もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

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BCA_Arracourt表紙



BCS(Battalion Combat Series)とは、WW2における陸上戦闘を大隊規模で再現するシミュレーション・ウォーゲームのシリーズである。BCSの概要については、 こちらの記事 を参照されたい。

今回は、BCSシリーズの1作「Arracourt」のキャンペーンシナリオに挑戦してみた。これは、1944年9月にフランス・ロレーヌ地方のアラクール周辺で戦われた米軍とドイツ軍との戦いを描いたシナリオである。

前回までの展開 --> こちら

10Turn(9月27日)

天候は晴れたが、連合軍の航空支援は1ポイント+バズーカ・チャーリーだけ。連合軍としてはちょっと寂しい。補充ポイントもドイツ軍がまたもやダイスが良く、先に撃破されたドイツ第113装甲旅団の重戦車部隊を復活させた。

Bazooka-charlie


先手を取ったドイツ軍は、比較的健在な第11装甲師団が前進し、米第4機甲師団の連絡線を遮断する。それに対して米第4機甲師団のCCAが反撃。第11装甲師団の先鋒部隊を撃破する。ドイツ軍も満身創痍の第113装甲旅団でシャトーサリーを攻撃。守備隊に打撃を与えて、あと一歩まで追い詰める。

Turn10a


US_79ID_HQ南方では米第79歩兵師団がMoncel(36.11)でムルト川渡河。そのまま北上し、ルネヴィル市街に突入する。ルネヴィル中心部ではドイツ第15装甲擲弾兵師団の115連隊第3大隊が頑強に抵抗していたが、残りステップ数が1になり、陥落の危機が迫る。その一方、米第79歩兵師団も度重なる戦闘で疲労レベルが3にまで上昇しており、かなり厳しい状況にはなっている。

Turn10b


11Turn(9月28日)

US_CCB_Conley裏天候は曇り。先手を取ったのは米軍。弱体化していたシャトー・サリーに第4機甲師団のCCBが増援部隊を送り込む。シャトー・サリーを攻撃するドイツ第113装甲旅団は既に攻撃力が限界に達しており、これ以上の攻撃は困難であった。

その南側に隣接して展開するドイツ第111装甲旅団、第11装甲師団もそれぞれ戦力を喪失しつつあり、それに対して米第4機甲師団が反撃を実施。ドイツ軍の前線を数Hex押し返した。

南方戦線では、連合軍の攻撃を担っていた米第79歩兵師団が疲労回復のため停止。僅かにルネヴィル北方から米第6機甲師団のCCBが迂回攻撃を仕掛けていた。

M4Sherman_6thArmordDiv


12Turn(9月29日)

GE_15PG_1_104裏天候は雨。にも拘らず米軍は攻撃を仕掛ける。この日の戦いは南方から始まる。南方の要域、ルネヴィルに近づいて来た米第79歩兵師団。疲労レベル2にも関わらず完全活性化に成功した。直ちにルネヴィルに接敵。後方連絡線を遮断しつつ、砲火力を集中してルネヴィルを守るドイツ軍第15装甲擲弾兵師団の第104連隊第1大隊(1/104)を攻撃する。ドイツ軍歩兵も練度の高い精鋭部隊であったが、砲火力を集中されるとたまらず壊滅する。こうして米軍がルネヴィルを奪回した。

Turn12a


その北側。戦線中央のアラコートに対しても米第4機甲師団のCCRが攻撃。ドイツ第111装甲旅団の守るアラコートを米軍が奪回した。

Turn12b


GE_113Pz_2113裏しかし北部戦線ではドイツ軍が維持を見せた。兵力の半数以上を失って壊滅状態であったドイツ第113装甲旅団が意地を見せた。4号戦車を装備した2113戦車大隊が米軍CCBの戦車大隊、機械化歩兵大隊を次々と撃破。要域シャトー・サリーへの突破口を啓開した。そこへ砲兵支援を受けた装甲擲弾兵大隊がシャトー・サリーへ突撃を敢行。米軍の守備隊を追い出し、シャトー・サリーを奪回した。

4号戦車


13Turn(9月30日)

GE_15PG_1_104裏最終Turnである。天候は晴れ。米軍の航空兵力も初めて全力出撃となった。

先手を取った米軍は第4機甲師団のCCBを活性化し、シャトー・サリーの奪回を目指す。シャトー・サリーには、ドイツ第113装甲旅団の歩兵部隊が守備している。米軍の攻撃は猛烈を極めたが、遂に米軍はシャトー・サリーを落とすことはできなかった。

Turn13b


US_4A_CCA_53Bその間、ドイツ軍は第111装甲旅団を活性化し、アラコートに反撃を実施。アラコートをドイツ軍が奪回する。その後、米軍CCR、ドイツ軍第11装甲師団が活性化。アラコートを取ったり取られたり、第11装甲師団がアラコートを奪取。このままでは勝利条件的に米軍は勝てない。そこで米軍最強の第4機甲師団CCAを活性化。幸い完全活性化に成功したCCAは、アラコートに猛攻撃を実施し、遂にアラコートを米軍が奪回した。この時点でドイツ軍にアラコートを取り返す余力はもうない。

Turn13c


その後、小競り合いのような戦いが続いたが、結局大勢は覆らず。
ゲーム終了時にドイツ軍はVPヘクスであるシャトー・サリーを支配したものの、アラコート、ルネヴィルは米軍が支配。さらに装甲兵力の完全損失でもドイツ軍が上回っていた。勝利得点的には、米軍が3VP、ドイツ軍が1VPで、米軍の勝利に終わった。

GE_559HQちなみにこのTurn、これまで活動を停止していたドイツ軍第559歩兵師団がようやくSNAFUチェックをクリアし、活動を開始。補給線を遮断している米軍部隊を撃破。補給線を回復した。さあ、これで殆ど無傷の第559歩兵師団が活動を開始できる・・・、筈だったが、既に最終Turnなので、特に活躍の余地なし。

感想

ルールは難しいが、ユニット数が少ないのでサクサク進む。戦闘は消耗型だが、ステップロスしてもユニットの能力が下がらないのでなかなか死なないイメージがある。しかし振り返ってみると、特にドイツ軍は半数以上が除去されるという大損害を被っており、その出血が凄まじい。

ゲーム展開としては、結構「荒れる」。特にゲーム中盤に北方から登場するドイツ軍第559歩兵師団が「荒れる」原因になる。北方の米軍部隊(第4機甲師団)が僅か1本の補給線に依存しているので、そこを切られるとアウトだ。今回は米軍が逆にドイツ第559歩兵師団の主要連絡線を遮断し、同師団の機動を封じていたので米軍にとっては無事だった。しかし状況が逆転して米第4機甲師団が連絡線を切られて動けなくなっていたら、それこそドイツ軍の圧勝だった。米軍としてはかくなる事態を避けるため、例えば第4機甲師団の連絡線を南方の道路に移す方が安全かもしれない。その場合、北方の要域シャトー・サリーはドイツ軍に委ねることになるが・・・。

ゲーム全体のイメージとしては、やや粗削りな感じはあるが、面白いと感じた。歩兵、戦車、砲兵がそれぞれの役割を持っていて、その違いがマップ上に表現されているのが興味深い。ただしコンポーネントにはやや不満があり、例えば戦車部隊はNATO兵科ではなく戦車のシルエットにした方がより雰囲気が出たものと思われる。

とまあ色々書いたが、BCSというシステムは非常に面白く、先進的なものであることは確か。今回プレイしたArracourtは一番小規模なゲームだが、他にも電撃戦をテーマとした作品が発表されているので、機会を見つけてプレイしてみたい。

BCA_Arracourt表紙


BCS(Battalion Combat Series)とは、WW2における陸上戦闘を大隊規模で再現するシミュレーション・ウォーゲームのシリーズである。BCSの概要については、 こちらの記事 を参照されたい。

今回は、BCSシリーズの1作「Arracourt」のキャンペーンシナリオに挑戦してみた。これは、1944年9月にフランス・ロレーヌ地方のアラクール周辺で戦われた米軍とドイツ軍との戦いを描いたシナリオである。

以前に紹介したプレイでは、第3Turnまでプレイした が、途中で終わらせておくのは惜しい。
そこで、前回の対戦記録をそのまま引き継ぎ、ソロプレイでキャンペーンシナリオを続けてみることにした。

Turn03d


4Turn(9月21日)

天候は晴れ。米軍は補充ダイスに恵まれて、第4機甲師団CCAの戦車大隊を復活させた。
GE_111Pz_2111裏この日の戦いはまず戦線中央のアラコートで始まる。米第4機甲師団CCRがアラコートを守るドイツ第111装甲旅団の歩兵大隊を攻撃する。第111装甲旅団は装甲旅団とは名ばかり。度重なる激戦によって装甲兵力の大半を失い、今や歩兵部隊とそれを支援する突撃砲部隊のみの編制となっていた。米側は装甲兵力の優位を生かして一度はアラコートを占領した。しかし直ちにドイツ軍も反撃を実施。砲兵火力を使って米軍の機械化歩兵を撃破、アラコートを奪回した。

GE_15PG_III_115その南、ルネヴィル方面では、比較的大兵力を保持しているドイツ軍第15装甲擲弾兵師団がルネヴィルに籠る米第2騎兵戦闘グループの騎兵大隊を攻撃。遂にこれを撃破してルネヴィルを占領した。米軍部隊も直ちに反撃に転じたが、ドイツ軍の守りは固く、ルネヴィルを奪回するには至らない。

Turn04a


US_4A_CCA_A37裏北方では、戦力を回復した米第4機甲師団CCAがドイツ第113装甲旅団に襲いかかる。戦車性能ではパンター戦車を装備するドイツ側に分があったが、練度で勝る米戦車部隊はドイツ軍を圧倒した。米戦車大隊がドイツ軍戦車を次々と撃破し、第113装甲旅団は装甲兵力の大半を失った。
引き続き米第4機甲師団CCBが、北部の要域シャトー・サリーを攻撃する。シャトー・サリーを守るドイツ軍は強力であったが、砲兵支援を受け、さらに歩戦連合で攻撃する米軍部隊が遂にドイツ軍を撃破。米軍が初めてシャトー・サリーを占領した。

Turn04b


5Turn(9月22日)

FR_2Dio_Noiret裏天候は晴れ。先手を取った連合軍は、マップ南端から自由フランス軍第2機甲師団が登場。ドイツ第21装甲師団の補給線を遮断した。危機に陥った第21装甲師団は、フランス第2機甲師団に反撃を行い、何とか重囲を脱してムルト川東岸まで撤退した。

Turn05a


その北に隣接したルネヴィルでは、米第2騎兵戦闘グループとドイツ第15装甲擲弾兵師団が激しく戦っている。第2騎兵戦闘グループがルネヴィルを一度は奪回したものの、兵力に勝るドイツ軍がすぐに奪回する。

さらに北部戦線では、アラコートを巡る米第4機甲師団とドイツ第111,113装甲旅団が激戦を繰り広げている。米軍がアラコートを一度奪回したが、すぐにドイツ軍がそれを奪い返した。

Turn05b


ちなみに、ここでショートキャンペーンは終了となる。この時点でのVPはお互いに2VPずつ。引き分けの状況である。しかし今回はここで終わりではない。

6Turn(9月23日)

天候は雨。航空機も登場しない。このTurn、ドイツ側に増援部隊である第11装甲師団が登場する。米軍はなおもルネヴィルへ攻勢を加えるが、ドイツ軍第15装甲擲弾兵師団の奮戦でルネヴィルは落ちない。天候が悪いと、攻勢の勢いはどうしても殺がれてしまう。

7Turn(9月24日)

GE_559_2_106またもや天候は雨である。ドイツ軍第559歩兵師団が戦線北部から登場する。第559師団は米第4機甲師団の後方に回り込み、同師団の補給段列を攻撃する。米軍に主力である第4機甲師団は、たちまち混乱を来してしまう。

Turn07a


米軍としては反撃に転じたい所であったが、主要補給線を遮断されてしまったため効果的な反撃は期待できない。仕方なく機甲部隊は休養させて疲労回復に努める。

米第4機甲師団は僅か1本の主要補給ライン(MSR)に依存している。従ってそれを遮断されれば打つ手がなくなる。このような事態を避けるためには、一旦主力を後退させることも必要だったかもしれない。

8Turn(9月25日)

US_35ID_HQ天候は晴れになった。マップ西端から米軍の第35歩兵師団が登場する。第35歩兵師団はドイツ軍第559歩兵師団と交戦し、これを撃退。これにより米第4機甲師団への連絡線を回復した。さらに米第4機甲師団CCBが復活してドイツ第559歩兵師団の補給段列を攻撃し、これを撃破して第559歩兵師団の連絡線を遮断した。
それでもドイツ軍は米第4機甲師団に対して猛烈な攻撃を仕掛けた。米第4機甲師団の中でも主力のCCAは大損害を被ってしまう。

Turn08a


ちなみにこの後ドイツ第559歩兵師団は、第12Turnまで悉くSNAFUチェックに失敗し続けることになる。このように主要補給線を遮断されることは、かくも恐ろしいことなのだ・・・。

9Turn(9月26日)

GE_11Pz_11天候は再び雨。しかも補充ダイスがドイツ側に傾き、ドイツが3ポイントの補充ポイントを得たのに対し、米軍の補充はゼロだった。

先手を取ったのは枢軸軍だ。ドイツ第11装甲師団が活動を実施。先端を進む第11偵察大隊が米第4機甲師団の司令部を追い上げる。CCAの司令部は後退を余儀なくされ、CCB、CCRは連絡線を遮断された。

米軍がCCAの活性化に失敗したため、ドイツ軍が引き続き第113装甲旅団を活性化させる。要域シャトーサリーを攻撃するも、米軍の守りが固く、陥落させるには至らない。。

Turn09a


米軍は第35歩兵師団を活性化し、第4機甲師団の連絡線上に布陣しているドイツ軍偵察大隊を攻撃。これを撃退して第4機甲師団への連絡線を開通した。ドイツ軍は第559歩兵師団が連絡線遮断で動けないため、米第4機甲師団に対応できていない。

Turn09b


南方では大きな動きはなかったが、ドイツ第21装甲師団の行った自由フランス第2機甲師団への攻撃が、ドイツ軍にとっては最悪に近い結果となった。すなわちフランス軍の戦車1ステップの損害と引き換えに、ドイツ軍の強力な戦車大隊2ユニットが失われてしまったのである。

M7_Priest


つづく

BCA_Arracourt表紙


BCS(Battalion Combat Series)とは、WW2における陸上戦闘を大隊規模で再現するシミュレーション・ウォーゲームのシリーズである。BCSの概要については、 こちらの記事 を参照されたい。

今回は、BCSシリーズの1作「Arracourt」のキャンペーンシナリオに挑戦してみた。これは、1944年9月にフランス・ロレーヌ地方のアラクール周辺で戦われた米軍とドイツ軍との戦いを描いたシナリオである。 前回も紹介したシナリオ だが、前回はリアルな対戦だったが、今回はVASSAL対戦とした。

今回も私は米軍を担当する。

Turn00a


1Turn(9月18日)

天候は雨。先手を取ったドイツ軍は、新鋭の第113装甲旅団を活性化してきた。北部の要域シャトーサリーに4号戦車装備の戦車大隊が進出。早くも米第4機甲師団の戦車部隊と交戦する。

Turn01a


GE_111Pz_2111裏ドイツ第111装甲旅団も第113旅団の南側面を進撃。要域アラコートに接近してきた。米第4機甲師団のCCAは、パンター戦車を装備したドイツ軍装甲旅団2個を攻撃を受けて苦戦を強いられる。M10駆逐戦車1個大隊が撃破され、アラコートからの撤退を余儀なくされる。

Turn01b


US_4A_CCA_A37裏米第4機甲師団CCAも果敢な反撃を実施。アラコートを奪回し、ドイツ軍装甲旅団に多大な出血を強いたが、精鋭戦車大隊3個を失い、機甲戦力がほぼ壊滅してしまう。

南方ルネヴィル方面では、米第2騎兵グループが警戒スクリーンを貼りつつ遅退戦闘。途中で米軍得意の擾乱射撃を浴びせてドイツ軍に出血を強いる(2ステップロス)。しかしドイツ軍は大兵力に物を言わせて進撃を続け、第15装甲擲弾兵師団がルネヴィルを占領してしまった。

序盤から一時的にVPヘクスを3つとも失うというかつてない苦しい展開。アラコートは何とか奪回したが、主力の第4機甲師団CCAは機甲兵力が一時的に全滅するという危機。増援が来るまで我慢するしかない状況である。 /

2Turn(9月19日)

天候は晴れ。米軍は有力な航空兵力を得た。

P-47D


US_2Cav_2ドイツ軍第21装甲師団が南から要域ルネヴィルに近づく。しかし同師団は疲労レベルが3に達したため、ムルト川(Meurthe)東岸の渡河点に布陣し、防御態勢を固める。そこを突いた米第2騎兵戦闘グループがルネヴィルに突入し、同市を奪回した。

Turn02a


GE_113Pz_2113北方では、ドイツ軍第113装甲旅団が要域シャトー・サリーに増援部隊を送り込む。さらに米第4機甲師団CCAに対して攻撃を加えて、大損害を与えていた。このためCCAは一時的にだが反撃能力を失ってしまう。

Turn02b


その南を進むドイツ第111装甲旅団はアラコートを攻撃。米第4機甲師団CCAの機械化歩兵部隊を撃破してアラコートを奪取した。

米第4機甲師団CCAが簡単に撃破されたように見えるが、これはCCAの司令部に対戦車部隊を配続しなかったことが主要な原因であった。この後ドイツ軍プレイヤーに泣きを入れて、第4機甲師団CCAにM10対戦車自走砲大隊を配続させてもらった。 /

3Turn(9月20日)

天候は再び雨である。しかし米軍の補充ダイスは良く、先ほどのTurnに壊滅した米第4機甲師団CCAに所属する戦車大隊3個を補充により復活させることができた。
US_4A_CCA_A37裏先手を取った米軍は補充で登場してきた戦車大隊を反撃に投入。ドイツ戦車大隊を激戦を交えるも、損害大。復活した米戦車大隊3個のうち2個が再び墓場送りとなる。しかしドイツ軍の損害も多く、第111装甲旅団は戦車兵力のほぼ全部を失い、第113装甲旅団も生き残った戦車大隊は僅か2個となった。

Turn03a


GE_15PG_Lngemeir米軍は南部ルネヴィル付近に展開していた第4機甲師団CCRを北に向かわせる。パンター戦車装備の戦車大隊を途中で撃破しつつ、アラコートに向けて前進する。それに合わせてCCRの司令部も北に移動。補給線を北に移して第4機甲師団の補給線を一本化した。これで米第4機甲師団の担当地域は北のシャトー・サリーからアラコートに至る地域となり、その他の部隊が南のルネヴィル周辺を担当することとなった。

Turn03b


US_79i_3_314南部では、ルネヴィルに籠る米第2騎兵戦闘グループがドイツ軍の猛攻に耐えつつ、新たに登場してきた米第6機甲師団CCBがルネヴィルに向かう。さらにルネヴィルの南では、米第79歩兵師団がムルト川の渡河点を攻撃。ドイツ第21装甲師団に対して大量の砲弾を雨あられと浴びせかけて、その一部を撃破。渡河点の確保も成功した。この砲兵の集中投入が戦局の転換点になるのか・・・。

Turn03c



という所で、夕方になったので今回はここで終了。ここまでのプレイ時間は6時間強であった。

Turn03d

感想

前回 の反省に立ち、今回は砲兵の集中投入、米第4機甲師団の展開地域見直し、歩兵部隊による積極的な攻撃等を心掛けた。それはそれで上手く行ったが、全般的な戦況は前回よりも悲惨な状況となってしまった。やはりドイツ軍が序盤に装甲旅団2個を集中投入してきたら、兵力に劣る米軍部隊だけで守り切るのは難しかった。
まあ、それでもドイツ軍の2個装甲旅団に対してはきっちりとダメージを与えたし、増援部隊が続々と登場してきているので、米軍側の反撃は可能だろう。

いずれにしても折角ここまでプレイしたのだから、何らかの形でこの続きをプレイしたいものである。

つづく(かもしれない)

M10


MMP_ARRACOURT_BoxArt

BCSについては、 以前に紹介した
さらに、 BCS ARRACOURT(以下、本作)の購入 を機に、本作をプレイしてみた。
選択したシナリオはキャンペーンで、プレイスタイルはVASSALによる通信対戦である。
私は米軍を担当した。

1Turn(1944年9月18日)

US_HQ裏_4A_CCB天候は霧。先攻を取ったのは米軍であった。BCSでは、先攻後攻の順でフォーメーションが1つずつ活性化するというシステムを採用している。パスはなし。自身の手番では必ず1つのフォーメーションを活性化させなければならない。なお、1Turnで各フォーメーションは1度しか活性化できないので、フォーメーションの絶対数が少ない陣営は、Turnの終盤は手持無沙汰になる。
さて、先攻を取った米軍であったが、正直な所「何をして良いかわからない」状態。後攻ならば敵の出方を見て動くことができるのだが・・・。取り合えず第4機甲師団のCCB(Combat Command B)を選択。選択しただけで何もせずに終わった。

GE_113Pz_1_130続いてドイツ軍。第113装甲旅団が活性化し、盤の東端から西へ向けて前進する。ドイツ軍の目標は勝利条件都市であるChateau-Salins(シャトー・サリー)だ。道路上に布陣する米第4機甲師団CCAの機甲大隊が道路上に布陣してドイツ軍を迎え撃つ。ドイツ側はパンター戦車、米軍はシャーマン戦車。性能面ではドイツ側が有利であったが、練度で勝るのは米軍である。両者互角の戦いであったが、結局は数に勝るドイツ軍は米戦車部隊を撃破した。

慌てた米軍部隊は第4機甲師団CCAを活性化させ、シャトー・サリーへ向かうドイツ軍の前面に展開させた。

Turn01c


ドイツ軍は第111装甲旅団を活性化させ、先に活性化した第113装甲旅団を超越してシャトー・サリーへ向かわせる。その過程で米軍の機甲大隊と交戦。これを撃破した。
さらに南方からはドイツ第21装甲師団が接近。米第2騎兵連隊が守る要域Luneville(ルネヴィル)を南から脅威する。

Turn01e



2Turn(1944年9月19日)

US_4A_CCA_A37裏天候は霧である。先攻を取ったのはドイツ軍。第113装甲旅団が活性化。シャトー・サリーへ向かう第111装甲旅団の南を進み、マップ中央の要域Arracout(アラコート)へ向かう。

ドイツ軍が西へ向かう姿勢を見せたため、米第4機甲師団CCAはシャトー・サリーとアラコートを結ぶ戦場に展開。ドイツ軍の西進を阻止する構えだ。

Turn02a


US_4A_CCB_Withers裏続いてドイツ第111装甲旅団が活性化。シャトー・サリーを目指すが、活性化チェックで"Partial"(部分)の結果を出してしまう。BCSの活性化チェックには、"Fail"(失敗)、"Partial"(部分)、"Full"(完全)の3段階があり、Partialの場合には移動力半減など、様々な制約を受けてしまう。さらに余談だが、BCSの活性化チェックは、友軍の展開状況や補給状況の影響を上手く表現しており、シンプルなルールながらも軍事行動における様々な制約を見事に再現したルールだと思う。

活性化チェックがショボかったのでシャトー・サリーまで届かなかったドイツ軍。その間にシャトー・サリーを奪取せんとした。米第4機甲師団のCCBは戦車と機械化歩兵各1個大隊というこじんまりした編制。しかし練度は高く(AR=4)、装備も優秀。シャトー・サリーを守るドイツ軍守備隊に連続攻撃を仕掛けて、遂にこれを壊滅に追い込んだ。

Turn02b


GE_21Pz_1_29シャトー・サリーを奪われたドイツ軍。そこで南方戦線で攻撃を行う。南部の要域ルネヴィルに対して第21装甲師団による攻撃を行う。ルネヴィルを守る米軍は、米第2機甲騎兵連隊所属の偵察中隊のみ。わずか1ステップの微弱な兵力でドイツ軍の猛攻を阻止できるはずもなく、偵察中隊は壊滅。ルネヴィルはドイツ軍が奪回した。さらにルネヴィルに布陣していた米第2機甲騎兵連隊司令部もドイツ軍による蹂躙を受け、数ヘクスの後退を余儀なくされた。これによって最前線に布陣する米第2機甲連隊の各部隊と、同司令部との間の連絡線が切れてしまったのが痛かった。

Turn02c


US_79i_3_314米軍は増援で現れた第79歩兵師団を活性化させてルネヴィルへ向けて前進させる。ムルト川の支流であるモルターニュ川のラインでドイツ第21装甲師団の自動車化歩兵部隊と衝突。これを撃破してモルターニュ川を東へ渡河する。
余談だが、ドイツ第21装甲師団と言えば、北アフリカ戦線やノルマンディ戦線でも活躍した歴戦の装甲師団。しかし、このシナリオでは精鋭部隊の面影はなく、装甲兵力については新編成の装甲旅団と互角程度でしかなかった。

その後、ドイツ軍は第15装甲擲弾兵師団が前進。ルネヴィルの両翼を守らせる。米軍は増援部隊を投入してルネヴィル奪回の布陣を敷く。

Turn02d


てな具合で、2Turnが経過した時点で夕方になったのでここでお開き。ここまでの所要時間は正味6時間程であった。

Turn02e


感想

細かいルールが多いので最初は戸惑ったが、基本的な考え方はシンプルなルールなので、慣れればある程度はサクサク進める。BCSの元になったOCSがかなり「ぶっ飛んだ」展開になり易いのに対し、BCSの方は司令部と指揮範囲ルールが程よく効いていて、それほど「ぶっ飛んだ」展開にならない。また補給ルールも補給ポイントを使うような面倒さはなく、それでいて補給段列の重要性や分身合撃の必要性をさり気なく表現しているのも良い。フォーメーションの混在ルールなどは、所謂「ゲーム的な運用」に対する抑制効果が効いていて好感が持てる。総じてBCSはOCSよりも好印象を持った。

今回のプレイでキャンペーン序盤の間隔がある程度掴めたので、次回はもう少しマシな戦いをしてみたい。

USA_M4Sherman_1944Sep_Arracout

写真00

Iron Curtain(以下、本作)は、SCSシリーズの1作で、西ドイツ周辺で起こり得た東西両陣営の直接対決を作戦レベルで再現した作品である。本作の特徴は、年代別にシナリオが複数用意されている事で、1945年、1962年、1975年、1983年、1989年の各シナリオの中から、好みの時代を選択してプレイできるようになっている。

これまでに 1962年シナリオの対人戦1989年シナリオのソロプレイ を紹介してきた。そこで今回はさらに別のシナリオを紹介しよう。

今回紹介するのは1983年シナリオ。本作の中では5つ設定されている年代のうち、4番目に新しい年代である。
1983年といえば、米国ではレーガン政権が生まれて3年目にあたり、600隻艦隊構想に代表される軍拡によってソ連との対立を深めつつあった時期でもある。一方のソ連側はブレジネフ体制で強化された核・非核戦力が文字通り最高潮の時期にあり、ソ連軍にとっては「最も輝いていた」時期でもあった。

このシナリオは。ジョン・ハケット将軍がその著書「第3次世界大戦」で描いた時期そのものといえる。ヴェトナムの泥沼から這い上がり、生まれ変わりつつあった米軍と、今や最高潮にあったソ連軍。世界大戦の危機が本当に高かった時期を描いたものである。

今回は対人戦。私はNATO側を担当した。

準備段階

これまでの2度の戦いを通じて私はいくつかの教訓を得ていた。

 (1) 後退無視地形(大都市、山岳)以外で守るのは徒に損害を増やすだけで足止め以外の意味はない。
 (2) 従って戦法は一撃離脱。通常移動・通常戦闘で敵を包囲殲滅した後、第2次移動で大都市や山岳へ籠る。決して前では守らない。
 (3) 自身が攻撃する際には、大都市や山岳に対する攻撃は必要な場合を除いて行わない。またもし大都市攻撃が必要な場合には、オーバーランを駆使して可能な限り速やかに落とす。その理由は、大都市・山岳では敵側が後退免除になるため、敵を完全に殲滅しない限り、攻撃部隊はその場で拘束されてしまう(ZOC内のユニットは第2次移動できない)。その結果、攻撃者が敵の包囲反撃にあってしまうからだ。
 (4) ヘリ部隊は極めて有能である。だから敵のヘリ部隊は最優先で撃破しなければならない。


上記方針に従い、RunUp(戦争準備)段階では、NATO軍は西ドイツ各地に展開している地上部隊を可能な限り大都市や山岳地帯に「避難」させ、これらを死守せんとした。また最前線には一部の部隊を除いてすべての部隊は大都市防御に投じられることになる。

写真01
写真02

1Turn(X Day)

戦争が始まった。WTO軍は鉄のカーテンを超えて西側に侵攻する。空ではNATO機とWTO機による激しい制空戦闘。しかし航空戦力で優位に立つNATO軍は、戦場の制空権をガッチリ握って離さない。

TornadoADV


WTO軍は開戦当初から化学兵器をベルリン攻略戦に使用してきた。西ベルリンはWTO軍の猛攻を受けたが、西ベルリンを守るNATO軍部隊は辛くもそれを凌いだ
先にも書いた通り、NATO軍の主力は大都市に籠っているので、WTO軍は大都市に向けて攻撃を仕掛ける。ハンブルグ、ハノーバー、カッセル、ニュルンベルクがWTO軍の攻撃を受けたが、都市を守るNATO軍は強力であり、簡単には撃破できない。

NATO軍の反撃は大都市を攻めるソ連軍機甲部隊に対して指向された。大都市を包囲攻撃中のWTO軍部隊はNATO軍による側面からの反撃に対して頑強に抵抗することができず、次々と包囲撃破されていった。特にNATO側が優先的に狙ったのはWTO軍の攻撃ヘリ部隊で、航空戦力を主に対ヘリ攻撃に使用。それ以外でも不用意に前線に取り残されていた攻撃ヘリのスタックを包囲攻撃。このTurnだけで5個の攻撃ヘリ旅団を撃破した。
NATOは例の「一撃離脱」戦法を徹底。通常戦闘でWTO軍に一定の損害を与えた後は、後方に下がって大都市に籠る。

写真03


2Turn(X+3 Day)

WTO軍は西側への侵攻を断念。攻撃目標を西ベルリン一本に絞り、残りは東ドイツ領内に後退していく。航空戦力も積極的な運用を行わず、NATO軍の航空戦力が戦場を支配する。WTO軍はNATO空軍機による損害を極限するため、部隊を散開させて対応する。西ベルリンに対する攻撃は今回も化学兵器を使用。2ヘクスの西ベルリンのうち、1か所をWTO軍が支配することに成功した。
NATO軍は西ベルリン付近に英空挺部隊を降下させた。化学兵器汚染地域に向けて前進する英空挺部隊。彼らの運命はWTO軍の包囲下で化学兵器の攻撃を受けて全滅するだけという過酷なものであったが、彼らは西ベルリンにおける友軍を助けるために敢えて過酷な運命を受け入れた。

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西ドイツ領内のNATO軍はWTO軍の後退を追って東ドイツ領内に逆侵攻・・・、はせず、あくまでも「一撃離脱」戦法に徹して前線に残ったWTO軍を個別に撃破していく。またWTO軍が攻勢に出てきているデンマークに対して増援部隊を投入。先行部隊として英独の攻撃ヘリ部隊をコペンハーゲンの守備に加わり、さらに西ドイツ軍の機甲旅団2個がユトランド半島に進んでいく。

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3Turn(X+6 Day)

デンマークでNATO軍が反撃に出る。WTO軍の機械化師団2個がコペンハーゲン周辺に展開していたが、それに対してNATO軍の攻撃ヘリ部隊(米英独)と西ドイツ軍機甲旅団が反撃を実施。これを撃破してデンマークに侵攻したWTO軍を一掃した。
西ベルリンでは新たな増援部隊としてフランス軍空挺部隊が西ベルリンの守備に投入された。彼らの過酷な運命については言うまでもない。そのせいもあってか、このTurnも西ベルリンは持ちこたえた。しかし西ベルリンで苦戦する友軍を後目に、NATO軍は相変わらずの「一撃離脱」戦法。これでは「苦戦する友軍を見捨てるのか」という世論が沸騰しそう。映画「遠すぎた橋」ではないが、前線では「なぜ救援に行かないのか」「上からの命令だから仕方がない」的な会話が会話が交わされていたのかもしれない。

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感想

時間の関係で今回はここまでとした。ここまでの所要時間はセットアップを含めて約8時間である。時間のかかった理由は、主に3つある。
1つはセットアップに時間がかかること。マルチシナリオゲームなので、ユニットを探し出さなければならず、それに時間がかかる。さらにセットアップシートも昔ながらの「ユニット名を羅列する」タイプ。最近のゲームでよくあるカラーのユニットリストのようではない。従ってユニットを探し出すのがより困難である。OCS等でも言えることだが、どうしてシナリオをこうも「読みにくい」ようにするのだろうか。カラーのセットアップシートをつけるだけでどれだけセットアップが楽になることか・・・。今回、セットアップに要した時間は2時間以上になった。
2つ目は、RunUpと呼ばれる事前手順が必要なことである。戦争が始まる前の両軍の事前準備を再現する手順だが、これが思いのほか時間がかかる。今回も1時間以上かかった。そんなこんなで、今回セットアップ開始が10時過ぎだったのが、実際にゲームを始めたのが午後2時少し前。休日の時間を潰すには少し痛い時間の長さである。
3つめの理由は、言うまでもなく各Turnでの所要時間が長いことにある。このゲーム、ルールは比較的シンプルなのだがユニット数が多く、考えることが多い。またシステム的な特性も大きい。ZOCが緩く攻撃側が有利なシステムなので、どんどん攻撃しなければ勝てない。そのため本来は守る側のNATO軍も攻撃に精を出すことになるが、その時戦闘比は3-1以上(地形効果がある場合は4-1以上)に持っていく必要がある。何故なら2-1以下の戦闘比では、後退の結果が得られない場合がある。もし後退せずに相手がその場に留まってしまったら、2次移動が使えないので、攻撃した部隊が「一撃離脱」できなくなる。そうなると今後は攻撃側が敵の包囲攻撃の餌食となってしまう。

「3-1,4-1以上の戦闘比で包囲攻撃をできるだけ多く実施する」

これが命題になるが、この命題をこなすためにパズル的な思考を要求されるため、その分時間がかかることになる。これはシステム特性上仕方がないが、正直、私がSCSなるシステムを好きになれない理由がここにある。

ともあれ、これで8本のシナリオのうち、3本を体験したことになる。あと5本。できれば1945年シナリオ等は試してみたい気がするが、果たしてどうだろう。時間を投入する価値が果たしてあるのか・・・。

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