もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ミリタリー

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200423_重巡妙高高雄

世界の艦船:傑作軍艦アーカイブ(1)-重巡「妙高」型/「高雄」型

エートゥシー・プロダクション

実は傑作軍艦アーカイブシリーズの第1弾がこの「妙高」型/「高雄」型だったことは、遠い記憶に残っていた。当時は「写真集に2,000円以上はやっぱり高いなぁ」と思った。この度、Kindle Unlimittedで無料で読めるようになったので、この機会にダウンロードしてみた。
前半約半分が写真集で戦前から戦時中にかけての「妙高」型/「高雄」型各艦の写真が数多く紹介されている。後半半分が関連記事で、1/700スケールモデルで再現する最終時の「高雄」、「妙高」型/「高雄」型の行動記録、兵装、船体、機関に関する記事等が掲載されている。
定価で買うにはコスパが怪しいが、タダだと「もう少し払っても良いかな」と思える内容であった。

お奨め度★★★

3
200419_世界の艦船

kindle unlimitedで無料で読めるので読んでみた。特集は「現代海軍と島嶼争奪戦」。タイトルは「現代海軍と~」となっているが、実質的には「海上自衛隊と島嶼争奪戦」と書いた方がしっくりくる内容であった。特集記事の大半は南西諸島をめぐる島嶼戦についてで、特集記事6本のうち4本が南西諸島争奪戦又は海自揚陸艦をテーマとする内容であった。読んでいて面白かったが、タイムリーという表現が今は使えない(半年前ならタイムリーだったが、今は脅威対象が変わってきているため)のが残念。記事自体は悪くない。さらに特集に関連する記事として太平洋戦争における島嶼戦の写真集とかガダルカナル攻防戦を米軍側の視点から記した記事などは面白かった。今回は読む所の多い内容であった。

お奨め度★★★★

3

200411_アメリカ護衛艦

アメリカ護衛艦史-世界の艦船10月号増刊

2005年に同名の別冊が発売されたが、14年ぶり(本書は2019年発刊)の「アメリカ護衛艦史」である。kindle Unlimittedで無料で読めるので読んでみた。戦中及び戦後のアメリカ護衛艦ということで、戦時中のDEクラス、PFクラス、戦後のFF、FFGクラス、そして最新のLCSが取り上げられている。前回と比較するとLCSの追加が目新しいぐらいか。既に前号をお持ちの方は、敢えて再購入する必要性は乏しいと思う。

お奨め度★★★

4
191110_中国40

戦略家として名高いルトワック氏が唱えた中国戦略論。氏によれば、中国(中華人民共和国=中共)は、1976年の毛沢東死亡以降は3段階の戦略を採用してきたという。最も成功した「中国1.0」は、所謂「平和攻勢」。「中国は危険ではありませんよ、領土的野心は持ちませんよ」と平和的な態度に終始することで周辺諸国と有利な関係を築いた。次の「中国2.0」は「強硬路線」。南シナ海での攻勢、日本に対する尖閣諸島の領有権主張等、露骨とも思える対外強硬路線である。しかし筆者によれば「中国2.0」は失敗であったという。何故なら日本やインドといった大国をはじめ、東南アジア諸国も中国に敵対する姿勢を示したからだ。彼らは米国と結託し、中国包囲網を形成した。そこで中国は戦略を変え、所謂「中国3.0」と呼ばれる戦略を採用した。これはインドや日本といった「強敵」に対しては領土的野心を控え目にし、「弱い」南シナ海周辺諸国を狙い撃ちにする戦略だという。しかしこの「中国3.0」も失敗に終わりそうだ。何故なら「弱い」国々も米国と結託することで中国の侵略に対抗できるからだ。そしてこのような状況下で中国が採用するであろう「中国4.0」はどのような戦略なのか。それは今の所誰も知らない。
本書は中国に関する戦略論を示しながらも、その一方で日本に対しても取りうるべき戦略について呈言している。筆者の定義によれば、日本は真の意味で「大国」ではない(大国とは戦争を正当化できる国のことである)。そして恐らく中国は「大国」だ。大国の脅威に直面した中小国というのが日本の立場だが、そのような状況下で日本の取るべき戦略は何か。その答えは本書を読んで確認して頂きたいが、少なくとも現政権の対外政策は「かなり上手くやっている」と評価しても良いのではないだろうか。

お奨め度★★★★

3

191109_名著で学ぶ戦争論

名著に学ぶ戦争論

石津朋之(編) 日経ビジネス文庫

ヘロドトスの「歴史」、カエサル「ガリア戦記」。孫子「孫子の兵法」等から始まり、クラウゼヴィッツの古典的名作「戦争論」を経て、ハワード、ジョミニ、マハン、フラー、リデルハート、ドゥーエらを経て、現在の戦略家であるルトワック、クレフェルト、グレイといった人々の様々な戦略論をわかりやすく概説した著作である。古典というべき「ガリア戦記」や「孫子」が紹介されていることが興味深い。また「あとがき」にも触れられているが、20世紀の戦略家は何らかの形でクラウゼヴィッツの影響を受けており、このプロイセンの戦略家が現在戦略に与えた影響の大きさが伺える。

お奨め度★★★

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