もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

タグ:青春18切符

221230_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

前回までは-->こちら

青森~奥津軽いまべつ

今日のスタートは青森駅である。早朝の青森市内は雪が降っていた。私にとってこの冬に見た初の市街地での大雪である。アウガB1Fの魚市場は早朝5時から営業しているので、どこかで朝食を食べようと思ったが、残念ながら食堂はいずれも閉店していた。

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青森発0616の津軽線蟹田行きに乗る。本来ならば蟹田ではなく津軽線終点の三厩まで行く列車なのだが、津軽線の蟹田~三厩間が豪雨災害のため不通になっているとのこと。そこで蟹田まで行き、代行バスに乗ることにした。
蟹田には0700前に到着。

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駅の目の前に代行バスが止まっていたので、それに乗り込む。30分ほど揺られて津軽二股に到着した。

奥津軽いまべつ~木古内

かつては津軽海峡線というのが蟹田から木古内までを結んでいたが、2016年の北海道新幹線開通に伴い、津軽線が廃止、在来線による運転もなくなってしまった。ちょっと残念。その代替として青春18切符でも奥津軽いまべつ~木古内間は追加料金を支払えば新幹線に乗車できることになった。また木古内~五稜郭についても、追加料金で道南いさりび鉄道を利用できることにもなった。もっとも後者は正規料金で乗車しても、料金は殆ど変わらないのだが・・・。
ちなみに私が今回利用している「北海道&東日本パス」の場合、北海道新幹線は新青森~函館北斗の間で特急料金を追加すれば自由に乗車できる。だからこんな面倒なことをしなくとも、新青森から函館北斗までワープが可能。なのだが、今回は「青春18切符の旅」と標榜している以上、可能な限り18切符ルートに準拠したい。また、「新幹線の秘境駅」とも言われている奥津軽いまべつ駅をこの目で見てみたい、という気持ちもあった。

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何はともあれ、奥津軽いまべつ駅からは、同駅0812発の新幹線「はやて97号」に乗る。青函トンネルを抜けて木古内には0846に到着した。

木古内からは道南いさりび鉄道に乗る。先のも書いたが、「北海道&東北パス」では道南いさりび鉄道についての優遇措置は一切ないので、木古内~五稜郭間は正規料金を支払う必要がある。駅の自販機で切符を購入し、駅構内に入る。

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道南いさりび鉄道、木古内0912発の函館行きはキハ40系1両編成。道南いさりび鉄道は、全車両がキハ40系であり、鉄道ファンにとっては嬉しい。しかもそのカラーリングが国鉄カラーのものも多く、鉄道ファンを楽しませてくれる。

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列車は定刻に木古内を発車。途中、海の近くを通って函館を目指す。木古内ではかなり強い雪が降っていたが、函館が近づくと晴れ間が見えてきた。冬の天気は本当に気まぐれである。

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函館~長万部

函館には1030頃に到着した。真冬の函館駅前は人でごった返しており、明らかに日本語ではない言葉が飛び交っている。中国系である。別に彼らを差別する訳ではないが、中国で感染爆発しているコロナが気になる。

「君子危うきに近寄らず」

中国語が飛び交う店は避けて、客の少なそうな店を選ぶ。

で、選んだのが、函館駅前横丁にある「箱館ジンギスカン本店」。この店については、 別の記事で紹介する ので、話を奨めよう。

函館駅に戻り、1235発の長万部行きに乗る。JR北海道内は普通列車の本数が少なく、さらに接続もあまり良くない。従って18キッパーにとっては鬼門と言えるのだが、そんな中でこの1235函館発の列車は、良好な接続で札幌まで乗り通せる「スジ」である。それを知ってか、18キッパーもこの列車を乗り継ぐ客が多そうだ。しかも悪いことに僅かに1両編成。そのせいもあり、車内は結構混んでいた。

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幸い途中で窓際席が空いたのでそちらに移動。後は終点長万部まで北海道の雪景色を見ながらノンビリ過ごす。長万部には1500前に到着した。

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長万部~東室蘭

次の東室蘭行きまでは30分ほどの待ち時間がある。最初ホームに並んでいたのは数名だったが、途中でどんどん増えてきた。この列車も1両編成。車両は新型のH100型だが、トイレが広くなっている分、座席数は旧型車両に比べてむしろ減少している。そのためか、長万部を出る頃から立客が出る始末であった。

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途中の小幌駅は秘境駅として有名になったところ。この駅から乗ってくる客、この駅で降りる客などがいたが、こんな駅で次の列車までどうやって時間を潰すのだろう?。

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東室蘭~苫小牧

東室蘭までは結構混んでいたので、東室蘭から先が思いやられたが、東室蘭1702発の苫小牧行きは、キハ143とキハ43の2両編成。さっきまでの満員状態が嘘のようなガラ空き状態だった。ボックス席を丸々1個占拠し、優雅な汽車の旅になる。

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苫小牧~南千歳

苫小牧には定刻1828に到着した。特急列車は遅れている様子だったが、普通列車は定刻通り走っていて、大したものである。

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夕食でも食べようかと思い、駅の外に出てみた。苫小牧駅の駅前は、ライトアップされていて綺麗であった。

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そんな馬鹿な。駅の周りを少し歩いてみたが、食事ができる店がない、いや、ある。あるのだが、めぼしい店はみんな閉まっているのだ。いくら年末とはいえ、大晦日はまだ早い。一体どうなっているのだ・・・。

後の行程を考えると、この先、食事にありつける可能性は小さい。仕方はないのでコンビニで弁当を購入。旅先とは思えない侘しい夕食になる。苫小牧発1928の千歳線手稲行きに乗る。

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南千歳~追分

南千歳で下車。次の2003発追分行きに乗る。今回の18切符旅は、次の追分で一旦中断となる。

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追分~帯広

追分からは特急「おおぞら11号」に乗って帯広に移動。帯広到着は2200過ぎで、この日は帯広に一泊した。

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つづく



221229_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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福島~米沢

青春18切符だけを使って日本縦断を試みる場合、福島から山形、秋田を経由して青森に至る奥羽本線は、重要ルートの1つと言える。東北地方の幹線ルートは、いうまでもなく福島~仙台~盛岡~青森と繋がる東北新幹線ルートである。しかしこのルートは、途中区間である盛岡~青森間がJR線ではなく第3セクター線になっていて18切符では乗車できない(例外的に青森~八戸間は18切符での乗車が可能)。従って18切符だけで東北地方を縦断しようとすれば、どうしても奥羽本線経由のルートを通らざるを得なくなる。
ただし、今回使っている「北海道&東北パス」では、18切符とは違って盛岡~青森間の第3セクター線が利用可能である。
今回は一応「青春18切符による旅行」という建前なので、可能な限り18切符準拠のルートを利用することにしたい。だから奥羽本線経由で青森を目指す予定だ。ただ、この路線は豪雪地帯としても有名で、大雪による遅延や運休は日常茶飯事。従って可能な限り奥羽本線経由を目指すが、悪天候時のエスケープルートとして盛岡経由のルートも考慮しておくこととした。

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0804福島発の米沢行きは2両編成。事前に調べてきた運行情報によると、秋田地区の羽越本線と五能線で強風による遅延・運休の可能性があるとのこと。ただ。奥羽本線は今のところは特に障害等はなさそうだ。そこで当初の予定通りこの列車に乗ることにした。

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福島市内では雪がなかったが、福島~山形県境付近の吾妻山系はさすがに豪雪地帯と言われているだけのことはあり、一面雪景色状態であった。列車から見る分には美しい景観だけど、線路の保線作業の皆さんにとっては忌々しい景観なんdろうなぁ・・・

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米沢~山形

米沢駅には0900頃に到着。雪は降っているが、普段の物凄い雪景色に比べると、やや大人しい感じがする。

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米沢発9839の山形行きに乗る。米沢~山形間は比較的都市化が進んでいるので、福島~米沢間で見たほどの物凄い景観はない。それでも赤湯温泉付近では、雪に白く染まる温泉街を上から見下ろすことができる。

山形には1030頃に到着。取り敢えずここまでは順調だった。

山形~新庄

乗り換えまで時間があったので、駅ビルのスタバでお茶を飲む。

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次の新圧行きは1130発。2両編成ロングシート。帰省ラッシュと重なっているので車内は結構混んでいた。天童でかなり空いたが、それでも座席が埋まるぐらい。ロングシートなので、車窓撮影もままならず。しかも雪によって列車は遅れ気味。終点新荘には約10分遅れの1300丁度ぐあいに到着した。

新荘~秋田

新庄駅では昼食を取る予定にしていたが、お目当ての蕎麦屋が閉まっていた。仕方がないので、コンビニで購入した駅弁を食べる。

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新庄からは1336発の秋田行きに乗る。ロングシート2両編成。やはり混んでいた。帰省ラッシュと重なっているから仕方がないか。新幹線との接続遅れで発車が約10分遅れる。

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ロングシートでかつ混雑している車内では、観光気分を味わえる訳もない。途中の湯沢や十文字で半分以上降りて車内はかなり空いてきたが、それでも乗ってくる客もいる。横手、大曲と過ぎ、秋田の手前の羽後境駅で対向列車待ちの長時間停車。これでさらに列車が遅れる。

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結局、秋田には定刻から約25分遅れの1640頃。次の青森行きには間に合う時間だったが、秋田駅でノンビリする時間はもうない。

秋田~青森

今日のラストランナーは、秋田発1650の青森行きである。例によってロングシートの3両編成。雪の舞うホーム上を、慎重に歩いて列車に乗り込む。

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この列車もそこそこ混んでいたが、帰省客というよりは秋田駅周辺から家路に向かう人たちがメインなように思える。デカイ荷物を持った客もいたが、どちらかと言えば軽装の若者が目立つ。
周囲はもう真っ暗なので、車窓風景は何もない。とにかく退屈な旅が続く。3時間以上の乗車を経てようやく青森に到着。本州最北端の県庁所在地は、雪に埋もれていた。

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つづく



221228_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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辻堂~宇都宮

10日ほど間が空いて、旅を再開する。出発の値は神奈川県藤沢市にある辻堂駅。ここから1538発の宇都宮行きに乗る。宇都宮までは優雅にグリーン車を利用した。青春18切符では、通常グリーン車は利用できないのだが、首都圏を走る列車のグリーン車は例外的に利用が可能なのだ。

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ちなみに、今日からは「青春18切符」ではなく「北海道&東日本パス」という切符を利用している。この切符は青春18切符と機能は似ているのだが、青春18切符よりもやや安価で、有効日数が多く(連続7日間使用可能)、青春18切符では利用できない一部第3セクター線や新幹線に乗車できる。さらに自動改札を利用できるので、改札で並ぶ必要がないのは結構有難い。その代わり、JR東日本とJR北海道のエリアでしか利用できず、青春18切符のように飛び飛びの日での利用はできない。どちらが良いのか判断に迷う所だが、今回のような旅では「北海道&東日本パス」の方が利便性が高いと言えるだろう。

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宇都宮~黒磯

宇都宮には1830頃に到着。辻堂からの所要時間は3時間弱だった。近いのか、あるいは遠いのか?。次の列車まで少し時間があったので、駅近くの 餃子の店 に入って餃子を食べる。これが美味。お酒も入ってすっかり良い気分になる。

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宇都宮発の黒磯行きは1945発。黒磯までは約1時間の行程だ。車内は結構ガラガラで、黒磯に着く頃は、1両に数名しか乗っていなかった。

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黒磯~福島

黒磯からは2042発の新白河行に乗る。この車両も結構ガラガラで、ボックス席占拠できた。新白河では少し待ち時間があって2133発の郡山行きに乗り換え。この車両はオールロングシートの4両編成だった。福島で今日の最終ランナーである2222発の福島行に乗る。これもボックス席を占拠できた。

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福島駅には2300頃に到着。今日はここまで。駅前のホテルに1泊して、明日に備える。

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つづく



221219_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

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姫路~草津

昨晩は久しぶりに熟睡できた。今日はそれほど早起きしなくても良く、シャワーを浴びたり、ホテルで朝食を取ったりしながら、0720頃にホテルを出発する。例のクーポン券が残っていたので、どうしようかと思っていたら、姫路駅の売店で使えるらしい。折角なので駅弁を購入。これでクーポン券は全部使い切ったので、あとは東へ向けて邁進する。

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姫路発0734の新快速野洲行きに乗る。この列車は始発駅が網干なので、姫路に着いた時には既にかなりのお客さんが乗っていた。何とか座席を確保。三宮でお客さんが8割方降りたので、その隙に窓際席に移動。大阪で新しいお客さんも含めて大半が降りて、あとは車内はガラガラだった。

草津~柘植

草津で新快速を降りて0947発の草津線に乗る。草津線は草津と柘植を結ぶローカル線で、柘植で関西本線と繋がっている。本来ならこの草津線ルートこそが東海道線の本命になるべき路線なのだが、信長と大野某なる政治家の策謀により(実際の所、後者は都市伝説に近いデマらしいですが・・・)ローカル線となってしまった悲しい路線である。

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柘植~名古屋

柘植には1030頃に到着。柘植駅は草津線と関西本線とが交わる駅。山間部のローカルな駅だが、ホームや駅は異様なほど広く、留置線もかなり広かった。今は殆ど使われていないが、かつては夜行列車や関西本線を走る優等列車の基地となっていたのかもしれない。

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柘植からは1040発の関西本線亀山行きに乗る。関西本線もかつては名阪連絡線として優等列車が走っていたが、今では1~2両編成のディーゼルカーが加茂~亀山間をノンビリ往復しているだけである。ちなみに過去に「かすが」という急行列車が名古屋と奈良を結んでいた時、私は一度だけこれに乗ったことがある(たしかコマンドマガジンで「アドバンスド・トブルク」が発売された頃だったかな)。

亀山には1100頃に到着。この亀山もかつて関西本線と紀勢本線が分離していた駅だ。東京からの寝台特急も来ていたこともあるという。広大な駅舎は往時の繁栄を物語る。

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亀山からは1124発の快速名古屋行きに乗る。快速ということで途中停車駅が少ないのは嬉しいが、たった2両編成なので、途中で混みそうな予感。車内が混む前に姫路で購入した駅弁を食ってしまおうとむせる。

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名古屋~静岡

結局、2両編成の快速電車は左程混むことなく名古屋に到着した。本来ならここで昼飯、と行きたい所だが、既に駅弁を平らげた後なので、ここでの食事はパス。接続時間10分で新快速豊橋行きに乗る。

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正直な所、ここまで来ると、いつもの18切符旅と何ら変わらない。いつもと違うのは時間帯がやや早いので、早めに帰宅できることぐらいか。途中でどこかに立ち寄っても良いが、この辺りまで来ると「どうせいつでも行けるでしょ」という思いが強くなり、それよりも早く家でゆっくりしたくなる。

豊橋で1342発の浜松行きに乗り換える。4両編成。今日は天気が良いので浜名湖が綺麗に見えている。浜松で興津行きに乗り換える。こちらは3両編成。さすがに3両だと車内は結構混んでいる。それでも袋井を過ぎたあたりからもうガラガラ。あとは静岡までガラガラ状態だった。

静岡~辻堂

静岡には1540頃に到着。次の1603発の熱海行まで少し時間があったので、駅前のコンビニでおやつを買う。1603発の熱海行は313系の6両編成。しかも前3両は最近静岡地区に登場してきたクロスシートタイプだ。以前は熱海~浜松は「静岡ロングシート地獄区間」だったが、このタイプが登場してきたことで少し快適になった。

静岡を発車すると左手に富士山が見えてくる。静岡市内からも見えるが、まだ斜め方向だ。冨士川を渡った所がビューポイントになるのだが、残念ながら既に薄暗くなっていた。スマホで写真を撮るも、あまり上手くは撮れていない。

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熱海には1720に到着。熱海から先は自分の庭のようなものである。熱海発1730の上野東京ライン高崎線に乗る。今回は辻堂で下車。18切符の旅は辻堂から後半に続く。

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つづく



221218_18切符枕崎~稚内

日本の鉄道には聖地と呼ばれる場所がある。その1つが鹿児島県南西端に位置する枕崎駅。今一つが北海道最北端の稚内駅である。これらはJR線のそれぞれ南と北の終端点であり、全ての鉄路はこれらの駅と繋がっている(勿論例外もある)。
今回、この2つの聖地を青春18切符を使って乗り通してみた。

前回までは-->こちら

佐伯~小倉

佐伯発0549の大分行きに乗る。南国九州とはいえ、12月の早朝はさすがに寒い。しかもこの列車は暖房が効いていない。オイオイ勘弁してくれよ、という気分になる。

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途中駅の幸崎で後続の中津行きに乗り換える。幸崎駅にも待合室に暖房がなく、寒い思いをした。幸崎発0708の中津行きは815系ロングシート車両だったが、それでも暖房が効いていたので天国のようであった。

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途中の別府市内は降雪の跡が残っていた。昨晩降ったのだろうか。道理で寒い訳だ。ちなみに別府~小倉間は特急列車では何度となく走ったことがある区間だが、鈍行列車で走るのは生まれて初めてかも知れない。

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大神(おおが)という九州らしい変わった駅名。ちなみに一部のマニアが喜びそうな駅名でもある。

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中津には0920に到着。ここで中津発0938の小倉行に乗り換える。

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中津から小倉の間は、築城、行橋、そして小倉という都市近郊区間。いわば北九州都市圏内である。従って僅か3両編成の電車では結構混む。外はかなり雪が降っている模様。しかも途中駅で毎回毎回ドアを全開するので、冷気が半端ない。結局小倉に着くまで、まるで冷凍庫の中のような車内を寒さに耐えながら過ごしていた。

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小倉~下関

なんやかんやで小倉には定刻の1032に到着。小倉駅名物かしわうどんで早めの昼食を済ませる。ここから先も乗り換え時間が短く、途中下車しての食事は難しそうだ。今日の目的地に着くまで、まともな食事はこれが最後かも知れない。

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とはいえ、次の列車まで時間があったので小倉駅の外に出てみた。この駅は駅構内にモノレールが突っ込んできているという独特の構造になっている。類似の形態としては、千葉駅などがある。ちなみに駅前に寒暖計があったので、今の気温を見てみると、何度1度であった。そりゃ寒い訳だ。

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下関行は1109に小倉を発車。途中の門司駅に停車した後、関門トンネルを抜けて1123に本州山口県の下関につく。下関に降りるのも久しぶりだな、と、調べてみたら、なんと12年ぶりだった。

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下関~岩国

下関からは1135発山陽本線の岩国行きに乗る。山陽本線名物の黄色い電車。18切符の旅ではこういう旧式車両の方が嬉しい。しかもJR九州にはなかった「しまるボタン」「あけるボタン」がある。寒冷地獄から天国に戻ったような感じである。

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列車は山陽本線を東に向けて疾走する。車両は旧式だが線形が良いので快調に飛ばす。日豊本線のような特急待ちや対向列車待ちがないのも快調な理由。1時間ほどで新山口駅に到着。ここで約30分の長時間停車がある。
停車時間を利用して駅を散策。山口線経由で益田や島根方面に向かう特急列車を見る。ここから山陰方面に行くのも面白そうだが、1年前の米子での事故が頭をよぎる。

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駅のコンコースに出てみたが、土産物や駅弁などが売っている売店が全くないのでちょっと驚き。さっき出てきた小倉駅にはある種の猥雑な雰囲気があったので、あまりの静かさに驚く。そういえばさっきの下関もそんな感じであった。JR九州の駅は、宮崎とか大分とかいった駅でももう少しワイワイした感じがあったのになぁ。鹿児島、宮崎、大分なんて人に溢れていた感じがあったのだけど、この新山口の静かさはいったい何・・・。

新山口で車掌さんが交代。さらに1時間弱で徳山に到着。ここでも約15分の長時間停車がある。徳山の駅もやはり静かな感じ。ここではコーヒーを購入し、次に岩国まで1時間強の長旅に備える。

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岩国~姫路

岩国には1518に到着した。下関からは4時間近くかかったことになる。もっとも新山口と徳山での長時間停車を除けば約3時間だが・・・。岩国からは新型227系3両編成の白市行きに乗る。これから広島の都市圏に突入するのに、3両編成だと混みそうだな。

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案の定、途中の宮島口でどーっと人が乗ってきて車内は混んできた。まあ自分は窓際席を確保しているので関係ないが・・・。
広島を抜け、鉄道の難所と呼ばれているセノハチと呼ばれる急斜面を超えて、広島空港に近い白市駅には1700頃に到着した。
待ち時間が約30分あったので、駅前に出てみた。家はたくさんあるけど、店らしい店はない。少し歩くと国道のような道があって、そこにはコンビニやらガソリンスタンドやらが立ち並んでいる。このあたりは完全に車社会だと思う今日この頃。

白市発1729の糸崎行きは約3分遅れで白市に到着。結構混んでいたので補助椅子に座る。糸崎からは1801発の岡山行き。こちらは例のイエローライナーで、車内はまあまあ空いていた。岡山には1932に到着。もう周囲は真っ暗である。

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岡山からは1955発の姫路行きに乗る。岡山で夕食を取ることも考えたが、姫路の宿で「旅行割クーポン」が入手できるはず。そちらを使った方が賢いと思って、空腹を我慢しつつ東へ向かう。
例によって岡山発の列車はイエローライナー。車内はまあまあ混んでいたが、数駅走った後はもうガラガラ。あとはひたすら本(ゲームのるるぶ)を読みながら我慢する。姫路には2120頃に到着。はーあ。やっと着いた。それにしても寒いぜ。

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ホテルにチェックインして、予想通りクーポン券をゲット。3000円分なので、どう使うか迷う。ちなみに今日の宿代は3120円なので、クーポンを引くと残り120円。余りの安さに目が眩みそうになる。九州の宿で旅割クーポンが使えなかったのが少し残念。
クーポンが使える店を探していると、駅前に格好の飲み屋が。店の女の子に「クーポン使えますか」と尋ねた所、OKとのこと。早速ここで2000円分使う。全部使い切っても良かったのだけど、まあそこは少し我慢。明日の楽しみも取っておこう。

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つづく



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