もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:旅行・登山 > 登山

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北海道で一番高い山と言われている大雪山は、実は数多くの山塊からなることは山を少しでもやる人にとっては常識だろう。最高峰の旭岳をはじめ、北鎮岳、北海岳、白雲岳、赤岳、黒岳、緑岳、上川岳等の山々が連なっている。
その1つ、黒岳は層雲峡温泉からロープウェーとリフトを使って7合目まで行き、そこから片道約1時間で山頂に立てる。大雪山系の中でも比較的登りやすい山だ。
また黒岳には紅葉の名所という側面もある。特に7合目から山頂に至る一帯は、9月半ばから紅葉が一面に咲き乱れる。まさに桃源郷というに相応しい景観となる。大雪山一帯には旭岳、赤岳銀泉台、緑岳、高原温泉といった紅葉の名所が数多くあるが、この黒岳もまた大雪を代表する紅葉の名所である。

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9月最初の三連休。天気予報は下り坂だったが、折角北海道に来て登らない手はないと思い、最終日の朝、層雲峡の宿から黒岳に向かうことにした。
朝6時の始発に近い時間帯のロープウェーで5合目まで行き、そこからはリフトに乗り継いで7合目まで移動。このリフトが意外と時間がかかり、7合目までの所要時間は約30分であった。
7合目でリフトを降りると、少し強めの雨が降っていたので、雨具を着込んで出発する。すると今度は雨が上がってきた。途中で暑くなってきたので上着は脱いだが、それ以外はそのままで登り続けることにした。

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8合目を過ぎるあたりから紅葉が見え始めて、9合目付近で丁度見頃。ただし残念なことに、天候があまり良くなかったので、紅葉が映えなかった。
山頂に着いたのは午前8時前。7合目からの所要時間は約1時間である。ここからは大雪山系一帯が綺麗に見える。遠くに見える山々の紅葉も綺麗に見える。機会があれば縦走してみたい所だ。

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白馬三山とは、標高2932mの白馬岳(しろうまだけ)、同2812mの杓子岳、同2903mの鑓ヶ岳の三山のことである。私は2019年の夏休みを利用し、白馬三山登頂を試みた。その際、今まで歩いたことがなかった白馬大雪渓についても歩いてみたいと思った。そこで猿倉の登山口を基点とし、白馬大雪渓経由で登頂。白馬三山を制覇した後下山する1泊2日(前夜車中泊)の登山プランを計画、実行してみた。

前回までは-->こちら

山小屋の朝は早い。4時頃にはほぼ全員が起きている。朝食が0530からだが、急ぎの客は朝食を取らずに出発していく。ちなみに朝食もバイキング形式。これもまた美味しかった。

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その後トイレを済ませて出発は0605であった。今日の目標は白馬三山の残り二座制覇と無事の下山である。歩いて10分の丸山に登って周囲を見る。ここからでも白馬三山の雄姿が一望できるが、遥か彼方に見える白馬鑓ヶ岳の姿を見て少しの恐怖も覚える。遥か彼方に見えるあの大きな山に登って、さらに戻ってきて、無事下山できるのだろうか・・・。

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丸山からは急な下りとなり一旦標高2600m以下まで降りていく。そして再び登り道。杓子岳への最後の登りはザレ場になっていて歩きにくい。標高2803mの杓子岳山頂に着いたのは0714。登り始めて1時間10分が経過していた。ここからは背後に白馬岳、正面にはこれから向かう白馬鑓ヶ岳の雄大な姿が見える。

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杓子岳から再び急な下り坂となり、標高2600m以下ぐらいにある鞍部になる。そこから鑓ヶ岳へ向けた約300mの急登になる。慎重に歩けば危険はないが、そのスケール感が圧倒的だ。南アルプスの名山北岳と言えば少し大袈裟だが、それを彷彿させるものがある。

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急登を登り切った後は頂上へ続く緩やかな登り。鑓ヶ岳山頂に着いたのは0820であった。コースタイム2時間の所を所要時間2時間15分であった。山頂からは今まで歩いてきた白馬岳、杓子岳の姿の他、進行方向には天狗平や不帰瞼、さらに遠方には精悍な姿の剣岳や黒部ダムの姿も見えている。まさに北アルプス大パノラマだ。

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山頂で20分ほど景色を堪能した後、山荘に向かって下山を開始する。帰りは杓子岳を通過せず、迂回路を利用する。これによって所要時間を20分ほど短縮できる。それでも鑓ヶ岳からの帰路は長く、山荘に戻って来たのは1020分頃。所要時間は1時間40分ほどを要した。

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荷物をピックアップし、下山開始は1040頃である。往路と同じコースを逆に下っていく。急斜面でしかも登ってくる登山者が多いのでなかなかペースが上がらない。それでも1200頃には大雪渓の所に降りてきた。ここで休憩。そしてアイゼン装着。大雪渓の下りに乗り入れる。折しもガスが上がってきて前方の視界が効かない。しかも午後の時間帯なので登山者が少なく、登りも下りも殆ど登山者がいない。そんな中、コースミスの不安に怯え、スリップによる坂道急降下を恐れつつ、おっかなびっくり降りていく。

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そんなこんなで小一時間かけてようやく雪渓を降りきり、河原のような所に出てアイゼンを外す。ここまで来たらもう危険個所はない。スリップに注意しつつ慎重に降りていく。
白馬尻の小屋に着いたのは1345。下山開始から約3時間が経過していた。背後を振り返るとさっきまで降りてきた白馬大雪渓と白馬の山々が、ガスに包まれながらもその姿を見せている。ここまで降りてきた自分としても感無量になって山の写真を撮る。

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白馬尻からは約40分のトレッキングで猿倉に到着した。猿倉に着いたのは1442。山荘から所要時間は約4時間である。コースタイムよりも約30分のオーバーだ。

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荷物を整理し車で出発。八方まで降りてきて「八方の湯」に入る。2日間に渡る山旅の疲れを癒す。

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感想だが、猿倉から頂上宿舎までの標高差は約1500m。所要時間5時間だが、変化に富んでいるので退屈することはない。最後の急登がきついが、バテなければ大丈夫。
白馬三山からの景観は素晴らしいの一言。今回は晴天に恵まれたのでなおさらだが、北アルプス独特の鋭い山容と緑が広がる広大な山岳風景。今回は見逃してしまったが、宿舎から10分程歩けばご来光を見るチャンスもあったという。今回でピークハンディングは終了したので、次回は山岳風景を楽しむためにゆっくりと歩いてみたいものである。

帰りの雪渓下りはかなりビビったが、慎重に歩けば左程危険がないこともわかった。慣れた人は「雪渓の方が歩きやすい」といった感じでスイスイと雪渓を下って行ったのが印象的である。無論、技量差があるので楽観は禁物だし、慎重に歩くことに越したことはないが、過度に恐れる必要もないと感じた。
いずれにしても今回の白馬登山は個人的には大満足。機会があれば再び白馬に訪れたいと思っている。

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白馬三山とは、標高2932mの白馬岳(しろうまだけ)、同2812mの杓子岳、同2903mの鑓ヶ岳の三山のことである。麓の白馬村から見ると三山が近接して並んで見えるのでそう呼ばれているのだろう。
私自身についていえば、主峰の白馬岳には過去に一度登ったことがある。しかし他の2座については手つかずの状態であった。そして1度は白馬三山全山に登頂したいと思っていた。そこで2019年の夏休みを利用し、白馬三山登頂を試みた。その際、今まで歩いたことがなかった白馬大雪渓についても歩いてみたいと思った。そこで猿倉の登山口を基点とし、白馬大雪渓経由で登頂。白馬三山を制覇した後下山する1泊2日(前夜車中泊)の登山プランを計画、実行してみた。

前夜は梓川SAにて車中泊。早朝車で出発。安曇野ICから1時間30分ほどで白馬村に到着する。前日に大雨が降ったために猿倉への車道が通行止めとなっていたが、0630頃に通行止めが解除されたため、猿倉の駐車場には0645頃に到着した。

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0655より登山開始。最初は緩やかな登り。それから林道歩き。右手には雪解け水を集めた白馬沢が流れている。進行方向には白馬岳の姿がチラチラ見えるが、山の方はガスがかかっているため、山の姿をハッキリと見ることはできない。林道の終点から山道に入り、やはり緩やかな登りが15分ほど続いた後、最初のチェックポイントである白馬尻の小屋に到着した。ここまでの所要時間は丁度1時間。コースタイム通りである。

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白馬尻で10分程休憩した後、山に入っていく。今年は酷暑のせいで雪渓がかなり薄いらしい。この分では持参した軽アイゼンを使う必要がないかもしれない。そんな期待とも思える思いを抱きながら山を登っていく。
歩きにくいザレ場を歩くこと約40分。前方で人が詰まっているな、と、思ったら、そこが雪渓の始まりだった。ここから先、軽アイゼンのお世話になる。慣れない手つきで6本爪の軽アイゼンを取り付ける。そしていよいよ雪渓に足を踏み入れる。

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急斜面の雪渓。最初は「このまま滑って沢の下まで落ちていくのではないか」と不安であったが、歩きはじめるとアイゼンがしっかりと雪を捕まえてくれるので歩きやすい。歩いているうちに雪渓歩きもだんだんコツが掴めてきた。周囲はガスのためあまり視界が効かない。そのような中を徐々に高度を上げていく。一人で雪渓を歩くと不安だったかもしれないが、周りに多くの人たちが雪渓を歩いているので心強い。
標高を上げていくにつれてだんだん空が明るくなってきた。やがて前方に雪渓の終点らしい河原が見えてそこがゴール。アイゼンを外した頃には、空は青空を見せてきた。

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ここからは普通の登山になる。村営白馬頂上山荘までは標高差が約600mの急登が続く。鎖場やハシゴといったものはないが、それでもかなりの急斜面。アルプスらしい山道が延々と続いている。しばらく歩くと上の方に山小屋の姿が小さく見え始めたが、そこから実際に山小屋に着くまではなおも1時間ほど登山の必要があった。左手には圧倒的なスケール感で白馬三山の1つ、杓子岳が迫ってくる。標高を上げていくにつれて様々な高山植物が疲れた体を癒してくれる。

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標高約2750mにある白馬岳頂上宿舎に着いたのは1200頃であった。所要時間約5時間。コースタイムより30分ほど短い。宿舎にチェックイン。幸い混雑度は大したことはなく、布団1人1枚は確保できそうだ。今日は団体さんがいなかったのが大きかったかも。

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荷物を軽くした後、再び出発。白馬三山の盟主、白馬岳を目指す。山荘から約40分で白馬岳山頂に到着した。私にとっては17年ぶりの白馬岳登頂である。山頂で写真を撮ったが、残念なことに周囲は曇っていてあまり視界が効かなかった。

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白馬岳から下山。途中、白馬山荘で少しノンビリした。白馬岳山頂付近には2つの山小屋があり、1つが私が今回利用した白馬岳頂上宿舎、もう1つが白馬山荘である。白馬頂上宿舎の方が高い所にありそうなネーミングだが、実際には頂上宿舎が標高約2740m、白馬山荘が2840mにあるので、白馬山荘の方が標高は高い。白馬岳頂上宿舎が比較的空いていたのも、標高の低さが原因の1つかも知れない。まあ、その分山荘で手足を伸ばして寝ることができるのは有難いが・・・、
閑話休題。白馬山荘で天候の回復を期待したが、劇的な改善はなし。仕方がないので頂上宿舎に戻ることにした。頂上宿舎に着いたのは1500頃、少し頭痛がするのでバファリンを服用する。高い山に登るといつものことだ。薬が効いて頭痛は収まる。後は本を読んで過ごす。
夕食は1700から。バイキング形式。山小屋とは思えないほど食事が美味しい。食事の味ではここは数ある山小屋の中でもトップクラスではないかと思う。

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その後、歯磨きなどをして1900過ぎには寝てしまう。なんせやることがない。

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飯豊山。福島県、山形県、新潟県の3県の間に位置する飯豊山系の主峰である。標高は2105.1m。ちなみに飯豊山系最高峰は標高2128mの大日岳である。日本百名山の一座であるが、山域が広く山が深いので、登頂するのは必ずしも容易ではない。そんな飯豊山に登ってみた。

7月終盤の週末。長かった梅雨がようやく明けようとしていたある日、喜多方市の温泉宿に前泊した私は、まだ明けきらぬ早朝から宿を出発。車で15分ほどの場所にある登山口へと車を走らせた。私が選んだ登山口は、川入登山口。しかも駐車場がある御沢の野営地である。駐車場は広く、車は止めやすい上、トイレも完備していてありがたい。
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出発は0525。登山開始だ。登山口の標高が600m弱と思いのほか低いので愕然とする。最初は地蔵山に向けた長い登りだ。下十五里、中十五里、上十五里といくつものチェックポイントを通り過ぎる。短い間隔でチェックポイントがあり、少しずつ前に進んでいる感じが心地いい。登り始めて丁度2時間で標高約1400mの横峰小屋趾に到着した。コースタイム3時間なのでなかなか良いペースである。
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そこからは地蔵山の頂上を巻いて牛ヶ岩山からの道と合流する。しばらく緩やかな登山路が続くが、いきなり岩稜に差し掛かる。剣ヶ峰の岩稜である。炎天下でこの岩稜を歩くのはかなり辛い。しかも両側の谷は深く切れ込んでいて、一つ間違えて滑落でもしたら、まず命はない。とにかく落ちないように慎重に歩いていく。

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岩稜の終点である三国岳山頂に着いたのは0915。登山口からの所要時間は3:50であった。コースタイム=5:10なので悪くないペースだが、剣ヶ峰の岩稜で思いのほか時間がかかった。

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山頂で20分ほど休憩して次の目的地である切合(きりあわせ)小屋に向かう。三国岳からのコースタイム=1:50なので大したことはないだろうと思ったが、甘かった。三国岳から切合小屋まではいくつものピークがあり、その度にアップダウンを強いられる。しかも稜線歩きなのでミスると危険なことは剣ヶ峰の岩稜と異なることはない。剣ヶ峰みたいに完全に両脇がスパっと切れている訳ではないのでまだ安心感はあるが、それでも危険なことは変わりない。しかも悪いことにこれまでは炎天下で熱中症の心配をするほどの天候がここにきて急激に悪化。いきなり叩きつけるような雨が降ってきたのだ。慌てて雨具を着込んで急場をしのぐ。幸いなことに、三国岳から切合小屋までは前半の方が厳しく、後半は比較的平坦で歩きやすい。私の場合、このコースを半分と少し歩いた所で雨にやられたので、大雨の中で危険個所を通過するという事態だけは免れた。雨に打たれながらひたすら切合小屋を目指す。
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切合小屋に着いたのは1130。三国岳からの所要時間は2時間弱でコースタイムとほぼ同じだった。雨の中で少し雨宿りしたとか、雨具を着込むために時間を取ったことを思えば、このペースは悪くない。とりあえず切合小屋まで無事にたどり着けたのが一番の成果である。

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今日の宿はこの切合小屋の予定である。飯豊山系にはいくつかの避難小屋があるが、食事提供があるのはこの切合小屋だけである。食事の量を少なくして荷物を軽くしたかったので、宿はここにした。可能なら初日に飯豊山登頂を果たして翌日は下山するだけにしたかった。しかし雨は上がったものの未だ天候はハッキリせず、山頂からの視界も望めそうにないので、今日はここで行動終了とし、飯豊山アタックは明日に決定した。従って午後は夕食まですることがない。持ち込んだ書物(kindle)を読みながら時間をつぶす。夕食は1700からでカレーライス。その後は少し宿の外をウロウロしたが、1900過ぎには寝床に入った。

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翌日の起床は0345。山小屋の朝は早い。0400過ぎになるとあちらこちらでガサガサと動き始める。0500少し前に朝食。卵かけご飯だ。朝から炭水化物とは嬉しい。食事とトイレを済ませて出発は0520。昨日登れなかった飯豊山を目指す。
切合小屋を出発するとしばらくは緩やかな登りが続く。一部雪渓歩きがあって緊張するものの、大したことはない。1kmほど上がった所が草履塚という場所。天気が良ければ飯豊山が一望できそうな場所だ。
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そこからは一旦標高を下げて御秘所という場所を過ぎ、最後の難所である御前坂の岩稜帯に差し掛かる。昨日歩いた剣ヶ峰に比べれば規模は小さいが、それでも緊張を強いられる場所には変わりがない。
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岩稜帯を過ぎると尾根沿いの山歩きがあり、飯豊山に向けた最後の登りに差し掛かる。標高差300m程を上り詰めた所が本山小屋。飯豊山を目前に見る避難小屋だ。ここからはもう厳しい登りはなく、賽の河原のような平原を15分ほど歩いて飯豊山頂に到達する。

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時計を見ると0709とある。切合小屋からの所要時間は2時間弱。コースタイム=2:40なので良いペースだ。山頂付近は風が強く、しかもガスがかかっていて視界が効かない。残念ながら記念写真だけを撮って早々に下山開始である。
往路と同じ経路で切合小屋に向かう。天候は相変わらず。曇天で時折ガスが晴れて飯豊の山々が見えることもある。しかし晴れることはない。昨日の大雨のこともあり、帰路を急ぐ。

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切合小屋に到着したのは0855であった。復路の所要時間は1:40でコースタイム=1:50だからそれほど差はない。ここでデポしていた荷物を受け取り(一気にザックが重くなった)、下山の道を急ぐ。昨日のことがあったのでとにかく雨が気になる。特に剣ヶ峰の岩稜を突破し終えるまでは大雨には降られたくはない。しかし切合小屋から三国小屋までの道のりは思いのほか厳しく、いくつもの小ピークを根気よく超えて行かなければならない。往路と同じ苦しみが襲う。それでも三国岳には1021に到着。所要時間1:15は、コースタイム=1:40に比べるとかなり良い。

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この時点でまだ雨の気配はなし。むしろ炎天下で熱中症に注意である。ここから最大の難所である三国岳下の剣ヶ峰に挑む。三国岳から剣ヶ峰までは痩せ尾根歩きなので緊張を強いられる。三国岳から剣ヶ峰の頂上まで25分ほどかかってしまう。この分では岩稜帯を突破するだけで1時間かかってしまうと危惧したが、剣ヶ峰から先は厳しい岩稜帯はあまりなく、比較的安定して降りていくことができた。

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岩稜帯を突破したのは1107。所要時間は40分弱である。ここまで来たらもう雨が降っても大丈夫。安心して最後の下山を開始する。地蔵岳を巻いて水場で新鮮な山の水を堪能。横峰小屋前で軽くパンを食べる。後は長い下り坂を我慢して降りていくだけ。途中で2度ばかり休憩し、御沢のキャンプ場に戻ったのは1309であった。切合小屋からの所要時間は丁度4時間。コースタイム=5:30なので最後まで良好なペースを維持できた。

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帰りは「いいでの湯」に立ち寄って日帰り入浴。登山明けの温泉は気持ちいい。湯上りに温泉提供の冷たい水が美味しい。

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車で走っている間に空腹感を覚えたので、会津柳津の方向に少し足を延ばし、蕎麦屋に立ち寄って天ぷらそばを食べた。蕎麦の方はあまり旨くなかったが、天ぷらとアスパラが美味しかった。

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飯豊山の感想だが、さすがに難易度の高い山であった。危険個所もいくつかあり、実際に滑落事故も発生しているらしい。特に悪天候の際は要注意で、無理に悪天候時に危険個所を歩くのは得策ではないと思う。もちろん飯豊山の魅力は今回の旅で全てではなく、飯豊本山からさらに奥の北俣岳を抜けて飯豊温泉に降りる縦走ルートも機会があれば歩いてみたいコースだ。

今回の飯豊山で私にとっては99個所目の百名山制覇である。いよいよあと1つだ。


平ヶ岳。標高2141mの山塊で、日本百名山の1つである。日本百名山の中でも最も難易度の高い山と言われているが、その理由は登山口からのアプローチが長いこと(コースタイム約13時間)。しかも山小屋・避難小屋の類はなく、山中でのテント泊も禁止されていることである。そんな平ヶ岳に登ってみた。
新潟県魚沼市大湯温泉の温泉宿から出発したのは早朝の3:45。シルバーラインと呼ばれるトンネルコースを抜けて銀山平に出て、そこからは国道352号線を鷹ノ巣登山口に向かう。大湯温泉からの距離は50km弱、所要時間1時間強で鷹ノ巣の登山口に到着する。登山口で準備を整えて出発したのは0520頃。コースタイム13時間の長丁場の始まりである。
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最初は緩やかな林道歩き。水場を過ぎて少し歩くと、いよいよ本格的な登山になる。少し歩いて痩せ尾根の稜線歩きになる。少し歩いて見晴らしの良い所で最初の休憩を取った。時計を見ると0550頃。約30分歩いて来たことになる。ここで重大なミスに気付いた。今回の山旅では約2リットルの水分を用意していたのだが、その半分を車に置き忘れてきたのだ。今回用意した水分は、冷えたお茶500ml、凍らせたアクエリアス500ml、予備の水が1000mlであるが、予備の水以外を車に置いてきてしまった。水が少ないのは今回のような長時間歩行では致命傷になりかねない。1リットルの水だけだと頂上まで行って戻ってくると足りない可能性がある。水場で補充する手もあるが、水場がないと辛いことになる。まあ雨が多かったので水場が枯れていることはないと思うが・・・。

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少し迷ったが、車に戻ってお茶とアクエリアスを収容すると1時間ほどのロスタイム。今日のような長丁場では1時間のロスは痛い。また体力面でも辛い。水場での補給に期待してこのまま前進することにした。
最初から痩せ尾根のキツイ登りが続く。ロープを使わないと辛いような登りもある。途中で木々が茂っているコンモリした丘がある。そこで草叢からガサガサって音がすると「蛇か?」と思ってビビッてしまう。ガサガサの主を詳しく調べたら蛇が見つかったかもしれない。が、コワイからそちらはできるだけ見ないようにした。
「蛇の巣」と勝手に名付けた丘を越えると再びキツイ登りが始まる。振り返ると今まで登ってきた稜線が見えてくる。良くここまで登ってきたもんだ、満足感に浸る。

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キツイ稜線歩きを超えて西台倉山山頂に着いたのは0732であった。登り始めてから約2時間である。南の方角には尾瀬を代表する山である燧ケ岳が見えている。急坂はここまで。ここから先は緩やかなアップダウンが続いている。次のチェックポイントである台倉山には0829に到着。ここまでのコースタイム3:50に対し、私の所要時間は3:09であった。比較的良いペースだ。遥か彼方に平ヶ岳が見えているが、まだまだ遠い。

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ここから少し下って台倉清水の水場に出る。ここに道標が立ってあり、平ヶ岳までの距離が4.9kmとあった。ちなみに登山口までは5.6kmとあったので、距離的には半分は過ぎたことになる。ここから次のチェックポイントである白沢清水までは林の中を歩く。途中で何か所も木が倒れていて行く手を塞いでいる。単調な山歩きに飽きてきたので、歩数を数えながら歩くことにした。これによって少しペースアップできた。

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白沢清水からは池ノ岳に向けた登りになる。ここも結構距離がある上、標高差もあるのでキツイ登りが続く。途中で1回やや大きめの休憩して、それから池ノ岳山頂の姫池に着いたのは1049であった。登山口からの所要時間は5.5時間、コースタイムは6.5時間なので約1時間早い。小雨が降ってきたが、水に不安がある状況下では炎天下よりもむしろ有り難い。この日姫池からは木道が平ヶ岳まで続いている。コースタイムによれば所要時間40分だ。しかも嬉しいことに姫池近くに綺麗な水場があるらしい。丁度飲み水が切れかかっているので水を補充できる。

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木道を歩くこと30分。平ヶ岳山頂に着いたのが1118であった。登山口からの所要時間は丁度6時間。コースタイム7:10なので、1時間以上短い。平ヶ岳の山頂は三角点があるだけで、あっけない程アッサリしていた。
山頂付近の高層湿原を堪能する。ホテルでもらってきたおにぎり2個を取り出して食べる。が、食欲がないので1個だけ食べて残りはザックに戻す。

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名残惜しいが平ヶ岳山頂を後にしたのが1135。姫池に戻る途中、水場に立ち寄って飲料水を補給する。冷たい山の水が美味しい。これで飲料水の不安がなくなったことも大きかった。
姫池に戻ったのが1205。少し休憩して下山開始。急な斜面を降りて木々の間に入ると、そこからはアップダウンの少ない林道歩きになる。退屈しないように歩数を数えながら歩く。白沢清水で休憩している時にチクりと痛みを感じたので、どうやら蜂に刺されたらしい。

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台倉山に戻ってきたのが1345頃。ここでほぼ中間点だ。
台倉山から下台倉山までは緩やかな下り。1時間弱で下台倉山に到着する。下台倉山を出発したのが1437。ここからが最後の下りになる。痩せ尾根を慎重に降りていくが、足が疲れているので踏ん張りが効かない。とにかく滑落だけはしないように慎重に降りていく。それにしても登山の最後の最後にこんな急な下りを用意するなんて、平ヶ岳はなんて嫌味な山なんだろう。

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1時間以上かけて下り道を降り、お茶を忘れたことに気づいた場所を通過すると急な下りも終わりである。林道に出てしばらく歩くと、朝見た水場があった。丁度飲料水が無くなっていたので、ここで補充。再び山の水の旨さを堪能する。駐車場に戻ってきたのは1618。往復の所要時間は約11時間。下りは4:45であった。ちなみに下りのコースタイムは5:45である。
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平ヶ岳登山の感想だが、予想通り厳しい山であった。単に所要時間が長いということもあるが、最初と最後に通過する痩せ尾根もかなり厳しい。注意して歩けば特に危険はないのだが、疲れた足で滑落の危険がある個所を通過するのは辛い所もある。百名山の1つだから足を踏み入れたが、そうでなければ登る機会のない山であったと思う。
これで私の百名山制覇は98箇所目。残り2ヵ所。いよいよゴールが見えてきた。

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