もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > 空戦ゲーム

RedStorm


またもや Red Stormである。

Red Stormについては、 これまで何度か紹介して きた。1987年を想定して発生したかもしれない第3次世界大戦における航空戦を作戦戦術級で再現するシミュレーションゲームである。1Turnは実際の1分間、1Hexは2.5海里(約4.6km)、1ユニットは1~4機の航空機からなる飛行小隊を表す。
今回、VASSALを使ったネットワーク対戦を行うこととなった。選択したシナリオは「RS.14 Offensive Counter - Air」。開戦から6日目の1987年5月20日。航空優勢を獲得すべくNATO軍が大規模な攻撃隊を東ドイツ領内のWP軍航空基地群へ差し向けた。

今回の参加者は3名。WP軍1名、NATO軍2名である。私はNATO軍の南方攻撃部隊を担当する。

攻撃プラン

司令部から与えられた命令は、ERFURT(エアフルト)周辺に展開するWP軍航空基地の撃破である。我々に与えられた兵力は以下の通りだ。

北部攻撃グループ

EJam:2x{1}EF-111A
CAP :4x{2}CF-18A
SEAD:2x[2]F-4E,2x[2]F-4G
Bomb:4x[4]F-111D/E
Rcon:2x[2]RF-4E
合計38機

南部攻撃グループ

EJam:2x[1]EF-111A
CAP :4x[2]F-15C
SEAD:4x[2]CF-18A
Bomb:4x[4]F-111D/E
Rcon:2x[2]Mir5BR
合計38機

他にBQM-74 Chukar無人機計24機が随伴する。合計76機+24(無人機)=100機の攻撃隊が2つのルートからエアフルト近郊に殺到する。予定された攻撃ルートは以下の通り。

Turm00


攻撃隊の編成についてだが、私が指揮する南方攻撃グループについては、護衛戦闘機が最強のF-15C Eagle 8機。これは有難い。無敵のイーグルなら制空権の確保も容易だろう。問題はSEAD機。カナダ空軍のCF-18A Hornet 8機。ホーネットだと強そうに思えるが、米海軍のホーネットとは違ってカナダのホーネットは装備面で劣っている。致命的なのはHARM対レーダーミサイルを装備できない点だ。つまり敵SAMの射程距離外から「早撃ち」で制圧できないのだ。敵SAMに対してはクラスター爆弾による直接攻撃しかない。
爆撃本隊はF-111D Aardvark。実はF-4E Phantomに変更することも可能なのだったが、爆弾搭載量と電子戦装備の有利さを買ってアードバーグにした。アードバーグ4個編隊16機のうち、1個編隊は対人クラスター爆弾を搭載し、突入直前の敵対空火器制圧に任じる。残り12機は滑走路破壊爆弾デュランダルを搭載。攻撃目標の飛行場に痛打を与える。
今回の任務では対地攻撃用のPGM(精密誘導兵器)を使用しないこととした。理由は盤面一面の低高度に厚い雲が垂れ込めており、誘導兵器の有効性が大いに制約を受けることが明らかだからだ。このあたり、晴天の多い中東地域と、曇った日々の多い欧州戦線との違いを感じることができて興味深い。

1Turn

最初に侵入するのは、8機のCAP機(F-15C)と8機のSEAD機(CF-18A)、それと電子戦ジャマーを担当するEF-111A Revan 1機だ。

2Turn

続いて後続波が進入する。BQM-74 Chukar無人機12機とF-111D Aardvark 4機だ。アードバークにはクラスター爆弾が搭載されている。敵のSAM攻撃を引き付け、本隊の爆撃を成功させるのが主な任務だ 。

3Turn

攻撃本隊であるF-111D Aardvark 12機が滑走路破壊爆弾を満載して盤内に侵入する。これで偵察隊を除く全攻撃隊が盤上に揃った。

Turn03a


5Turn

前衛のCAP隊が高高度で最前線を超えた。エアフルト付近に展開している敵航空機を狙う構えである。またこのTurnに偵察隊が盤内に侵入。ここに攻撃隊の全兵力が揃った。

Turn05a


6Turn

米空軍F-15Cの1小隊が急降下してエアファルトに向かう。エアフルト付近で遊弋する敵戦闘機隊をスパローミサイルで攻撃するのが狙いだ。途端に周囲から地対空ミサイルの猛烈な射撃が始まる。Lock-On After Launch(発射後ロックオン)という方法で打ち出されるSA-11。それを避けるために超低空に舞い降りた途端、隠れていたSA-13赤外線誘導SAMが飛んでくる。電子戦装備と曲芸飛行のような回避運動によってミサイルをかわしたイーグル2機は、距離15海里から正面に見えるMiG-23を相手にスパローミサイルを発射した。しかし残念ながらミサイルは外れである。

Turn06a


敵中に飛び込んできたイーグルに対して、WP軍の容赦ない攻撃が始まる。MiG-23MLD"Flogger K"2機からなるRaskova小隊は、まず「ロシア版スパローミサイル」ともいうべきR-24ミサイルを発射。これはイーグルが辛くも回避したが、そのまま格闘戦に持ち込んだMiG-23が奇襲に成功。イーグル1機に対してR-60短距離空対空ミサイルの至近弾を与えてイーグルを大破させた。

F-15による敵飛行場付近のファイタースィープは一見すると無謀だが、敵戦闘機の無力化を狙った他、敵SAMの露呈や弾薬消費による友軍爆撃機の生残性向上という意味もある。またF-15とMiG-23の対等交換も常識的に考えれば損だが、本作ではそうではない。第一NATO側の立場に立てば、F-15の1機もF-111の1機もVPという意味では等価で、かつ戦闘機相手にしか使えないF-15の方が相対的に「安い」。そういった意味で爆撃機の損害を軽減するという意味で敵戦闘機の早期撃破を狙う戦術は必ずしも失敗ではなかったと思っている。

「我々にはホンの少し運がなかっただけだ」


Turn06b


7Turn

先にミグの攻撃によって損傷機を出したイーグルの「ダラス」小隊は、執拗なソ連機の攻撃を避けながら帰路につく。一方、別のイーグル編隊はダラス小隊の帰還を援護すべく布陣する。

8Turn

イーグル「ミラー小隊」2機がエアファルト西方に遊弋するミグを狙って急降下する。距離10海里から発射されたスパローミサイルが1機のMiG-21bis "Fishbed L"の至近距離で爆発。そのミグは大破する。ミラー小隊はさらにミグへ接近。格闘戦に持ち込んだ。機体性能、装備、さらにパイロットの技量で勝るイーグルはミグを圧倒し、1機をAIM-9Mサイドワインダーの直撃により撃墜。もう1機を20mmヴァルカン砲の射撃によって撃墜した。ミグ2機を瞬時に撃墜したことになる。2名のパイロットは脱出に成功。大空にパラシュートの花が2個開く。

Turn08a


9Turn

NATOの攻撃隊が続々と目標上空に侵入してきた。WP側のSAM部隊も活発に対応し、数発のSAMが発射されるが、NATO側の強力な電波妨害に阻まれてNATO側に損害はない。

Turn09


10Turn

3番目のF-15Cの編隊が敵中に突入する。「ネモ」小隊。エアファルト東方のミグ編隊をレーダーロックオン。激しい対空砲火を躱してミサイル発射。最初の一撃(前Turnに実施したBVR攻撃)は外れたが、次の一撃が目標に命中。MiG-23 1機が炎に包まれる。さらにネモ小隊は残ったMiG-23 1機に格闘戦を実施。20mmヴァルカン砲の1連射が目標を粉砕した。一瞬で2機のミグを撃墜したF-15Cイーグルは、まさに世界最強の「鷲」であった。

Turn10a

F15C


その西方、両軍の最前線付近では、SAM発射の噴煙を目ざとく発見したカナダ空軍のCF-18Aホーネットが急降下爆撃を敢行する。激しい対空砲火を冒してクラスター爆弾による爆撃を行ったホーネットの2機編隊は、目標のSAM部隊を9Turnの間、使用不能にした。

Turn10b


実は上記の爆撃はルール違反であった。というのも、Dense Cloudが発生している場合、Dense Cloudを挟んでLOSが通らないのである。ルールブックの書き方が曖昧だったので、その時の判断では「隣接ヘクスは見える」としてプレイしたが、BGGでデザイナー氏に確認した所、Dense CloudがLOSを完全に遮断することが判明したのだ。つまり雲の下からSAMを撃たれてもSAMサイトを見つけることはできない。危険を冒して雲の下に降りるしかない、ということだ。

と、VASSALによる対戦は時間の都合上、ここまでで終了となった。この時点でNATO側の損失はなしだがF-15 1機が大破。WP軍は損失4機である。この後、NATO機による飛行場攻撃が本格化することになるが、WPの対空火器は強力なのでNATO側も無事では済まないだろう。この先をプレイできなかったのは残念であるが、また機会を改めてプレイしてみたい。

F15C


写真1
写真2

ドイツ本土防空戦は史上稀にみる大規模航空戦であった。英本土を基地とする米英の戦略爆撃隊は昼夜を分かたずドイツ本土に侵入し、爆弾の雨を降らせていく。それを迎え撃つドイツ空軍も多数の戦闘機や重厚な対空火網で迎え撃つ。
Interceptor Aceは、ドイツ空軍の戦闘機パイロットとなり、祖国に襲いかかる米英の重爆撃機を迎え撃つ。本作では昼間爆撃に対する迎撃戦なので、連合軍の護衛戦闘機も登場してくるだろう。P-38、P-47、P-51等がプレイヤーの好敵手となる。

このゲームでは、プレイヤーは複数回の出撃任務をこなし、米英の戦闘機や爆撃機と戦うことになるだろう。ソロプレイゲームなのでルール自体はそれほど複雑ではないようだが、戦闘機同士のドッグファイトも楽しめそう。プレイするのが楽しみな作品である。

写真02
写真01


Wings of the Motherland(Clash of Arms)(以下、WotM)は、Fighting Wingsシリーズ(以下、FW)の1作品で、テーマはWW2東部戦線における航空戦である。戦術級の航空戦ゲームで、1Turn=4秒、1Hex=100yd、1ユニットは航空機1機を表す。スケールを見ればわかるが、FWは電脳ゲームを除けば現在入手可能な最も精密なWW2航空戦ゲームといえよう。

WofMが、FWのシステムでWW2東部戦線の航空戦を再現する作品であり、登場する機種は、旧式のI-16から最新型はFw190A-8、Bf109G-14、La-7あたりまで。意外と登場する機体は少ない。本土防空戦で登場する様々な夜戦が登場していないせいもある。

シナリオブックは計120ページ以上という豪華さ。内容も多岐にわたっており、練習シナリオは戦闘機同士の1対1の対決、少数の戦闘機による爆撃機の迎撃、護衛を伴った爆撃機編隊に対する戦闘機による迎撃等、徐々にレベルアップしてくる。さらに地上攻撃シナリオや艦船攻撃シナリオも加わってくる。当然ながらルーデルによる戦艦マラート攻撃シナリオもある。

シナリオブック後半に登場してくるMission Scenarioになると、単なる空中戦や対地/対艦攻撃だけではなく、離陸から進撃、攻撃実施、帰投、着陸までの航空作戦の全てを再現するシナリオになってくる。PQ-17に対する航空攻撃、モスクワに対する独軍の夜間爆撃等に交じって、独ソ開戦初期におけるソ連軍機によるルーマニア港湾に対する攻撃シナリオが面白い。これは所謂「親子飛行機」による攻撃で、TB-3に搭載されたI-16が空中発進してルーマニアのコンスタンツァ港の港湾施設を爆撃するものである。

とにかくルールもシナリオもボリュームがあり、デザイナーであるJ.D.Webster氏の熱意(熱量)をヒシヒシと感じる作品だ。何とか氏の熱量に答えたいと思う今日この頃である。

写真00


Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。

前回 --> こちら

35Turn

RU_Su24_KrylovWP軍の攻撃隊が次々と前線を飛び越えた。先に超低空に逃げたTu-16Kの編隊も命かながらNATOの対空火網を突破。奇跡的に無傷で味方前線にたどり着いた。Badgerのクルー達にとっては正に生きた心地もなかっただろう。最後尾のMiG-27Kに対して数発のSAMが発射されたが、MiGは全弾回避した。
最後まで味方編隊を守っていた2機のエスコートジャマー機Su-24MP "Fencer F"も機首を東に向けて離脱に入る。

写真36


36-43Turn

その後数発のSAMが発射されたが、命中はなかった。両軍とも損傷の激しい機体は近傍の飛行場に着陸。その他は戦場離脱を図る。最終的に全機が戦場から姿を消したのは第43Turnであった。

結果

WP軍攻撃隊の損害

ファイタースイープ(合計12機)
  3 x {4} CAP MiG-23MLD(計12機) 損失4
北方攻撃部隊(合計48機)
  3 x {1} Escort Jam Su-24MP(計3機) 大破1
  3 x {1} Chaff Laying MiG-23M(計3機) 損失1、小破1
  4 x {4} Close Escort Su-27S(計16機) 小破1
  6 x {4} Bombing Su-24(計24機) 損失1
  2 x {1} Recon Su-24MR(計2機)
南方攻撃部隊(合計48機)
  3 x {1} Escort Jam Tu-22PD(計3機) 損失2
  3 x {1} Chaff Laying MiG-21bis(計3機) 大破1
  4 x {4} Close Escort MiG-23MLD(計16機) 損失1
  6 x {4} Bombing MiG-27K(計24機) 損失3、大破1、小破2
  2 x {1} Recon MiG-25RB(計2機) 損失1
防空制圧(合計8機)
  2 x {4} SEAD Tu-16K(計8機) 損失1、小破1
合計:損失14、大破3、小破4(52VP)
パイロット:戦死11、捕虜13、脱出後生還2(26VP)

NATO戦闘機の損害

  US F-15C 2機 大破1、小破1
  US F-16C 2機  
  CA CF-18 4機 損失1
  WG F-4F 8機 損失6
  UK F.2A 2機 損失2
  合計:損失9、大破1、小破1(39VP)
  パイロット:戦死5、脱出後生還12(5VP)

NATO地上施設の損害

 Gutersjoh AFB(2903):6VP
  格納庫:重損傷
  燃料庫:完全破壊
 Siegerland AFB(2628):3VP
  格納庫:重損傷
 Mendig AFB(1437):6VP-->BDA失敗だから0VP?
  格納庫:軽損傷
  燃料庫:軽損傷
  滑走路:重損傷
  (BDA失敗:NATO 2VP)
 Rhein-Main AFB(3444):2VP
  格納庫:軽損傷
 その他
  Hawk:1重損傷:1VP

最終結果

 WP:56~62VP
 NATO:80VP
 WP軍の重大な敗北

感想

まず勝敗について。
このゲーム、攻撃側が厳しい。攻撃側はSAMやAAAに晒されるため航空機の損害が大きくなりやすい。またパイロットが生還できないケースが多く、その分さらに損害が増える。しかもこのシナリオのように副目標が設定されている場合は、対地攻撃でVPが得にくくなる。個人的な感想としては、副目標が設定されている場合のVPは、目標数で割らずにそのまま加算した方が良いと思う。

と思って複数目標による割り算を適用せずにVPを計算した所、WP軍のVPが25~40VP増えた。それで計算するとVPは1~18VPになり、「WP軍の敗北」又は「WP軍の不完全な作戦(事実上の引分け)になった。

WP軍の失敗としては、搭乗員の多いTu-22PDを2機も失ったこと。攻撃力が不足しているのに攻撃目標を分散させて損害を増やしたことだろう。他に命中率の高い誘導爆弾を使わず、命中率の低いバカボムを使用したことも問題かとも思ったが、後で調べてみると、今回の環境下でEOGMを使用した場合の平均打撃値は5.0。Su-24による通常爆撃での平均打撃値は(2ヵ所に爆撃を仕掛けた場合で)3.4。ややEOGMの方が大きいが、EOGMの場合は小さな結果が沢山得られる傾向があるのが気になる所。地上目標に対する戦果は累積ではなく個別なので、小さい結果を多数得るよりも大きな結果を少数得た方が有利なのだ。

作品に対する感想に移る。
細かいルールが多いので全てを正確に理解してプレイするのは困難である。しかも重要度の高いルールでも忘れる場合があるので、満足にプレイするためにはかなりの熟練を要するだろう。またプレイ自体に手間がかかる。今回のソロプレイでは記録時間も含めて約40時間を要した。対人戦でも20~30時間は必要になるのではないかと思う。加えて事前準備が必須。それがないともっと時間がかかる。
ゲーム展開としては、とにかく飛行機が落ちない。ドッグファイトを戦っても「両軍とも戦果・損害なし」という結果がしばしば発生する。そのくせドッグファイトを1回戦うと士気が著しく低下し「もう疲れたので帰ります」といって簡単に離脱してしまう。
SAMやAAAの命中率も低い。少し気になったので、前々作の「Down Town」と比較してみたが、AAAの威力はDown Townの方が上、SAMはRed Stormの方が命中し易かった。Down TownのSAMってこんなに命中率が低かったかなぁ・・・?。

とまあ色々と書いたが、結論部分は前回と同じだ。
本作はゲームバランスやプレイアビリティ等ではいくつか問題を抱えており、そういった意味で万人受ける作品ではない。「プレイヤーを選ぶ作品」であることは確かだ。だから私は本作を決して万人には奨めない。
しかしながら本作は複雑な現代航空戦を余すことなく再現した作品である。特に現代航空戦の神髄、すなわち迎撃戦闘機と地対空ミサイルによって構成された統合防空システムと護衛戦闘機や電子戦機等を従えた大規模攻撃部隊との戦いを完全に再現したほぼ唯一の作品である。そういった点から本作は、真に現代航空戦の魅力を感じることができ、またそのための苦難を乗り越える根気を持ったプレイヤーのみお奨めしたい。そのようなプレイヤーのみが本作をプレイする資格があり、また本作の魅力を感じる能力を持った者なのだから。

Np pain, No gain.

写真37


写真39


Red Storm(以下、本作)は、2019年に米国GMT社から発売されたシミュレーションゲームだ。テーマは1987年における東西ドイツ上空における航空戦闘である。実際に起こらなかった戦争を再現する本作は、一種の「仮想戦」ゲームといえる。
やや大きめのシナリオということで、RS7:Aerial Blockadeに挑戦してみる。VASSALを使ったソロプレイである。

前回 --> こちら

29Turn

US_F16_Bronco戦意を回復した米空軍のF-16C 2機編隊が、離脱を図るMiG-27の正面からAIM-9M Sidewinderによる攻撃を加えた。1機のMiG-27が至近弾を受けて損傷したものの、F-16Cも空対空ミサイルを撃ち尽くす。護衛のMiG-23MLDが報復を期してF-16を取り囲む。

写真31


NATO_Patriot離脱中のWP機は、NATO側SAM部隊の反撃のよって苦しめられていた。Su-27S Flanker 1機がPatriotミサイルの至近弾を受けて損傷した。別のMiG-21はPatriotによるレーダー追跡を受けたが、所謂「対レーダー戦術」によって追跡を振り切った。
メンディヒの飛行場へ戦果確認のために飛来してきたMiG-25RB "Foxbat B"は高速偵察機だ。最大速度マッハ3を誇るこの高速偵察機は、高高度を飛行する限り敵戦闘機やSAMを寄せ付けない。しかし今日は違っていた。地上に靄がかかっているため、偵察機は低空に降りて写真撮影する必要がある。低空における"Foxbat"は、他の飛行機と何ら変わりのないジェット機の1つに過ぎなかった。
RU_MiG25_Volkov写真撮影のために低空に降りて行ったMiG-25RBは、いきなりレーダー警戒装置による警告信号を受けた。地上の地対空ミサイルの追尾レーダーにロックオンされたことを示すシグナルである。MiG-25はチャフを巻きつつミサイル回避につとめる。来た。左の低空から低層雲を突き抜けてミサイルが飛び出してくる。そのHawkミサイルはMiG-25の至近距離で爆発。致命傷を受けたMiG-25は、コントロールを失って落ちていく。WPの14機目の損失である。

写真33


ここに来てSAMによる損害が急増しているが、これはSEAD機による援護の欠落(ARMを撃ち尽くした)と不十分なジャミングである。後者はジャミング機自体の損失と、攻撃そのものが終了したことでジャミング機自体が帰路についたことによる。さらに言えば、SEAD機がSAMに対して殆ど実害を与えていない(大半がShutdownで逃げられて、Hawk部隊1個を使用不能にしたのみ)のも大きい。

30Turn

RU_MiG23_Budarin MiG-23MLD "Flogger K"の2個小隊(計8機)が弾切れになった米空軍F-16C "Falcon" 2機を追う。R-24(AA-7 Apex)ミサイルによるBVR攻撃を仕掛けたが、こちらは1発の命中を得ることもなく外れ。それならば、と、ドッグファイトを挑んだが、今度はエンゲージに失敗。出目の悪さに切歯扼腕するWP軍。F-16Cはアフターバーナーに点火して一気に加速。超低空へ向けて飛び去って行く。

ジーガーラント上空にWP軍偵察機が高速進入。対空砲火が迎え撃つ。しかしそのSu-24MRは被弾することなく離脱に成功。貴重な戦果写真を取得した。その北、ギュータースロー基地では、やはりSu-24MRが強行偵察を実施。恐怖のRapier SAMやGepard自動対空砲の迎撃を受けたが、危うく被弾を免れた。

これで全機任務終了。あとは離脱するのみだ。

31Turn

ZZ_AntiRadarPatriotに狙われたMiG-27Kが対レーダー戦術でロックオンを躱す。別のMiG-23MLDはHawkに狙われた。こちらは対レーダー戦術でもロックオンを外せず、至近距離でHawkミサイルが炸裂。しかし対レーダー戦術のおかげでロックオンを粗くすることには成功していたので、それが奏功して危うく損傷を免れた。

「まるでサーカスだぜ」

RU_Tu16_Elenaてなことをミグのパイロットが叫んだかどうかはこの際どうでもよい。
悲惨だったのはTu-16K "Badger G"だ。この大型SEAD機は、自衛用のジャマーを搭載していない。また小型戦術機のように急降下してロックオンを躱すことの不可能だ。チャフ回廊によって隠れようとするが、新型のPatriotはチャフ回廊を無効化する能力を持っている。最後の頼みは味方のエスコートジャマー機。Su-24MPが至近距離から強力なスポットジャミングをPatriot陣地にしかける。そのおかげでTu-16KはギリギリでSAMを回避できた。しかし彼らの苦闘が終わったわけではない。

写真34


32Turn

「よし、超低空を逃げる」

ZZ_SAMLaunchチャフ回廊による妨害が効かないと悟ったTu-16Kの編隊は超低空へ向けて降下を開始する。そこへPatriotミサイルが飛来。しかし今回も幸運がBadgerを救った。ギリギリでミサイルは目標を逸れた。そしてTu-16Kの編隊は危機を脱した。低空から打上げてくるNATOの携行SAMやレーダー照準対空火器の脅威がまだ残ってはいたけれども・・・。

34Turn

Patriot SAMを回避すべく急降下したMiG-27Kが、超低空からNATOの携行SAMによる攻撃を受けた。

「やばいぞ、早く逃げろ」
「スティンガーだ」
「誰だ、誰が狙われている?」


フレアをまき散らしながら回避するMiG-27Kであったが、1機が至近弾を受けて損傷する。


写真35


つづく

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