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Red Storm - Baltic Approaches シナリオ23「Danger Zone」(2)
最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)である。
今度は米空母艦載機が登場するシナリオをプレイしてみる。シナリオ23「Danger Zone」だ。スウェーデンに侵攻したソ連軍。そこに補給物資を運ぶソ連軍輸送船団に対して米空母航空団が攻撃を仕掛けるシナリオだ。ここに来ていよいよ本命、米空母機動部隊が登場することになる。「Danger Zone」というタイトルも、米空母の活躍を予感させるものになっている。
今回、私はソ連軍を担当し、無敵の米空母部隊を迎え撃つ。
前回までの展開 --> こちら
14Turn

米攻撃隊最先端でソ連艦隊をレーダー捜索し続けていたS-3Bヴァイキングに、ソ連新鋭駆逐艦「ベズプレーチュヌイ」(ソブレメンヌイ級)の発射した艦対空ミサイルSA-N-7bが命中した。炎に包まれて落ちていくヴァイキング機。米攻撃隊にとっては貴重な「眼」が失われたことになる。とはいえ、既にソ連艦隊の多くがヴァイキングの活躍で発見状態になっており、やや手遅れの感が否めない。
そしてソ連軍は、MiG-23MLD 2機を米攻撃隊に突入させ、一番厄介なEA-6Bプラウラーに対してBVR(視認距離外)ミサイルで攻撃を仕掛ける。米攻撃隊が随伴しているプラウラー機は計2機。そのうち1機は先に長距離SAMの攻撃によって撃破したので、残りは1機。これを撃墜又は撃破すれば、米攻撃隊の電子妨害能力は大幅にダウンする。これまでF-14トムキャットを恐れて逃げ回っていたWP軍戦闘機にのって、まさに乾坤一擲の反撃であった。
が、
ソ連戦闘機による攻撃は見事にスカ。ソ連側にとって千載一遇のチャンスを逃してしまう。
15Turn

16Turn

対艦ミサイル2発がカニン型駆逐艦に命中。同艦は轟沈する。他にクリヴァク型フリゲート艦の2隻が、それぞれ4発、2発のハープーンが命中。両艦とも沈没する。僅か12発の対艦ミサイル攻撃で、1隻のミサイル駆逐艦と2隻のミサイル・フリゲート艦が瞬時に失われてしまった。

ただ、MiG-23の大金星は、やや遅きに失した感があった。

最初の編隊4機がマーベリック短距離ミサイル数発を発射。それが輸送船2隻に命中し、忽ち輸送船は大破する。
第2編隊4機も同じくマーベリックミサイルを発射。ロプチャー型LSTの1隻が沈没し、もう1隻が大破する。
そして最後の4機が突入態勢に入ろうとした時、ポーランド空軍のMiG-21がコルセア機に襲いかかった。旧式のMiG-21であったが、それでも爆装した攻撃機よりは遥かに強かった。コルセア隊はミグの攻撃を回避するのが精一杯で、爆装を投棄。攻撃の機会を失う。
この段階で概ね決着がついたとして、今回のプレイは終了とした。ここまでのプレイ時間は、休憩時間を除いて8時間半であった。
両軍の損害
WP軍の損害
沈没:ミサイル駆逐艦1隻、ミサイル・フリゲート艦2隻、LST1隻大破:輸送船2隻、LST1隻
航空機損傷:MiG-23 2機
米軍の損害
航空機撃墜:F-14A 1機、EA-6B 2機、S-3B 1機航空機損傷:F-14A 1機、A-7E 1機
戦死/行方不明:7名、捕虜:1名
NATO軍VP:2(航空機)+72(艦船攻撃)=74VP
WP軍VP:26(航空機、搭乗員)+32(輸送船生き残り)+3(ASM撃墜)=61VP
差が13VPでNATO側の勝利、ただし戦果確認の偵察が完了していないので、仮に戦果確認の半数に失敗したと仮定すると、引き分けになる
感想
うーん、かなり頑張ったような気がしたんだけど、これで「負け」と言われても、少し納得できないと思ってしまう。圧倒的な米艦載機を相手に、高価な電子戦機2機を含む4機を撃墜。米攻撃隊の1/3を無力化したにも関わらずだ。対艦ミサイルにせよ、EOGBによる対艦攻撃にせよ、防御側としては「どうしようもない」ほど圧倒的であり、如何ともし難い。敢えて言わせ貰えば、仮に私が今回の状況で米側を担当すれば、1機も失うことなく作戦遂行する自信がある。これまでいくつかのシナリオをプレイしてみたが、全般的には対艦攻撃が容易すぎると思う。いくら精密誘導兵器とはいえ、100発100中に近い対艦ミサイルの命中率は違和感を禁じ得ない。あのフォークランド紛争ですら対艦ミサイルの実質的な命中精度は50%程度に過ぎなかったのだから。もう少し対空砲火による対艦ミサイル対処の可能性を高めた方が良いように思う。特にCIWSについては、もう少し「当たって」欲しいなぁ。現状のルールだとCIWSによるで対艦ミサイル阻止に多くは期待できない。
今回の反省として、ハープーンが接近してきた時にSAMによる迎撃が有軍機の存在によってかなり制約を受けてしまったことがある。基本ルールでは、SAMの目標から4Hex以内に有軍機が存在していると、友軍誤射を恐れるという意味でSAM発射ができないのだ。しかし15.3項の選択ルールを使うと、友軍誤射の危険があるケースでもSAM発射が可能になる。そこで次回プレイ時に艦船側を担当する時は、事前調整で15.3の選択ルールを採り入れるように調整してみたい。
まあ色々書いたが、ジェット戦闘機や対艦ミサイルによる対艦攻撃は、他のゲームではなかなか味わえないテーマと言える。そういった意味で本作は極めてユニークな作品であると言えよう。機会があれば、1980年代日本近海バージョンを作ってみたいが、著作権の問題とかあるから難しいかも・・。英語で著作権交渉とか、敷居が高そうだし・・・。(個人での遊び用としてVASSALでコッソリ作るか・・・。)
Red Storm - Baltic Approaches シナリオ23「Danger Zone」(1)

最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)である。
今度は米空母艦載機が登場するシナリオをプレイしてみる。シナリオ23「Danger Zone」だ。スウェーデンに侵攻したソ連軍。そこに補給物資を運ぶソ連軍輸送船団に対して米空母航空団が攻撃を仕掛けるシナリオだ。ここに来ていよいよ本命、米空母機動部隊が登場することになる。「Danger Zone」というタイトルも、米空母の活躍を予感させるものになっている。
今回、私はソ連軍を担当し、無敵の米空母部隊を迎え撃つ。
SetUp

対するNATO軍は、米空母艦載機が戦爆連合31機とさらにスウェーデンの戦闘機が6機である。しかも戦闘機は、世界最強のF-14Aトムキャット。
「こりゃ、あかんわ」
思わず投げ出したくなる所だが、ここは我慢。こちらのボロ戦闘機での戦果はまず望めないので、戦闘機を囮にしてトムキャットをSAMの威力圏内に引き寄せて、トムキャットをSAMで食ってやるぜ。とはいえ、米軍機は電子装備が強力なので、なかなかSAMで撃ち落とすのも難しいのだが・・・。
さてさて、どうなることやら・・・。
準備
まず天候決定である。我々にとって望ましいのは悪天候だ。海が荒れれば対艦ミサイルの命中率が低下するし、雲が広がればSAMの脅威が高まる。悪天候は今でも航空兵力の大敵なのだ。しかし結果は「晴天」。困ったものだ。レーガン(当時の米国大統領:ロナルド・レーガン氏)日和である。
1-6Turn

一方ジーランド島南部には既にソ連軍が上陸を済ませていた。コペンハーゲン南部には地対空ミサイルを装備する機械化歩兵部隊が展開していたが、彼らは「ケツをまくって」逃げるWP戦闘機を追いかける米軍機の接近を密かに待ち構えていたのだ。
7Turn

8Turn

その刹那・・・、
ジーランド島南部上空を飛行していたF-14Aの1機は、突如数発のMAMPAD(携行式地対空ミサイル)の攻撃を受けた。フレア弾を発射しながら回避するトムキャットだが、1発のミサイルが命中。炎に包まれて落ちていく。2名のパイロットは緊急脱出して一命をとりとめたが、1名はソ連側の捕虜になってしまう。
9Turn

その頃、バルト海を進撃する米艦載機に対して、ソ連艦隊がレーダーを作動して迎撃態勢に入る。
10-11Turn

12Turn

ここで本作の対艦攻撃ルールを説明すると、対艦攻撃を実施するためには目標となる艦隊を「識別」する必要がある。識別には「目視識別」と「レーダー識別」の2種類があり、前者は目標から4Hex以内、後者でも目標から8Hex以内に近づく必要がある。射程距離20Hex以上を誇るハープーンミサイルであっても、何らかの形で目標に近づき、目標を識別する航空機の存在が必要となるのだ。
その間、攻撃隊に随伴してジャミングを行っていたEA-6Bプラウラーに対して、数発のSA-12長距離SAMが発射された。プラウラーの放つ強力な妨害電波を逆探知して目標に突進していくミサイルのうち、1発がプラウラーの至近距離で爆発した。プラウラーは大破して帰路につくが、帰還途中で力尽きてバルト海に墜落した。
13Turn

つづく
Red Storm - Baltic Approaches シナリオ4「Knife Fight」

最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)。前回の シナリオ7「Very Low and Very Fast」 に続き、今回は少し遡ってシナリオ4「Kinfe Fight」をプレイしてみた。
このシナリオは、フェーマルン・ベルト海峡(ドイツ~デンマーク間の狭水域)でNATOとWPの水上艦同士が戦いを繰り広げ、それを援護するため両陣営の航空部隊が飛来した、という設定である。このシナリオでは、戦闘機やSEAD機等は一切登場せず、対艦攻撃機と偵察機のみが登場する。そしてこのシナリオでは空中戦は一切起こらない。
今回はVASSALで対戦。私はNATOを担当する。
1Turn
このシナリオは、NATOとWPの水上部隊同士が交戦している状況で始まる。両軍のヘリコプターが飛び回り、水平線の向こうに潜む敵艦隊を探り出す。索敵戦で先手を取ったのはWP側で、NATO側ミサイル艇の位置を捕捉したWP側ミサイル艇が、P-15M Termit(SS-N-2C Styx)2発を発射した。2Turn
2発の対艦ミサイルはオランダ海軍のWillemoes級ミサイル艇に向かっていく。ミサイルの接近を探知したオランダ艇は対空火器で迎え撃ち、1発を着弾前に破壊した。しかし残り1発が見事に命中。強力なHarpoon対艦ミサイル4発を抱えた有力なオランダ艇は、対艦ミサイルを抱えたまま海底に没した。3Turn
ようやくNATO側のヘリコプターもWP側の水上部隊を捕捉した。直ちに西ドイツ海軍のGepard級ミサイル艇が4発のExocet対艦ミサイル4発を発射する。しかしそのGepard級にも、WP側の対艦ミサイルが迫ってきた。4Turn
Gepard級ミサイル艇に接近する対艦ミサイルは2発。これをSAMと対空火器で迎え撃ったが、ミサイルは1発も落とせない。2発のミサイルを受けたGepard級ミサイル艇は轟沈の憂き目を見る。
5Turn
デンマークのロラン島に配置されていたHawk地対空ミサイルは、NATO艦隊に迫るWP側対艦ミサイルに照準を定めていた。さあ発射。といった所でWPの弾道ミサイルがHawk部隊に降り注ぐ。Hawk部隊は大損害を受けて対空戦闘の実施が不可能になってしまう。(ランダムイベントでSEAD任務が出てしまった)。NATO艦隊を守る防空の傘が一瞬にして機能停止した。しかしNATO側も一矢報いた。Gepard級ミサイル艇が沈没する前に放ったExocetミサイル4発がOsa型ミサイル艇を攻撃。SAMの迎撃で1発のExocetが撃ち落とされたが、残り3発のExocetミサイルは、OSa型ミサイルボートに直撃。僅か200t弱の船体を文字通り粉々に粉砕した。
7Turn
別のNATOミサイル艇が発射したExocetミサイル4発が、Nanuchka型のミサイル艇に接近してきた。Nanuchka型はOsa型よりも大型のミサイル艇で、対空防御にも優れていた。1発のExocetがSAMによる迎撃を受けて撃墜され、もう1発はCIWSによって撃墜されたが、残り2発がNanuchka型ミサイル艇に命中した。ミサイル艇は戦闘力を失い、数時間後に沈没することになる。8Turn
激しいミサイル戦が続いていたが、お互いに対艦ミサイルを撃ち尽くしつつあった。最後のWP側対艦ミサイルがNATO艦隊の旗艦ともいうべき最大艦であるKeln級ミサイル・フリゲート艦に対艦ミサイルが飛来した。NATO側は対空射撃で1発の対艦ミサイルを撃墜したが、残り1発がKeln級に命中。同艦は大損害を被ったが、辛くも戦闘力を維持した。ここまでの艦対艦ミサイル戦でNATO側はミサイル艇2隻を失い、フリゲート艦1隻が中破。WP側はミサイル艇2隻を失った。
9-11Turn
両軍の攻撃隊が盤内に進入する。NATO側はコルモラン対艦ミサイル各2発を搭載したトーネード攻撃機。WP側はEOGM(電子光学誘導ミサイル)1発を搭載したMiG-27Kフロッガー16機である。なお、フロッガーのうち1個小隊(4機)には、EOGMではなくARM(対レーダーミサイル)を搭載していたらしい。12Turn
まず艦隊上空に進入してきたのは、WP側の攻撃隊である。対空ミサイルを持たないNATO艦隊は、MiG-27のスタンドオフ攻撃に成す術もない。EOGM1発の命中を食らったKeln級駆逐艦は大破炎上。数時間後に沈没。さらに掃海艇2隻もミサイルの直撃を受けて沈没する。13Turn
WP側の攻撃はなおも続く。西ドイツ海軍の旧式コルベット艦Thetis級にMiG-27の発射したEOGMが2発命中。大破炎上(後沈没)。最後に残ったTiger級ミサイル艇にもEOGM3発が命中。こちは轟沈する。これでNATO艦隊は文字通り全滅。フリゲート艦2隻、ミサイル艇3隻、掃海艇2隻が失われた。しかしNATO側の攻撃隊もようやく攻撃圏内に到達した。コルモラン対艦ミサイル5発が発射された。3発がTarantul型ミサイル艇に向かう。1発がCIWSによって撃墜されたが、残り2発が命中。ミサイル艇は轟沈する。他の2発は掃海艇に向かう。1発ずつが掃海艇2隻に命中。両方とも沈没する。
14Turn
さらに3発のコルモランミサイルがソ連フリゲート艦2隻に向かう。2発がソ連フリゲート艦に命中。1発ずつ命中を受けたフリゲート艦は、小型のParachim型は沈没したものの、比較的大型のKoni型警備艦はミサイルの命中に耐えた。15-18Turn
その後NATO側は対艦ミサイルを発射。WP側艦隊を一掃した。WP側の損害は、フリゲート艦2隻、ミサイル艇3隻、掃海艇3隻の計8隻。隻数ではNATOよりも1隻多い。航空機の損害は、両陣営とも被撃墜はなし。NATOのヘリ1隊(2機)が機械的トラブルで緊急帰還。WP側はMi-14PL 1機が対空砲火を受けて大破した。VPはNATO側が39VP、WP側は35VP。差が4VPなので引き分けである。
感想
このシナリオは対艦攻撃の練習用であり、勝敗を争うタイプのものではないと思う。が、毎回思うのだが、航空機による対艦攻撃が「当たり過ぎ」のようにも思う。SAMや戦闘機による妨害があれば、少しは抵抗できそうなのだが、なかなか難しい所。まあ実際もそんなものかも知れないが・・・。Red Storm - Baltic Approaches シナリオ7「Very Low and Very Fast」(2)
最近嵌っているRed Storm - Baltic Aooroaches(以下、本作)。今回シナリオ7「Very Low and Very Fast」をプレイしてみた。開戦7日目、悪天候下のバルト海で作戦行動中のソ連海軍対潜部隊に対してNATO軍が航空攻撃を仕掛けるシナリオである。
今回、私はNATO軍を担当した。
前回までの展開は -->こちら
4-6Turn

まず対水上レーダーを装備したF-16Cの編隊がソ連艦隊に接近。対水上レーダーでソ連艦隊を「識別」を試みる。本作の場合、水上艦を攻撃するためには、まず目標を「識別」する必要がある。識別するには目視とレーダーの2種類があり、前者は目標から4Hex以内、後者は8Hex以内に接近し、さらにダイスチェックに成功する必要がある。識別チェックの試みは、1Turnに1目標に対してレーダーと目視でそれぞれ1回ずつ実施できる。また1度識別に成功した敵艦隊に対しては、ゲーム終了まで識別状態が継続する。
NATO側としては、高性能の対水上レーダーを装備し、さらに電子装備に充実しているF-16Cを敵艦隊に接近させて目標の識別を試みる。その間、攻撃本隊のF-111Eはやや速度を落とし、間合いを取って攻撃に備える。識別に成功すれば、後続のF-111E編隊や対艦ミサイル装備の部隊による攻撃を実施する。その際SEAD任務のF-16Cがシュライク対レーダーミサイルで攻撃を援護する。またF-111Eによる攻撃とハープーン対艦ミサイルによる攻撃は同時到着になるよう時間合わせを行い、対艦ミサイルの攻撃直後にF-111Eの編隊が目標に飛び込むようにする。これによって敵艦隊の対空火力を分散させ、攻撃部隊の生残性を高めるのが狙いだ。
上記の計画に従ってF-16Cの編隊がソ連艦隊に接近。対水上レーダーで敵艦隊の識別を試みる。しかし識別の試みは悉く失敗。一方、ソ連側ミサイル駆逐艦からのレーダー照射を再三に渡って浴びることになったが、幸い敵SAMの射程距離の外側を慎重に飛行していたため、攻撃を受けることはなかった。

7Turn
先頭を飛行するSEAD任務のF-16編隊が、遂にソ連防空駆逐艦部隊を識別した。これで漸く対艦攻撃を実施できる。後方から近づくF-111アードバーグ12機からなる爆撃本隊は、目標に近づきつつ、攻撃のための準備に入る。9Turn

さらにその後方を飛行する哨戒機P-3Cは、ソ連対潜部隊に対して2発の空対艦ミサイルを発射した。
10Turn

ガイア隊の後方では、同じF-111Eのオルテガ隊、マッシュ隊も高度を中高度に上げて攻撃準備に入る。また攻撃隊からの情報を受け取ったデンマーク海軍のミサイル艇は、計4発のハープーン対艦ミサイルをソ連対潜部隊に対して発射した。
11Turn

因みにこの時F-111Eは速度5で飛行したが、これはルール違反であった。Red Stormのルール16.23によると、爆弾を搭載した航空機の最大速度は4であった。スマンです。
12Turn

13Turn

そこへ先にP-3Cが発射した2発のハープーン対艦ミサイルが飛来。2発はいずれも先に命中弾を受けて損傷していたリガ型コルベット艦に命中。同艦は散没する。
対艦ミサイルの攻撃が終わった直後、アードバーグのマッシュ小隊はこの対潜部隊を通常爆弾で攻撃した。激しい対空砲火が打ち上げられたが、F-111自体が持つ強力な欺瞞妨害装置と、後方から行われるEF-111Aレイブンのスタンドオフジャミングによってアードバーグは無傷で対空防御網を突破した。この爆撃を受けてリガ型、グリシア型各1隻を撃沈した。
この時点で切りが良い所までプレイできたと判断し、プレイ終了とした。
NATO側の損害はなし。
WP側は戦闘機2機を失った他、対潜コルベット5隻が沈没、ミサイル駆逐艦1隻、フリゲート艦1隻、対潜コルベット2隻が損傷した。VP敵にはNATO側の圧勝である。
感想
対艦ミサイルも良く当たるが、爆撃も結構良く当たる。たった12機の爆撃機が、(小型とはいえ)水上戦闘艦5隻を撃沈、4隻を損傷させるといった所は、ちょっと攻撃力が過大なのではないかとも思える。しかも今回は波が高く、しかも海上に靄が漂っている状況である。晴天下よりも遥かに不利な条件下で(DRM-5がつく)、これだけの威力を発揮するとは・・・。確かに出目が良かったこともあったが、全般的に艦船の防御能力が実際よりもかなり低く評価されているように思える。(まあ500トン級の小型艦だから、機銃掃射で大破してもおかしくないのだが…)その他の感想だが、元々のRed Stormと比べると、それぞれシナリオの規模感がかなり小さくなっているように思える。勿論例外はあるものの、攻撃隊は基本的に1個戦隊。護衛を含めても40機未満。さらにSAMの配置も固定配置が多く、セットアップで悩む部分も少ない、とはいえ、元々のRed Stormにはなかった海軍という要素が加わり、ルール量は間違いなく多くなった。その分、ルール確認のために時間を取られる可能性はある。
いずれにしても海にまで広がったRed Stormの世界。爆撃や対艦ミサイル攻撃に際する命中率の高さが気になる所だが、その点を差し引いても水上艦への対艦攻撃を実施しうる世界で初めての現代空戦ゲームであり、是非他のシナリオもプレイしてみたい所だ。