もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

カテゴリ:読書 > ミリタリー

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210704_気象と戦術

気象と戦術

木元寛明 サイエンス・アイ新書

気象と戦争の関係について歴史的事例と現代の知見を元に記した著作。取り上げられているテーマは、ワーテルロー会戦、ナポレオンのモスクワ遠征、ノルマンディ上陸作戦、キスカ島撤退、ディエン・ビエン・フー、湾岸戦争等で、降雨、降雪、気温、視程、海象といった気象条件が戦争に与える影響について論じている。戦史に関する記述は比較的簡潔だが、的を射ている。また筆者の実体験(筆者は元自衛官で戦車部隊指揮官)に基づく知見や米軍の教範から得た数値データ等、興味深い。ボリューム自体はやや少なめで短時間で読みこなせる。資料的な価値はそれほど多くはないが、戦争と気象の関係について新たな知見を得ることができる著作である。

お奨め度★★★

210616_世界の艦船

世界の艦船2021年4月

海人社

特集は「中国海軍」。最早手垢の着いたテーマだが、21世紀に入ってからの中国海軍の発展ぶりは、海軍や艦船に興味を持つものにとっては無視できないテーマであることは間違いない。記事の内容は中国海軍と米海軍との比較、中国海軍と海上自衛隊との比較検証、中国海軍の新鋭艦船や艦載兵器等である。また、いつものことながら、巻頭のカラー写真は見ごたえがあり、素晴らしいものであった。

お奨め度★★★

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210612_世界の艦船

世界の艦船:傑作軍艦アーカイブ(11)-空母「赤城」「加賀」

傑作軍艦アーカイブシリーズも早11作目。近年はAmazon Unlimitedで無料で読めるので、重宝している。2000円以上と考えれば高いが、無料(実際には月額を支払っている)と考えれば安い。
本書は日本海軍の空母では最大級かつ最も初期の艦である「赤城」と「加賀」に焦点を当てた内容である。本書の魅力は数多く掲載されている写真にあり、特に三段空母時代の写真は見応えがある。
記事の方は「赤城」「加賀」の船体、機関、兵装、搭載機に関するものから、もし両艦が当初の予定通り巡洋戦艦、戦艦として就役した場合の評価など、多岐に渡っている。
定価で買うにはコスパが怪しいが、無料に近いと考えればそこそこ読み応えのある内容と思える。

お奨め度★★★

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210611_世界の艦船

世界の艦船2021年6月号増刊-ドイツ戦艦史

海人社

19世紀末のブランデンブルク級に始まるドイツ戦艦の歴史を、写真とデータでまとめたのが本書だ。インターネットで様々な情報が入手できる昨今、本誌のような写真と情報中心の書籍は往年の価値を失いつつあるようにも思える。しかし手軽にドイツ戦艦のデータについて調べてみたいとき、本書のような書籍は確かに便利だ。そういった意味で本書の価値は未だに失われていないといえる。ただし定価2,600円分の価値があるかどうかは疑問なしとしない。

お奨め度★★★

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210505_ソヴィエト連邦の超兵器

ソヴィエト連邦の超兵器-戦略兵器編

多田将 ホビージャパン

表紙は結構ふざけているが、内容は極めて真面目にソ連の戦略兵器について解説している。
取り上げられているのは、各種弾道弾、潜水艦、水上艦艇である。長距離爆撃機などは「戦術兵器編」で扱う予定なのか、本書では取り除かれている。
本書では、上記戦略兵器について、主に冷戦時代における発展経緯について紹介している。当時は不明であったロシア側の設計名称なども現在では判明しており、逆に我々にとって馴染の深いNATOコードネームは「刺身のつま」程度の扱い。R-36M弾道弾が「SS-18」のことだというのは、Wikipediaで確認しないとわかりませんでした。
本書では我々が良く知っている冷戦時代のソ連兵器についての解説書であるが、当時はあまり知られていなかったこと(例えばソ連が核出力100Mtという巨大な核魚雷を開発し、敵国の港湾攻撃を企図していたことなど)も紹介されており興味深かった。
次に予定されている戦術兵器編も楽しみである。

お奨め度★★★

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