2021年12月のとある休日、青春18切符を使って甲信越を旅行しました。
前回は 東京から高崎に出て、そこから上越線、飯山線、篠ノ井線、中央東線を通って上諏訪に至るまでをレポートしました。
今回はその続きで、上諏訪から飯田線経由で豊橋に出て、東海道線経由で帰宅するまでを扱います。
飯田線
上諏訪温泉の宿を少し遅めに出発。上諏訪発0922の豊橋行きに乗ります。JR東海312系の3両編成。新快速等でも使用されている比較的新しい車両です。ロングシートではなくクロスシートが嬉しい所。そういえば飯田線ってローカル線のイメージが強いのですが、一応電化されているのですね。上諏訪発車後2駅目が岡谷。ここが事実上の飯田線との分岐駅になります。近くには中央高速岡谷JCTがあり、駅のすぐ近くには長野自動車道の巨大な橋脚が見えています。
岡谷で中央本線と別れますが、2つ先の辰野駅が本当の意味での中央本線との分岐駅です。辰野はかつて中央本線の特急列車が走っていましたが、岡谷・塩尻間でみどり湖経由のトンネル線が開通したため、主要ルートから外れてしまった駅です。ここの駅から先はJR東海の管轄区域に入るので、乗務員が交代します。
そこから列車は飯田線沿いを南下しますが、それが遅いのなんの・・・。駅が多いため速度が出せず、しかも頻繁に停車するので停車時間も馬鹿にならない。この「遅さ」が飯田線の魅力と言えばそうかもしれませんが、それにしてもねぇ・・・
因みに下の写真は途中駅宮田で停車中に撮った写真です。この駅では8分停車。他にも30分以上とかいう長~い途中停車はないものの、2分程度の停車は結構たくさんありました。
車窓に見えるアルプスの山々も撮ってみました。
出発して約3時間で伊那谷の中心都市飯田に到着。さらに約30分で天竜峡に到着。このあたりが伊那谷の最南端。行程も漸く半分ほどです。
天竜峡から先は天竜川の渓谷地帯に入っていき、飯田線の中でも最も景観の良い所です、また途中に秘境駅として知られている田本、為栗、中井侍、小和田等の駅があります。また途中の平岡駅は南アルプス方面へ向かうバスが出ており、同方面の拠点駅となっているようです。
渓谷を抜けると水窪(みさくぼ)という集落に到着。このあたりはもう静岡県で、浜松市の天竜区に含まれるそうです。とはいえ豊橋まではまで2時間以上もあり、まだまだ先は長いです。
列車は中部天竜に到着。ここで約7分の停車時間があります。この中部天竜にはかつて佐久間レールパークと呼ばれる鉄道施設がありましたが、名古屋に大きなリニア館が出来たため、閉鎖になったそう。
中部天竜から先は鄙びた田園風景の中を走ります。今までのような人離れた感は減りましたが、ノンビリとした温泉風景を見ながら走るのも悪くはないです。そんなこんなで列車は「長篠の戦」で有名な本長篠に到着。この辺りはもう愛知県東三河です。
時間があれば長篠城を見学するのも良いのですが、今日はちょっと時間に余裕がないのでそのまま出発。太陽が西の空に傾きつつあるのを見ながら、一路最終目的地の豊橋へ向かいます。
終点豊橋には1620頃に到着。1日がかりの飯田線全線完乗が終わりました。
東海道線
豊橋からは東海道線を東に向かいます。浜松、静岡、熱海で乗り換えて、途中の静岡で夕食の予定です。ところが浜松を出て次の天竜川の駅前に美味しそうな台湾まぜそばの店があるではないですか。ネットで調べると結構高評価。これを見逃す手はないということで、次の豊田町の駅で列車を降り、下り列車に乗り換えて天竜川で下車しました。
まあ、 お店のことは後日報告します 。で、天竜川に戻って再び東に向かいますが、静岡から先で人身事故があったらしい。そのせいで静岡~沼津間で遅れが発生しているという。どの程度の遅れかわかりませんが、巻き込まれるのも嫌なので、掛川から新幹線でワープ。プチ贅沢です。
という訳で、今回の旅は無事終了しました。