするだけです。

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