もりつちの徒然なるままに

ウォーゲームの話や旅の話、山登り、B級グルメなどの記事を書いていきます。 自作のウォーゲームも取り扱っています。

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Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

本作については、以下の紹介動画も参考にされたい。




前回までの展開 --> こちら

1Turn後半(開戦2日目)

両プレイヤーとも12OPを使用。これで両プレイヤーのOPは共に15OPとなった。
SO_SSN_Victor3 ソ連軍としては米空母部隊を何とか始末したい。否、始末とは行かなくても空母の1隻でも損傷を与えれば、攻撃力を殺ぐことができる。そう考えてソ連軍プレイヤーは最強のヴィクター3型SSNを「米空母キラー」に差し向けた。その優れた戦術支援値+1と65式重魚雷の存在は、上手く行けば米空母に一撃必殺を見舞うことができるはずだ。しかも手元には秘密兵器"Stealthy Approach"がある。旨く行けば驕り高ぶった米空母を大破させることができるかもしれない。
乾坤一擲の想いを込めて振ったソ連側ダイスは3,5,8.無情にも米空母には届かなかったが、それでも米艦隊のASWを"Stealthy Approach"で躱し、護衛艦艇に1ステップロスを強いた。

Turn01d


重魚雷搭載のヴィクター3型は米空母部隊にとっても十分な脅威である。ソ連軍としてはその能力を全面的に活用し、米空母殲滅を狙うべし。逆に米軍は哨戒潜水艦等を駆使してヴィクター3型が空母部隊に近づく前にそれを阻止撃破すべし。

ここでちょっと「ズル」(宇垣裁定)をし、North7-8に配備されているアルファ級をヴィクター3型に変更した。

US_STK_A6_S NATO側としては上記の「ズル」によってさらにヴィクター3型の脅威に晒されることになったが、逆に米空母が健在な間にソ連艦隊を撃破すべく、2回目のアルファストライクを実施した。今度はソ連側に迎撃機がないため、F-14の護衛はつけず、爆撃機とその支援機のみからなる攻撃隊である。再び200発のHarpoonが大空を埋め尽くす。
ソ連側の防空戦闘によって約70%のHarpoonが無効化されたが、約60発のHarpoonがソ連艦隊に迫る。打撃巡洋艦「キーロフ」はさらに数発のHarpoonを受けたが、何とかこれに耐えた。しかしより小型のスラヴァ級ミサイル巡洋艦はさらに数隻沈没した。そして最も痛かったのは、揚陸部隊が壊滅してしまったことだ。これにより、ソ連側が当初目論んでいたノルウェーの電撃占領は頓挫した。

ソ連側のノルウェー方面への作戦軸として、北部ナルヴィクへの進攻と中部トロントヘイムへの進攻の2種類がある。効果が大きいのはトロントヘイムへの上陸だが、安全なのはナルヴィクへの上陸だ。どちらが良いかは判断が難しいが、より堅実なプレイを目指すのならナルヴィク進攻が無難ではないかと思う。ナルヴィクへの上陸に対して米空母が攻撃を試みる場合は、GIUKラインを突破してノルウェー海へ進出する必要がある。それは米空母にとってもかなりリスクの高い行為になる。
トロントヘイムへの上陸に対して米空母が対応するためには、今回のようにGIUKラインの「向こう側」から攻撃を仕掛けることが可能になる。ただし、GIUKラインの外側が「絶対安全」という訳でもないので、米空母を引きずり出す「餌」という意味でトロントヘイム上陸は有力な手段と言えるかもしれない。


Turn01e


無論、ソ連側としてもこのまま米空母を逃がす気はない。先ほどの「ズル」によってアイスランド近海に姿を現したヴィクター3型攻撃原潜(SSN)が米空母部隊に襲い掛かったのである。数本のType65魚雷が2隻の米空母の航跡を捕まえた。しかし次の瞬間、米海軍の護衛艦群が身を挺して魚雷を防いだのである。爆沈する米護衛艦艇。唖然とするソ連側艦長。そこに米対潜部隊の報復攻撃が降り注いだ。ヴィクター3型の艦長達は、まるでデスラー砲を跳ね返されたデスラーのような気分になったのであろう。しかしその感慨が長く続くことなく彼らは海中に没した。

要するにNATOがASWダイスで10の目を3個出したので、カードを使ってもヴィクター3型を救えなかったのである。

ソ連軍は大西洋を東へ向かうNATO船団に目をつけた。空中給油機により航続距離を延伸されたTu22バックファイア2個戦隊(約48機)でNATO船団を襲う。先ほど大活躍したスペイン空母「デダロ」からシーハリアーが迎撃の為発進していく。

Turn01f


シーハリアー隊はまたもや奮戦し、バックファイア12機をミサイル発射前に叩き落した。それでもバックファイは70発以上の対艦ミサイルを発射。10発以上が命中し、カナダ海軍の駆逐艦やフリゲート艦計8隻が犠牲となった。

その直後に襲撃してきたフォクストロット型潜水艦が遂に「デダロ」を仕留めた。バックファイアのミサイル攻撃により弱体化した防御スクリーンを易々と突破したソ連海軍フォクストロット型潜水艦は、「デダロ」に魚雷3本を命中させたのである。栄光に包まれたこのWW2型軽空母は、全艦炎に包まれながら、大西洋にその姿を没した。

USS_Princeton


米本土東岸近海では、米海軍の対潜部隊がソ連弾道ミサイル潜水艦(SSBN)群に対する掃討作戦を実施した。裏では激しいスパイ合戦が行われ、スパイを駆使して米対潜部隊をソ連側SSBN群が躱していく。さらには無反響コーティングによる無音化によって米攻撃原潜や対潜哨戒機による攻撃を回避した。結局、この時点で米本土沖に展開するソ連SSBN群に被害はなし。ただし米本土におけるソ連側スパイ網は、FBI/CIAの激しい情報戦によって壊滅状態に陥った。

Turn01g


以上で第1Turnの全アクション終了。戦争トラックの進展、FSP(第1撃ポイント)の取得等を行う(FSPが0から1になる)。その後天候を決定。North7-8が悪天候になった。最後にカードを引き直してTurn終了となる。

Turn01h


つづく

Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

本作の概要については、以下の動画でも示されているので、参照されたい。



今回、VASSALによるソロプレイにチャレンジしてみることにした

前回までの展開 --> こちら

1Turn前半(開戦1日目)

ソ連側は15OP、NATOは12OPを使用する。

SO_SSGN_Echo2ソ連軍は旧式のエコー2型原子力ミサイル原潜(SSGN))3ユニットで英本土の航空機にミサイル攻撃を仕掛ける。出目よく2Hitと2附帯損害。ヒット数が偶数なので防御側であるNATO側が損害を適用する。ニムロッド哨戒機が1ユニット消滅した。
さらに別のエコー2型SSGN2ユニットが英本土南部の港湾施設を巡航ミサイルで攻撃。1打撃を与え、在泊中の英海軍対潜フリゲート艦数隻を撃沈破した。
NATOは、カード#27"Fighters to Norway/Denmark"で米本土に待機していたF-15 Eagle 1ユニットをノルウェーに送り込んだ。しかしこれはかなりリスクの高い「賭け」である。

SO_FTR_MiG31ソ連軍はなおも英本土を叩くべく巡航ミサイルを搭載したTu22バックファイア3ユニットで英本土を攻撃。護衛にはソ連最強のMiG31とMiG25が随伴する。ノルウェー海上空では英空軍のファントム戦闘機がこれを迎え撃つ。西側技術を流用して作られたソ連の新型空対空ミサイルは容赦なくファントムを粉砕し、ファントム1ユニットが海の藻屑となった。しかしファントム隊も奮戦し、MiG25 1ユニットを撃破した。 そしてパトロール機の急報を受けて英本土から予備のファントム隊が発進する。空戦の結果は激しいものとなり、英空軍のファントム1ユニットが撃墜されたが、MiG31、Tu22各1ユニットがステップロスしてしまう。
肝心の巡航ミサイル攻撃については、合計5ヒットを与えて英本土の空軍基地は壊滅的打撃を被った(ただし累積ヒット数は最大5まで、6.10.4参照)。しかしソ連側も長距離護衛戦闘機はほぼ全滅、貴重な長距離爆撃機1ステップを失うという手痛い打撃を被ってしまう。

Turn01a


上記で空中給油機でソ連戦闘機の航続距離を延伸させたのはルール違反であった。エラッタにより空中給油機によって航続距離を延伸できるのはSTKユニットのみとなっていた。途中で気づいたが、手遅れだったので、そのまま進めることとする。

NATO側は手薄になったノルウェー海の制空用に、ノルウェーに進出していた米空軍のF-15を発進させる。さらに空母5隻を擁する米英連合の大機動部隊が英本土西方海域に進出してきたので、ソ連側はキロ級潜水艦の一帯をBIUKギャップを抜けて攻撃に差し向けた。が、雷撃は失敗に終わる。

NO_MP_P3C NATO側はノルウェーに近づくソ連上陸部隊を叩くべく、まずはノルウェー空軍のP-3Cオライオンを発進。ソ連軽空母「キエフ」を発進してきたYak38フォージャーの迎撃を掻い潜ってソ連上陸部隊を発見した。空母2隻(「キエフ」「ミンスク」)、原子力打撃巡洋艦「キーロフ」、その他、スラヴァ級、カラ型、キンダ型等の巡洋艦、ソブレメンヌイ級、ウダロイ級の駆逐艦等、40数隻の水上戦闘艦と、それに護衛された水陸両用戦闘群からなる。総勢100隻近い規模の大艦隊だ。ソ連海軍最強の水上部隊だ。

US_FTR_F14_Ken英本土西方に接近した4隻の米空母からは200機近い大攻撃隊が続々と発進。ノルウェーを目指すソ連艦隊に攻撃を仕掛けるためだ。ソ連艦隊の空母2隻からはなけなしのYak38フォージャーVSTOL戦闘機が飛び立つ。

「敵わぬまでもせめて一太刀」

そう思ったのか・・・。
しかし所詮VTOL戦闘機。本格的な世界最強級の空対空戦闘能力を誇るF-14トムキャットの敵ではなかった。フォージャーは全機撃墜され、米攻撃隊は無傷のままソ連艦隊をHarpoon空対艦ミサイルの射程距離内に捉える。
一斉に発射されたHarpoonは約200発。まさに飽和攻撃を絵に書いたような攻撃だ。ソ連側の対空防御は奮戦し、Harpoonの80%以上を撃墜又は無力化したが、それでも40発弱のミサイルがソ連艦隊に殺到した。
打撃巡洋艦「キーロフ」には3発以上が命中し、「キーロフ」は大破してしまう。スラヴァ級などのミサイル巡洋艦4隻が撃沈破、揚陸艦艇も10隻以上が海の藻屑と消え去った。

Turn01b


SO_MP_Tu95D ソ連軍は大西洋を進むNATO船団を攪乱すべく長い航続距離を誇るTu95ベアの対艦ミサイル搭載型でアゾレス諸島沖のNATO船団を襲った。この船団は、スペイン海軍の軽空母「デダロ」と数隻のスペイン海軍フリゲート艦が護衛していた。軽空母「デダロ」といっても元々はWW2で活躍した米海軍のインデペンデンス級軽空母「カボット」であり、この時点では完全に旧式装備であった。

SNS_Dedalo_(R01)_underway


「こんな弱体な船団なんぞ、鎧袖一触」

SP_FTR_SHarr ソ連側攻撃編隊はそう思っただろう。
しかし「デダロ」搭載のシーハリアーは思いの外善戦した。偶々付近をパトロールしていたシーハリアー2機のペアは、北方から接近する24機のTu95ベアを発見した。ターボプロップながらも高速のベアは、亜音速機であるシーハリアにとって戦いやすい相手ではない。シーハリアは慎重に爆撃編隊の右後方に占位し、AIM-9サイドワインダーミサイル計4発を発射した。ミサイルは狙い違わず4機のベアを直撃。全く間に4機を葬った。
さらにシーハリアーは30mm機関砲でベアの編隊へ肉薄。さらに3機を葬り、数機がミサイルを投棄して離脱していく。僅か2機のシーハリアーがベアの半数を無力化したのである。

Turn01c


残ったベアは対艦ミサイルを発射。30発弱が発射され、正常飛行したのが21発。決して少なくない。スペイン艦隊の各艦は懸命に対空ミサイルでこれを迎え撃つ。さらにチャフを巻き散らし、妨害電波でミサイルのセンサーを無力化する。それでも近づいてくるミサイルに対しては、短SAM、速射砲、そして最後の砦ヴァルカン・ファランクスが火を噴く。
結局ベアの放った対艦ミサイルは1発も目標を捉えることがなかった。

こうして大西洋の熱い1日は過ぎていく。しかし、まだ開戦初日である。

つづく

Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。
本作の概要については、以下の動画でも示されているので、参照されたい。



本作の醍醐味は大西洋を舞台に米ソ両陣営がキャンペーンシナリオにこそあろう。しかしキャンペーンシナリオは(デザイナ-の主張とは裏腹に)なかなか時間がかかる。これまでも2度ほどキャンペーンシナリオにチャレンジしてきたが、1日のプレイで2Turn弱しか進まなかった。対戦ゲームと考えた場合、あまり褒められたようなプレイ時間ではない。

そこで今回、VASSALによるソロプレイにチャレンジしてみることにした。

セットアップ

VASSALを起動し、"#6 Campagin - Tactival Supriese 1983"を選択する。Player Sideは"Solo Play"を選択。普通ならこれで準備完了だが、シナリオ特別ルールやら何やらで準備しなければならないことが多い。

Maker_Tech_SAMまずは「25.0 ゲーム前の技術流出」。ソ連側はスパイポイントを消費することで、NATOの高度な技術を「盗む」ことができる。私の好敵手は「空対空ミサイル」と「SAM」を好んで購入するので、私もそれに倣うことにしよう。「空対空ミサイル」は安価な上に効果が高いのでお買い得。「SAM」は微妙だが、NATO側の優秀なシースキマー型対艦ミサイルから身を守るためには必要な装備であろう。
Harpoon


ちなみにスパイポイントの利用目的としては、今回の技術流出以外に「NATO任務部隊の探知」「SSBN狩りマーカーの入手」「対潜戦ダイスの振り直し」「第1撃潜水艦の退避」を実施できる。「NATO任務部隊の探知」等は、「女スパイ潜入」を思わせるような描写でもある(そんな筈はないか・・・)。

続いてシナリオの準備に入る。まずは両陣営にカードを5枚ずつ配る。ちなみにカードはNATO/ソ連でそれぞれ個別に用意されている。

引いてきたカードは、ソ連側が1x15OP、3x12OP、1x9OP。NATO側が2x12OP、3x9OPであった。OPカード2枚はOP獲得用に使うことが決まっているので、ソ連側の15OPと12OPのうちの1枚、NATO側の12OP2枚はオペレーションポイント用に取っておく必要があろう。

ちなみにこれまでのプレイでどうもソ連側の方がOPが大きいように思えたので、OPカードの割合を調べてみた。(若干の誤差はご勘弁を)
 ・ソ連:4x15Op、15x12Op、35x9Op、1x6Op
 ・NATO:7x15Op、21x12Op、15x9Op、2xOp+4
こうしてみると、OP値については私の感想とはむしろ逆で、明らかにNATO側が上回っていた。


次にセットアップされているユニットについて選択肢がある。
まずNATO側。詳細は省略するが、水上艦・潜水艦の分割、水上艦、潜水艦の出撃。機動部隊1個の成形、哨戒用航空機の事前発進である。
US_Surf_17まず水上艦・潜水艦の分割だが、個人的な見解としては「やらない方が良い」と思う。潜水艦については、1ユニット行動する毎に1Op消費するので、1ユニットあたりの戦力が大きい方がOpの消費効率が良くなる。水上艦艇についても分割することで運用柔軟性がやや増大するが、ステップ数はむしろ減少する。水上艦は「弾除け」という側面も大きいので、ステップ数は結構重要である。

NATO_TF_HammerNATO側の配置のキーは、米空母2隻からなる「Task Force Hammer」の配置である。この空母部隊がソ連軍長距離爆撃機の攻撃から耐えられるか否かが一つの判断基準となろう。ソ連長距離爆撃機が同時発射可能な対艦ミサイル火力を上回るSAM火力を展開できれば、恐らく空母を守ることができよう。

SO_STK_Tu22大西洋上のNATO艦隊に脅威を及ぼせるのは、コラ半島のソ連海軍航空部隊で、その兵力はTu22、Tu95G合わせて3ユニットである。しかしソ連軍はシナリオ特別ルールで攻撃機3ユニットを基地変更できるため、最大6ユニットの長距離爆撃機がコラ半島から発進してくる可能性がある。その兵力は3ユニットのTu22、2ユニットのTu16、1ユニットのTu95Gになる。その対艦ミサイル火力は最大36!。200発以上の対艦ミサイルに耐えられる艦隊防空能力!!。
無理だ。現状のTF-Hammerだけでは対空火力不足は明白。一度この「空のアルマダ」の大規模襲撃を受ければ、SAMを潜り抜けた100発以上の対艦ミサイルが米空母機動部隊をズタズタに引き裂くだろう。

ならばどうする?

考えられる手段は2つ。

US_CV_Enterprise1つは敵が「空のアルマダ」を用意した時点で空母部隊を危険海域に近づけさせず、兵力が十分に揃ってから進撃させるというもの。この手段の問題点は、英本土を含めたノルウェー海から北海一帯の制海権が自動的にソ連側に移ることになる。つまり「ノルウェーを見捨てる」ことになる。

もう1つは地中海の米第6艦隊を北に回してTF-Hammerに合流させて空母4隻体制として「空のアルマダ」に対抗しようとするもの。こちらの問題点は、空母4隻体制であっても「空のアルマダ」を完全に阻止するには些か心もとないこと。もう1点は地中海方面に派遣する米空母がいなくなってしまうので、ヨーロッパ南翼からの敵の侵攻を止める術がなくなる。

熟慮の結果、後者を選択した。ノルウェーを見捨てる訳には行かない。まずはノルウェーやアイスランドに対する敵の侵攻を阻止して、その後に状況に合わせて空母部隊を柔軟に運用しよう。まずは「空のアルマダ」を打ち破る兵力を揃えなければならない。
そうなると話は早い。そのための兵力展開になる。洋上出撃可能な水上艦2ユニットは、英本土の軽空母「イラストリアス」と対空駆逐艦になり、TF-Hammerと合流させる。
またスペインに在泊中の空母2隻からなる米第6艦隊はビスゲー湾西方海域に出撃させる。
最後にTF-Hammerを米第6艦隊と合流させる。これでTF-Hammerは空母5隻(軽空母1含む)、対空火力23の強力な艦隊となった。「空のアルマダ」を防ぐにはそれでも些か対空火力が不足しているが、CAP機による防空戦闘やそれに対するソ連側の護衛戦闘機(護衛戦闘機をつければ、爆撃機の数が減る)によって「空のアルマダ」は弱体化される。さらにCAP機の存在は、攻撃側にとっても兵力損失のリスクが高まる。

一方のソ連軍。
航空部隊は上記で述べた通り「空のアルマダ」を編成すべくコラ半島に長距離爆撃機6ユニットを集結せしめる。また水上部隊も最新鋭の打撃巡洋艦「キーロフ」その他をバルチック艦隊から北方艦隊に転属せしめ、ノルウェー作戦に全力を投入する構えだ。そして自由配置の潜水艦を配置する。またRORSAT(海洋監視衛星)は米空母機動部隊の進入が予想される英本土西方海域に配置する。

その後、タートルテイルによるNATO艦隊の発見チェックを行う。その後、天候チェック。米東海岸沖が悪天候になっただけ。

と、ここまで準備したので、今宵はここまでにしとうございます。

Turn00a


つづく

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Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。
今回、メインシナリオであるキャンペーンシナリオに挑戦してみた。キャンペーンシナリオは時期が3種類と動員状況が3種類用意されているが、今回は時期は一番早い1983年シナリオ。動員状況は中間の「戦術的奇襲」を選択した。プレイスタイルはVASSALによるオンライン対戦。私は防御側であるNATO側を担当する。

1日目

SO_SSGN_Echo2開戦と同時にソ連軍は潜水艦搭載の巡航ミサイルで英本土の航空基地を攻撃してくる。格納庫にミサイルが命中し、在地のF-4ファントム1個飛行隊が壊滅する。これりゃたまらん。早めに巡航ミサイル搭載潜水艦を沈めておかんと。という訳で中部大西洋でノンビリ航行中であったソ連海軍のジュリエット型SSGをフランス海軍のアトランティック哨戒機が攻撃してこれを撃破。さらに別のジュリエット型SSGはアゾレス諸島を発進した米海軍のP-3Cオライオンによって抹殺された。

ソ連本土に目を戻すと、コラ半島の基地からはMiG25、MiG31戦闘機に援護されたTu22Mバックファイアが続々と発進。バレンツ海上空では英空軍のF-4ファントムと激しい空中戦を戦う。その防衛ラインを突破したバックファイアは英本土上空に到達。英本土を守るレーダー網を次々と破壊していく。無論英空軍のファントム隊もソ連側爆撃帰隊に無視できない損害を強いていたが・・・。

UK_CV_Illustriousさらに英本土南部ポーツマスでは、港内で待機していた英海峡艦隊はオスカー級原潜の発射した巡航ミサイル攻撃によって危うく撃破されかかった。慌てて緊急出航をして事なきを得たが、兵力不足は否めない。空母「イラストリアス」と周囲を囲む護衛艦艇群、潜水艦隊、そして揚陸艦群である。仮に「イラストリアス」機動部隊と名付けられたこの空母機動部隊に対してソ連軍の集中攻撃が始まる。まず北海でソ連海軍の新鋭ヴィクター3型攻撃原潜が魚雷攻撃。空母「イラストリアス」に魚雷が命中して中破する。
SO_STK_Tu16 続いて長距離爆撃機Tu95Gベアが対艦ミサイルを抱えて攻撃してきたが、これは英艦隊の対空ミサイルが対艦ミサイルを叩き落して事なきを得た。しかしバルト海方面から発進してきたTu16Gバジャー3個連隊が戦闘機の護衛を受けて攻撃してきた。彼らはデンマーク海峡でデンマーク空軍F-16戦闘機による迎撃を強引に突破し、「イラストリアス」機動部隊上空に到達する。「イラストリアス」搭載のシーハリアーが迎撃の為に発進するが、多勢に無勢。100発以上の対艦ミサイルを「イラストリアス」機動部隊を襲った。護衛の駆逐艦、フリゲート艦は悉く沈没。空母「イラストリアス」も数発の大型対艦ミサイルを浴びて大破轟沈。揚陸部隊も数隻を残して全滅するなどほぼ全滅という惨憺たる有様。残った揚陸艦は這う這うの体で部隊をノルウェーのオスロに揚陸させた。

Turn01a

2日目

SO_SSBN_Yankeeその頃、米本土近海では、米海軍の対潜部隊が米本土を狙うソ連弾道ミサイル潜水艦(SSBN)を追いかけまわしていた。攻撃型原潜、対潜哨戒機がキューバ近海やハイチ近海、さらにバミューダ諸島近海でソ連海軍ヤンキー型SSBNを追う。ソ連側SSBNは追撃を回避しつつ逃げまわったが、遂にハイチ近海で捕捉されることとなり、オンステーションしていたヤンキー型SSBN6隻のうち、半数の3隻がまとめて撃沈された。

Turn01e


US_CV_Enterprise 米空軍のF-15戦闘機中隊がノルウェー南部のトロンドヘイムに送り込む。それに対してソ連軍は潜水艦の巡航ミサイルでトロンドヘイムを攻撃し、損害を与えた。さらに英本土にミサイル攻撃を仕掛けようとしたが、英本土近海に空母3隻(そのうち2隻が超大型空母)を中核とするNATO軍空母機動部隊が英本土近海に接近してきたため、ソ連軍は攻撃目標をこの空母機動部隊に変更する。空中給油機の支援を受けたMiG25、MiG31戦闘機の援護の元、Tu22Mバックファイアの1.5個連隊がNATO空母機動部隊に襲いかかる。NATO空母機動部隊に所属する米空母「エンタープライズ」「アメリカ」からF-14Aトムキャット戦闘機が、そしてスペイン海軍の軽空母「デダロ」(元は米海軍インデペンデンス級軽空母「カボット」)からシーハリアー戦闘機が、次々と発進しソ連爆撃機を迎え撃つ。
SO_STK_Tu22機動部隊の東方約200海里でソ連側爆撃隊を迎え撃った米西連合の戦闘機隊。F-14トムキャット数機が撃墜されたが、ソ連側護衛戦闘機の殆ど全てと爆撃機約半数を撃墜した。残ったバックファイアは対艦ミサイルを発射する。約30発のAS-4キッチン大型対艦ミサイルがNATO機動部隊に迫る。しかしこの程度の数では到底NATO艦隊の防空システムを飽和させるには至らず、ソ連側対艦ミサイル全てはNATO艦隊の防空網によって阻まれた。

Turn01b


SO_CVH_Minskソ連軍はなおもNATO機動部隊を潜水艦で攻撃。最新鋭のヴィクター3型SSN2ユニットを投入するが、高速力と強力な対潜防御を誇るNATO機動部隊はソ連側潜水艦の攻撃を寄せ付けず、逆にソ連攻撃原潜1ユニットを返り討ちにする。その際、英攻撃原潜チャーチルの発射したタイガーフィッシュ魚雷が欠陥のために迷走するという珍事も発生している。

その頃、北部ノルウェーのナルヴィク周辺では、ソ連空母「ミンスク」を中心とする水陸両用部隊が上陸作戦を展開していた。そこへ英本土を発進したバッカニア攻撃機が対艦ミサイル攻撃を行う。しかしソ連艦隊の対空ミサイルによって攻撃は失敗。
続いてノルウェー海に進出してきたNATO空母機動部隊からF-14トムキャット、A-6イントルーダーからなる攻撃隊が発進していく。米艦載機は迎撃に上がってきたYak38フォージャーを一撃の元に撃墜。約100発の対艦ミサイル「ハープーン」がソ連艦隊に向けて発射された。しかし今度もまたソ連側の対空ミサイルが効果的に対艦ミサイルを阻止し、ソ連艦の中でミサイルを食らった艦はなかった。

Turn01c


SP_CV_Dedalo最後に地中海方面に目を向けてみよう。地中海方面を担当する米第6艦隊は、大型空母「J.F.ケネディ」「キティホーク」、戦艦「アイオワ」「ニュージャージ」等持っている。対するソ連海軍はヘリ空母「モスクワ」その他の水上艦艇と潜水艦2ユニットを東地中海に展開していたが、シリアのタルトゥースに籠って出てくる気配はない。そこで第6艦隊はマルタ島近海まで進出し、欧州戦線南翼を前進するWP軍に爆弾の雨を降らせる。その攻撃によって南欧に向けたWP軍の進撃は早々にストップを余儀なくされる。

Turn01d


感想

時間の関係で今回はここで終了となった。全12Turnのシナリオだが、今回は僅か1Turnしかプレイできなかった。ちなみにここまでの所要時間は約7時間(昼食休憩除く)である。時間がかかった主な理由は、カードドリブンシステムのため作戦の選択肢が多く、作戦を考える時間が多かったことだと思う。またシステムがかなり特殊なものであり、細かいルールを確認するのに時間がかかったこともある。
今回はまだかじった程度なので戦略面やゲームバランスに言及できるレベルではない。従って近日中に再戦し、もう少しマシなプレイをしてみたいと思う。
なおプレイ中にいくつかルールに関する疑問点が出てきた。Board Game GeekでルールについてのQAを見てみると、面白うそうな記事が見つかったので、いくつか紹介したい。

Q.TROOPSに対する攻撃はどこから実施するのか。その時戦闘機の迎撃を受けるのか
A.以下の通り
https://boardgamegeek.com/thread/2288226/1724-striking-soviet-troop-markers
https://boardgamegeek.com/thread/2523433/article/36066423#36066423

Q.Land Areaの定義、陸上戦闘機はどの陸エリアまでCAPで保護できるのか。
https://boardgamegeek.com/thread/2685341/land-based-fighters-protect-land-bases-their-zone
https://boardgamegeek.com/thread/2282984/article/33042914#33042914

a2540aa4.jpg


SO_FTR_Yak38 Blue Water Navy(以下、本作)は、米Compass Games社が2019年に発売したシミュレーションゲームだ。テーマは1980年代における西半球全域を舞台とした米ソ両陣営の海上戦闘である。実際のは起こらなかった第3次世界大戦を扱った仮想戦ゲームだ。

前回は シナリオ4の対戦を紹介 した。そこで今回は5つめ(最後)の練習シナリオであるシナリオ5「BALTIC BUST-UP 1983」をプレイすることにした。このシナリオは、バルト海からデンマークへの侵攻を試みるソ連軍と、それを迎え撃つNATO軍の戦いを描いたものである。今までのような大型空母や原子力潜水艦が主役ではなく、小型潜水艦や沿岸航空部隊が主役を努める戦いだ。

今回も前回同様VASSALを使った通信対戦形式である。さらに今回もカードプレイを導入することにした。私の担当はNATO軍である。

Turn0a


1Turn

WG_STK_Tornadoソ連軍はカリニングラード(東プロイセン)でデンマーク侵攻艦隊を編制する。空母「ミンスク」、打撃巡洋艦「キーロフ」を含む強力な艦隊だ。上陸用船団2個も随伴している。NATO側の人工衛星が集結中のソ連艦隊を発見した。バルト海を西に進むソ連艦隊に対し、西ドイツ海軍航空隊のトーネード攻撃機約50機が攻撃に向かう。それを1個大隊のF-4ファントムが援護する。
空母「ミンスク」を発進したYak38フォージャーがこれを迎え撃つが、トーネード隊はそれを掻い潜って攻撃を続行する。約100発の空対艦ミサイルが発射されてソ連艦隊に迫る。しかしソ連艦隊のSAMは強力であり、対艦ミサイルを全て叩き落した。

WG_SS_Type206続いて西ドイツ軍の206型小型潜水艦が襲撃を仕掛けた。小型で低速の潜水艦だが、ステルス性能は高く、手強い艦だ。西ドイツ潜水艦は次々と攻撃を仕掛けたが、ソ連艦隊の対潜能力は強力であり、攻撃は全て撃退されてしまう。

ミサイルを再装填したドーネード攻撃隊が再びソ連艦隊を襲った。今度は対艦ミサイル数発がSAM網を突破した。ソ連軍の輸送船8隻がミサイルを食らって沈没した。

ソ連軍は西ドイツ海軍航空隊を制圧すべく、北部ドイツの航空基地に巡航ミサイル攻撃を仕掛ける。が、巡航ミサイルは悉く目標をそれた。ダイス目悪すぎ。

Turn1a


2Turn

SO_FTR_MiG25 ソ連軍は再び北部ドイツの航空基地に航空攻撃を仕掛けた。デンマーク空軍のF-16戦闘機がそれを迎え撃つが、援護のMiG25戦闘機がF-16の迎撃を排除する。Tu16バジャーの発射した巡航ミサイルが目標に命中した。滑走路に大穴が空けられ、格納庫で対潜哨戒機やトーネード攻撃機が炎上する。

ソ連軍船団がデンマーク近海に接近し、上陸作戦を開始する。デンマークのミサイルボードや短距離攻撃機が出撃し上陸船団を攻撃する。数隻の輸送船が炎上するもののソ連軍海兵隊は上陸に成功し、デンマークに橋頭保を築いた。この時点で勝利条件でソ連側の勝利が確定した。

Turn2a


感想

バルト海の戦いは海戦自体が地味なので、これまでの海戦ゲームではなかなか再現されなかったテーマであった。そういった意味で本シナリオの意義は大きい。しかもトーネード攻撃機や小型Uボート等、独特の兵器が出てくる点も興味深い所だ。

さて、今回で本作の練習シナリオは全てプレイした。この次は是非キャンペーンシナリオに挑戦してみたい。楽しみ楽しみ・・・。

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