帝釈山は、栃木県と福島県の県境にそびえる標高2060mの山である。関東地方の北限に位置する山で、近くの田代山には田代湿原と呼ばれる高層湿原がある。田代湿原は花の名所として知られており、花の百名山の1座に数えられている。
この帝釈山に登ってみた。

東北自動車の矢板北PAで車中泊し、朝5時に起床。5:30に出発した。西那須野ICで高速を降りて国道400号を塩原方面へ。山を越えて野岩鉄道の沿線に出ると、今度は国道121号を北上。国道352号線との交差点を左折し、今度は国道352号線を西へ。舘岩郵便局の交差点を左折し、県道350号線を南下。最後はダート道を12kmほど走った所に帝釈山へ向かう猿倉登山口がある。矢板北PAからの所要時間は2時間以上。特に最後のダート道が厳しく、その踏破だけで30分以上かかってしまった。

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ちなみに県道350号は本来栃木と福島を結ぶ道路であったが、この時は栃木側は通行止めとなっていた。

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川を渡って山に入っていくといきなり急登が始まる。最初はキツイが、慣れてくると気持ちの良い山歩きになってきた。登山口から田代山までの距離は2km、所要時間は2時間となっている。しかし登山口から1.5kmの小田代に着いたのは09:30頃。登山口からの所要時間は1時間弱であった。

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小田代からは少し急な登りがあり、登り切った所が田代山の山頂部である田代湿原に到着した。ここは花の名所として知られる高層湿原であったが、登った時期(8月中旬)が悪かったのか、あまり花がなかったのは残念であった。

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田代湿原の西の端にトイレのついた避難小屋があり、そこから隣の帝釈山への登山路が伸びている。登山路は若干のアップダウンがあるが、基本的には歩きやすい登山道だ。しかし最後にハシゴや岩場あり、それを登り切った所が帝釈山の山頂である。

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帰りは元来た道を戻り、13時過ぎに下山した。
今回の所要時間は、登りが約2.5時間、下りが約2時間であった。コースタイムはそれぞれ4:20、3:10なので、コースタイムよりも大幅に時間短縮できたことになる。帝釈山の場合、コースタイムがやや大袈裟過ぎるのではないかと思う。コースタイムといっても場所によって設定にバラつきがあるので、あまり鵜呑みにしない方が良いかも知れない。

帝釈山の感想としては、高層湿原と山岳景観の両方を楽しめる良い山だった。機会があれば再訪してみたい。ただし登山口までのダート道は結構キツイが・・・。