もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ミリタリー

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221124_世界の艦船

世界の艦船2021年5月号増刊-太平洋戦争の日本戦艦

海人社

太平洋戦争で戦った日本戦艦に関する写真と記事を集めた一冊である。写真と文章からなる内容だが、写真は全体の3割弱で、どちらかというと本文記事の方が多い。そういった意味では結構読み応えのある1冊である。
記事の内容は主に旧海軍軍人が書いた日本戦艦に関するもので、「世界の艦船」誌にかつて掲載された記事が中心である。昭和時代に書かれた記事が多く、現在の視点から見れば首を傾げるような内容も多いが、昭和時代の戦史研究の実態を知るという意味でも興味深い。一部で有名な黛治夫氏の「日本戦艦3倍命中率」を読めるのも現在では貴重であろう。黛氏以外の投稿者も日本戦艦の水上砲戦能力に高い評価を与えているのが特徴だが、戦史関係の記事については命中弾数の数値等でかなり日本海軍によって有利な見解が採用されている点は注意が必要である。

お奨め度★★★

3
221106_米戦艦

世界の艦船:傑作軍艦アーカイブ(12)

米戦艦「ノース・カロライナ」級、「サウス・ダコタ」級

海人社

米海軍の新鋭戦艦は個人的には好きなクラスで、特にこの2クラスはソロモン海域で日本艦隊と激闘を交えた「ライヴァル」なので、興味は尽きない。
本書は他の傑作軍艦アーカイブシリーズと同じく個鑑別の掲載写真が大きな魅力だ。また本文記事も充実していて、「ノース・カロライナ」「サウス・ダコタ」級の船体構造、兵装等の基本的な解説記事や戦記の他、米海軍のレーダー発展史や艦載水上機の記事などもあって結構読み応えがあった。
これもKindle Unlimittedで入手可能なので、読んでみて損はないと思う。

お奨め度★★★

3
221105_世界の艦船

世界の艦船増刊 第191集 アメリカ海軍

海人社

アメリカ海軍の最新状況をコンパクトにまとめた1冊。昨今のアメリカ海軍の話題といえば、コンステレーション級FFG、F-35B/C戦闘機、フォード級空母等があるが、全体的にシュリンクしている感は否めない。コンステレーション級以外には10年来同じ話題といった感がある。
本書は写真が全体の8割で、文章は残り2割。データが多いのでそこそこ資料性は高い。文章記事はアメリカ海軍の現況、艦船・航空機解説、武器解説等。無人艦の話が目新しい。
Kindle Unlimittedで安く読めるので、読んでみて損はないと思う。

お奨め度★★★

4
221021_歴史群像

歴史群像2022年10月号

学研

特集はNATO軍vsワルシャワ条約軍。核兵器を抱えたNATOとWPが、如何な戦略に基づいて対峙したのか。興味深く描いている。核兵器という一種「異次元の」兵器を政治家や軍人たちはどのように扱ったのか、それは東西両陣営の戦略状況にどのような影響を与えたのか。是非一読をお奨めしたい記事であった。
その他に西ドイツ軍のF-104G戦闘機、台湾沖航空戦、乃木希典将軍、モンテ・カッシーノの戦い等が記事として取り上げられており、いずれも興味深い内容であった。
今回も「アタリ」かな。

お奨め度★★★★

3
221012_世界の傑作機

世界の傑作機No.182 ホーカーハリケーン

文林堂

ホーカーハリケーンは評価の難しい機体である。明らかに旧式な設計なので、零戦やメッサー、スピットファイアよりも劣る機体と見なされることは間違いないのだが、ではどの程度劣っているのか。P-40やP-39といった機体との比較ではどうなるのか。あるいはP-36、バッファローといった機体と比べた場合は・・・。
本書はそのハリケーンを扱った著作だ。本書を読んでも上記の問いに対する答えは出てこないが、考えるきっかけにはなるかもしれない。少なくとも頑丈で火力に優れたハリケーンは、「必要な時に必要な場所で必要な数が得られた」稀有な戦闘機であったことが本書を読めば理解できる。決してハリケーンは単なる駄作機ではなく、英国にとって「必要不可欠な」機体であったことは間違いない。
なお本書についてだが、機体解説や戦歴等、読む所は結構多く、さらに写真も豊富で見ているだけでも楽しくなるような作品であった。価格がやや高めなのが難点だが、これは同シリーズ全てに言えることで、本作だけの問題ではない。ハリケーンという戦闘機に興味があれば、一読してみる価値はあるだろう。

お奨め度★★★

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