南島原の原城といえば、島原の乱の際に一揆勢が立てこもった城郭。圧倒的な幕府勢の猛攻を約4ヶ月間耐えたという。そこに行ってみた。
島原の中心地から車で1時間弱。南島原の市街地からさらに奥に行った所に原城跡はある。天草灘に大きく突き出した半島部がその場所だ。国道沿いの駐車場から歩きはじめると、まず攻め手である幕府方の板垣重昌の碑がある。そこからやや狭くなった地峡部も向こうに原城の姿が見えてくる。大きくくぼんだ地形の上に道路が走っているが、道路は後の時代につけられたものかも知れない。
原城の本丸には石垣に囲まれている。本丸部分はさほど広い場所ではなく、地積は大きくない。ただし海側に突き出しており、海からの接近路は急峻な坂になっている。これは確かに攻めにくそう。当時は沖合からオランダ軍艦による艦砲射撃も加えられたとのことだが、海が結構遠浅なので、吃水の深い艦が近づくのは難しかったのかもしれない。
散策に要する時間は30分強。駐車場から1kmほど歩く必要があるが、景観は良い上、当時の地勢が比較的よく再現されているので、気分良く歩くことができよう。
お奨め度★★★★
コメント
コメント一覧 (2)
島原の乱鎮圧後、破城されたと聞いていたのですが、石垣は残っているものですね。
叛乱軍数万人が籠城したというだけの広さがあるところだったのでしょうか
もりつち
が
しました