もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ミリタリー

3
240304_戦闘機年鑑

戦闘機年鑑2023-2024

青木謙知 イカロス出版

世界各国で現在実運用されている軍用航空機のうち、戦闘機、攻撃機、爆撃機、攻撃ヘリに相当する機体を原則として全て取り上げている。中には研究段階で実用化されていない機体も含まれているが、既に退役した機体は含まれていない。中にはF-14トムキャットのように本国では退役したけど、他国で未だに運用されている機体は取り上げられている。だからF-14以外にもF-4やF-5、あるいはMiG-21等も取り上げられている。さすがにMiG-19は姿を消したが…。そういえばSu-17シリーズも消えたかな。
こういう本を読むと、数年前から何が変わったか、あるいは何が変わっていないかを見るのが結構楽しい。ここ数年戦闘機の開発ペースが明らかにペースダウンしているので、10年前の情報と比べてみても殆ど変化がない。そういった意味では平和だなぁ、と思う。そんな中、イランやインドといったあたりの諸国が地味に戦闘機開発を進めているのが興味深い。
どうでも良いけど、表紙のF/A-18EはAMRAAMを10発搭載している?。

お奨め度★★★

戦闘機年鑑2023-2024 (イカロスMOOK)

4
240226_戦争学原論

戦争学原論

石津朋之 筑摩書房

本書は「学問としての戦争」について記した著作である。戦争を肯定するのでも否定するのでもなく、まず戦争を戦争として分析しようとするのが本書の内容である。本書の中で著者が繰り返し述べていることは、「戦争は優れて社会的な事象」だということ。つまり戦争は人間社会における現象の1つであって、人間社会から離れた異常な現象ではない。そして戦争を構成するものは、政治、軍事、国民、技術、時代精神の5つで、この中から1つとして欠けるものはない。この考えから遊離して、例えば国民不在で戦争を論じても、戦争を論じたことにはならない。このあたりはマイケル・ハワード氏の考えにも相通じるものがあり、戦争を社会から遊離したゲームのように捉えることは無意味であるとしている。さらに本書では、戦争学と平和学の情報交換の重要性を説き、一般に敵対的な関係にある戦争学と平和学の現状に不満を漏らしている。
「戦争」とは何か、「戦争の勝敗」とは何か、「戦争と平和の違い」は何か、について新しい視点を得られる著作である。


3
240320_センチュリー

センチュリーシリーズ写真集

イカロス出版

米空軍が採用したジェット戦闘機のうち、F-100スーパーセイバーからはじまる一連の戦闘機群をセンチュリーシリーズと呼びます。その内訳は実用戦闘機であるF-100、F-101、F-102、F-104、F-105、F-106の計6機種と、詩作のみで終わったF-107ウルトラセイバー、そして計画のみに終わったXF-103、XF-108がありました。
本書はセンチュリーシリーズの写真集で、特にF-100からF-107までの各機種について様々な写真を掲載している。思い返せば幼少期、当時最新鋭だったF-15やF-16に比べてどこか野暮ったいと感じたセンチュリーシリーズの各機。しかし今写真を見返してみると、その姿が美しいと感じるから不思議です。特に子供の頃に不細工だと思いこんでいたF-101やF-105がカッコいいのなんの。気になる方は是非ご一読下さい。

お奨め度★★★

アメリカ空軍ジェット戦闘機センチュリーシリーズ写真集

240206_JWing

J-Wings 2024年2月

イカロス出版


少し軽めの航空雑誌J-Wings。今回の特集は、洋上戦力としての空母と艦載機。海上自衛隊待望の軽空母「かが」がいよいよ実現が見えてきた中、現代の世界各国の空母とその艦載機を多角的にとらえている。元々が軽めの雑誌なので記事もあまり突っ込んだ内容はないが、それでも空母「キティホーク」がコマンド空母として運用されたことや、無人艦上機の最新事情等、興味深い記事もいくつかある。他には築城基地の航空祭情報(空自に女性のファイターパイロットがいたとは・・・)、海自徳島航空基地一般公開の情報等の他、F-22/F-35用の小型誘導徹甲爆弾SDBの情報、シドラ湾事件、フェアリースピアフィッシュの記事などは面白かった。

お奨め度★★★

J Wings (ジェイウイング) 2024年2月号[雑誌]-洋上戦力としての空母と艦載機
J Wings (ジェイウイング) 2024年1月号[雑誌]-F-16解体新書
J Wing (ジェイウイング) 2023年6月号[雑誌]-待ってろ!航空祭
J Wings (ジェイウイング) 2023年3月号[雑誌]-戦闘機の世代図鑑
J Wings (ジェイウイング) 2022年10月号[雑誌]-NATOの翼


3
240211_歴史群像

歴史群像2024年2月号

学研

特集は「日本陸軍のロジスティクス」。日露戦争紀における日本陸軍の兵站に着目し、通説に反して日本陸軍が同戦争せ兵站を重視していたことを実例を挙げて説明している。中でも児玉源太郎や大山巌、あるいは軍事面ではあまり高い評価を得ていない山県有朋といった重鎮たちは兵站を重視し、若手参謀たちが主張するような急進撃を制止する側に回っていたことは興味深い。
第2特集の中東戦争航空戦1948-73も興味深い内容であった。中東戦争といえば、米ソの代理戦争といったイメージが強く、特に当時最新鋭の装備が優先的に送られて実戦使用されていた感がある。本特殊記事では、その中でも航空戦に着目し、アラブ・イスラエル両陣営がいかにしてこの戦争を戦い抜いていったかを解説している。中でもエジプト軍のスカッドミサイルを核攻撃用と誤認してイスラエル軍が空爆したというエピソードは、常に国家存亡の淵に立たされているイスラエルの本気度を見た思いだ。
他には美保関事件やF6Fヘルキャット夜戦型、アメリカの戦争映画に関する記事も面白かった。特に美保関事件については、本来なら平時における艦隊演習時における安全確保について重大な教訓を得る場面であったにもかかわらず、「士気に関わるから」という理由で聯合艦隊司令部の責任を不問にしたり、(同情の余地があるとはいえ)当事者艦長の自殺によって問題点が分析されなかった点は、現代の日本組織にも通じる病根ではないかと感じている。そのような中、聯合艦隊の強い意向に逆らる形で本件を「過失による事故」とし、当事者全員を起訴した海軍法務局の判断は実に立派であり、法を曲げることを善しとしなかったその態度には学ぶべき点が多いと考える。

お奨め度★★★

歴史群像 2024年2月号[雑誌] - 中東戦争航空戦1948-73
歴史群像 2023年12月号[雑誌] - 特集:日本機動部隊
歴史群像 2023年10月号[雑誌] - 特集:ドイツ空軍の東部戦線
歴史群像2023年8月号[雑誌] - 特集:マリアナ沖海戦
歴史群像 2023年6月号 [雑誌] - 特集:日本海軍駆逐艦全史
歴史群像 2023年4月号 [雑誌] - 特集:海上護衛戦
歴史群像 2023年2月号 - 特集:日本巡洋艦
歴史群像 2022年12月号-比島攻略作戦


↑このページのトップヘ