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「真珠湾強襲」をプレイした 後、時間があったのでGame Journal#70号の付録ゲーム「第三帝国の盛衰」(以下、本作)をプレイしてみました。こちらのゲームについては詳しい記録を取らなかったので、概要レべルの紹介でお許しください。因みに私は連合軍を担当しました。

本作のシステムは「真珠湾強襲」と同じくカードによるデッキ構築とカードドリブンによる交互プレイです。「真珠湾強襲」との違いは、ユニットが移動しただけでは「使用済」にならないこと。カードにはイベントの他に「戦略値」が記載されており、イベント以外に戦略値に相当する活動(移動、戦闘、増援等)を実施できること。さらに「開発」カードが含まれており、序盤は戦略値の低いカードしか使えないのが、開発カードを使うことで戦略値の大きなカードが使えるようになること等です。また「戦略爆撃」や「ウルフパック」「レンドリース」といった欧州戦線独特のカードも追加されています。

ゲーム展開

第1Turnは枢軸軍しか動けないので、ポーランドが成す術もなく陥落しました。

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第2Turnにはドイツ軍がフランスへ侵攻。パリが陥落した後、「ヴィシーフランス」が成立し、フランスが連合軍陣営から脱落しました。この時「待ち伏せ」カードを使って迎撃を試みたのですが、強力なドイツ装甲部隊相手には「待ち伏せ」の効果が殆どないことを痛感しただけで終わりました。

その後ドイツ軍はUボートで連合軍を苦しめつつも、連合軍対潜部隊はUボートとの苦しい戦いを続けます。その間ドイツ軍は「あしか作戦」を発動。英本土にドイツ装甲部隊が上陸しますが、英軍も粘り強く抵抗し、ロンドンを死守し続けます。

1941年になってソ連が参戦。しかしアシカ作戦に兵力を吸われているドイツ軍は独ソ戦へ兵力を投入できません。その間、ソ連軍はキエフ(今風に言えば「キーウ」)地区に大要塞を構築。キエフに突撃してきたドイツ軍の猛攻を支え続けます。

1941年冬季から42年夏季にかけてドイツ軍は白ロシア一帯を占領。さらに北に進んでレニングラードに迫りますが、ここでもソ連軍の要塞が威力を発揮し、ドイツ軍は苦戦を強いられます。

その間、北アフリカでは、エジプトから出撃したイギリス軍の戦車部隊がイタリア軍のリビア守備隊を撃破。さらに西に進んでチュニジア、さらにはアルジェリアを制圧します。

そしていよいよアメリカ合衆国が連合軍側に立って参戦。その巨大な工業力が動き出す・・・。

という所で今回は時間切れとなりました。

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感想

プレイ時間は3~4時間です。
本作については以前に何度かプレイしたことがある のですが、いずれも一方的な展開で、かつ枢軸軍の圧勝。ややバランスが悪いのではないかという印象を持っていました。しかし今回は比較的史実に近い展開となり、両者がそこそこベストプレイをすればそんなに荒れたゲームにならないのかな、という好印象を持ちました。
まあ1回ぐらいのプレイで判断するのも早計だし、手練れの枢軸軍であればやはり枢軸圧勝になるのかも知れません。しかし両プレイヤーが正しくルールを理解してプレイすれば、それほど極端な展開にはならないのかもしれません。そういった意味ではもう少し付き合ってあげても良いかな、と思った次第です。