もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:ゲーム > 空戦ゲーム

20220502_094826


Interceptor Ace(以下、本作)は、2019年に米国CompassGames社から発売されたシミュレーション・ウォーゲームである。本作のテーマは1943~44年にかけて行われたドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍の戦闘機パイロットとなり、ドイツ本土に飛来する米第8航空軍の重爆撃機隊と戦う。

前回までは --> こちら

写真Fw190A-3


1943年9月

第1出撃

負傷が癒えた私は、新型戦闘機Fw190A-6を受領した。これでも性能向上著しい連合軍機相手にはやや役不足であったが、火力が強化された。すなわち4門装備されている20mm機関砲のうち、今までは2門がエリコンFF(零戦の初期型と同じ)であったが、A-6型では全てが高威力のMG151 20mm機関砲となり、威力が強化されている。装弾数も増強され、対爆撃機戦では心強い限りだが、対戦闘機戦が主体となりつつある今日、果たして火力強化の効果を発揮できるや否や・・・。

Fw190A-6



ルール工業地帯上空に米軍機が飛来した。新型機を駆って迎撃に発進。例によってP-47戦闘機が護衛についている。困ったものだ・・・。しかもどこからともなく英空軍のスピットファイア戦闘機が現れてきた。前路掃討任務中のものだろうか。珍しいこともある。ヘッドオンで向かい合っていたので、こちらが火力で優位と見て正面から突っ込んでいく。火力の優位が物を言ってスピットファイアを穴だらけにしたが、こちらも数発被弾した。さらにスピットファイアを仕留めるには至らず、惜しい所で取り逃してしまう。

写真Spifire


第2出撃

パリ上空に飛来した米軍機を迎撃する。例によってP-47の護衛付きだ。正面から撃ち合ったが、やはり強力な火力を誇るP-47相手では分が悪かった。こちらは被弾によりコントロールを失って墜落。辛くもベイルアウトに成功する。僚機がP-47のパイロットを射殺し、仕留めてくれたので結果的には相打ちとなったが。

写真P-47D


第3出撃

ブレーメンにB-17の大編隊が飛来した。迎撃に出撃したが、またもやP-47の編隊に阻まれた。P-47を撃退することには成功したものの、これ以上の交戦は諦めて帰還する。

第4出撃

悪天候下、フランスに飛来したB-17の編隊を迎撃する。迎撃地点に向かっていく途中にスピットファイアの編隊と遭遇する。ヘッドオン射撃でスピットファイアの1機を撃墜した。さらに別の編隊を攻撃。太陽方向からの奇襲に成功してB-17の1機を撃墜。護衛のP-47が追いすがったが、数発被弾しただけで巧みに攻撃を躱して無事帰還した。

第5出撃

ブレーメン上空に飛来したB-17を迎撃するべく発進する。しかしB-17の編隊に近づくと、横から天敵P-47が襲ってきた。懸命に回避に努めたが、弱点の操縦系に複数の命中弾を受けて操縦不能となり、ベイルアウト。取り合えず生還した。

第6出撃

フランス上空に姿を現したB-17の編隊を迎撃する。護衛のP-47に対して優位な位置を占めたので、チャンスとみてこれを追撃。恨み重なるP-47を仕留めようとしたが、取り逃がしてしまう。

第7出撃

またもはフランス上空にB-17が出現した。再び護衛のP-47と交戦。遂に恨み重なるP-47を1機撃墜した。さらに別の編隊に襲いかかり、僚機と共同でB-17を撃墜したが、それからが大変。護衛のP-47が怒りに燃えて反撃してきた。懸命な回避運動でこれを躱して無事帰還した。

今月終了時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 15機、B-24 1機、P-47 4機、そしてスピットファイア1機の計21機となった。


1943年10月

第1出撃

遂に米軍の編隊がドイツ本土の中枢部にやってきた。今回狙われたフランクフルトである。護衛戦闘機を無視してB-17を攻撃。一撃で1機を仕留めた。しかし護衛のP-47が襲いかかってきた。懸命に回避に努めたが、数発の機銃弾を食らって飛行不能となり、何度目かのベイルアウトを強いられた。

写真03


第2出撃

またもや米軍機がフランクフルトに飛来した。悪天候の中、僚機を引き連れて発進する。護衛を無視してB-17を攻撃したが、敵を落すには至らず。しかも側面から襲ってきたP-47によってまともや乗機が撃墜されてしまう。

第3出撃

乗機を失った機会に特殊な機体があてがわれた。Fw190A-4/R6。今までのFw190A-6よりも旧式だが、特殊兵器としてWfr.Gr.21(ヴェルファー・グラナーテ21)空対空ロケット弾を搭載できる。このロケット弾で爆撃機の防御砲火の射程外からロケット弾の斉射を浴びせることができる。

Fw190A-4_R6


ブレーメン上空に飛来したB-17の編隊を迎撃する。まず防御砲火の射程外からロケット弾を発射。編隊を崩した後、1機のB-17の左翼を狙って銃撃を加えたが、撃墜するに至らず。そしてB-17の防御砲火がFw190のコクピットを貫いた。その1弾が私の胸を貫いていく。私はほぼ即死状態だったらしい。その後僚機がB-17を仕留めてくれたが、既に私はこの世の人ではなかった。

最終結果

戦死した時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 17機、B-24 1機、P-47 4機、そしてスピットファイア1機の計23機となった。勝利条件的には「限定的勝利」。私は一応国家に対して貢献したことになる。ちなみにこの戦果と引き換えに私自身は8度撃墜され、最後の1度で命を落とした。また僚機も1度撃墜されている。キルレシオは、23:9だが、対戦闘機に限れば5:6で負けていた。

感想

まあまあ面白かった。空戦自体はシンプルなのであまり考える所はない。戦闘機を狙うか、それとも爆撃機を狙うか。戦闘機に狙われた時に回避を優先するか攻撃を優先するか。そのあたりが判断を迷う所だろう。本編を読めばわかると思うが、連合軍の戦闘機は結構強敵である。特にP-47は機動性でFw190Aを上回っているので、ドッグファイトに勝利するのは至難の業だ。まあリアルと言えばリアルだが。

ソロプレイ用ゲームとしてはシンプルで良く出来ていると思う。ただ運に左右される部分が大きいので、「難しい」というように感じる部分が少ないのは事実だ。

20220502_094826


Interceptor Ace(以下、本作)は、2019年に米国CompassGames社から発売されたシミュレーション・ウォーゲームである。本作のテーマは1943~44年にかけて行われたドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍の戦闘機パイロットとなり、ドイツ本土に飛来する米第8航空軍の重爆撃機隊と戦う。
本作はソロプレイゲームで、米空軍はゲームシステムによってコントロールされる。プレイヤーはドイツ空軍パイロットの役割を演じるが、小隊長として2機の戦闘機を率いて米重爆撃隊と戦う。ゲームシステムについては、 こちらの記事こちらの記事を参照されたい。

準備

ゲーム開始前にプレイヤー自身が配備される戦闘機隊と装備機種を決定する。ダイス判定の結果、Fw190A-4を装備してフランス国内に展開するIII/JG2(第2戦闘航空団第3中隊)に配備された。

Fw190A-4


1943年3月

第1出撃

ロリアン上空に飛来したB-17の編隊を迎撃した。爆弾を投下する前のB-17の編隊を捕捉。激しい防御砲火を浴びて数発被弾したが、B-17 1機を見事に撃墜。私自身にとって初撃墜を飾った。被弾が激しかったので一航過だけで離脱。無事フランスの基地に帰還した。

写真B-17


第2出撃

ルーアンに敵機が飛来した。またもやB-17の編隊である。敵機の正面から一撃を加えてこれを撃墜。私にとって2機目のスコアを記録した。しかしB-17の反撃が酸素タンクに命中。高高度飛行が不可能になったので、追撃を諦めて帰還した。

第3出撃

1週間後にアミアン上空に敵機が飛来した。今度もB-17の編隊である。今回は僚機と共同で1機を撃墜。こちらも僚機が損傷し、私の機体も前部機関砲が損傷したため、追撃を諦めて帰投した。


第4出撃

またもやルーアン上空に敵機が飛来した。今度の敵はB-17ではなくB-24である。B-17に比べるとやや防御砲火と防弾性能に劣るB-24は、我々にとっては与し易い相手である。最初の航過でB-24の1機を撃墜(僚機の射弾が爆弾倉をぶち抜いて誘爆させた)。さらに別の編隊に襲いかかったが、そこで護衛のP-47サンダーボルト戦闘機と交戦。ヘッドオンで撃ちあった結果、こちらの射弾が相手のパイロットを射抜いて撃墜したものの、こちらの機体も被弾によって致命傷を負った。私は落下傘降下して無事に生還した。

写真B-24D


今月の成果は、僚機との共同だがB-17 3機、B-24 1機、そしてP-47を1機撃墜した。1ヶ月でエースの称号を得たことになる。

1943年4月

第1出撃

前回の出撃で撃墜されたため、乗機がFw190A-4からFw190A-5に変更になった。正直、何が違うのかよくわからないが・・・・。
ブレスト上空に飛来したB-17を迎撃する。2撃を加えてB-17に損傷を与えたが、B-17の反撃で燃料タンクに被弾。火災が発生したのでベイルアウト。何とか脱出には成功したものの、脱出の際に火炎を浴びて重傷を負ってしまう。

1943年5月

第1出撃

負傷が癒えて戦列に戻ったのは1ヶ月以上が経過した5月上旬のことであった。しかも連合軍の攻撃目標がキールやブレーメンといったドイツ本土北部に集中していたため、私が守るフランス上空にはなかなか飛来しない。ようやく米軍機が飛来したのは5月も終わりに近づいた29日の事であった。B-17の編隊がサン・ナゼールに接近してきた。僚機と共に出撃した私は、まず1機目を撃墜(僚機と共同)。僚機が被弾して引き上げた後も単独で別のB-17を追撃し、さらに1機を撃墜した。しかしこちらもB-17の反撃で多数を被弾し、機体が穴だらけになりつつも何とか無事帰還した。

今月終了時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 5機、B-24 1機、そしてP-47 1機の計7機となった。

写真Fw190A-3


1943年6月

第1出撃

ルール工業地帯上空にB-17の編隊が飛来したため迎撃のために発進した。最初の航過で1機のB-17を撃墜。爆弾倉に命中したらしい。しかしこちらも反撃による被弾で全機銃が故障したため、これ以上の攻撃を行わずに帰還した。

第2出撃

ボーモント上空に飛来したB-17の編隊を迎撃した。最初の1航過でB-17の1機を撃墜。さらに次の編隊に向かった所、護衛のP-47戦闘機と遭遇した。ヘッドオンからの射撃で数発を被弾したが、それを回避してP-47の背後を取った。最初の連射は躱されたが、次の連射がP-47の燃料タンクに命中。火炎を発したP-47は長い炎を噴いて落ちていった。

第3出撃

月の下旬にルール上空に再びB-17の編隊が飛来した。この出撃で僚機の共同で2機のB-17を撃墜した。

今月終了時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 9機、B-24 1機、そしてP-47 2機の計12機となった。さらにこの月の終わりに昇進チェックがある。私は順当に昇進し、大尉となった。これで中隊長の地位を手に入れた。そしてオランダ方面へ展開するII/JG1に転属となる。

1943年7月

第1出撃

キール上空に現れたB-17を迎撃し、僚機と共同で1機を撃墜した。

第2出撃

フランスのヴェリジー=ヴィラクブレーに現れたB-17を迎撃する。1機のB-17を撃墜したが、反撃によって乗機も中破してしまう。

写真03


第3出撃

機体修理のため1週間の休暇があり、次に出撃したのはルール上空だった。P-47の護衛を伴うB-17の編隊である。P-47との交戦を選択。ヘッドオン射撃で数発被弾したが、空戦機動で敵機の背後を取り、2連射。敵パイロットに重傷を負わせたが、撃墜するには至らず。

写真02


第4出撃

ブレーメン上空に現れたB-17編隊を迎撃する。1機のB-17を追い詰めて煙を吐かせたが、撃墜には至らず。僚機がB-17の防御砲火を食らって撃墜されてしまう。

第5出撃

フランス上空でB-17編隊を迎撃する。爆弾は投下した後であったが、1機の右翼に攻撃を集中し、翼を吹き飛ばしてこれを撃墜した。

第6出撃

引き続きフランス上空に出撃。B-17を激しく追い詰めて遂にこれを撃墜した。

今月終了時点での撃墜数は、僚機との共同でB-17 13機、B-24 1機、そしてP-47 2機の計16機となった。


1943年8月

第1出撃

ボン上空に米軍機が飛来した。護衛のP-47戦闘機が随伴している。護衛なしで「狩り」を楽しめた時代は過ぎ去ってしまった。しかもいきなり不利な状況でP-47の攻撃を受けることになってしまう。懸命に回避を図るが、機体性能に勝るP-47は逃がしてくれない。機体は穴だらけとなり、私自身も被弾して受傷。機体のコントロールも失われたので、やむを得ずベイルアウト。その際にさらに傷を深めてしまう。なんとか生還できたものの、全治1ヶ月と診断されてしまう。

写真P-47D


つづく

AirPowerシリーズについては、 既に何度も紹介している ので、そちらを参照されたい。今回はその中から個人編集のサプリメント集である View from a Cockpit のIssue#2「Chinese Air Power」から、シナリオTS-9「第2次金門・馬祖上空」をプレイしてみた。このシナリオは、1975~1995年における中国・台湾の空中戦を描いたもので、一方の挑発行動から両軍の激突に発展したケースを想定した仮想シナリオである。
今回は、共産側を挑発側、民国(台湾)側を迎撃側とした。登場兵力は共産側がJ-8I"フィンバック"が4機、民国側がF-CK-1A"経国"が2機とした。プレイスタイルはVASSALによるソロプレイである。

VfaC2


1Turn

マップ北端より国籍不明機4機が巡航速度(550mph)で進入する。横一列のラインアブレスト編隊である。編隊各機の間隔は1マイルだ。

J-8


2Turn

マップ南端から民国戦闘機2機が進入する。民国国産のF-CK-1A"経国"戦闘機だ。各機は翼下に計4発のAIM-9P4"サイドワインダー"赤外線誘導ミサイル、胴体下には計2発のAIM-7F"スパロー"レーダー誘導ミサイルを装備している。高度19,000ft、速度700mph。ほぼ音速だ。優速を利して2機の民国戦闘機は、中共戦闘機に対して高度の優位を確保しようとする。

F-CK-1


3Turn

民国戦闘機の1番機が前方約8マイルに国籍不明機を発見した。不明機は4機。亜音速で真っすぐ近づいてくる。

Turn03a


4Turn

国籍不明機は民国領空に侵入した。なおも民国領空内奥深くに進入してくる。民国戦闘機は国籍不明機とすれ違った。しかし国籍不明機は編隊を崩す気配がない。

5Turn

「国籍不明機は共産軍の戦闘機と判明。当方の警告に応じる気配なし。直ちに撃墜せよ。繰り返す。直ちに撃墜せよ」

遂に撃墜許可が出た。共産側戦闘機はJ-8I。NATOコードネームは"フィンバック"。MiG-21を大型化、双発可したような戦闘機だ。共産機の背後に回り込んだ民国側隊長機は、敵機の後方2マイルからAIM-9P4"サイドワインダー"赤外線誘導ミサイル1発を発射した。

Turn05a


6Turn

ミサイルを発見したJ-8Iは、エンジンを絞り、右旋回を行う。立て続けにフレアを発射。サイドワインダーはフレアに騙されて明後日の方向に飛び去った。しかし隊長機はなおも目標に接近。距離1マイルから2発目のサイドワインダーを発射する。
民国戦闘機2番機は隊長機の左後方2マイルに位置して隊長機をバックアップする態勢を取る。

Turn06a


7Turn

しかし中共側戦闘機は腕利きだった。接近するサイドワインダーを見るや急旋回しつつフレアを発射。ミサイルはまたもやフレアによって騙された。しかしミサイル回避によって速度が低下したJ-8Iに対し、民国側隊長機は急接近する。アングルオフ90度の偏差射撃。難しい射撃姿勢であったが、レーダー照準によるアシスト、民国側隊長機の技量、そして20mmバルカン砲の性能がそれを補った。約200発の20mm機関砲弾が放たれ、そのうち数発が目標機を直撃した。エンジンとアビオニクスに被弾した共産側戦闘機は、それでもなおも飛び続ける。民国戦闘機は3発目のサイドワインダーを発射した。

Turn07a


8Turn

アビオニクスを破壊された共産側戦闘機は、最早フレアを発射することもできなかった。ミサイルが損傷した中共機の至近距離で近接信管を作動させる。共産側戦闘機はバラバラになって落ちていく。

「1機撃墜!!」

10Turn

共産側が反撃に転じた。民国戦闘機のうち、バックアップの位置にいた2番機の左右を抑え、その間別の1機は後方に回り込む。後下方約2マイルから1機のJ-8Iが2発のPL-5B赤外線誘導ミサイルを発射した。2発のうち1発は発射直後に失速して落ちていったが、もう1発が正常に作動し、民国空軍経国戦闘機の後方から迫ってくる。

Turn10a


11Turn

「後方からミサイル。回避しろ」

隊長機から警告が飛ぶ。2番機パイロットが振り返ると、後方からミサイルが迫ってきている。2番機はエンジンの出力を落しつつ、右へ急旋回を行う。ミサイルが十分に近づいた所で立て続けに数発のフレアを発射した。旧式の共産側ミサイルはフレアに騙される・・・筈だった。
・・・・
しかし、・・・
ミサイルはフレアには見向きもせずに真っすぐこちらに向かってくる。
「なぜだ・・・」
理由も分からないままミサイルは2番機を直撃した。

12Turn

2番機はミサイルの直撃を受けて胴体に重大な損傷を被った。しかし弾頭威力が小さいことと機体の安定性が良かったため幸い飛行継続は可能だ。ただし機体に被った損害のため、急旋回ができなくなっている。この状況で戦闘継続はできない。逃げる2番機対し、共産側戦闘機はさらに2発のPL-5B赤外線誘導ミサイルを連続発射した。

Turn11a


13Turn

被弾した2番機はミサイルから懸命に逃げる。幸い電子戦システムは無傷であったため、接近するミサイルに対してフレアを連続発射する。今度はフレアによる妨害が功を奏し、2発のミサイルは目標を失って墜落していった。2番機を追跡していた共産側戦闘機は、全てのミサイルを撃ち尽くした。あとは機関砲しかない。

Turn13a


14Turn

民国側隊長機が再び腕の冴えを見せた。共産側戦闘機の左斜め前から接近し、20mm機関砲を叩き込んだ。偏差角150度という高偏差角射撃。普通なら命中しない位置関係だが、再びバルカン砲の優秀性が発揮された。約200発が発射されて10発以上が目標に命中。目標機はバラバラになって墜落していった。2機撃墜。

Turn14a


15Turn

これで共産側は2機を失った。また1機は空対空ミサイルを撃ち尽くした。従ってミサイルを残しているのは1機だけである。しかし民国側も1機が中破して離脱中。無傷の隊長機も残った兵装はサイドワインダーとスパローが各1発ずつのみ。20mm機関砲も残弾数は約100発で、わずか1秒の斉射で撃ち尽くす量であった。

Turn15a


16~20Turn

その後、両陣営は攻撃の機会を伺うが、攻撃の機会を得ない。最終Turn(20Turn)に民国側隊長機が共産側の1機に20mm機関砲弾を叩き込み、これを中破させた。

結果

民国側の戦果

撃墜2機、中破1機
なお撃墜された2機のうち、1機のパイロットは戦死、もう1機のパイロットは民国側の捕虜になった。
合計56VP

共産側の戦果

中破1機
他に示威行動による4VP、民国側先制射撃による15VP
合計31VP

感想

旧式のミサイルは苦しいですね。今回民国側が使用したAIM-9P4は一応全角度型の赤外線誘導ミサイルなのですが、NATO諸国が使用しているAIM-9L/Mに比べると低視認性やIRCCMの点で劣り、さらに運動性も良くない。結果として撃たれた側の対処が容易になります。チャフ・フレアを普通に搭載している戦闘機が相手の場合、この種のミサイルを命中させるのはかなり厳しく、今回民国側戦闘機が発射した3発(AIM-7Fを含めると4発)の空対空ミサイルのうち、有効弾は1発のみ。しかも目標機が損傷によりフレアが使えないという状況で初めて有効弾を与えたという有様。逆に言えば、無傷の共産機が相手の場合は1発のミサイルも命中しなかったということ。
因みに共産側のミサイルは4発発射して1発が命中。これまたあまり好成績ではありませんが、こちらは元々性能に劣るミサイルだった(全角度型ではない)ので、まあ仕方がない所。
その一方で今回大活躍したのが20mmバルカン砲。高偏差角射撃でもレーダーのアシストがあれば50%以上の命中率が期待できる。今回は出目にも恵まれて全ての射撃機会で命中弾を得た民国側戦闘機。やはり機関砲は重要だなぁ、と改めて感じた次第。

前回の、 Top Gunシナリオ の時に比べると、今回は機数が少なく、プレイは楽でした。またルールにも慣れてきた点が大きかったです。AirPowerは確かに複雑なゲームでプレイに時間がかかりますが、時間のかかる要因は大半がルールの確認です。それがなければ1Turnの所要時間15分というのも決して不可能ではありません。実際、今回のプレイに要した時間は、実質的には数時間。1日あれば完了できる時間です。

そういった意味で年に1回ぐらいはAirPowerをプレイし、ルールを忘れないようにしたいものです。

さて、次はどこの空で戦いましょうか。

Interceptor-ace表紙


Intercepter Ace(以下、本作)は、米CompassGames社が2019年に出版したソロプレイ専用のシミュレーションゲームだ。テーマはドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍のパイロットとなり、飛来する米第8空軍の爆撃編隊と戦う。
前回 は、護衛のつかない爆撃機との交戦を試してみた。そこで今度は護衛戦闘機を含む敵爆撃編隊との交戦を試してみることにした。時に1943年8月。ミュンスター基地群に展開するIII/JG3が私の赴任地になる。装備機は最新鋭のBf109G-6.高高度での機動性では、Fw190Aよりも遥かに勝る。

第2戦:1943年8月、Bf109G-6

天候、攻撃目標、攻撃編隊を決定する。天候は晴れ、攻撃目標はシュヴァインフルト、攻撃編隊はP-47戦闘機を従えたB-17の編隊だ。

Bf109G-6


続いて"B1 Interception"で迎撃目標の種類を決定する。2d6で出目は"10"。"Spitfire Encounter - Head on"となる。私の愛機は、迎撃に向かう途中、英空軍のスピットファイア編隊と遭遇してしまった。

Spitfire


ここで私には3つの選択肢がある。ヘッドオンで攻撃するか、急旋回で優位を狙うか、防御機動で相手の攻撃を躱すかだ。相手は敏捷なスピットファイア。旋回戦は分が悪いと踏んでヘッドオン射撃を行う。
自身の攻撃用とスピットファイアの攻撃用にカードを1枚ずつ引く。こちらの射撃は"4"、スピットファイアの射撃は何と"DE"(無条件撃墜)である。あちゃー。



取り敢えずこちらからの射撃の判定を行う。スピットファイアへの命中は4発なので、損害判定を4回振る。出目は"11"、"52"、"53"、"54"である。Crew、AirFrame、Minor、Minorだ。Crewは再チェック。その結果、パイロットが重傷となった。

B6表


Bf-109Gは無条件撃墜なのでパイロットの生存判定を行う。脱出判定はD6。普通は成功する。出目は"4"で結果は「無事脱出」。無事地面に降り立った。

B8表


スピットファイアの帰還チェックを行う。D10で"1"を出せば、スピットファイアは墜落する。しかし出目は"3"であったため、重傷を負った英空軍パイロットは、「メッサー1機撃墜」の戦果を手にして無事帰還した。

なおドイツパイロットは出撃4回で経験値が溜まるのだが、今回の出撃は1回目なので経験値が溜らない。

第3戦:1943年8月、Bf109G-6

1週間後米空軍が現れた。目標はフランス上空。ミュンスターの我々には出番がない。

その3日後、またもや米空軍が現れた。目標はルール工業地帯の真ん中ボン。我々の迎撃範囲内である。我々はエンジンをスタートさせ、愛機Bf109G-6を発進させた。天候は晴れ。空戦日和である。

第1ラウンド

B-17Fの大編隊を眼下に捉えると、またもや正面から敵機。宿敵スピットファイアだ。負けてたまるか。前回と同様ヘッドオンで迎え撃つ。
正面からの射撃でこちらには5発、敵機には4発が命中した。火力の違いが出てしまったか。しかし敵機は射撃でジャムを起こし、7.7mm機銃4基が故障する。
こちらの射撃はスピットのパイロットに命中。パイロットは重傷を負う。
こちらには燃料タンク、胴体、酸素供給機に命中した。燃料タンクの被弾は1撃で火だるまになる可能性があるコワイ1発だが、今回な燃料漏洩で助かった。しかし酸素タンクの命中は即座に離脱を余儀なくされる1発である。
こちらは酸素供給機をやられたので交戦離脱をする。敵機も操縦者が負傷しているので交戦離脱をする。従って両者とも離脱成功である。ちなみにこのスピットも無事帰還に成功し、またもや私は初撃墜の機会を逃した。

教訓:ヘッドオン射撃は危険。Bf109で正面から交戦する場合は、一旦防御機動を行った方が良い。

ちなみに回避していたら

では、Bf109G-6がヘッドオン射撃を選択せず、防御機動を行っていたらどうなっていたのだろうか。ここでそれを検証してみたい。

まずカードのDefence欄を見ると、「シャンデル機動」で

「Avoid all damege + improve x 1」

とある。つまり全部の射撃を躱した上に相対位置を1有利にした。つまりスピットに対して優位位置を占めたことになる。ただしここで主導権判定が入るので、主導権を失う可能性がある。お互いd6を振る。

Card2


まずBf109G-6。出目は"3" + Speed=20+敏捷=2 = "25"
次にスピット。出目は同じく"3" + Speed=20+敏捷=2 = "25"
差は"0"なので優勢位置は変わらない。

第2ラウンド

こちらは攻撃、スピットは防御を行う。こちらは4発の命中を与えるが、スピットは「回避機動」で命中弾を回避する。
そして主導権判定。先ほどと同様に判定する。出目の差は1だったので、変更なし。

第3ラウンド

こちらは攻撃、スピットは防御を行う。こちらの命中は僅か1発。スピットは「バレルロール」で命中弾を2減らすので、命中なし。
これで3ラウンドが終了したので、戦闘は終了する。

この後、ドイツ軍はなおもB-17部隊を追っても良いし、基地に引き上げても良い。追いかけた場合には上記のような手順を繰り返すことになる。今回は基地に引き上げることにしよう。

Me109G-6


感想

ルールを読むだけではあまりイメージが湧かないが、プレイしてみるとシンプルである。空戦と言ってもカードを引くだけ。選択肢も、射撃実行、防御機動、急旋回or螺旋旋回、僚機の援護のいずれかを選択するだけ。空戦自体もダイスを振るだけだ。
ただし空戦結果はかなりブラッディで、火力に優れた連合軍機と正面から撃ち合うとかなりの確率で致命傷を負ってしまう。しかもパイロットや燃料タンクといった即死部への命中確率も結構高い。正面からの打ち合いは避け、急旋回を駆使して回り込むのが良策かも知れない。

今回のプレイでゲームの流れは大体掴めたので、次はキャンペーンシナリオに身を投じたい。

写真01_全体像


Intercepter Ace(以下、本作)は、米CompassGames社が2019年に出版したソロプレイ専用のシミュレーションゲームだ。テーマはドイツ本土防空戦。プレイヤーはドイツ空軍のパイロットとなり、飛来する米第8空軍の爆撃編隊と戦う。
本作は、2018年に米CompassGames社から出版されたNightfighter Ace"(以下、NA)の続編である。NAがドイツ本土上空の夜間戦闘を扱っているのに対し、本作は昼間戦闘を扱う。従って夜間航空戦特有の複雑な電子装備はルール化されておらず、その代わり米護衛戦闘機とのドッグファイトを再現するルールが含まれている。

取り敢えず本作の雰囲気を知るため、軽くソロプレイしてみたい。

第1戦:1943年4月、Fw190A-4

最初に護衛戦闘機の登場しない戦いを試してみる。選んだのはフランス、サン・ブリュ―基地に展開するI/JG2。装備機はFw190A-4だ。ちなみに、正しいルールでは、プレイヤーの所属部隊はランダムに決定され、プレイヤー側に選択権はない。まあ、今回はルールを把握するための「お試し」ということでご容赦頂きたい。

Fw190A-7



最初に天候を決定する。天候表を見て2d6で判定する。出目は"7"だったので"晴天"である。

写真02_天候表


続いて攻撃目標決定する。"A1 Raid Target"で1943年4月の欄を使って目標を決定する。出目は"3"でフランスのブレストが目標となった。Fw190A-4のデータカードで"BASES"欄に"FRANCE BASES"を見ると、一番左に"(Ruhr)、(France)"とある。これはフランスの基地に展開したFW190A-4がルールやフランスに飛来した連合軍機に対して爆弾投下前に迎撃できることを意味する。

Fw190A-4


続いて"A3 Aircraft Target Chart"で1943年4月の欄を見る。d10を振り、出目は"6"。護衛なしのB-17となる。

A3表


続いて"B1 Interception"で迎撃目標の種類を決定する。2d6で出目は"8"。Head on攻撃となる。

B1表


ここから戦闘開始。最初の戦闘は長距離から始まる。戦闘機は爆撃機のどこを狙うか(左翼、胴体、右翼のいずれか)を決定する。その後、Fw190A-4用に1枚、爆撃機の防御射撃用に1枚のカードをそれぞれ引く。戦闘機は"GP"の結果を得、爆撃機は"3Hit"の結果を得た。"GP"はB3 Bomber and Group Damageを参照。胴体を狙ったので"Airframe"覧を参照する。選択肢がいくつかあるが、ダメージが大きそうな"Randomx2"を選択。最終的にはRight Wingに1ダメージを得た。
一方の爆撃機側は"3Hit"を得た。B-17の編隊に対する長距離射撃なので修正なし。B6 Fighter Damage Chartで3回ダイスを振る。出目は"25"、"41"、"11"。エンジン、無線機、そして搭乗員に命中した。搭乗員はパイロット(つまり私自身)が重傷を負い、無線機も機能不全、エンジンはアーマープレートに命中した。

B4表


パイロットが重傷を負ったためこれ以上の交戦は困難と判断。戦場を離脱する。護衛戦闘機がないので離脱は自動的に成功する。B7 Landing Chartで着陸判定を行う。パイロットが重傷(SW)なのでDRM+1。出目は"7"で修正後"8"となり、無事着陸に成功した。また私の攻撃で被弾したB-17は無事基地へ帰投できた模様。私の最初のスコアはなしである。

B7表


着陸成功後、C2 Serious Wound Resolutionを見て2d6を振る。出目は"9"。銃弾が足をかすめたので4出撃を失った。

C2表


こうして私の最初の出撃は終わった。負傷が癒えた後、私は再び祖国を守る戦いに身を投じることになる。

つづく

Fw190A-7


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