もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

タグ:欧州海域戦

欧州海域戦YouTube

タイトル通りですが、自作ゲーム 「欧州海域戦」 の紹介動画を作成しました。
デンマーク海峡海戦シナリオをテーマとし、「欧州海域戦」のプレイ例とルールを紹介したものです。

こんな感じです。



作業自体は結構大変で、30時間以上かかりました、

素人っぽさ満点なのは、笑ってやって下さい。
今回は「ゆっくり動画」を使いましたが、これがベストがどうかわかりません。普通にムービーで動画撮ってアナウンス入れる方が聞いている方が楽かも。その辺りは今後の反応や作業負荷等を考慮して検討したいと思っています。

動画を作って良かった点は、自身でルールやコンポーネントを再チェックできる所。恥ずかしながら「欧州海域戦」でも今まで気づかなかったルールブックやコンポーネントの誤記がいくつか見つかってしまいました。

次回作として「海空戦!南太平洋海戦1942」の紹介動画を予定しています。また好評なら、自作ゲーム以外でもプレイ紹介動画等もチャレンジしてみたいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

CounterSheet

「欧州海域戦」( 「ソロモン夜襲戦」 の欧州戦線版)のカウンターシートが到着しました。
英仏独伊蘇の欧州主要5ヶ国の艦艇がユニット化されています。さらに汎用の輸送船ユニット、「ソロモン夜襲戦」の追加ユニットやエラッタが加わっており、カウンターの総数は1シートで264個です。

「欧州海域戦」自体の準備も着々と進行しており、 秋のゲームマーケット には間に合う予定です。

ご期待下さい。

秋のゲームマーケットに向けて鋭意準備中の水上戦ゲーム「欧州海域戦」ですが、カウンターシート案が完成しました。

写真1


基本的な仕様は、 「ソロモン夜襲戦」 と同じです。
「ソロモン夜襲戦」は、日米艦が主力で、若干の英蘭艦が加わるという形でしたが、今回は登場する国がカラフルです。メインは英独伊の3ヵ国なのですが、仏ソの2国も加わっています。その結果、WW2に参戦した全ての主要国について艦艇がユニット化されることになりました。

写真2


英独伊仏ソの戦艦、重巡は全てユニット化されました。ただし開戦早々の沈没した「ロイヤル・オーク」と「ソロモン夜襲戦」で登場済の英連邦艦は一部を除いてユニット化されていません。軽巡については、独伊はほぼ全艦がユニット化されましたが、仏は約半数、英はシナリオで登場機会がある艦と将来的に追加シナリオで必要になりそうな艦に絞っています。

写真3


「ソロモン夜襲戦」追加・訂正カウンターもつきます。ご期待下さい。

HMS_Mauritius


「欧州海域戦」( 「ソロモン夜襲戦」 の欧州戦線版)のシナリオ作成もいよいよ大詰めになってきた。
今回取り上げるのは、1945年1月下旬にノルウェーベルゲン沖でのドイツ海軍と英海軍との遭遇戦である。ノルウェー北部からバルト海へ向けて南下を行うドイツの大型駆逐艦3隻が、英国海軍の巡洋艦2隻と中部ノルウェー近海で遭遇したのだ。駆逐艦以上の水上戦闘艦同士の水上戦闘としてはWW2で最後となった戦いでもある。

主役を演じた英独の艦艇を紹介しよう。

まず英海軍の軽巡2隻。1隻は防空軽巡「ダイアデム」。ベローナ級の防空軽巡で基準排水量約6,000トン。大きさはとにかく、主兵装は13.3cm両用砲8門と巡洋艦というよりも大型駆逐艦クラスの火力でしかない。
もう1隻は軽巡「モーリシャス」。フィジー級の軽巡で基準排水量は約8,500トン。15.2cm砲12門を装備する重武装の軽巡洋艦だ。
対するドイツ海軍は1936型の大型駆逐艦が3隻。いずれも15.2cm砲5門を装備している。搭載火砲だけを見れば軽巡クラスと同等で、防空軽巡に過ぎない「ダイアデム」等よりは一見強力な艦にも見える。が、果たして・・・。

Turn00


1Turn

SearchLight両軍とも速度を最大戦速に上げて交戦態勢に入る。英艦隊は照明弾を発射して敵艦隊の位置を確かめようとするは、照明弾は目標を大きくそれた。




Turn01


2Turn

CW_CL69a距離7Hex(約11km)で双方は敵を視認した。並行砲戦に入る。英艦隊の先頭を走る軽巡「ダイアデム」がドイツ駆逐艦3隻の集中砲火を浴びる。その主砲は15cmと、防空軽巡「ダイアデム」が搭載する13cm砲に勝る。水柱に囲まれた「ダイアデム」だが、命中弾はなかった。

Turn02


3Turn

GE_DD1a 相変わらずドイツ駆逐艦の砲火は「ダイアデム」に集中する。遂に1発の15cm砲弾が「ダイアデム」に命中した。その一方で「ダイアデム」の主砲が独駆逐艦「Z38」を夾叉する。しかし両軍通じて最大の火力を持つ英大型軽巡「モーリシャス」は、未だ夾叉を得ない。
ドイツ駆逐艦は牽制のため魚雷4本を発射する。

4Turn

CW_CL69b英艦隊の砲撃が漸くドイツ駆逐艦を捉えた。「ダイアデム」の13cm砲弾が「Z38」に1発命中。「モーリシャス」の15cm砲弾も「Z34」に命中する。
しかしドイツ駆逐艦の反撃もまた激しかった。15cm砲弾3発が次々と「ダイアデム」に命中する。そのうちの1発は「ダイアデム」の魚雷発射管に命中。
「すわ、誘爆か」
一瞬顔色が変わる英艦隊であったが、魚雷の緊急投棄が功を奏し、ギリギリで誘爆を回避した。

5Turn

GE_DD2bドイツ艦隊は勝負に出た。右一斉回頭で英艦隊に接近し、距離を5Hex(約7km)まで詰めた。英艦隊の砲撃も猛烈を極め、「Z38」に13cm砲弾1発、「Z34」に15cm砲弾2発が命中する。しかし「Z34」に命中した1弾以外は全て盲弾となり、「Z34」が小破したにとどまった。
ドイツ駆逐艦の反撃は「ダイアデム」に集中する。3発の15cm砲弾が「ダイアデム」に命中し、「ダイアデム」は中破。事実上戦闘力を喪失した。

Turn05


6Turn

CW_CL75a戦場を離脱する「ダイアデム」。残った「モーリシャス」は単艦でドイツ艦隊に立ち向かう。ドイツ駆逐艦「Z34」に15cm砲弾2発が命中したが、1発が盲弾であった。ドイツ駆逐艦は「ダイアデム」と「モーリシャス」に個別射撃を行う。それぞれ命中弾があった。さらに駆逐艦「Z31」が魚雷8本を発射する。

7Turn

駆逐艦「Z31」の放った15cm砲弾が「モーリシャス」の機関部に命中する。機関部に重大な損傷を起こした「モーリシャス」は、最大速度が10ktに低下してしまう。

Turn07


8Turn

TorpG7aAa「Z31」の放った魚雷は「モーリシャス」の左舷直角に迫ったが、ギリギリで目標を逸れた。「モーリシャス」の射撃を受けて中破した「Z34」は列外に離れていく。速度の低下した「モーリシャス」はドイツ駆逐艦の良い的だ。3発の15cm砲弾が命中して「モーリシャス」の傷を広げていく。

9-10Turn

その後「モーリシャス」はドイツ駆逐艦の追撃を受け、危うく魚雷が命中しそうになったが、辛くも回避した。最終的に「モーリシャス」は中破どまり。しかし軽巡2隻を中破させられた英海軍に対してドイツ側の損害は駆逐艦中破1隻のみ。勝敗は自ずと明らかであった。

Turn10


結果

独軍の損害

中破:駆逐艦1隻


英軍の損害

中破:軽巡2隻

ドイツ軍の圧勝

感想

ドイツ駆逐艦の強さと英防空軽巡の弱さが表出した感じとなった。ドイツ駆逐艦は15cm砲装備で、ベローナ級防空軽巡である「ダイアデム」は13cm砲装備。砲数の違い(5門と8門)はあるが、艦のサイズ違いによる命中率の差によって相殺されてしまっている。本来ならば火器管制装置の違い等で大型駆逐艦がここまで有利にはならないと思うのだが、残念ながら「ソロモン夜襲戦」では駆逐艦と巡洋艦の火器管制装置の違いはルール化されていない。そういった意味では大型駆逐艦はやや過大評価されているともいえる。
いずれにしてもこのシナリオについては、今のままではややバランスが悪い。少し調整の必要がありそうだ。

KMS_Z38


第2回戦

指揮値と初期配置を少しだけ修正した。結果はドイツ軍が駆逐艦1隻大破。英軍は軽巡「ダイアデム」小破。損害比は史実に近い値になった。勝利条件的にも「引き分け」である。丁度いい感じである。初期配置を少しだけずらしてみよう。

HMS_Diadem


という訳で

「欧州海域戦」用のシナリオ計16本の準備が終わった(ふー)。16本の内訳は、英独戦8本(仮想戦1本含む)、英伊戦6本、英仏戦1本、独ソ戦1本(仮想戦)である。数の上では英独戦が主流となった。ただ地中海方面では、マタパン岬沖海戦、シルテ沖海戦等がシナリオ化未である。英仏戦や米独戦等でも面白そうなネタが未シナリオで残っている。このあたりは雑誌「水上戦」等でフォローしていきたい。
いずれにしても「欧州海域戦」のデザインは順調に推移している。特にトラブルがなければ、今秋には発表できると思う。基本システムは「ソロモン夜襲戦」と同じだが、英独伊仏露の主力艦が網羅されており、シナリオも16本が用意されている。「ソロモン夜襲戦」とはまた違った魅力のある作品に仕上がりそうである。ご期待頂きたい。

欧州海域戦_表紙

「欧州海域戦」( 「ソロモン夜襲戦」 の欧州戦線版)に「フランス海軍」を登場させたい。

と常々思っていた。

今回シナリオ化に選んだのは、中近東における英仏最初の対決となったシドン沖海戦である。中近東での英連邦とヴィシー・フランスとの対決。そのサイドショー的に戦われた海戦だ。シナリオ背景についての詳細は 以前の記事 を参照されたい。

前回のテスト では、中破する艦が続出し(それは別に良いのだが)、大破・沈没という派手な結果が出にくい。「ソロモン夜襲戦」全般の問題として、特に小型艦同士の戦闘では、このような傾向が多い事は否定できない。前回まではそこまでの話をした。

そこで今回、思い切ってかなり突っ込んだ修正を行った。この修正は「欧州海域戦」の他のシナリオに影響を与える可能性があるだけではなく、「ソロモン夜襲戦」のシナリオにも影響を及ぼすことになる。

改訂案

特殊損傷表の見直し

影響の大きい方から説明しよう。
特殊損傷表である。「弾薬庫命中」の可能性を従来の2倍とした。これにより「1発轟沈」の可能性が従来の2倍となる。これは特に主砲貫通力と装甲値の大きな艦にとって有利となった。これによって特に昼間の遠距離砲撃戦がこれまでよりも「派手」になる可能性がある。シミュレーションとしては兎に角、ゲームとしては「派手」な方が面白いことは間違いない。

元々「ソロモン夜襲戦」では、太平洋戦争の水上戦をモデルにしていたため、戦艦・巡洋艦クラスによる遠距離砲戦は、史実に合わせて「地味」にデザインしてある。

また、非装甲部についても「魚雷発射管命中」の可能性を従来の2倍とし、さらに魚雷が誘爆するルールを追加した。魚雷誘爆の可能性は弾薬庫よりも低めにし、かつ被害の程度も小さくしてある。

魚雷誘爆のルールも結構悩ましかった。元々魚雷搭載の有無は艦の耐久力に反映している部分もあり(米巡洋艦の耐久力が大きいのはそのため)、そこに誘爆ルールを追加することは「屋上に屋を重ねる」感が無きにしも非ず。ただ、魚雷発射管命中がこれまで字面から予想されるよりも地味な印象があったので、派手さを追加するという意味もある。このあたり、効果の効き具合を今後のテストで調整したい。

他にも特殊損傷で船体損害が加わるなど、全般に特殊損傷の効果を大きめに補正してみる。

chart_B3射撃特殊損傷表


小口径砲による追加打撃

砲撃による損害判定で"6"の目を一律「追加打撃」とする。"6"の目というのは、非装甲艦に対してのみ適用される目なので、巡洋艦以上の中大型艦については関係ない。これにより駆逐艦に対する射撃で追加打撃の発生確率が大きくなる。

ついでに火砲性能表全般を見直した。「ソロモン夜襲戦」では、火砲性能表を「枢軸軍 「連合軍」と分けていたが、「欧州海域戦」では1つの表にまとめた。これはスペースの節約や見易さの改善といった意味の他、フランス海軍のように陣営が入れ替わる可能性のある国へ対応するためである。

chart_B2火砲性能表


13~14cmクラスの火砲の射程距離見直し

FR_DD32a13~14cmの射程距離を見直した。特に14cm砲について近距離射程を4から5に延伸した。これにより14cm砲搭載艦は、駆逐艦に対してかなり顕著なアウトレンジ射撃が可能となった。(フランス超駆逐艦だけではなく、日本の5,500トン級軽巡にとっても有利である)。

駆逐艦損害許容度の見直し

CW_DD12a 英国のJ級、L級、トライバル級等の大型駆逐艦の損害許容度が、これまでは0-1-2-4-5であった。これは2打撃で中破、4打撃で大破を意味する。つまり比較的中破になるのは簡単だが、大破まではなかなかいかない、ということを意味する。実際のゲーム場面でも、中破した艦は事実上戦闘不能なので、相手方もその艦を無視する傾向が強い。その結果、例の「中破艦続出」という現象が発生してしまう。
そこでこれらの艦の損害許容度を一律0-1-3-4-5に修正する。これだと中破から大破までは僅か1打撃なので、中破した艦を大破させる動機付けを誘導できる(中破と大破ではVPが2倍になる)。また追加打撃等で中破に留まらずに大破(あるいは沈没)に至る可能性も高くなる。

CW_DD性能表


魚雷の特殊損傷

Torp23DTGb魚雷命中時に駆逐艦が軽傷で済んでしまう可能性がやや高いと思われるので、特殊損傷で船体への追加損害の可能性をやや高くした。これによって魚雷を食らった駆逐艦が「何事もなかったかのように意気揚々と」疾走するような可能性は少し現象した。

chart_C5雷撃特殊損傷表


第2回テスト

初期配置も少し見直しして、最初から中距離砲戦になるように修正した。その効果もあってか、序盤から激しい砲撃戦となる。隻数に勝る英駆逐艦がフランス超駆逐艦に相次いで命中弾を与え、中でも「ゲパール」は方位盤に命中弾を受けて砲側照準を強いられる。

Game02a

Game02b

Game02c


「こりゃたまらん」
このままでは敗北するを悟ったフランス駆逐艦はケツをまくって遁走。煙幕を張って逃げる。逃げ切れれば「勝ち」はなくても「引分け」に持ち込めるという魂胆だ。逃げる途中に全魚雷(計12本)を追撃してくる英駆逐艦目がけて発射。そのうちの1本が、何と英駆逐艦先頭を走る旗艦「ジェイナス」に命中した。誘爆を起こした「ジェイナス」は瞬時に轟沈する。

Game02d


その後は逃げるフランス艦隊と追う英艦隊の追いかけっこ。艦首方向に主砲4門をもつJ級駆逐艦「ジャッカル」は、追撃戦でその強みを発揮。煙幕透過という不利な条件にも関わらず再三にわたって夾叉・命中を達成するも、不発弾などによって命中弾なし。最終的にはフランス駆逐艦の遁走を許してしまう。

Game02e

Game02f


最終的な結果は、フランス側が駆逐艦2隻小破、英艦隊が駆逐艦1隻沈没で、フランス側の勝利となった。

調整としては、フランス側の魚雷がやや当たり過ぎなので命中モードを1レベル下げる(7から6)。命中モード7というのは、最盛期の日本駆逐艦並なので、レベルダウンは妥当な修正だろう。ちなみにこのレベルが適用されていれば、フランス側の魚雷は外れになり、良くて引分け、下手をすれば英駆逐艦の追撃戦が奏功してフランス側の敗北という結果に終わったかもしれない。

Pic_HMS_Janus


今回でシドン沖海戦の調整は終了としたい。小規模な海戦でかつ戦いの流れがシンプルなのでダイス勝負になってしまう可能性が高い。そういった意味では繰り返しプレイするタイプのシナリオではないかもしれないが、英仏それぞれの駆逐艦の特徴や設計思想の違いを体験して頂ければ、と思う。

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