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ウォーゲームをプレイする我々にとって、七尾城と畠山氏とは、上洛を目指す上杉謙信の側面を脅威する「厄介な存在」という描かれ方をすることが多い。そして多くの場合、上杉謙信の猛攻を受け、落城壊滅し、「時間稼ぎをして良かったね」的な扱いに終わる。

史実における七尾城も上杉謙信の包囲攻撃を受けて落城という所は上記の通りなのだが、その交戦期間が1年にも及んだということだから恐れ入る。1Turn1年の「信長、最大の危機」ならプレイ可能だが、1Turn10日間の「謙信上洛」ならゲーム終了まで落ちないということになる。いやはや。

余談はさておき、その七尾城に3月のとある週末に出かけてみた。

七尾駅前に着いたのは午前9時半。小雨の中、タクシーで七尾城史資料館へ行く。雨が少し強くなってきたので雨具を付けて歩き始めたのが9時50分頃。案内板に沿って七尾城趾を目指す。

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畑の間をしばらく歩くと、山の中に入っていき、途中から完全な山道になる。登山道としては緩やかな道だが、雨が降っているので油断はならない。慎重に登っていく。途中で視界が開けてきて、七尾市街や七尾湾の景観が見えてくる。

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30分ほど歩くと七尾城の中核部に近づいてくる、やがて前方に石垣が。これが七尾城本丸跡の石垣だ。

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登り始めて約40分で七尾城本丸跡に到着。天守のようなものはないが、往時を十分に偲ばせてくれる景観であった。

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帰りは稜線沿いに降りていく。稜線沿いに作られた二ノ丸、三の丸跡が続き、典型的な山城の景観となっている。

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城山神社まで戻ってくると、そこからは元来た道を戻る。

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帰りは緩やかな下り坂を下りていくだけだから難儀はない。雨が鬱陶しいが、それも平地を歩くのと大した違いはない。2.4kmの道を30分弱で降りきり、1113発のバスに間に合った。